
教会での葬儀に贈る花のポイントとは?適した花の種類やマナーを解説
教会での葬儀は仏教と違う形式や葬儀の流れも違うため異なったマナーが多数存在します。その中でも教会での葬儀に贈られる花は仏教と大きく異なるため事前に供花を贈る際のマナーを調べておかなければなりません。そこで今回は教会での葬儀に贈る花のポイントについて解説します。
目次
最終更新日: 2020年11月24日
教会での葬儀の花について

葬儀の際に送られる供花とはお悔やみの気持ちを込めて贈られる生花のことです。
この供花というのは宗教や宗派によって、送る供花に違いがあります。
宗教や宗派によって送る花が違うということは多くの方がご存知ですが、キリスト教の方へ送る供花について理解されている方は少ないです。
もし、相手がキリスト教とは知らずに誤った供花を贈ってしまった場合、相手に失礼に思われてしまう可能性があります。
そのようなことがないように事前に調べておくことをお勧めします。
そこで「終活ねっと」では、教会での葬儀に送る花のポイントを、教会の葬儀に向いている花なども含めて解説します。
今回紹介する内容は以下のようになります。
そもそも教会花に供花は送るのか
教会へ送る供花は籠花を贈るのが一般的
教会の葬儀で好印象を持たれる花の種類
教会の葬儀に適さない供花の種類
教会に贈る供花の一般的な費用
教会での葬儀での献花におけるマナー
キリスト教の方にどのような供花を贈るのかわからない方はぜひ最後までお読みください。
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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
教会での葬儀に供花は贈る?

教会での葬儀に供花を贈るのかという疑問に対しての結論は、教会花として供花を贈ることはあまりありませんが、故人に対しての供花を贈ることがあります。
教会花というのは遺族への慰めとして送るものであり、供花は故人の霊前に供える花のことを指します。
そのため、教会での葬儀に故人の霊前に供えるための供花を贈ることはありませんが、故人の霊前に供える花として供花を贈ることはあります。
教会へ贈る供花は籠花タイプが基本

教会へ送る供花は一般的に籠花タイプのものが送られます。
籠花とはその名の通り籠に花を飾ったものを指し、故人への弔意と葬儀会場を花で飾るという目的があります。
この籠花は周忌法要やご自宅相の場合に贈られることが多く、参列者や遠方で葬儀に参加できなかった方から贈られる供花です。
ここで注意しておきたいのは、供花に花輪やスタンドフラワーなどは用いらないということです。
その理由は花輪やスタンドフラワーは故人の霊への慰めとして送られるものではなく、遺族への慰めとして贈られるものだからです。
供花は故人への弔意を表す花であるため、供花として花輪やスタンドフラワーを贈るのは避けるべきです。
教会の葬儀に向いている花の種類は?

ここでは、教会の葬儀に向いている花の種類を紹介します。
仏教などでの葬儀には、菊やトルコキキョウなどの花が向いていますが、教会などの葬儀に適している花の種類はどんなものがあるのでしょうか。
花1つ1つにも意味が込められています。
そのため間違った花を贈ってしまうとマナー違反となってしまうのでここでしっかり確認しておきましょう。
百合
教会の葬儀に向いてる花は百合です。
百合の花言葉には威厳、純潔、清浄、無垢という意味が込められています。
その他にも、百合は聖書の中で、エデンが楽園に追放された際にイヴの流した涙が地上に落ちて百合が出来たという話も残っています。
このことから、百合は清浄という意味も持っているため死者の御霊の浄化という意味に関連付けられキリスト教の葬儀によく使われているのです。
カーネーション
教会の葬儀に適している花の1つとしてカーネーションがあります。
その理由は、カーネーションに込められた花の意味と根源にあります。
カーネーションの花言葉には無垢で深い愛や純粋な愛という意味が込められています。
加えて、カーネーションはキリスト教が処刑された際に聖母マリアが流した涙が地上に落ち時に出来た花であるとされています。
このことから、故人のことを純粋に愛していたという意味でカーネーションの花がキリスト教の葬儀の際によく使われます。
教会の葬儀でNGな花の種類

ここでは、教会の葬儀には避けるべき花の種類を紹介します。
まず、バラなどの花弁の色が赤い花や棘がついている花は避けるべきです。
棘がついている花は不吉なイメージが強いため教会の葬儀では避けるべき花なのです。
しかしながら、故人がバラの花が好きでバラの花を贈りたいということであれば白いバラを贈るといった方法があります。
加えて菊などの花は仏教での葬儀で使われることが多いため、キリスト教の葬儀では避けるべき花とされています。
ここでは、教会の葬儀で避けるべき花の種類を紹介してきましたが、故人様が好きだった花なのでどうしても贈りたいという場合、必ず遺族の方に確認をとるようにしましょう。
教会に贈る供花の費用相場

ここでは、教会に贈る供花の費用相場を紹介します。
教会の葬儀の際に供花の費用はどのくらいかかるのか疑問になられる方は案外多いのです。
教会に贈る供花の費用相場は一般的なものであれば1基7千円~2万円程度の費用が掛かります。
一般的な大きさの物より少し豪華な供花になると1万5千円~2万円程度が相場費用となっています。
ここで、注意しておきたいのが葬儀の規模や地域によって相場が変動すため注意しましょう。
教会に供花を贈る際の注意点

ここでは、教会に供花を贈る際の注意点を紹介します。
教会に供花を贈る際の注意点は3点あります。
教会に確認をとることと生花を贈ること、そして供花に名札をつけないということがマナーであるということです。
この2点に焦点を当て具体的に紹介します。
この他にも、供花を贈る際は遺族に確認をとるなどの注意点などを守り、教会に供花を贈るためのマナーとして覚えておくと便利です。
教会に確認をとる
まず供花を贈る前に教会に確認をとるようにしましょう。
その理由として2つの理由があります。
まず1つ目の理由として一般的な大きさの供花よりも大きめの供花は飾ることができない、という教会が存在するからです。
2つ目の理由は、カトリックなどの宗派によって教会では供花自体が禁止されている場合があるからです。
これらの理由から供花を贈る際は必ず事前に確認をとるようにしましょう。
ご遺族にも確認をとる
ご遺族にも必ず確認をとるようにしましょう。
昨今では、家族葬などの小規模な葬儀が行われるようになり、供花を辞退する遺族の方がいらっしゃるため供花を贈る際は必ずご遺族の方に確認をとるようにしましょう。
生花を贈るのがマナー
教会の葬儀に贈られる花は生花に限られています。
仏教などでは造花の供花を贈る習わしがありますが、キリスト教の葬儀では造花は使用せず生花を使用するのが一般的です。
キリスト教での葬儀に生花を贈るのは、伝統的な側面が強いです。
供花を贈る際は必ず、お店にキリスト教の葬儀で使用すると用途を説明すると生花の供花を作っていただけます。
名札はつけない
キリスト教の葬儀の際に名札は使用しません。
仏教なのでは、供花に送り主の名前を書いて贈りますが、キリスト教では供花に名札をつけることはありません。
の名札を付けないというマナーの理由は伝統的な要因が強いですが、キリスト教の供花というのは故人の御霊を慰めるために贈ると同時に故人の装飾として飾られるという目的もあるため名札をつけないというマナーがあります。
キリスト教の葬儀によっては、名札は芳名板にならべられたり名札の代わりにカードのようなものをつける場合があります。
このように、キリスト教の葬儀は仏教とは違うマナーが多数存在するため気を付けなければなりません。
教会の葬儀での献花の作法

教会の葬儀の献花の作法を説明させて頂く前に、献花とは何かを説明させて頂きます。
献花とはキリスト教の葬儀の際にカトリック、プロテスタントどちらでも行われる故人との別れの儀式のことを指します。
献花に使われる花は、前述した百合やカーネーションのような花の色は白と決められています。
それでは、献花を行う際のマナーを解説します。
まず、ご遺族に一礼し花を受け取ります。
この時に注意していただきたいのは、右手の平は上向きに、左手のひらはした向きにして花を持ちます。
次に根本を祭壇に向けて、献花台の上に置きます。
この時に注意していただきたいのは、根本が祭壇の方に向くよう右に回して花を持ち換えて、左手を下から花に添えて献花台の上に置くようにしましょう。
最後に、花を添えたあと手を合わせて黙祷します。
この際に注意していただきたいのは黙祷の際はカトリックの場合、十字を切り、プロテスタントでは胸の前で手を組むことに注意しましょう。
教会での葬儀の花に関するまとめ

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、教会での葬儀に贈る花について詳しく解説してきました。
葬儀への参列は突然やってくるものです。
そのため事前にその宗教のマナーを調べておき、落ち着いて葬儀を行えるようにしておくと更に充実した葬儀を行うことができます。
今回は教会での葬儀に贈る花について詳しく解説させていただきましたが、キリスト教での葬儀のマナーは多様にあります。
キリスト教の葬儀に参列する前に調べておく事をお勧めします。
以下、今回の内容をまとめます。
教会花として供花を贈ることは一般的にありません。
その理由として供花は故人の御霊を慰めるための花であり遺族の慰めとして贈るものではないためが挙げられる。教会へ贈る供花は籠花タイプが一般的である。
スタンドフラワーや花輪は原則として供花として使わない。教会の葬儀に向いている花の種類は、花言葉と聖書との関連が強い百合とカーネーションが向いている。
教会の葬儀で避けるべき花の種類は、バラなどの赤い花弁を持つものや茎に棘毛があるものは不吉なイメージがあるため避けるべき
教会に贈る供花の費用相場は一般的な大きさであれば一基7千円~2万円であり大きい物であれば一基1万5千円~2万円
教会に供花を贈る際の注意点として教会に確認をとるということ、伝統的な要因から供花は生花であり名札を付けないのがマナー
「終活ねっと」では、葬儀の費用などについても詳しく解説しています。
前もって葬儀費用などを知りたい方は以下の記事で葬儀の費用について詳しく解説しておりますのでこちらもあわせてご覧ください。
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