
香典で3000円は失礼?香典の金額相場や香典辞退について解説!
一般的に香典で最も少ない金額は3000円だと考える方が多いでしょう。どんなケースであれば香典が3000円でも相手に失礼にあたらないのでしょうか?今回は3000円の香典について詳しく解説します。香典の金額相場や香典辞退の方法についてもご紹介します。
最終更新日: 2020年12月17日
香典に3000円は失礼?

葬儀に参列することになった時、香典をいくら包めば良いか悩む人は多いでしょう。
香典の金額で一番少ないのは3000円だと一般的には考えられていますが、どんなケースなら香典が3000円でも相手に失礼にあたらないのでしょうか?
そこで今回「終活ねっと」では、3000円の香典について以下の内容を中心に詳しく解説します。
香典が3000でも良いケースとそれ以外の香典の金額相場
香典で避けるべき金額とは?
香典返しを辞退する方法
香典袋の選び方と金額の書き方
3000円の香典に対する香典返しにおすすめの品物
以上のことを中心にお伝えします。
香典の金額が3000円でも良いか悩んだ時の助けになるよう解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
以下の記事では、香典に関する基礎知識やよくある疑問をまとめています。
香典の基本的なマナーを知りたい方は、ぜひご覧ください。
香典に3000円は少ない?

香典に3000円という金額は、相手に失礼な金額なのでしょうか?
香典の金額相場と、香典で避けるべき金額について解説します。
香典の金額相場
まずは一般的な香典の金額相場を確認しておきましょう。
香典が3000円で良いケースについても見ていきます。
同級生や同僚など3000円でも良い場合
知人であっても同級生・同僚、近所の人などで、故人と顔見知り程度の間柄なら3000円の香典でも問題ありません。
同級生や同僚の場合は、有志で少しづつ出しあい連名で香典を渡すことも多いです。
また、友人の祖父母など、故人との直接の交流があまりない場合も3000円で良いとされます。
昔からそこまでの親交がなかった相手には、お返しに気を遣わせたくないという理由から、あえて香典の額を少額にして「香典返しは不要です」と意思表示をする方法がありました。
もちろん参列者本人の年齢や社会的立場により一概に3000円で良いとはいえません。
香典の金額は、自分の年齢や故人との関係によって決めます。
香典が少額なのでお返しを頂くのは心苦しいと思う人は、後述しますが香典返しを辞退するという選択肢もあります。
その他の場合の金額相場
故人が親戚や友人であった場合、香典の金額相場はどうなるのでしょうか?
友人の葬儀に参列する時は香典に5000円〜1万円を包みます。
故人が祖父母の場合は1~5万円、両親・義両親なら3~10万円、兄弟姉妹は3~5万円が相場となります。
故人との関係性が近いほど相場は高くなり、参列者の年齢が上がるほど包む金額は多くなります。
おじ・おばといった3親等の親族では1~3万円、いとこやそれ以外の親族なら3000円~1万円が香典の相場となります。
おじ・おばよりも関係が離れてくると、生前お世話になったかどうかにはかなりの差があるでしょう。
数回顔を合わせた程度の間柄なら、一般的には少ない方の金額になります。
上記はあくまでも目安で、実際の香典の金額は、地域の風習や親族の考え方よって違ってきますので、心配なら周囲の人に相談すると良いでしょう。
香典で避けるべき金額
日本人は昔から縁起にこだわる風習があり、そのこだわりが香典金額の数字のマナーにも表れています。
香典には4や9がつく金額を包むのはタブーとされています。
不祝儀にこれらの数字は「死ぬ」「苦しむ」を連想させるからです。
偶数の金額は避けるべきともいわれています。
偶数は割り切れるので、故人との縁が切れると考える人がいるためです。
2万円は「ふたたび」のイメージがあるため避けられていましたが、最近では3万円では多く1万円だと少ない時にちょうど良い金額であるため、気にしない人もいます。
ですが4や9の香典の金額については避けるべきといえます。
香典返しを辞退する方法

香典が少額のため遺族に負担をかけたくない場合や、公的機関や組織に属し香典返しを受け取れない立場の人が、香典返しを辞退することがあります。
香典返しを辞退しても相手に失礼にあたることはありませんが、遺族に分かるようきちんと伝える必要があります。
ここでは、香典返しを辞退する方法を具体的に説明します。
香典袋に辞退の旨を書く
香典返しを辞退したい時は、香典袋にその旨を書いておきます。
書く場所は香典袋の裏側の端か、中袋の住所氏名を書く横の余白などです。
あまりスペースがありませんので、簡潔に丁寧な文章で書きます。
書き方に明確な決まりはありませんが、例をあげると「香典返しは辞退させていただきます」「お返しのご配慮は遠慮させていただきます」のような一言になるでしょう。
香典袋に書くのは抵抗があると感じるなら、一筆箋に書いて袋に入れるという方法もあります。
一筆箋は香典袋から出すと誰のものか分からなくなってしまうので、差出人の名前も添えるようにしましょう。
受付で香典返し辞退を伝える
最近は、香典返しの品物を葬儀の日にお渡しする「当日返し」が増えました。
お返しが当日返しの時は受付で辞退する旨を伝えましょう。
理由を述べた上でお断りすれば先方にも理解していただけます。
当日返しの品物のほかに、参列者には会葬御礼品が手渡されます。
会葬御礼品は香典返しではなく参列に対するお礼ですのでいただくようにしましょう。
お返しが当日返しではなくても、受付で香典返しを辞退したいと伝えて構いませんが、葬儀の当日は忙しいのできちんと先方に伝わらない可能性があります。
口頭で伝えたとしても、遺族に確実に伝えるために香典袋に一言書いておくことをおすすめします。
香典袋の選び方・書き方

3000円の香典を包む場合はどんな香典袋を選べばよいのでしょうか?
ここでは、香典袋の選び方と書き方を確認しておきましょう。
金額に見合った香典袋を使う
香典袋にはいくつかの種類があり、包む金額に見合ったものを選ぶことが大切です。
香典袋のグレードは水引の違いや袋の紙質で判断します。
香典が5千円以下の場合は水引が印刷された香典袋を使います。
1~3万円位の香典には、黒白または双銀の水引がついた香典袋を、3万円を超える場合は、双銀の水引がついた高級和紙の香典袋を選びます。
売られている香典袋は、パッケージに金額の目安が記載されていることが多いので、買う時に確認すると良いでしょう。
金額は漢字で書く
香典袋の中袋には会葬者の住所と氏名、香典の金額を書きます。
一般的には縦書きで書きますが、その場合金額は改ざんできないよう大字を使うのがマナーです。
大字とは旧字体の漢数字で、香典金額の頭には「金」をつけますので、三千円を入れる場合は「金参阡円」、一万円なら「金壱萬円」というような書き方になります。
香典袋によっては記入欄が横書きになっているものもありますので、その場合は算用数字で書いて構いません。
金額の頭には「金」または「¥」をつけ、コンマを入れて金額を書きます。
お札の入れ方
お札が複数枚あるときは、向きを揃えていれましょう。
お札を入れる向きは正式なマナーがある訳ではありませんが、肖像画のある面が香典袋の裏側にくるように入れる慣習があります。
上下は肖像画のある方を下にして入れます。
不祝儀に新札を入れるのはタブーとされています。
新札しかない場合は、折り目を入れてから使えば問題ありません。
香典袋へのお札の入れ方について詳しく知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
3000円の香典に対するおすすめのお返し

香典返しは基本的に3分の1から半額程度の半返しですので、3000円の香典に対しては1000~1500円くらいの品物をお渡しします。
香典返しの品物は、不祝儀を残さないという意味から、いわゆる消えものが選ばれることが多いです。
少額の香典返しにおすすめなのは、お茶やお菓子などの食料品です。
ある程度日持ちがしますし、個包装された詰め合わせのものは、どんな世帯の人からも喜ばれます。
洗剤やタオルのような日用品も、少額でも選びやすい品物です。
最近はカタログギフトも1500円前後から揃っており、3000円の香典返しに対応できます。
以下の記事では、香典返しに人気の品物についてさらに詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。
3000円の香典まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では、3000円の香典について詳しく解説しました。
記事の内容をまとめると以下のようになります。
故人と顔見知り程度の間柄であった場合や、友人の祖父母のように直接の交流はなかった場合、一般的に香典の金額は3000円でも良いとされている。
親族への香典は、故人との関係が近いほど金額相場が高くなり、参列者の年齢が上がるほど包む金額は多くなる。
香典に「4」や「9」の数字がつく金額を包むのは、縁起が悪いためマナー違反とされている。
香典返しを辞退したい場合は、当日返しなら受付でその旨を伝えるが、基本的には香典袋の裏側か中袋にひと言書いておく。
香典袋は中身の金額に見合ったグレードのものを選び、金額は縦書きなら大字で記入、お札は複数枚あるなら向きを揃え、新札は真ん中に折り目をつけてから入れる。
少額の香典返しにおすすめの品物には、お茶やお菓子のような食料品、洗剤やタオルといった日用品、少額でも対応できるカタログギフトなどがある。
香典には相互扶助の意味合いがありますので、故人との関係が深いほど多い金額を包み、お見送りのために役立ててもらいます。
故人との親交の度合や自分の立場を総合的に判断して、香典の額を3000円にしたとしても失礼にはあたりません。
「終活ねっと」では、葬儀に関する記事を多数記載しています。
以下の記事では、郵送の香典返しについて詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。
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