
適切な家族葬への対応とは?参列判断や喪主の連絡・香典対応をご紹介
家族葬はマナーが独特で、参列する側と喪主側の認識のずれによるトラブルが起こりやすいと言えます。葬儀に参列してもいいのかや、香典を辞退しているのに渡されてしまった時の対応は難しいですよね。今回は、家族葬におけるそれぞれの立場での適切な対応を紹介していきます。
最終更新日: 2020年02月10日
適切な家族葬への対応とは

家族葬は自由に細かいルールを決められることが最大のメリットですが、その反面マナーが凡雑になりやすく、喪主側と参列する側で食い違いが起こりトラブルになりがちです。
香典を断っていたのに渡されてしまったり、呼んでいない方が葬儀の参列や弔問に来てしまったりなど、問題は様々です。
そのような場合、どう対応すればいいのか判断が難しいところですよね。
今回の「終活ねっと」では、適切な家族葬での対応について、参列判断など詳しく解説してまいります。
解説する内容は、以下の通りです。
家族葬に参列していいかの判断の仕方
参列する場合の服装やマナー
参列できない場合の弔問のタイミング
喪主側の訃報連絡と葬儀の案内の文例
喪主側の香典を受け取る際の対応の仕方
上記の順で紹介していきます。
家族葬は最近、遺族の負担の小ささや経済的なメリットから注目を集めています。
家族葬に関する知識をつけておけば安心ですよね。
ぜひとも最後までお読みください。
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家族葬とは

家族葬とは近年増加傾向にある葬儀の形式で、親族や故人と特別に親交のあった人だけで行われる葬儀です。
規模は10人〜30人が一般的です。
葬儀の費用、香典の有無など様々なことを自由に決めやすいというメリットがあります。
葬儀の内容は一般葬と大きな違いはありません。
家族葬参列への対応

身内だけで行われる家族葬では、自分が訃報の連絡を受けても本当に出席してもいいのか判断に悩みますよね。
自分が出席してもいいのかわるいのか、出席する場合はどのような服装で臨めばよくて、出席出来ない場合はどのような対応をすればいいのでしょうか。
ここでは、家族葬参列への対応について解説していきます。
家族葬に参列すべきかの判断方法
自分が故人と血縁関係にある場合は、別居、同居にかかわらず基本的に参列するものとなっています。
自分が故人のいとこや甥、叔父などの親戚にあたる場合は、喪主の方の判断により、血縁の者のみで執り行うと言われたら参列することはできませんが、そうでなければ参列することができます。
また、故人と血縁関係でなくても、親交の深い間柄である場合は、家族葬に参列できることもあります。
しかし、そこは遺族側の判断に委ねる形になります。
訃報の知らせの電話や、葬儀の案内があった場合のみ参列することができます。
訃報の知らせが直接届かなかった場合や、届いても日時や場所が記載されていない場合は、たとえ参列したい意志があっても参列は控えなければなりません。
訃報通知に参列についての明記がなく、判断しかねる場合には喪主に確認するようにしましょう。
参列できる場合
それでは、家族葬に参列する場合にはどのようなマナーがあるのでしょうか?
ここでは、家族葬に参列できることになった場合のマナーについて解説していきます。
服装
家族葬でも、服装は一般葬と同じく喪服を着ていくことになります。
男性はシングルかダブルの喪服用のスーツで、ベルトや靴下も黒系の柄のないものに統一します。
喪服用のスーツは、仕事用のスーツより黒が濃く光沢の無い別物となっていますので、葬儀にはきちんと喪服用のスーツを用意して向かうようにしましょう。
女性は、黒無地の柄の目立たないワンピースかスーツ、アンサンブルとなります。
女性が気をつけなければいけないのはネイルやアクセサリーで、ネイルはしっかりと落とします。
アクセサリーは結婚指輪以外は外して行きましょう。
髪留めなど必要なものは黒色のものを身につけます。
子供がいて子供も一緒に連れて行く場合は学生でしたら制服を、小さい子の場合は黒系の柄のない私服を着せてください。
香典・供花
家族葬に参列する時は基本的に香典・供花は必要ありません。
家族葬の形式をとる主な理由として、香典の受付に時間をとられたくないことや、香典返しの負担を減らしたいことが挙げられます。
そのため家族葬では、香典やお供え物を辞退している場合が多いです。
葬儀の案内に「香典を辞退する」と明記されていたら、香典や供花は持っていかないでください。
しかし案内に明記されていない場合は、一般葬と同様に香典を受け付けていたというケースもあります。
そのような場合は香典を用意して行って、式場で受付をしていなければしまうというのが無難です。
外来語がそのまま定着していることも多い花の名前ですが、日本語の「和名」を知ることで、より深くその花を知ることができるのではないでしょうか?身近な花の、美しい「和名」について気になるという方はこちらの記事も併せてご覧ください。
参列できない場合
葬儀に参列できなかった場合、後日弔問して対応することが多いです。
遺族から直接弔問願いがされなかった時は、なるべく弔問も避けたほうがいいのですが、故人を弔いたい気持ちがあるならば、事前にきちんと連絡をとってから伺うようにしましょう。
弔問をするタイミングとして明確な決まりはありませんが、葬儀が終わってから1週間と四十九日法要が始まってからは遺族の方も忙しくなってしまいます。
弔問は、葬儀が終わってから1週間前後から49日までの期間にします。
服装は、喪服は遺族に葬儀の時の悲しみを呼び起こしてしまうおそれがあります。
葬儀とは逆に黒色のスーツは避けて、平服と呼ばれる簡素な服装で伺うことになります。
男性は紺色やグレーの地味めなスーツ、女性は派手な柄ではないワンピースやアンサンブルスーツです。
日時の約束を決めて訪問するので、平服といっても普段着のような格好ではなく、しっかりと用意した服装で臨みましょう。
また弔問に行く際は香典は持っていかずに、弔いの意を添えたい場合は供花や、お供え物を持っていくようにします。
喪主側の家族葬での訃報連絡の対応

自分が喪主になる場合、どのようにして訃報連絡の対応をすればいいのでしょうか。
また、参列を断る際に、少しでも失礼を減らすにはどのようにして伝えればいいでしょうか。
ここでは訃報連絡についての対応として、葬儀に参列して欲しい人、そうでない人への適切な対応の仕方をそれぞれ紹介していきます。
伝えるべき内容
電話や案内で、葬儀に来て欲しい場合でも、来て欲しくない場合でも最低限伝えなければいけないことがそれぞれにあります。
トラブルを避けるためにも、参列して欲しい人とそうではない人への文面の違いは明確にしておきましょう。
訃報案内について、伝えるべき内容を以下にまとめました。
故人の亡くなった日時
訃報というものは急なもので、連絡を受けた側は混乱してしまいます。
故人の死因については書くか書かないかは自由となっていますが、日時については記載するようにしましょう。家族葬にて執り行うこと
家族葬は一般葬とは形式や参列できるかどうかなどで違いが出てきますで、その旨をしっかりと伝えます。
また、家族葬を自分達で決めたと記載するのではなく、故人の意向によるものだと記載するようにしましょう。香典の受け付けについて
家族葬では香典を持って行っていいのか判断に悩むところですので、香典や供花を受け付けるかどうかはきちんと明記してください。
参列して頂くかどうかについて
案内を送った方が故人と親密な関係であれば、家族葬でも呼んで参列していただくことはできます。
参列していただきたい場合、故人のために参列していただきたいということ、葬儀の場所と日程を記載してください。
また参列してほしくない方には、葬儀の後に訃報連絡を送り、葬儀は家族葬にて事前に済ませたことを伝えるようにしましょう。
連絡の文例
ここでは参列していただきたい方と、辞退させていただきたい方それぞれの書面での対応について紹介していきます。
参列依頼の場合
参列依頼の場合、以下のような例文になります。
○○○○(故人)の妻の○○でございます
去る○月○日に夫が亡くなりましたのでご連絡いたします
故人の遺志により葬儀は遺族、親しい者のみで家族葬にて行います
つきましては生前より親しく関わっていただいた○○様(送る相手)にはぜひご参列いただきたく、ご連絡申し上げました
葬儀は○月○日○時、○○(場所)の○○○○にて行います
また故人の遺志によりご香典、ご供花は辞退させていただきます
喪主○○○○
敬具
参列辞退の場合
参列辞退の場合、事後報告で以下のような文章を送ります。
なお葬儀は本人の遺志により○月○○日身内のみの家族葬にて執り行いました
弔問ならびにお香典につきましても、故人の遺志にり辞退させていただきます
誠に勝手ながらご了承いただきたく申し上げます
生前より深くご厚誼いただいたことに深く感謝し、謹んでここに申し上げます
喪主○○○○
香典や弔問を辞退する際の文例は下記の記事でより詳しく紹介していますので、こちらもあわせてご参照ください。
喪主側の家族葬の香典の対応

家族葬はひっそりと行うもので、一般葬と比べて周りには伝わりにくいものですが、それでもどうしても近所の方や職場の方には伝わってしまうものです。
そのような時には、どのようにして香典の辞退をすればいいのでしょうか。
ここでは、香典をいただいた人の立場ごとに、喪主側の香典の対応を見ていきましょう。
香典辞退の連絡方法
家族葬で香典を辞退する場合は、訃報を知らせる電話や案内で伝えて対応するようにします。
案内の中にきちんと香典やその他の厚意を辞退することを明記しておけば大丈夫です。
近所の方からの香典
近所の方にはよほど故人と親しくしていないかぎり、葬儀の案内を送る必要はありません。
そうなると香典を持っていくかどうかは相手の判断になってしまうので、弔問で香典を持って来られる方もいます。
そのような時は、もし香典を辞退していても無下には扱わず、きちんと受け取る対応をしましょう。
必要かどうか聞かれた場合にのみ辞退していることを伝えるようにします。
香典を受け取った場合には、その金額の半額〜3分の1の値段の品物を返礼品として返しましょう。
会社名義の香典
会社の慶弔規則に香典も含まれている場合は、会社名義で福利厚生の一部で経費として出されます。
このような場合、香典のお返しをする必要がありません。
慶弔規則に含まれない個人的な香典はきちんと断るか、それでも渡したいと言われた場合は素直に受け取って香典返しをするようにします。
会社の同僚・社員からの香典
会社の同僚や社員から香典をいただいた場合は、個人か連名かで返し方が変わってきます。
個人でいただく場合、いただいた香典の半額〜3分の1を目安に、各人に香典返しするようにします。
同僚が連名で各々千円単位で出し合って香典を出された場合に対しては、みんなで食べられるお菓子などを渡すといいでしょう。
家族葬の四十九日については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
適切な家族葬の対応に関するまとめ

いかがでしたか?
今回の「終活ねっと」では家族葬での対応について、様々な視点から解説してまいりました。
今回解説した内容は、以下の通りです。
親族や親戚でない場合、遺族の意向に合わせて参列を決める。
無理に参列しようとするのはマナー違反にあたる。参列する場合は、服装は一般葬と同じく喪服を着て、基本的に香典は持っていかない。
葬儀に呼ばれなかった場合は弔問もなるべく控えた方がよいが、弔いの気持ちから弔問したい場合は、事前に遺族に連絡を取る。
弔問は、葬儀が終わってから1週間前後から四十九日法要の前までに伺うようにする。
訃報連絡には葬儀を家族葬で行うことや、香典を辞退するかどうか、参列して欲しい方には日時と場所を明記する必要がある。
香典を受け取った場合は、受け取った半額の香典返しをするのが基本で、連名などで一人あたり少額になる場合はお菓子などを代わりに用意する。
家族葬は喪主側と参列する側の判断の違いによりトラブルが起こりやすいです。
どちらの立場になってもお互いを尊重しあえるように、改めてもう一度振り返っていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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