
兄弟の家族葬に呼ぶ範囲はどこまで?香典や弔問の断り方も解説!
兄弟の家族葬を執り行う場合に、親族のどこまでに声をかけたらいいのでしょうか。叔父や叔母、いとこなどは呼ぶべきなのでしょうか。今回終活ねっとでは、兄弟の家族葬を行う時に声をかけるべき親族について、香典や弔問の断り方を含めて解説していきます。
目次
最終更新日: 2020年02月09日
兄弟の家族葬について

兄弟の家族葬を執り行うことになった場合、貴方は誰に葬儀に参列してもらうように声をかけますか?
親の兄弟や従兄弟など、考え出すと線引きが難しく感じられるでしょう。
家族葬に呼ぶ範囲にはっきりとした決まりがないだけに、非常に難しいところですよね。
今回「終活ねっと」では、兄弟の家族葬について、呼ぶべき親族の関係を中心に下記について説明していきます。
そもそも家族葬は?
兄弟の家族葬に呼ぶ親戚の範囲に決まりはあるの?
兄弟の家族葬に呼ぶ親戚をどう決めればいいの?
兄弟の家族葬に参列する際の香典はどうしたらいいの?
家族葬に兄弟を呼ばないこともあるの?
家族葬に呼ばない人への対応の仕方をご紹介
参列するべきではない家族葬とは?
兄弟の家族葬についてのまとめ
家族葬は、今増えてきている葬儀の形の1つです。
この記事が家族葬について知らない方や、兄弟の家族葬についてお悩みの方の助けになれば幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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家族葬とは?

家族葬とは、身内中心の小規模な葬儀の形を指します。
身内という家族、親族だけの葬儀であることが多いですが、近所の人や友人にも声をかけるという考えもあります。
どこまでの人を呼ぶか呼ばないかは、ひとえに遺族の考えによります。
葬儀といえば一昔前は、親族や地域社会の一大イベントで、大変な儀式でした。
最近ではそのような大掛かりな葬儀をやめ、少人数でゆっくりと亡くなった人とのお別れをしようとの考えが広まり、家族葬が増えてきています。
また平均寿命が伸びたことで、高齢で付き合いが自然と少なくなったり、核家族化で親族自体が少なくなっていることも、小規模な家族葬が増えてきている要因の一つでしょう。
兄弟の家族葬に呼ぶ範囲は?

兄弟の家族葬に呼ぶ親戚の範囲を見ていきましょう。
親戚の中で、どこの範囲で、どのような理由で分けるのか、気になるところでしょう。
まず、基本的に家族葬でどこまでの親戚や知人を呼ぶかは、遺族の意向次第です。
家族葬だからと言って、声をかけなければいけない人や、声をかけてはいけない人というくくりは存在しません。
だからこそ、逆に呼ぶべきか否かを皆さんが迷うのです。
以下では、兄弟の家族葬に呼ぶ範囲を決める上でのヒントをいくつか紹介していきます。
葬儀の規模に合わせる
基本的には、どこまで葬儀に呼ぶかによって葬儀の規模が変わってくることを念頭に置いて考えましょう。
家族葬が基本的に小規模といえども、親戚に声をかけたら50人も参列することになったとあれば、一般の葬儀に限りなく近いと言えます。
何人呼ぶか葬儀の規模を始めに想像すると、おのずとどこまでの親戚に声をかければいいのかがわかってくるでしょう。
故人の従兄弟までは呼ばないのが基本
自分の兄弟の家族葬であるならば、従兄弟までは声をかけないのが一般的です。
こうすれば、少なくとも兄弟のそれぞれの夫婦と、亡くなった人の子供と孫とそれぞれの配偶者となりますので、どれだけ多くても20人をこえることはないでしょう。
従兄弟まで声をかけてしまうと、そこに従兄弟とその配偶者がプラスされますので30名以上になってしまうこともありえます。
その場合、規模が大きくなり故人や遺族の意向にそぐわなくなってしまう可能性があります。
家族葬を行う意味をもう一度見つめ直すことが大切かもしれません。
兄弟の親族だけとは限らない
家族葬に呼ぶのは兄弟の親族だけとは限りません。
長く付き合いがあり、これからも付き合いがある近隣の人や故人の親しい友人などに声をかける人も少なくありません。
葬儀は一度きりです。
迷っているならば、声をかけたい人には声をかけるほうが良いでしょう。
家族葬に家族以外が参列をしてはいけないという決まりはありません。
名称から見て勘違いされやすいのですが、家族以外でも遺族の判断で呼んでも全く構わないのです。
家族葬の参列の範囲については下記の記事で詳しく説明してい流ので、是非参考にしてください。
兄弟の家族葬に参列する際の香典って?

兄弟の家族葬に参列する際の香典はどうしたらよいのでしょうか。
参列者側の視点に立って詳しく見ていきましょう。
香典は必要?
兄弟の葬儀を、自分が喪主として執り行うのであれば香典は受け取る側となります。
しかし、葬儀に親族として参列する場合は香典が必要となります。
ただし、香典は辞退するという旨の連絡を受けた場合には、香典は出す必要がありません。
もし香典の辞退について明確ではない場合は、念のため葬儀に持参し、受け付けていたら渡すというのが無難です。
喪主に尋ねるというのも1つの手になります。
故人が兄弟の場合の金額相場は?
香典は、相場はあっても決まりはありません。
それはどの葬儀形態でも同じです。
また、香典の金額は、故人との関係や自分の考え方でも変わってきますし、香典を出す側の年齢によって異なります。
基本的には、年代が上がるほど余裕があると見なされ、相場の金額は高くなります。
自分の年代 | 金額 |
20代 | 3万円~5万円 |
30代 | 5万円 |
40代以上 | 5万円以上 |
実の兄弟と義理の兄弟の関係がありますが、どちらの場合にも金額の差を出すことはしません。
また、自分が亡くなった兄弟と、年齢が上か下かという二通りの場合がありますが、それによっても香典の金額には差はつけません。
そして、ここで示した金額は相場であり、地方の風習や親族の習わしなどで大きく変動しますので、年長の親族がいたら相談するのが一番良い方法といえます。
香典を包む際のマナー
ここで、香典を包む際のマナーについて説明します。
まず香典袋ですが、白無地と蓮の絵がついたものがあります。
白無地の封筒はどの宗教でも使うことができますが、蓮の絵は仏式専用となるので注意しましょう。
また、水引きは黒白のものを選びます。
水引きが白と黄色のものは法要専用です。
香典が3万円までだったら、水引きが印字されているもので構いませんが、5万円以上を出す場合には、きちんと水引きがされた香典袋を使用しましょう。
表書きの書き方
表書きは宗派によって書く文字が異なります。
参列先の葬儀が、どの宗派に則って行われるのか確認しておきましょう。
以下の表を参考にして選ぶようにしてください。
仏式 | 「御霊前」「御香典」など |
神式 | 「御霊前」「御玉串料」など |
キリスト教 | 「御霊前」「御花料」など |
先方の宗教がわからない場合は、どの宗教でも使うことができる「御霊前」にしておくとよいでしょう。
文字は薄墨で書くのが望ましいとされています。
香典の包み方
香典はまず、偶数と「4」と「9」は避けるようにして金額を決めます。
偶数は割り切れる数字、つまり縁が切れると見なされ、「4」「9」は「死」「苦」を連想させてしまうため、縁起が悪いと考えられているからです。
どうしても2万円で香典を出したいという場合は、5千円札2枚と1万円札で準備をしましょう。
香典には新札は使いません。
これは亡くなるのを準備して待っていたという意味合いにとられてしまうからです。
どうしても新札しかない場合は、一度折り目を入れてから入れましょう。
そして、香典袋の中袋に入れる際は、お札を裏にして入れます。
袱紗(ふくさ)について
袱紗とは、香典を始め様々な贈り物などを包む布です。
結婚式では赤などの暖色系を使用しますが、葬儀では青・黒などの寒色系を使用します。
紫の袱紗は慶弔どちらでも使用することができますので、一枚持っておくとよいでしょう。
香典は袱紗に包んで持参します。
香典は袱紗から取り出してから渡すように気を付けましょう。
香典を渡す際のマナー
香典を渡す際には次の事に気を付けましょう。
香典は袱紗に包んで持参する。
受付で袱紗を開いて香典を出して渡す。
香典を一度断られたら遺族に無理やり渡そうとはしない。
お悔やみのために、香典をどうしても渡したいという気持ちが参列者にはあります。
しかし、香典を断る遺族側にも考えがありますので、一度断られたらそれ以上無理に渡すのはマナー違反です。
無理やり渡してしまうと、遺族が困ってしまう上に、他の人からの香典を断りにくくなってしまうため、絶対にやめましょう。
家族葬の際の香典については、下記の記事で説明しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
家族葬に兄弟を呼ばないこともある?

家族葬に兄弟を呼ばないこともありえるのでしょうか。
兄弟という関係は、比較的血縁関係の深い関係です。
家族葬という規模が小さい葬儀に呼ぶか呼ばないかといえば、比較的呼ぶ方が多いです。
しかし、親族同士での関係性もいろいろあり、呼ばないケースも存在します。
ここでは、一般的なケースを見ていきます。
実父が亡くなった場合
実の親が亡くなった場合、その親の血縁関係に当たる親族は呼ぶ傾向が高いです。
子供夫婦や孫にはじまり、親の兄弟やその子供など、親族と呼ばれる関係のほとんどに声をかけるのが一般的なのです。
ただ、葬儀を執り行う喪主が知らせるか否か、呼ぶか否かの決定権を持っています。
そのため実質的には、何人かの親族を呼ばないという選択もできるのですが、親族との良好な関係を保つためには、好き嫌いなどで判断はしないほうが良いでしょう。
そして故人の遺志で兄弟関係に知らせないでくれと言われていても、上記の理由からよく考えることをお勧めします。
一度関係が壊れるとなかなか元に戻すのは難しいものです。
配偶者や配偶者の家族が亡くなった場合
配偶者や配偶者の家族、つまり姻族に当たる親族が亡くなった場合は、故人との関係とこれまでの付き合いの程度で判断してかまいません。
配偶者の兄弟には来てもらい、その子供は来ないということが一般的ですが、仲が悪かったりした場合には参列を断ってもよいでしょう。
家族葬に呼ばない人への対応

家族葬に呼ばないと決めた場合、どのように断ったら良いのでしょうか。
断り方によって関係に亀裂が入ってしまわないか、心配な方も多いと思います。
ここでは、家族葬に呼ばない人への対応をみていきます。
親族や親しい友人の参列を断る場合
親族や親しい友人など、関係性が深い人の参列を断る場合には、次の二つの事に気を付けましょう。
丁寧な説明をする
葬儀のお知らせを伝えながら、参列を断る場合には丁寧にその理由を説明しましょう。
参列を断るというのは、故人に対するその人の気持ちを断ることであり、とても失礼なことにあたるのです。
そのことを忘れてはいけません。
規模が小さな葬儀であることを説明する
親族には、「故人の遺志で」という旨をしっかり説明すると良いでしょう。
「家族だけで執り行う」と言うと断られた人は家族ではないと言われている事になり、問題になりやすいので言葉選びには注意が必要です。
親しい友人を断る場合は「故人の遺志で、家族だけで送ってほしいと言われていて」などと、伝えましょう。
規模が小さい葬儀であることを伝えることで、参列を考えている人は来て欲しくないのだなと察してくれるでしょう。
葬儀後に報告を行う場合
遠い親族や、近隣の人、会社関係などの関係が深くない人には葬儀後に報告を行うことで故人が亡くなったことを伝えることができます。
その場合、「故人の遺志で家族葬で葬儀を済ませました。
」と電話や文書などで知らせます。
しかし、この事後報告の方法はトラブルになりがちなので注意が必要です。
「葬儀に呼ばれなかった」「最後にお顔を見てお別れしたかった」「葬儀できちんとお悔やみを述べたかった」と苦言を呈される可能性があるからです。
葬儀は一度きりで取り返しがつきませんので、終わってから、葬儀の事を言われてもどうしようもないのです。
後から知らせる場合には、細心の注意を払いましょう。
参列するべきでない家族葬

ここでは、自分が参列する側になった視線で見ていきます。
参列すべきではない家族葬とはどのような状況を指すのでしょうか。
参列を断る旨が書いてある
自分が受け取った訃報のお知らせの書面に、参列を遠慮しますという、断りの文章が入っていたら参列は控えましょう。
口頭ではなかなか言い出しにくいことでもありますので、書面に従うのが最善です。
他にも、葬儀の詳細な日時や場所が書いていない場合も参列しないほうがいいでしょう。
喪主や遺族側の意図が見えない場合は、直接確認することが大切です。
挨拶状や通知が届いていない
訃報の案内などは遺族の意向を表し、参列して欲しいと思われている場合に案内が届きます。
挨拶状や通知が届いていない場合は参列を控えましょう。
親族だと、誰かが亡くなったらしいと伝わってくることもあるでしょうが、遺族側があえて連絡をしていない可能性があります。
遺族側から連絡がなければ、無理やり参列するのではなく、遺族が望んでいないことだとして諦めましょう。
兄弟の家族葬についてまとめ

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、兄弟の家族葬について様々な視点から見てきました。
まとめると以下のようになります。
家族葬とは規模の小さい葬儀を指す。
葬儀に参列してはいけない人がいるわけではなく、遺族が誰に知らせるかによって参列者は変動する。兄弟の家族葬には、兄弟の夫婦と亡くなった人の子供夫妻や孫には声をかけ、従兄弟までは声をかけないのが一般的である。
また家族葬といっても遺族が望めば、近隣や友人の参列も可能である。兄弟の葬儀で、喪主を務める場合には香典を出さなくて良い。
一方で喪主を務めない場合は、香典を出すことが一般的であるが、その家族葬が香典を辞退する場合はその限りではない。香典は、自分の年齢を基準にして考えるのが一般的。
親族や地方での風習や慣習がある場合があるので、親族の年長の人に相談することが一番よい。家族葬では兄弟でも参列を断ることがある。
これも遺族の考え方次第であり、誰に知らせるかにかかっている。
しかし、兄弟は血が濃い血縁関係のため、簡単に断ると後々の関係が悪くなる可能性があるので注意が必要である。家族葬に呼ばれる立場になった場合、葬儀の知らせの書面に参列を断る旨が記載されていれば参列は控え、書いて無ければ参列してもよいと考える。
もともと連絡がこなれば、参列は望まれていないと考えるのがよい。
戦後から現代まで、家族の在り方が変わり、地域との関係性が希薄化してきました。
家族葬が増えてきたことが、時代の流れを象徴しています。
家族葬は、これからも増えていくことでしょう。
葬儀に参列するべきか悩む場面もでてくると思いますので、この記事を参考にして頂ければ幸いです。
最後までお読みいただあき、ありがとうございました。
「終活ねっと」では、他にも家族葬に関する記事を多数掲載しております。
ぜひ合わせてお読みください。
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