
家族葬を家で行う際の準備・注意点とは?マナーやかかる費用も紹介
家族葬は、家族や親族のみで行う葬儀の形式のため、ご自宅で執り行う場合もあります。今回、終活ねっとでは、家族葬を家で行う際の準備や注意点を中心に解説していきます。あわせてマナーや家族葬にかかる費用、メリット・デメリットについてもご紹介していきます。
目次
最終更新日: 2019年12月20日
家族葬を家で行うことについて

家族葬は、家族や親族のみに参列者が限定される葬儀の形式であるため、これまでの一般的な葬儀のように斎場で葬儀を行わず、自宅で執り行う場合もあります。
自宅で家族葬を行うさいには、どのような準備や注意点があるのでしょうか。
今回、「終活ねっと」では、家族葬を家で行うことについて、以下のようなポイントを中心にまとめていきます。
家族葬とはどのような葬儀の形式なのか
家族葬を家で行う場合、どのような準備などが必要となるのか
家族葬を家で行う場合、どのようなメリットやデメリットがあるのか
家以外ではどのような場所で家族葬を執り行えるか
家族葬はどのような流れで執り行われるか
家族葬を執り行う場合、どのくらいの費用がかかるか
家族葬を家で行うときの準備やマナーに加えて、家で家族葬を行う際のメリット・デメリットも紹介しております。
この記事が家族葬をご検討されている方、家で家族葬を行えるか疑問に思っている方の助けとなれば嬉しいです。
ぜひ最後までご覧ください。
「DMMのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。
葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
家族葬とは?

最近の社会的な背景や経済的な事情により、従来の盛大な葬儀に対するニーズは減ってきており、小さな葬儀に対するニーズは増加傾向にあります。
家族葬は、そのような小さな葬儀の代表的な形式ともいえます。
家族葬は、従来の葬儀と同様の流れで行う葬儀形式ですが、参列者が限定される点に特徴があります。
従来の葬儀においては、会社の関係者や遠い親戚なども含めて大勢の参列者を招いて盛大に行う形式ですが、家族葬は、ご家族や近しい親族、生前親しかった友人などに限定して行う葬儀の形式です。
参列者を限定することで、遺族は一般の葬儀と比べて対応に追われることなくゆっくりとお別れすることができます。
以下の記事では、家族葬のメリット・デメリットについて詳しく説明しております。
ぜひあわせてご覧ください。
家族葬を家で行うには?

家族葬は、家族や親族、友人・知人などに参列者が限定され、人数も10人〜30人程度の小さな規模の葬儀です。
したがって、従来の葬儀のように斎場などを借りて執り行わなくても、家で葬儀を行うことができます。
では、家族葬を家で行う場合にどのような準備が必要となるのでしょうか。
人数が限定されるとはいえ、家に招いて葬儀を執り行うこととなりますので、事前の準備や用意すべきものがあります。
以下では、家族葬を家で執り行うために必要となる事前の準備や執り行う際のマナーなどについて解説していきます。
家族葬を家で行う際の準備
家族葬を家で行う際にはどのような準備が必要となるのでしょうか。
葬儀を家で執り行う経験は、人生の中でもあるかないかという体験です。
したがって、どのような準備が必要となるかご存知でない方も多いはずです。
以下で、家族葬の手配方法や用意すべきもの・ことについてご紹介していきます。
家族葬の手配方法
家族葬を家で執り行う場合、ご自身で準備する場合と葬儀社に依頼して準備をする場合に分けられます。
以下で、それぞれの場合に分けて解説していきます。
自分自身で準備する場合
自分自身で準備をする場合、ご遺体の搬送から葬儀会場の手配や葬儀の進行など、すべてご自身で進めなくてはなりませんのでかなりの負担がかかるでしょう。
終活として、故人がご存命の間に進めておかなければならない部分があるなど、時間的にもかなりの手間がかかります。
なお、葬儀社に依頼せず自分自身で準備することとなりますので、葬儀社に支払うべき費用などは当然かかりませんので、その分、費用を節約することが可能です。葬儀社に依頼して準備する場合
葬儀社に依頼することで、自分自身で準備を進める際の様々な手間や時間を省くことができます。
葬儀は経験したことのない大きなライフイベントです。
費用を惜しむことなく、葬儀社に依頼する方が無難な選択といえるでしょう。
用意するもの・こと
家族葬を家で執り行う際に事前に用意すべきこととしては、葬儀を行うことができるだけのスペースの確保が必要となります。
棺を家に安置し、家で通夜や告別式を執り行うこととなりますので、安置するためのスペースとして6畳程度、祭壇などをおくためのスペースとして6畳程度の部屋が必要となってきます。
最低でも、葬儀を行うためには12畳程度のスペースを事前に用意しておく必要があります。
家で家族葬を行う際に確認するべきこと
家で葬儀を執り行う場合、棺を家に安置する必要があることから玄関の大きさや安置する部屋までの導線について確認する必要があります。
戸建住宅であれば、棺の搬入にあまり問題はありませんが、マンションなどの集合住宅の場合、自室までエレベーターで搬入できるのか、エレベーターの大きさも確認する必要があります。
また、参列者の駐車スペースも事前に確認する必要があります。
駐車スペースが無いと路上駐車の原因になったり、近隣住民の方の駐車場を勝手に使ってしまうことになりかねません。
駐車スペースの確保が難しい場合は、タクシーなどを利用して来ていただくよう事前にお知らせする必要があります。
家で家族葬を行う際のマナー
近隣の住民の方へ、あらかじめ家で葬儀を行う旨を事前に告知しておくのがマナーといえるでしょう。
参列者の人数があまり多くない葬儀形式であっても、当日は数十人の方が出入りすることとなります。
また、お香の匂いを気にする方もいらっしゃいますので、後々トラブルとならないためにも、近隣の住民の方には事前に告知しておくようにしましょう。
家族葬を家でやるメリット・デメリット

家族葬を家で行うための準備や手順についてご紹介してきました。
では、家族葬を家で執り行うにあたり、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
どんな葬儀を検討する際でも、その葬儀のメリット・デメリットを比較検討することは非常に大事です。
以下では、家族葬を家でやることのメリット・デメリットをそれぞれ整理してご紹介していきます。
家族葬を家でやることのメリット
まず、家族葬を家で実施することのメリットは以下のような点になります。
費用面
葬儀を執り行う場合、一般的には斎場を借りて執り行いますので当然、斎場を利用する費用がかかりますが、家で実施することで斎場を利用する費用が抑えられます。
したがって、家族葬を家で執り行うことで費用面での節約ができます。時間にとらわれることがない
斎場などで葬儀を行うことになるとスケジュールが決まっており、故人とゆっくりお別れをすることができない場合があります。
しかし、家で葬儀を執り行うことで、時間に追われることなくゆっくりと故人との別れを惜しむことができる点も、家族葬を家で行うことのメリットといえるでしょう。
家族葬を家でやることのデメリット
次に、家族葬を家で執り行うことのデメリットについてご紹介していきます。
スペースの確保が難しい
家で葬儀を実施することとなりますので、当然、棺を安置するスペースを確保する必要性が出てきます。
ご自宅が戸建であればスペースを確保することも可能ですが、マンションなどの場合、自室まで棺を搬入する導線の確保も必要となります。
エレベーターが設置されていない場合には、自室への搬入なども含めて検討する必要が出てきます。ご近所への配慮が必要
家で葬儀を実施することとなりますので、隣やご近所へ事前に葬儀を執り行うことを知らせるなどの配慮が必要となります。
家族葬は、葬儀の特徴からあまり多くの方へお知らせせず、ご家族のみで実施するような場合もあります。
ご近所の方に知らせることなく実施してしまうとご迷惑になってしまう場合もありますので、ご近所への事前の配慮が必要となります。
家以外に家族葬を行える場所は?

参列者の人数が少ないのが家族葬の特徴となりますので、家以外でも小規模な葬儀を行える場所があります。
具体的に、家以外で家族葬を行える場所としてはどのような場所があるのでしょうか。
家以外で家族葬を行える場所について以下でご紹介していきます。
葬儀社の会館
家族葬など比較的自由に葬儀内容を検討できるような葬儀形式では、葬儀社の会館を利用することも選択肢の一つとして検討してみると良いでしょう。
葬儀社の会館とは、葬儀社が用意しているセレモニーホールで、お好きな音楽を流せたり、全ての宗教に対応していたりと、自由度の高い葬儀を執り行うことができます。
最近では、比較的自由にアレンジした葬儀を検討される方も増えてきており、セレモニーホールを利用する方も増えてきています。
公民館・集会場
地元に長く住んでおり、ご家族やご親族のみならず、近隣の方を招いての家族葬を検討されている方は、公民館や地域の集会場を利用して家族葬を執り行う場合もあります。
斎場などを利用する場合に比べて費用が安く、また、自宅から近く近隣の方が集まり易い点が特徴となっています。
マンションの集会場などで実施する場合もありますので、参列者として、ご家族と近隣の方を中心に検討している方にはメリットが大きいといえるでしょう。
公営・民営斎場
一般的に葬儀を行うこととなる場合、公営・民営の斎場を利用することを検討しますので、参列者の少ない家族葬であっても公営・民営の斎場で執り行うことはできます。
斎場には、公営の斎場と民営の斎場があり、それぞれ、利便性や費用の面に置いてメリットとデメリットがありますので、葬儀社と相談しつつ、比較検討することが重要です。
お寺・教会
お寺や教会によっては、家族葬執り行える場所もあります。
お寺や教会で葬儀を執り行うことの大きなメリットは、宗教などに沿った礼儀作法によって葬儀を行える点です。
檀家となっているお寺などであれば、様々な面でお寺がサポートしてくれますので、分からないことを相談しながら準備を進められるという点でもメリットは大きいでしょう。
家族葬の流れ

実際に家族葬を執り行うこととなった場合、当日はどのような流れで葬儀が行われるのでしょうか。
家族葬を家で行うかその他の会場で行うか、実施する場所を検討する場合においても、当日の葬儀の流れを知っていることでイメージが湧きやすいでしょう。
以下では、家族葬の流れについて解説しつつ、司会者をどのように剪定するのかについてもご紹介していきます。
家族葬の流れ
家族葬は、参列者が限定される特徴があるだけで、葬儀の流れは一般葬と変わりません。
一般的に、家族葬の流れは以下のようになります。
ご遺体の納棺
通夜・告別式
出棺
火葬・拾骨
初七日法要(葬儀と同日に実施する場合)
精進落とし
家族葬の司会者はどうする?
家族葬では、施主から依頼されたご友人の方などが司会をすることがあります。
参列者が、身内や面識のある友人・知人に限定されますので、見知った方に司会を依頼することで参列者で作り上げる葬儀とすることができます。
しかし、無宗教葬のように宗教の形式に縛られない自由な葬儀内容とする場合、メリハリのついた演出が重要になります。
司会の方の進行によって葬儀の雰囲気が変わってきますので、無宗教葬などの場合はプロの方に依頼すると良いでしょう。
家族葬にかかる費用について

ここまで家族葬の実施場所や具体的な進め方などについてご紹介してきました。
では、小さな葬儀といわれる家族葬を実際に執り行う場合、どのくらいの費用が必要となるのでしょうか。
葬儀を検討するうえで費用の問題は非常に重要です。
以下では、家族葬にかかる費用の相場や内訳、注意点などについてもご紹介していきます。
家族葬にかかる費用・内訳とは?
家族葬にかかる費用の相場としては、一般的には60万円〜150万円程度となっています。
費用の内訳を見てみると、葬儀一式に必要な費用、飲食に必要な費用、寺院関連にかかる費用に大きく分けられます。
どのような葬儀内容にするかによって、葬儀一式に必要な費用に差が出てくるため、家族葬の費用相場の幅が大きくなっています。
家族葬の費用についてはさらに詳しい記事を用意しています。
以下のリンク先から家族葬に必要な費用についての記事をご参照いただき、本記事と併せて確認してみてください。
一般葬より高くつく可能性も
家族葬は参列者が限定される分、一般葬よりも費用はかかりません。
しかし、実際に負担する費用として考えると、一般葬より高くつく可能性があることに注意が必要です。
一般的に、葬儀費用の負担においては、参列者からいただいた香典を充てることとなります。
一般葬ではたくさんの参列者から香典をいただくため、その分、費用の負担は少なくなりますが、家族葬は参列者が少ない分、香典も少なくなり、費用負担が増える場合があります。
したがって、額面の費用が安いことだけを考慮して家族葬を選択することなく、費用負担の面からも考える必要があります。
家族葬を家でやることに関するまとめ

いかがだったでしょうか。
今回、「終活ねっと」では、家族葬を家でやる場合に準備すべきことや注意点、マナーなどについてまとめてきました。
今回の家族葬を家でやることに関するポイントは以下のとおりです。
家族葬とはどんな葬儀か?
家族葬は、参列者が家族や親族などに限られる葬儀形式で、最近ニーズが増加してきている小さな葬儀の代表的な形式である。
家族葬を家で行う際の準備や注意点、事前の確認事項とは?
自分自身で準備することもできるが、葬儀社に依頼した方が様々な手間がかからないため負担は少ない。
家で執り行うにはスペースをしっかり確保する必要がある。
家族葬を家で行う際には、近隣の住民に事前にお知らせしておくことがマナーとなる。家族葬を家でやる場合のメリット・デメリットとは?
メリットは、費用面で節約でき、時間に拘束されることなくゆっくり故人との別れを惜しむことができる。
デメリットは、マンションなどの場合はスペースの確保が難しいことやご近所への配慮が必要となることが挙げられる。家以外で家族葬を行える場所とは?
家以外で家族葬を行える場所としては、葬儀社の会館、公民館・集会場、公営・民営斎場、お寺・教会などがある。
家族葬の流れは?
家族葬の流れは、ご遺体の搬出から精進落としまで一般的な葬儀の流れと同じである。
司会者は友人などにお願いするのが一般的であるが、葬儀にメリハリをつけしっかり演出するのであれば、プロの司会を依頼すると良い。家族葬にかかる費用はどのくらい?
家族葬の一般的な費用相場は60万円〜150万円程度。ただし、費用に充てられる香典が少ないことを考えると、自己で負担する費用は一般葬より高くなる場合もあることに注意が必要。
家で家族葬をすることは費用を抑えることができ、ゆっくりとお別れできる一方で、スペースの確保やご近所への配慮が必要なことから、ご親族でしっかり話し合って決めることが大切だということがわかりました。
今回の記事が、家での家族葬を検討されている方の助けとなれば幸いです。
また、「終活ねっと」ではこの他にも家族葬に関する記事を多数掲載しております。
そちらもあわせてご覧ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
以下の記事では、家族葬で喪主がやるべきことに関して解説しております。
ぜひご覧ください。
葬儀をご検討の方へ
安らかに送り、送られる葬儀をするためには、事前の準備が大切です。
DMMのお葬式では、葬儀についての疑問・不安のある方や、もしものときのために、24時間365日ご相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフがていねいにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また、葬儀をするにあたって必要なあらゆる知識を記事にまとめています。
あわせてご覧ください。
note葬儀記事
費用を抑えて満足のいく葬儀をするために必要な知識まとめ
DMMのお葬式について