遺体の安置方法とは?安置する期間や安置所の種類・注意点を全て解説

亡くなった方の遺体は葬儀が行われるまでの間、適切な方法で安置する必要があります。テレビドラマなどでもよく見かける遺体の安置ですが、実際にどのようにやるのかについてはわからないという方も多いのではないでしょうか?今回は遺体の安置の方法を見ていきます。

目次

  1. 遺体の安置について
  2. 遺体の安置とは
  3. 故人の逝去から安置までの流れ
  4. 遺体の安置場所・注意点
  5. 安置にかかる費用
  6. 遺体を安置する際の注意点
  7. 通夜前に故人に面会する際のマナー
  8. 遺体の安置についてまとめ

遺体の安置について

葬儀

人やペット(猫やハムスターなど)を含め、生きている者にはいつか必ず最期を迎える時がやってきます。
最期を迎えた際に亡くなった方の遺体はそのままにしておく、ということはできません。
葬儀が行われるまでの間、どこか適切な場所に安置するというのが一般的であるためです。

遺体の安置と聞くと、刑事ドラマやサスペンスドラマといったテレビドラマでそのシーンを見かけるという方も多いでしょう。
しかし、決してテレビドラマのシーンだけにとどまらず、実際に身内の方が亡くなった場合に遺体を適切な場所に適切な方法で安置する必要に迫られます。

ただ、遺体の適切な安置の方法といっても、長い人生の中でそれほど経験しないことから、よくわからないという方も非常に多いでしょう。
そこで今回終活ねっとでは、身内の方などが亡くなった場合に、その遺体を適切に安置する方法について徹底解説していきます。

  • 遺体の安置とは、いったいどのようなことなのか?
  • 故人が亡くなってから遺体を安置するまでの流れとは?
  • 遺体の安置場所や場所に関する注意点とは?
  • 安置にかかる費用はいくらくらい?
  • 遺体を安置する際の注意点とは?
  • 通夜前に故人に面会する際のマナーとは?

万一、大切な方が亡くなった場合に備えて遺体の安置する方法についてきちんと知っておきたいという方にとって、非常に役立つ情報が多いですので、ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。

終活ねっとでは東京・千葉・埼玉・神奈川の方々を対象に、葬儀の値段見積もりやいざという時の為に電話対応も無料で承っております。
ぜひご利用ください。

終活ねっとが運営する「親切なお葬式」

「親切なお葬式」では、追加料金不要の低価格なお葬式プランを提供しております。

火葬のみ

税込139,800円

告別式のみ

税込337,800円

お通夜と告別式

税込487,800円

一般的なお葬式

税込637,800円

明確な料金体系

お葬式に必要な品目が全てプラン料金に含まれているため初めてお葬式を執り行うという方にも安心してご利用いただけます。

親切な電話対応

担当スタッフが丁寧に電話対応致しますので、安心してご依頼いただけます。

遺体の安置とは

葬儀

最初に亡くなった方の遺体を安置するということについて、その目的や期間、場所などを中心に詳しく見ていきましょう。

遺体の安置については最初に以下のことを知っておくと、理解がしやすくなります。

なぜ遺体を安置するの?

最初に書いたように、大切な方の最期はいつか必ずやってくるうえ、いつどのようなことが原因でやってくるのかを予測することができません。
しかし、大切な方が亡くなった場合は、決められた場所に一定期間遺体を安置する必要があります。

そこで最初に知っておくべきこととして挙げられるのが、遺体を何のために安置するのか、という点です。
遺体の安置は、葬儀までの間、病院以外の適切な場所に遺体を置いておくという目的があります。

というのは、まず法律(墓地埋葬法=墓埋法)の規定で死後24時間は遺体を火葬してはいけないということが定められているためです(生き返る可能性があるため)。
また、病院などの霊安室もスペースの関係上、長くても数時間程度しか安置しておくことができません。

このような理由から、故人の遺体を一時的に適した場所に安置しておくことで、葬儀に備えるというのが安置の持つ意味といって良いでしょう。

遺体を安置する期間

以上が遺体を安置する目的ですが、次に重要なのが遺体を安置しておくための期間です。
実は安置期間については法律では特に規定はないため、その意味では自由といって良いでしょう。

ただ、先ほども見た墓地埋葬法の「死後24時間は火葬してはいけない」という規定も考えると、最低でも死亡時刻から1日は必要となります。
なお、この規定については例外があり、亡くなったのが妊娠7ヶ月以内の胎児の場合や、また故人が感染症で亡くなった場合は24時間以内でも火葬して良いというものです。

社会的には遺体が納棺されて葬儀会場に運ばれ、葬儀や火葬がされるまでの2、3日程度というのが一般的とされています。
こちらについても、葬儀の日が友引の日だったという理由で火葬ができなかったといった事情がある場合は、1、2日ほど前後する場合があります。

安置場所に決まりはある?

遺体の安置については安置場所のことも重要なテーマとなります。
以前であれば、故人のご自宅が一般的で、安置した遺体の枕元に枕飾りを用意するという風習もありました。

しかし、最近ではご自宅だけではなく、葬儀場や斎場の安置室が使われるという例も増えてきています。
ほかにも、遺体安置専用の施設や遺体保管所で安置する場合も多いです。

このほか、非常時の場合は公共施設で遺体安置を行う場合もあります。
2011年の東日本大震災の際にの宮城スタジアムが代表的な例です。

さらに非常にまれな例として、偉人の遺体を公開の場で安置することもあります。
タイのプミポン前国王(王宮前広場)や、日本にキリスト教を伝えたザビエル(インドのゴアにあるボム・ジーザス教会)などが代表例です。

霊安室と安置所の違い

遺体を安置するスペースとしてよく耳にするのが霊安室や安置所です。
一見すると同じような意味を持つ霊安室と安置所ですが、実は大きな違いがあります。

霊安室

霊安室とは、病院などで故人の遺体を適切な安置場所まで搬送する準備のために、一時的に安置しておくための場所です。
病院のほかにも警察署にもあり、警察署の場合は検死(解剖や写真撮影などを行う)のためという目的もあります。

ただし、すべての病院に霊安室があるというわけではなく、特に小さな規模の病院の場合はない場合もありますので、あらかじめ理解しておきましょう。

安置所

一方、安置所については遺体の葬儀・火葬までの間、一時的に安置しておくための施設を指します。
民間で運営されているものが主で、霊安室に比べると保存設備が充実しており、場合によっては零下の温度での保存も可能です。

最近では、「遺体ホテル」と呼ばれる専用の施設も増加傾向にあります。
加えて、マンション住まいの方がご自宅に安置することができないという理由で利用する例も多いです。

病院には安置できない?

現代では比較的多くの方が病院で最期を迎えますが、安置場所として病院を選ぶことは可能なのでしょうか?
結論から先に書けば、病院に遺体を安置するということはできません
病院では長期的に遺体を安置しておくための準備や施設がないためです。

このため、基本的には病院で亡くなった方の遺体はご自宅や民間の安置所に一度搬送されることになります。
ただ、搬送前に看護師によるエンゼルケアなどの関係で数時間は病院に遺体を一時的に保管できるため、その間に安置するための場所を確保しておけば良いでしょう。

故人の逝去から安置までの流れ

葬儀

遺体の安置がどのようなものであるのかについて、目的や期間、場所などから見てきました。
それでは、遺体の安置は具体的にどのような流れに沿って行われるのでしょうか?

故人が亡くなった時点(臨終)からご自宅などで安置するまでの流れについて詳しく見ていきましょう。

末期の水

病院などで人が亡くなった際、最初に行われるのが末期の水という口を湿らせる儀式です。
末期の水はもともと仏教の開祖であるお釈迦様が入滅(臨終)の間際にのどの渇きを覚え、弟子に水を持ってこさせるように頼んだところで、鬼神が水を捧げた故事に由来します。

この故事に基づいて、亡くなった方がのどの渇きをいやしたうえで、死後の世界に向けて旅立ってほしいという願いを込めて行われる儀式です。
また、一説には故人の生き返りを望んで行われるという場合もあります。

いずれにせよ、故人の臨終に立ち会った人々が全員で遺体の口の部分を湿らせて行われる儀式です。

遺体の清拭

末期の水の儀式が終わった後は、遺体の清拭(せいしき)が行われます。
清拭とは、死後の世界に旅立つ故人の遺体をきれいな布などで水拭きしたり、ひげを剃ったり爪を切ったりして、遺体をきれいにする処置のことです。
故人が病院で亡くなった場合は、病院の看護師がエンゼルケアとして行います。

一方、ご自宅で亡くなった場合は葬儀社の湯灌(ゆかん)師がご自宅にある浴槽や移動式浴槽などを使って、遺体をきれいに清める方法が一般的です。
ただし、最近では簡略化の傾向もあって、ご自宅などで亡くなった場合でも病院と同じように清拭を行う礼も増えています。

なお、清拭が終わったら鼻や口の部分を脱脂綿などで詰め物をする流れです。

死装束を着せる

清拭まで終えたら、遺体に死装束(しにしょうぞく)を着せます。
死装束とは、故人が死後の世界までの旅で着用していく服装のことで、仏式の場合は白装束を着せるのが一般的です。

葬儀用品であるため、仏具店や通販などで購入することもできますが、葬儀社に依頼して用意してもらっても問題ありません。

なお、近年では伝統的な白装束以外にも、故人が生前好んでいた服装(洋服のほか着物も)を着用させる例も増えてきています。

死化粧をする

死装束を着せたら、死化粧(しにげしょう)を施します。
具体的には髪型を整えたり、ひげを剃ったり手や足の爪を切ったりしたうえで、薄めの化粧を施すというのが一般的です。

特に口元については、遺体の全体的な印象の良しあしにかかわりますので、寝顔が安らかに見えるように心がけて化粧を施します。

搬送の準備をする

死化粧まで施したら、いよいよご自宅などの安置場所に向けて搬送する準備に入ります。
遺体についてきちんと準備を整えたら、あとはご自宅などに運ぶだけというように見えますが、実は様々な準備が必要です。

まず、故人が病院で亡くなった場合は、病院の外に遺体を運び出すには医師の死亡診断書が必要となります。
そして、遺体の搬送には遺体搬送のための車である寝台車が必要です。
寝台車については葬儀社に依頼して手配してもらいます。

なお、病院から安置場所までの距離が長距離になる場合もあるでしょう。
このような場合は、ひとまず地元の葬儀社に搬送だけでも依頼すると良いです。
また、搬送先が寺院や葬儀場などになっている場合は、先方に到着予定時刻などを伝えるようにしましょう。

段取りがすべてととのったら、寝台車が到着したところで遺体を寝台車に載せ、病院を出発します。
この時、死亡診断書を持っている方も寝台車に同乗するのがポイントです。

遺体の安置場所・注意点

葬儀

遺体を安置するうえで安置場所は非常に重要です。
ここでは、遺体の安置場所にどのような場所が挙げられるかや、注意すべき点について見ていきましょう。

自宅

故人の遺体を安置する場所として、故人のご自宅は古くから一般的とされていきました。
ただし、近年ではアパートやマンション暮らしという方も多く、そのような場合は特に注意すべき点があります。

スペースを確認する

ご自宅に遺体を安置する場合は、まずスペースの確認が非常に重要です。
一昔前、ご自宅に安置することが一般的だった頃は、仏壇のある部屋に安置するものとされていました。
このため、仏壇のある部屋で広さが十分確保できそうであれば、ここに安置すると良いでしょう。

しかし、ご自宅がマンションなどの集合住宅の場合は、部屋が狭い場合も仏壇がない場合も多く見られます。
このような場合は、スペースを確保できる部屋で、かつ冷房で室温を涼しく保つことができるような場所に安置すると良いでしょう。

なお、安置の際にはベッドや布団に遺体を寝かせることになります。

エレベーターを使う場合

ご自宅がマンションなどという理由でエレベーターを使って搬送をする場合もあるでしょう。
ただ、エレベーターによっては遺体を載せているストレッチャーを立てる形でエレベーターに入れる方法がとられることもあります。
この場合は、事前に葬儀社の方と相談することが大切です。

またマンションによってはトランクルーム付きのエレベーターを使う必要に迫られた場合は、管理会社や管理人に相談して鍵を借りる必要があります。

もし、エレベーターがない場合はご自宅以外の安置場所を考えて決めておく方が無難です。

斎場・葬儀社の安置所

近年ではご自宅以外にも、斎場や葬儀社の安置所を安置場所として使うケースも増えてきています。
ご自宅に安置できないという方にとっては非常に助かることですが、斎場や葬儀社の安置所については以下に紹介する3つの注意点を理解しておくことが大切です。

設備が整ってないことがある

最初に挙げられる注意点として、斎場などによっては付き添いの人のための宿泊設備が整っていない場合があるという点があります。
遺体の安置については安全な場所といっても、何かがあった場合などに備えて誰かが付き添っていたいと思う方からすれば、宿泊施設があるかどうかは重要なポイントでしょう。

このため、付き添いの人の宿泊施設が整っているのかどうかについては、事前に確認した方が無難出うs。

面会の時間が決められていることがある

次に挙げられる注意点として、斎場や葬儀社によっては面会の時間が規則で決められている場合があるという点です。
このため故人の遺体に対面して弔問したくても十分な時間を確保することができなかったり、また満足に遺体と一緒に過ごす時間を持つことができなかったりすることもあります。

このため、斎場や葬儀社の安置所を利用する場合は、事前に面会の時間についての規則を確認しておくと良いでしょう。

安置日数に決まりがあることも

さらに安置所によっては、安置日数があらかじめ決まっている場合もあるという点も注意が必要です。
特に料金設定で1日当たりの料金が決まっている場合からもうかがえます。

このような場合は2日または3日利用しようとすると追加料金が必要となりますので、あらかじめ知っておくと良いでしょう。

民間の遺体安置施設

近年急増しているのが、遺体安置に特化した民間の施設です。
先ほども見た斎場などにある安置所とはまた異なった、面会の制限が少なくなかったり、付き添い人のための宿泊施設も整っているといった特徴があります。

民間の遺体安置施設を利用する場合は、以下のような点に注意することが必要です。

場所が自宅から遠くなることがある

民間の遺体安置施設を利用する場合に問題になりやすいのが、場所がご自宅から遠くなる場合があるという点です。
実は遺体安置施設が増えているのは、基本的に東京や大阪などの都市部が中心で、地方部についてはまだまだこれからというのが現状といえます。

特に地方在住の方が利用する場合はご自宅から遠くなることもあるため、故人の遺体に対面するために苦労する場合もあるということは理解しておくべきでしょう。

搬送費用が高くなることがある

また、故人が亡くなった病院から搬送先の安置施設が遠い場合は、それに合わせて搬送費用も高くつくこともあります。

このように場合によっては費用が高くなることもありますので、安置場所や安置施設についてはいくつかの選択肢を持っておくことも大切でしょう。

遺体安置用の冷蔵庫とは

このほかにも、遺体安置用の冷蔵庫というものもあります。
「冷蔵」であるため室温が5度以下に保たれており、後述するような一般的なドライアイスを用いるのと同じ効果がある冷蔵庫です。

ただし、あくまでも冷蔵庫と同じくらいの温度で保管することから、遺体の腐敗の速度を遅くする程度の効果であるという点は理解しておくようにしましょう。

安置にかかる費用

お金

遺体の安置について考えたとき、費用について重要な問題と考える方も多いでしょう。
ここでは項目ごとに遺体の安置に必要な費用の相場について詳しく見ていきます。

遺体の搬送費用

遺体安置にかかる費用として最初に挙げられるのが、病院などからの搬送費用です。
遺体搬送の費用は基本的には距離に応じて決まっている場合が多く、10キロ当たりで1万5千円から2万円程度という相場となっています。

なお、距離が50キロで2万5千円から2万8千円、100キロで4万円前後です。
また、搬送の時間が深夜の場合や待機時間が発生する場合は、追加料金が発生します。

ちなみに葬儀社によってはプラン料金の中に遺体搬送費用が含まれている場合がありますので、この点については事前に葬儀社に確認してみると良いでしょう。

自宅に安置する場合

古くから見られるご自宅への安置の場合は、主に故人の遺体の保存に必要なドライアイスや枕飾りのお供えに対する費用が主に発生します。

なお、安置所などの利用料や付き添い人の宿泊費用は発生しません。

ドライアイスの費用

自宅に遺体を安置する場合でも、遺体の腐敗の速度を遅くするためにドライアイスは欠かせません。
ドライアイスは1日当たり1万円から2万円というのが相場です。
葬儀社で用意してもらうこともできますので、相談してみると良いでしょう。

枕飾りの費用

枕飾りとは安置してある故人の枕元に用意するお供えのことで、仏式の場合はおりんや線香、香炉、ろうそくなどが挙げられます。

枕飾りもドライアイスの場合と同じように葬儀社で用意してもらうことができ、この場合は1万円から3万円が一般的な相場です。

安置している間はろうそくを絶やさない?

枕飾りで用意したろうそくの灯については、故人の遺体を安置してある間は絶やさないようにするという作法があります。
しかし、一晩中ろうそくの灯を灯しておくことは安全上好ましいことではないので、夜寝る前に消しておいても問題はありません。

葬儀社によっては電気式のろうそくを用意してくれる場合もありますので、どうしても一晩中絶やさないようにしたい場合は相談すると良いでしょう。

斎場・葬儀社の安置所に安置する場合

斎場や葬儀社の安置所を利用する場合は、ご自宅の場合とはまた異なった費用が発生してきます。
代表的な項目として挙げられるのが、安置所利用料と付き添いの場合の料金、枕飾りの費用です。

安置所利用料の相場

安置所を利用するうえで基本的な費用項目となってくるのが安置所利用料です。
民営の場合であれば1日当たり5千円から5万円ほどというのが一般的な相場となっています。
民営の場合は安置所によって料金にかなりのばらつきがあると考えるべきでしょう。

公営の場合は税金で運営しているだけに民営の場合よりも安く、初日利用で料金が発生せず、2日目以降でも1日当たり2千円から3千円程度の費用設定となっている場合がほとんどです。

安置できる日数は?

安置所で安置できる日数については、数日ほどが一般的です。
たしかに葬儀や火葬を行うまでの期間は、場合によっては2,3日以上になる場合もあります。

ただし、安置所の利用料は基本的に1日単位で設定されている場合が多く、このため利用期間が長いほど費用がかさんでいくという点はあらかじめ理解しておきましょう。

付き添い安置の料金

安置所を利用する際には付き添い安置というやり方をとることもできます。
これはご遺族に代わって安置所の職員に故人の遺体に付き添って、搬送までしてもらう場合に発生する料金です。

付き添い安置で発生する料金の一般的な相場は、1日当たり5万円ほどとされています。

枕飾りの費用

安置所で故人のための枕飾りを用意する場合は、葬儀社や斎場にもよりますが5千円から3万円ほどの費用が必要です。

ただし、葬儀社によっては葬儀プランの中に枕飾りの費用が含まれている場合もありますので、その点は相談や確認をしてみると良いでしょう。

民間の遺体安置施設に安置する場合

民間の遺体安置施設を利用する場合は、基本的に利用料が発生するのが一般的です。
このほかドライアイスの費用や付き添い費用(場合による)も発生することがあります。

安置施設の利用料

安置施設を利用する場合の費用(利用料)は、斎場や葬儀社の安置室を利用する場合に比べると安めの料金設定です。
1日当たり5千円から1万円ほどが相場となっているため、特に安置施設が多い都市部の方にとっては利用しやすいでしょう。

なお、ドライアイスの費用が1日当たり7千円から1万円、付き添い費用は5千円から3万円ほどです。

安置できる日数は?

斎場や葬儀社の運営する安置室に比べると、民間の安置施設の場合は面会などに対する制限が比較的緩めです。

とはいえ、安置室の場合と同じように1日当たりで料金が発生する仕組みとなっているため、こちらも長くて数日というのが現実的なところといえるでしょう。

遺体を安置する際の注意点

困った人々

遺体を安置する際にはいくつか注意すべき点があるということも知っておく必要があります。
ここでは、遺体安置の際の注意点についても詳しく見ていきましょう。

ドライアイスを使って腐敗を防ぐ

遺体を安置している間は、ドライアイスを使って腐敗を防ぐというのが基本です。
人の体は亡くなった段階から腐敗が始まり、特に臓器の腐敗が進行すると腐敗臭が発生したり、皮膚が変色したりするといった状態になるという点は注意すべきでしょう。
このため、故人の遺体をなるべくきれいな状態に保つうえでもドライアイスは不可欠です。

なお、遺体の腐敗の進行を止めるには、遺体回りの温度を0度以下に保つ必要があります。
加えて遺体の状態は個人差もあるため、状況によってはドライアイスの個数を増やすことも大切です。
特に夏場のような暑さのために腐敗が進みやすい場合は、ドライアイスを多めに使いましょう。

ドライアイスを使う際には遺体に直接置くのではなく、ドライパックなどに包んだうえで置くようにするのがポイントです。

宗教別の遺体安置方法

遺体を安置する方法は、宗教によっても作法があります。
宗教別の遺体安置の方法とはどのようなものなのでしょうか?

仏式

仏式の場合は遺体を北枕あるいは西枕に寝かせます。
この際に枕は使うことなく、薄い敷布団に白いシーツをかけて遺体を寝かせ、その上に薄い掛け布団をかけます。
なお、掛け布団の向きは上下逆にしましょう。

遺体の顔の部分には白い布をかけ、さらに胸元で両手を合掌させたうえで数珠を持たせます。
掛け布団の上には守り刀を置き、故人の遺体を悪い霊から守るためのお守りとしましょう。
頭付近に枕飾りを置きますが、白木の台を用意して主なお供えとして線香や香炉、ろうそく、お花、枕飯、枕団子などを置きます。

キリスト教式

キリスト教式の場合も仏式と同じように遺体を北枕に安置します(厳密に決まっているわけではありません)。
ただし、安置をするのは神父または牧師が来て、祈ってもらってからにしましょう。

枕飾りについても厳密な作法は決められていませんが、仏式の場合と同じように遺体の頭付近に低めのテーブルを白い布をかけた状態で用意します。
テーブルの上には故人が生前使っていた聖書や十字架、燭台、生花(白いユリなど)、パン、水をお供えとして準備しましょう。

なお、お供えのお花は必ず生花を用意するのがマナーです。

神式

まず、遺体を安置する向きについては、西枕か東枕にするのが作法です。
この点は仏式の北枕か西枕という作法と大きく違いますので注意しましょう。

遺体の顔の部分には白い布をかけ、胸元には両手を合掌した状態で組みます。
ただし、数珠は使うことはありません。

神式でも仏式やキリスト教式の場合と同じように枕飾りを用意します。
白木の小台を最初に設置したうえで、その上にろうそくを2台と榊、洗ったお米、お酒、塩、お水をお供えしましょう。

通夜前に故人に面会する際のマナー

葬儀

最後に弔問者側として、通夜に先立って遺体に対面する際のマナーについて簡単に見ておきましょう。

面会時の服装

最初に遺体の対面については、ご遺族が許可した方のみができることです。
言いかえれば、誰もができるわけではないという点は事前によく理解しておきましょう。

さて、対面の際の服装は喪服ではなく平服というのが作法とされています。
これはご遺族側が必ずしも喪服を着用しているわけではないうえ、弔問者は服装の面でご遺族以上のものを着用してはいけないとされているためです。

なお、平服といっても普段着ではなく、スーツなどのやや改まった服装であるという点もしっかり理解しておきましょう。

遺族にお悔やみを述べる

対面の際にはご遺族の方にお悔やみを伝えましょう
主なものとして「お辛いでしょうが、お気を落とされませぬよう」や「謹んでご冥福をお祈りします」といった挨拶が無難です。

なお、この際に故人の病名や死因を聞いたり、不適切な冗談を言ったりするといった、ご遺族の悲しみを促すようなデリケートな発言は控えるようにします。

遺体安置所には面会できない?

遺体を安置できる場所として挙げられる遺体安置所ですが、基本的には面会をすることは可能です。
しかし安置所によっては面会時間に制限を設けている場合もありますので、安置所の職員などに確認すると良いでしょう。

遺体の安置についてまとめ

葬儀

今回終活ねっとでは、遺体の安置の方法について詳しく見てきました。
今回の内容をまとめますと、以下の通りです。

  • 遺体の安置は、死後24時間以内は火葬ができないことや病院に安置するスペースがないため、葬儀までの間、一時的に適切な場所に安置する必要があるために行う。
    期間は2,3日ほどで、場所はご自宅や斎場・葬儀社の安置室などが挙げられる。
    なお、病院には安置のための設備などがないため、安置しておくことはできない。
  • 故人が亡くなった後は末期の水を行い、その後清拭や死装束の着用、死化粧の施しを行ったうえで、ご自宅などへの搬送の準備をする流れである。
  • 遺体の安置場所としては、ご自宅や、斎場・葬儀社が運営する安置室、民間の遺体安置所が挙げられる。
    それぞれの安置場所にメリットとデメリットがある。
  • 安置に必要な費用は、安置場所によって様々である。
    ご自宅の場合はドライアイスと枕飾りの費用のみで2万円から5万円である。
    斎場や葬儀社の安置室の場合は民営で1日当たり5千円から5万円、公営で1日当たり2千円から3千円(追加料金)が利用料の相場となる。

    民間の遺体安置所の場合は利用料で1日当たり5千円から1万円、ドライアイスの費用で7千円から1万円、付き添いの費用で1日当たり5千円から3万円ほどである。
  • 遺体安置の際の注意点として、遺体の腐敗の速度を遅くするためにもドライアイスは必ず使うという点が挙げられる。
    なお、遺体安置の方法は枕飾りも含めて、宗教形式により異なる。
  • 通夜前に故人に面会する際のマナーとして、まずご遺族に許可されたときに限り面会ができる。
    そして、服装は平服を着用し、ご遺族にお悔やみの言葉を伝えるようにする。
    遺体安置所での面会はところにより制限があるため、事前に確認すると良い。

故人の遺体の安置についてはご自宅などで行われるのが一般的ですが、その前に病院で行うべきこともあるため、しっかりと把握しておくと良いでしょう。
また、安置をしている間の作法や、安置に必要な費用についても知っておいた方が、その時になってから非常に役立ちます。

葬儀では費用のことも大きな課題になりがちですが、以下の記事では葬儀費用について詳しく説明していますので、よろしければぜひともご活用いただければ幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

こちらも読まれています

葬儀の費用はいくら?費用の内訳や安くする方法も解説します!

終活では、葬儀関連も取組まれる方の多いテーマのひとつです。葬儀にかかる費用についても多くの方が気にされる点です。葬儀にかかる費用について知っておくことで、必要資金の把握・準備が出来ますし、余計な出費やトラブル防止などにも繋がります。ぜひご覧ください。

「遺体・安置」に関連する記事

  • 遺体の安置はどうする?管理や搬送の方法などの葬儀までの流れを解説のサムネイル画像

    遺体の安置はどうする?管理や搬送の方法などの葬儀までの流れを解説

    通夜や葬儀が執り行われるまでの間、遺体はどこに安置しておくのでしょうか。住宅事情から故人を自宅に連れ帰ることが難しい場合もあります。今回は葬儀までの遺体の安置をどうするかについて解説します。死後の遺体の管理や搬送の方法など、葬儀までの流れも紹介します。

  • 遺体の搬送を全て解説!自宅・病院からの搬送の流れや費用相場も紹介のサムネイル画像

    遺体の搬送を全て解説!自宅・病院からの搬送の流れや費用相場も紹介

    自宅で亡くなるにしろ病院で亡くなるにしろ、遺体は搬送をする必要があります。遺体の搬送をするには何か決まりがあるのでしょうか。自分で遺体の搬送は可能なのでしょうか。今回はそういった遺体の搬送にまつわる疑問を解説させていただきたいと思います。

  • 飛行機事故 遺体の状況で分かることがあるのサムネイル画像

    飛行機事故 遺体の状況で分かることがある

    世界中の人や物が大量に移動できるのは飛行機のお陰です。ただ交通事故や海難事故があるように、飛行機にも事故が起きます。悲しいことに乗客がいれば、遺体が出るような大惨事になるのです。事故によっては遺体の状況も悲惨なものになります。

この記事に関するキーワード

ランキング

  • 葬儀の費用はいくら?費用の内訳や安くする方法も解説します!のサムネイル画像

    葬儀の費用はいくら?費用の内訳や安くする方法も解説します!

    終活では、葬儀関連も取組まれる方の多いテーマのひとつです。葬儀にかかる費用についても多くの方が気にされる点です。葬儀にかかる費用について知っておくことで、必要資金の把握・準備が出来ますし、余計な出費やトラブル防止などにも繋がります。ぜひご覧ください。

    1
  • 家族葬の費用っていくらなの?費用の内訳や支払い方法もご紹介!のサムネイル画像

    家族葬の費用っていくらなの?費用の内訳や支払い方法もご紹介!

    家族葬の費用はいくら必要なのでしょうか?家族葬イコール安いというわけでもありません。逆に安いからと思って家族葬を選択したら、一般葬よりも高くついてしまうこともあります。もちろん安く抑える方法もあります。家族葬にかかる費用について、その全てをご紹介しましょう。

    2
  • 直葬(ちょくそう)の費用っていくらなの?内訳や注意点も解説しますのサムネイル画像

    直葬(ちょくそう)の費用っていくらなの?内訳や注意点も解説します

    一般によく言われる葬儀はお通夜やお葬式を経て火葬や埋葬を行うというものです。しかし、中には火葬や埋葬のみを行う直葬というものがあります。この直葬は実は普通の葬儀よりも費用を抑えることができるというメリットがあります。実際の直葬の費用はどのくらいなのでしょうか?

    3
  • 葬儀のお布施の渡し方とは?費用相場や包み方から書き方まで解説のサムネイル画像

    葬儀のお布施の渡し方とは?費用相場や包み方から書き方まで解説

    葬儀を行う時には必ずお布施が必要ですよね?しかしお布施の正確な扱い方については知らない方も多いのではないでしょうか?そこで人には聞きにくい葬儀で渡すお布施の相場やマナーを解説しますので、覚えて置いて知らない人にぜひ説明してあげてください!

    4
  • 礼服って何?お葬式に着る礼服についてご紹介します!のサムネイル画像

    礼服って何?お葬式に着る礼服についてご紹介します!

    お葬式への参列、黒ければ何でもいいと思って出かけてはいませんか?礼服には格がありますので正しい装いを知っていれば何かと安心です。礼服と喪服との違いから礼服の種類までお葬式にふさわしい装いをご紹介しますので、ぜひ終活の一つとして確認しておきましょう。

    5

シェアする

事業主の方はこちらから

今後事業を大きく広げていくので、葬儀関連をはじめとする、あらゆる事業主の方の事前登録を受け付けております。

このページの先頭へ

終活ねっと  Copyright© 株式会社 終活ねっと