お彼岸っていつのことなのかご存知ですか?

お彼岸は、春と秋にあることは多くの方がご存知ですが、正確にはいつなのか、どのようなことをするのかということになると、明確に答えられる人は少ないかもですね。「お彼岸」を知り、生活に取り込んで、日々の暮らしを豊かに、ステキに過ごせるようにしてみませんか?

目次

  1. 「彼岸」ってなんのこと?
  2. 「お彼岸」と「春分の日・秋分の日」
  3. 「春分の日・秋分の日」って毎年違う?!
  4. 「春分の日・秋分の日」ってどんな日?
  5. 「お彼岸」のお供えと言えば「おはぎ」
  6. 「お彼岸」のお墓参りでのマナー
  7. まとめ

「彼岸」ってなんのこと?

人々

「彼岸(ひがん)」というのは仏教用語で、極楽浄土とか西方浄土を意味する言葉で、亡くなってから暮らす悟りの場所とも言われています。一方、私達が暮らすこの世は、悩みや欲望、煩悩で満たされた世界で、「彼岸」に対して「此岸(しがん)」と言われています。
仏教用語にはサンスクリット語(古代インドの文章言語=梵語)が元になっているものも多く、仏教の経典などは、サンスクリット語で口伝されたものが、漢字で表記され、日本に伝わったとされています。「彼岸」は、サンスクリット語のpāramitā(波羅蜜多)が語源とされ、完全な習得、完璧、完成などを意味する言葉とされています。

「お彼岸」と「春分の日・秋分の日」

それでは、私達が「お彼岸」と呼んでいるのは、いつの事なのでしょう?「お彼岸」は、春と秋に7日間ずつあります。「春分の日・秋分の日」を「お彼岸の中日(ちゅうにち・なかび)」として、前3日と後3日ということになり、初めの日を「彼岸の入り」、最終日を「彼岸の明け」と呼びます。そして、この期間に行われる仏教の行事を「彼岸会(ひがんえ)」と呼んでいます。
ただし、この「お彼岸」は、日本独自のもので、インドやタイなどの、ほかの仏教国にはありません。日本においては、農耕の時期や、神道とも関わって、独自の行事として平安時代頃から行われていたと文献にあるようです。
「春分の日・秋分の日」は、昼夜の長さがほぼ同じで、太陽が一番真西に沈む日にあたるため、「彼岸」に最も近くなる日と考えられ、亡くなった方をしのんだり、この世での悟りの習得を願ったりという「お彼岸」の行事に発展し、長く人の心から心へ、親から子へと伝えられてきたものと考えられています。
お墓参りも中日に行くのが良いとされたり、1週間の中で行ける日にというのもあるようです。それぞれの働き方や、家庭の在り方、考え方など様々になっている現代、お墓詣りの日もかなり自由になってきているということでしょう。
「お彼岸」という季節の行事を通じて、そこに宿る「日本の心」を知り、静かに手を合わせる時、自分に繋がる祖先やご先祖様の存在、自然や命の営みにつながることができるのではないでしょうか?

「春分の日・秋分の日」って毎年違う?!

毎年の春分の日・秋分の日って、必ずしも同じ日でないって、ご存知ですか?日本の国の「国民の祝日に関する法律」では、「春分日」を「春分の日」と定め、「秋分日」が「秋分の日」と定められています。
「春分日」と「秋分日」は、天文学上の用語です。それがどんな日なのかというと、天文学では、太陽の通る軌道を「黄道」と呼び、地球の赤道を延長して天に伸ばした軌道を「天の赤道」と呼びます。どちらも少しずつ傾いた軌道になっているため、2点で交わりますが、この交わった所がそれぞれ、「春分点」と「秋分点」と呼ばれ、その瞬間を含む日が「春分日」と「秋分日」になります。「春分点」から次の「春分点」まで太陽が移動する時間は、ピッタリ365日ではなく平均で365日+約6時間弱となります。となると、4年もすれば1日ずれてしまいます。そのために、今、私達が使っている暦では、4年に1回、閏年を設けて、ズレを修正しているのです。
祝日法では、「春分日」と「秋分日」と規定しているのみで、何月何日とは定めていません。それゆえに、「春分の日」と「秋分の日」は、毎年同じではないということになります。

春分点と秋分点という一瞬の時間を含む日が、春分日と秋分日、すなわち「春分の日・秋分の日」となり、それぞれの前後3日間ずつの合計7日間が「お彼岸」となります。

最近の「春分の日・秋分の日」はいつ?

ここ6年間の「春分の日・秋分の日」を表にしてみました。微妙に変化する年があるということに気づくと、ちょっと興味がわいてきますよね。また厳密に言うと、「春分の日・秋分の日」が正式に決まるのは、その前年の2月1日に「歴要項」が官報に掲載されることによるそうです。
官報ですから行政機関の休みの日がその日に重なると発行が翌日以降になりますので、必ず、2月1日ということでもないようです。さらに、天文学上では、太陽や地球の運行状態が現状維持という仮定のもとで、計算をし、将来的な「春分の日・秋分の日」を予測することが可能だということです。計算上でなら、10年先、20年先の「お彼岸」がいつなのかも知ることができるようです。

 年    春分の日      秋分の日
2012   3月20日(火)   9月22日(土)
2013   3月20日(水)   9月23日(月)
2014   3月21日(金)   9月23日(火)
2015   3月21日(土)   9月23日(水)
2016   3月20日(日)   9月22日(木)
2017   3月20日(月)   9月23日(土)

「春分の日・秋分の日」ってどんな日?

日本には「国民の祝日」と呼ばれる日がいくつかあり、成人の日や建国記念の日、こどもの日や敬老の日などはよく知られている祝日です。「国民の祝日に関する法律」で、その意味として定義されているのは、「春分の日」では、「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」とされ、一方、「秋分の日」では、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」とされています。
「彼岸」そのものは仏教用語ですが、歴史の中で、人々の暮らしに根付いた「お彼岸」、そしてその期間にお墓参りをして、亡くなった方や先祖に思いを馳せるという日本独特の暮らしの風習である「お彼岸」、そこには自然にも、人にも、深い思いや優しさが満ちている気がします。

「お彼岸」のお供えと言えば「おはぎ」

おはぎ

最近では、スーパーや、和菓子屋さんに行けば、いつでも手に入れられる「おはぎ」。本来は「お彼岸」のお供えで、小豆の赤紫色が魔を払う色とされてきたことによるようです。この「おはぎ」という呼び名には、もうひとつの呼び名もあり、「ぼたもち」と呼ぶ地域や、人によってもさまざまなようです。
この二つは同じ材料で作る食べ物なのですが、実はここにも、日本の深い心が宿っています。どちらも漢字で書くと「お萩」、「牡丹餅」となり、「牡丹餅」はその名の通り、形を牡丹に見立てた名前で、春に食べます。「お萩」は、小豆の粒を萩の花に見立てたようで、秋に食べます。
さらに、こしあんとつぶあんという餡の違いでも季節があったようです。小豆の収穫時期は、秋のお彼岸の頃で、収穫した新鮮な小豆は、皮も柔らかく、一緒に潰してつぶあんに仕立てました。一方、一冬越して、春に使う小豆は皮が固くなり、そのままでは滑らかな食感が得られず、こしあんにして用いたようです。
つまり、「ぼたもち」はこしあん、「おはぎ」はつぶあんだったようです。現在では、食べる季節も、どちらの呼び名も、餡の種類もこだわらなくなってきているようです。

「お彼岸」のお墓参りでのマナー

「お彼岸」のお墓参りで、「おはぎ」をお供えして、亡くなった方々やご先祖様に手を合わせる時間は、言わば時を越えた家族の静かな対話の時間。「おはぎ」の他にも亡くなった方々の好物も供えたりもすることでしょう。思い出話をしながら、あるいは家族の今を報告して、感謝をしたりと、とてもすばらしい時間がそこにあると思います。
ただ、マナーとして心掛けて欲しいことがあります。お供えした食べ物や飲み物は、お墓にお供えしたままにしないで、必ず持ち帰るか、墓所・霊園などの決められた場所で処分しましょう。野犬や、のらねこなどの動物や、カラスや野鳥などが残した食べ物を散らかして、お墓が汚れたり、他の方のお墓を汚したりすることも多くなっています。
飲み物も倒れたり、スチール缶だったりすると、墓石自体に取れにくい汚れやサビとなってしまう場合もあります。亡くなった方々との大切な対話の場所は、周囲の方々にも配慮して、訪れやすい場所になるよう心がけてくださいね。

まとめ

日本には文化や習慣の中に、自然や季節を大切に取り込み、暮らしの中に根付いたものがたくさんあります。知っているようで知らないことや、言葉としては知っていても、深くは知らないことも多いですよね。時には、歴史をひも解き、語源や風習の意味を考えてみるのも豊かに生きることへの手掛かりになるような気がします。熱いお茶を入れて、おはぎを食べながらのひととき、知識を深めながら、暮らしの中で息づく日本の心に触れてみてはいかがでしょう?

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