
熱田神宮の見どころは?歩き方・アクセス・御朱印やお守りを紹介!
熱田神宮は名古屋の名所のひとつです。日本武尊(やまとたけるのみこと)の草薙剣(くさなぎのつるぎ)が祀られ、織田信長が桶狭間の戦いの直前に戦勝祈願をしたことでも知られる神社です。熱田神宮の見どころや行事、アクセス方法に名古屋めしまで、役立つ情報をご紹介します。
目次
最終更新日: 2020年11月05日
熱田神宮について

熱田神宮は名古屋市内にある神社で、長い歴史と数々の逸話を有しています。
名古屋を訪れた際には、ぜひとも訪れてみたい名所のひとつです。
そこで今回「終活ねっと」では、熱田神宮について以下のポイントを中心に、詳しく説明していきます。
熱田神宮はどんな神社?
熱田神宮を訪れる前に知っておくべきことは?
熱田神宮の見どころは?効率のいい回り方は?
熱田神宮ではどんな祭典や神事が催されるの?
熱田神宮周辺で味わえる名古屋めしは?
愛知県内には熱田神宮以外にどんな神社があるの?
ぜひ最後までご覧いただき、名古屋観光・愛知県観光の参考にしていただければ幸いです。
そもそも熱田神宮って?

熱田神宮は、平安時代に編纂された延喜式(えんぎしき)のうち全国の神社一覧が記された、神名帳(じんみょうちょう)に名を連ねる名神大社のひとつです。
境内には、樹齢1,000年を越える大楠がそびえ立ち、展示施設である宝物館は皇室をはじめ全国から奉納された6,000点以上もの収蔵品を誇ります。
では、熱田神宮はどんな歴史を持ち、どんな神様が祀られているのでしょうか?
熱田神宮の由緒・遍歴などについて詳しくご紹介します。
由緒
熱田神宮は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の伝説と深い関わりがあります。
日本武尊は蝦夷征討の後、伊吹山で荒神と戦って傷を負い、故郷に帰ることができないまま伊勢国能褒野(のぼの)で力尽き、亡くなりました。
日本武尊の妻・宮簀媛命(みやすひめのみこと)は、日本武尊から三種の神器のひとつ・草薙剣(くさなぎのつるぎ)を預かっていました。
夫の悲報を受けた宮簀媛命が、草薙剣を熱田の地に奉斎鎮守したことが、熱田神宮の始まりといわれています。
熱田神宮が祀っている神様は熱田大神(あつたのおおかみ)です。
熱田大神は、草薙剣の神霊のこととも、草薙剣を依り代にした天照大神(あまてらすおおかみ)のことともいわれます。
また、熱田大神を日本武尊自身のこととする説もあるようです。
熱田神宮が創建されたのは景行天皇43年、西暦でいうと113年とされます。
実に、1900年以上にわたる悠久の歴史を有しているのです。
歴史上のエピソードとしては、織田信長が今川義元を破ったことで有名な桶狭間の戦いに挑む直前、熱田神宮で戦勝祈願をしたことで有名です。
また、昔は伊勢湾が熱田まで伸びていたため、江戸時代には熱田神宮周辺の渡し場から桑名に向かう舟(七里の渡し)が運航されていました。
熱田に、東海道五十三次の43番目である宮宿が置かれていたこともあり、東海道名所図会には熱田大神宮の記載があります。
遍歴
日本武尊の妻宮簀媛命が、日本武尊から預かった草薙剣を祀ったことが熱田神宮の起源であることは、前項で述べたとおりです。
その際、宮簀媛命は占いによって、現在の名古屋市熱田区にある熱田の地を社地と定めたといわれています。
熱田神宮の建物は、明治26年(1893年)までは尾張造といわれる独特の建築様式で建てられていました。
明治22年(1889年)に、伊勢神宮と同じ建築様式である神明造による社殿の建築が計画され、1893年に竣工したものの第二次世界大戦中に空襲で焼失してしまいました。
現在の社殿は戦後である昭和30年(1955年)に再建されたものです。
熱田神宮のご神体である草薙剣は、第二次世界大戦終戦直後である昭和20年(1945年)8月から9月にかけて、岐阜県高山市の飛騨一宮水無神社に遷座されていたことがあります。
終戦後に日本に上陸した米軍に、ご神体を奪われるのを防ぐためだったといわれています。
どんなご利益がある?
では、熱田神宮でお参りするとどんなご利益があるのでしょうか?
熱田神宮のご利益は、交通安全・家内安全・商売繁盛・厄除け・縁結び・安産・学業・合格など、実に多岐にわたっています。
熱田神宮の境内には、以下に紹介する場所をはじめとして、お参りすればご利益があるといわれている場所が多数あります。
下知我麻神社(しもちかまじんじゃ)
旅行安全にご利益があるといわれています。
楠之御前社(くすのみまえしゃ)
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)が祀られており、心身の健康と安産にご利益があるといわれます。
一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)
天照大神(あまてらすおおかみ)の荒魂(あらたま)が祀られており、参拝すれば勇気が得られるといわれています。
徹社(とおすのやしろ)
天照大神の和魂(にぎみたま)が祀られており、愛と優しさに恵まれるといわれています。
菅原社(すがわらしゃ)
学問の神様・菅原道真が祀られており、合格と学問にご利益があるといわれています。
合格祈願の絵馬を奉納することもできます。大国主社(おおくにぬししゃ)
大黒様で知られる大国主大神が祀られており、縁結びにご利益があるといわれます。
熱田神宮に行く前に知っておきたいこと

ここでは、熱田神宮の場所やアクセス方法・拝観料や拝観可能時間・混雑する時期など、事前に知っておいた方がよい情報について紹介します。
場所・アクセス
まず、熱田神宮の場所とアクセスについて説明します。
熱田神宮は、名古屋市の中央南寄りに位置し、私鉄・地下鉄の駅や高速道路の出口からも近く、交通の便のよい場所にあります。
電車
熱田神宮に電車で行くには、名古屋鉄道が便利です。
名古屋鉄道の神宮前駅が、熱田神宮の東門のすぐ前にあります。
名古屋駅から名古屋鉄道本線に乗れば、5~7分で行くことができます。
また、地下鉄で熱田神宮に行くこともできます。
熱田神宮の西門からは名古屋市営地下鉄名城線の神宮西駅が、南門(正門)からは同じく名城線の伝馬町駅が、それぞれ最寄りの駅となります。
自動車
自動車を使って熱田神宮に行く場合には、次のアクセス方法があります。
行き方
東京方面から行く場合
東名高速道路の豊田JCTから伊勢湾岸自動車道に入り、名古屋南ICで名古屋高速を約10km進んだ後、呼続出口から出てください。
大阪方面から行く場合
名神高速道路から小牧ICで名古屋高速に入り、約20km進んだ後に堀田出口から出てください。
伊勢方面から行く場合
伊勢自動車道から関JCTで東名阪自動車道に入り、名古屋西JCTで名古屋高速を約20km進んだ後、白川出口から出てください。
中部国際空港(セントレア)から行く場合
セントレアラインから半田中央JCTで知多半島道路に入り、名古屋南ICで名古屋高速を約10km進んだ後、呼続出口から出てください。
駐車場について
駐車場は熱田神宮の東門・西門・南門(正門)にそれぞれあります。
東門の駐車可能台数が一番多く約300台・西門が約40台・南門が約60台となっています。
基本的に駐車場は午後5時閉門とのことですのでご注意ください。
また、熱田神宮で催される祭典・神事により駐車場の使用が制限されることもあります。
詳細については公式ホームページでご確認ください。

place 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1−1
拝観料
次に、熱田神宮の拝観料について説明します。
境内は無料ですが、文化殿(宝物館)の展示物を見るには入館料が必要となります。
文化殿(宝物館)の入館料は以下のとおりです。
個人の場合 … 大人300円、小中学生150円
団体(20名以上)の場合 … 大人250円、小中学生100円
拝観等が可能な時間
熱田神宮は、基本的にお参りは毎日24時間可能です。
参拝その他の時間帯については以下のとおりとなります。
可能な時間帯 | |
参拝 | 毎日24時間 (こころの小径は午前9時~午後4時) |
お守りの授与 | 毎日午前7時頃~日没頃 |
お祓いの受付 | 毎日午前8時30分~午後4時 |
宝物館の見学 | 午前9時~午後4時30分(入館は午後4時10分まで) |
なお、宝物館の休館日は、毎月最終水曜日とその翌日および12月25日~31日です。
混雑具合
さて、ここでは熱田神宮の気になる混雑状況について説明します。
元旦・初詣
全国的にも有名な熱田神宮が一年を通じて一番混雑する時期は、やはりお正月です。
元旦の午前5時から初詣の神事歳旦祭(さいたんさい)が行われるため、日付が変わる前後は大変な混雑となります。
混雑を避けたいのであれば、大晦日の深夜12時から元旦の午前3時くらいに行くのはやめておいた方がよさそうです。
初詣に行くなら元旦の午前4時から6時くらいが、比較的空いているといえるでしょう。
また、お正月中の熱田神宮は、後で詳しく説明しますが1月5日に初えびすという神事が催されます。
したがって前日の1月4日から5日にかけて混雑が予想されますので、人混みを避けるためには1月6日以降に訪れるのがよさそうです。
なお、熱田神宮の無料駐車場は、年末年始は利用できないことがありますので、自動車で初詣に行く場合は公式ホームページなどで確認することをおすすめします。
大型連休
熱田神宮では、5月の大型連休中に次のような神事が行われます。
5/1 午前10時30分より神楽殿前庭にて 舞楽神事(ぶがくしんじ)
5/4 午後7時より影向間社などにて 酔笑人神事(えようどしんじ)
5/5 午前10時より本宮から西門にかけて 神輿渡御神事(しんよとぎょしんじ)
ゴールデンウイーク中の熱田神宮の混雑を避けたいのであれば、以上の行事の日と時間帯を考慮にして行くのがおすすめです。
紅葉
熱田神宮には、特に紅葉の名所という場所はありません。
紅葉をメインにしたライトアップもされていません。
したがって、紅葉を目当てにした混雑はないようです。
ただし紅葉がまったくないわけではなく、境内にはイチョウ並木があり、11月の下旬から12月の上旬にかけて参拝客を楽しませてくれます。
この時期は七五三詣のシーズンと重なりますので、人混みを避けるためには11月の土日や大安、友引の日に行くのは控えた方がよさそうです。
熱田神宮の見どころ・回り方

それでは、いよいよ熱田神宮の見どころと回り方について、詳しく説明します。
熱田神宮は、およそ19万平方メートルといわれる広大な敷地の中に、40を越える神社や施設が散在しています。
まずは、熱田神宮のおもな見どころから紹介します。
観光の見どころ
数ある熱田神宮の見どころのなかでも主要な見どころや施設は、以下に紹介するとおりです。
本宮
熱田神宮の主祭神・熱田大神が鎮座するのが本宮です。
先にも触れましたが、もともと尾張造で建てられた建築物であったのが、三種の神器のひとつである草薙剣が祀られているため、伊勢神宮と同格の神明造に建て直されました。
空襲により2度焼失しましたが、戦後に再建され、平成に入って幾度かの修造を経て現在にいたります。
本宮は、熱田神宮の境内の北寄りにあります。
大楠(おおくす)
樹齢がおよそ1,000年となる巨大な楠の木です。
弘法大師が自ら植えたといわれています。
大楠は境内の中央付近、手水舎のすぐ北側にあります。
文化殿(宝物館)
宝物館(ほうもつかん)には、皇室・将軍・藩主などさまざまな層の人々より寄進を受けた奉納品6,000余点が収蔵されています。
歴史的に非常に価値のある品が多く、収蔵品のうち176点が国宝や重要文化財、愛知県文化財の指定を受けています。
特に草薙剣を祀る神社であることから、刀剣類が多く収蔵されているのも特徴のひとつです。
文化殿(宝物館)は、境内の中央東寄り、東門近くにあります。
なお、前項でも説明しましたが、文化殿(宝物館)への入館には入館料が必要です。
信長塀
織田信長が永禄3年(1560年)に桶狭間の戦いで今川義元に勝利した後、戦勝祈願が成就したお礼として奉納したのが、この信長塀です。
京都の三十三間堂の太閤塀、兵庫県西宮市の西宮神社の大練塀と並んで日本三大土塀のひとつとされています。
信長塀は、境内の中央北寄り、西楽所の正面付近にあります。
熱田神宮会館(結婚式場)
熱田神宮会館では、結婚式や披露宴の会場として使われるほか、一般の会議や講演会、パーティーなど多目的な用途に応じて利用可能な施設です。
タイミングがよければ、厳かな大前挙式の様子が見られるかもしれません。
熱田神宮会館は、神宮東門を入ってすぐの場所にあります。
御朱印・お守り
熱田神宮で授与される御朱印やお守りには、どんな特徴があるのでしょうか?
ここでは、熱田神宮の御朱印やお守りについてご紹介します。
御朱印・御朱印帳
熱田神宮では、御朱印のことを御神印といいます。
したがって御朱印帳も御神印帳という名前で販売されています。
御神印を受けられる場所は、本宮、正門(南門)を入ってすぐ左手の上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)と別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)とのことです。
御神印帳の代金と御神印を受ける際の神印料はいずれも「お気持ち」とされていますが、通常は御神印帳は1,000円程度、御神印は300円程度でよいそうです。
お守り
熱田神宮は、お守りの種類が充実していることでも有名です。
旅行守・健康長寿守・仕事守・安産守・子宝守・学業守・合格守・厄除守といったスタンダードなお守り以外に、以下のようなユニークなお守りもあります。
ご自身の必要に応じたものをぜひ見つけて、お受けしてみてはいかがでしょうか?
ますらお男守・なでしこ女守
ますらお男守は、知恵・勇気・力、なでしこ女守は、優しさ・輝き・真心に恵まれるといわれるお守りです。
白鳥守
日本武尊の死後、その魂が白鳥となって妻のもとへと飛んで行ったという伝説にちなんだ、縁結びのお守りです。
災難除守
日本武尊が難を逃れた伝説にちなんだお守りです。
勝守
お守りのほか手首につける勝紐がセットになった、勝負に勝つためのお守りです。
熱田神宮で戦勝祈願をして、見事勝利した信長にあやかるのもいいかもしれませんね。
熱田神宮のお守りは、本宮東側の授与所で授与していただけます。
いずれのお守りも、初穂料は1,000円となっています。
授与所は毎日午前7時から日没頃まで開いていますが、12月31日から1月5日までの間は夜間もお守りを受けることができます。
おすすめの回り方
熱田神宮の自然の緑ゆたかな境内をただ散策するのもいいのですが、時間が限られている場合は計画を立てて無駄なく回りたいものです。
ここでは、熱田神宮のおすすめの回り方を紹介します。
回り方
熱田神宮の回り方としては、正門(南門)から入るのが最もスタンダードな方法といえます。
以下の順番で、主要な名所を回ることができます。
別宮八剣宮
本宮に準じた建築様式で建てられているほか、神事・祭典も本宮と同様に行われます。
戦国時代から江戸時代にかけて、織田信長・徳川家康・徳川綱吉により、修造や造替えがされたという記録があります。上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)・大国主社
上知我麻神社と大国主社は、同じエリアにあります。
上知我麻神社は初えびすが行われる場所として知られるほか、文殊信仰から知恵を授ける神社としても有名です。孫若御子神社(ひこわかみこじんじゃ)
尾張氏の祖・天火明命(あまのほあかりのみこと)が祀られている神社です。
楠之御前社
徹社
佐久間燈籠
寛永7年(1630年)に、海難から生還した佐久間大膳亮勝之が、熱田神宮の加護に感謝して寄進したといわれる燈籠です。
日本三大燈籠のひとつとして知られています。文化殿(宝物館)
手水舎・大楠
菅原社
信長塀
西楽所(にしがくしょ)
豊年祭で飾り物が展示される場所です。
貞享3年(1686年)に、将軍徳川綱吉が再建したと伝えられています。熱田神宮会館
本宮
一之御前神社
御田神社(みたじんじゃ)
五穀豊穰の神様・大年神(おおとしのかみ)が祀られている神社です。
6月18日に御田植祭(おたうえさい)がここで催されます。龍神社
日本武尊に遣わされた神々・吉備武彦命(きびたけひこのみこと)と大伴武日命(おおともたけひのみこと)が祀られている神社です。
神楽殿
家内安全や安産、厄除けなどの祈祷をするための社殿です。
元旦の午前0時には、ここで初神楽が催されます。下知我麻神社
最後に、いったん西門から出て右手に行った場所に下知我麻神社があります。
以上の一之御前神社から龍神社にいたる道はこころの小径と呼ばれる特別なエリアで、拝観できる時間帯も午前9時から午後4時までとなっています。
神宮を訪れる時間によっては、回る順序を逆にするなど工夫するとよいでしょう。
拝観の所要時間の目安
前述したとおり、熱田神宮には約19万平方メートルの敷地内に40以上もの神社等が建っているため、すべてをくまなく回るには3~4時間程度を見ておいた方がよいでしょう。
文化殿(宝物館)の展示物もゆっくり見学するのであれば、さらに1~2時間程度の余裕が必要となりそうです。
神社の参拝方法
ここでは、神社での正しい参拝方法をおさらいしてみましょう。
まずはじめに神社では、鳥居をくぐり参道を歩く際は中央を避けます。
中央は神様が通るとされているためです。
では、実際にお参りする際の作法について、以下のとおり簡単に説明します。
手水舎(てみずしゃ)
神社でお参りする前にはまず、手水舎で手と口をすすぎます。
これは、穢れ(けがれ)を流す禊(みそぎ)を略式化した行為といわれています。
礼拝
参拝の際は、二拝二拍手一拝の作法でお参りします。
読んで字のごとく、2回拝礼→2回拍手→1回拝礼という流れです。
以上が基本的な神社での参拝の作法です。
以下の記事では、神社参拝の正しい作法についてさらに詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。
熱田神宮で催されている主な行事

熱田神宮では、どのような神事や祭典が催されているのでしょうか?
代表的な神事・祭典を紹介しつつ、それぞれの混雑の時期についても説明していきます。
初詣・初えびす
先にも説明しましたが、熱田神宮では元旦の午前5時から初詣の神事・歳旦祭が行われます。
日本各地から大勢の参拝客が訪れますので、大晦日の深夜12時くらいから大変な混雑となります。
正月三が日の熱田神宮の参拝客は、200万人を越えるともいわれています。
また、1月5日には午前0時より上知我麻神社・大国主社・事代主社(ことしろぬししゃ)で初えびすが行われます。
初えびすは、家内安全・商売繁盛・大漁などを祈るお祭りで、縁起物のえびすのお札や福熊手を手に入れるため参拝客が集まり、境内は大変な熱気に包まれます。
そのため1月4日から5日にかけても混雑が予想されます。
豊年祭(花の撓)
豊年祭は、花の撓(はなのとう)という別名でも親しまれている農業の神事です。
日本武尊が、人々に農耕や養蚕の技術を教えたことに由来する感謝のお祭りといわれます。
豊年祭は、5月8日の午前8時に熱田神宮の本宮と西楽所で催されます。
西楽所に畠所(はたどころ)と田所(たどころ)を模した飾り物が展示され、農業に従事する参拝客が、それらの飾り物の出来具合でその年の作柄を占います。
また、境内では5月中旬まで野菜の苗・植木・竹細工・陶器の市が並ぶため、その期間は普段以上の混雑が見込まれます。
外来語がそのまま定着していることも多い花の名前ですが、日本語の「和名」を知ることで、より深くその花を知ることができるのではないでしょうか?身近な花の、美しい「和名」について気になるという方はこちらの記事も併せてご覧ください。
例祭(熱田まつり)
熱田神宮の例祭は、熱田まつりや尚武祭(しょうぶさい)とも呼ばれる、一年でも最も重要な行事です。
この日は天皇の勅使が御幣物を奉納、御祭文を奏上し、国の平安を祈願する神事が荘厳に行われます。
この神事は6月5日の午前10時より本宮で始まります。
例祭の日は夕方から、献灯まきわらと呼ばれる、365個の提灯をドーム状に飾ったものが各門で点灯されます。
また、熱田神宮付近の神宮公園では花火が打ち上げられます。
そのほかにも、献茶・献花・柔道・剣道・相撲・演芸・俳句の大会など多数のイベントが催されます。
毎年、およそ25万人の市民がこのお祭りに参加するため、、この日は熱田神宮の周辺で大変な混雑が予想されます。
なお、地元ではこの祭りから浴衣を着始めるという風習があるとのことです。
熱田神宮の例祭は、この地域に深く根付いた代表的な風物詩ともいえるでしょう。
七五三詣
七五三詣は、幼い子供にとって大切な節目となる行事です。
男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に、健やかな成長を祈願します。
本来は11月15日に行うものですが、その前後1ヶ月の間に行われることが多いようです。
熱田神宮では七五三詣の期間中、午前8時30分から午後4時まで神楽殿などで祈祷を受け付けています。
予約は必要なく、当日に行って受け付けてもらうことができます。
七五三詣の時期、熱田神宮は土日祝日のほか大安、友引の日などが家族連れで混雑することが見込まれます。
熱田神宮の近くで食べたいおすすめランチ

熱田神宮の境内や周辺では、名古屋名物を楽しめるお店がたくさんあります。
そのなかから代表的な名古屋めし、きしめんとひつまぶしのお店をそれぞれ紹介します。
きしめん
名古屋の名物のひとつに、きしめんがあります。
平べったい麺のつるつるした独特の食感に病みつきになる人は少なくないことでしょう。
そんなきしめんの老舗店である宮きしめんが、熱田神宮の境内で味わえます。
朝9時開店で、ラストオーダーは午後4時30分とのことです。

place 愛知県名古屋市熱田区神宮一丁目1番1号 熱田神宮境内
ひつまぶし
ひつまぶしも、名古屋めしの代表として耳にしたことがある方も多いことでしょう。
香ばしい鰻の蒲焼きをご飯に乗せて楽しむだけでなく、薬味をたっぷり乗せたりだし汁でお茶漬けしたりと、様々な味わい方ができるのがひつまぶしです。
このひつまぶしも、熱田神宮周辺で味わうことができます。
ひつまぶしを登録商標しているあつた蓬莱軒の神宮店は、熱田神宮敷地のすぐ南側にあります。
参拝客で混雑することが多いので、予約して行くことをおすすめします。

place 愛知県名古屋市熱田区神宮2丁目10−26
熱田神宮の近くにあるおすすめ神社

愛知県内には、熱田神宮以外にも数多くの有名な神社があります。
そのなかのいくつかを、以下のとおり紹介します。
豊国神社(名古屋市中村区)
豊国(とよくに)神社は、戦国時代の三大英傑のひとりである豊臣秀吉を祀った神社です。
豊臣秀吉は、豊国神社のある現在の名古屋市中村区で生まれたといわれています。
豊国神社は名古屋駅から比較的近い場所にあり、あまり観光に時間がとれないといった場合でも、気軽に訪れることができます。

place 愛知県名古屋市中村区中村町木下屋敷
神明神社(南知多町篠島)
神明神社は、知多半島沖の三河湾に浮かぶ篠島の中にある神社です。
知多半島の師崎と河和、渥美半島の伊良湖から、フェリーでアクセスできます。

place 愛知県知多郡南知多町大字篠島字神戸101
津島神社(津島市)
津島神社は、名古屋駅から電車で30分ほどの場所にある津島駅の付近にある神社です。
国の重要無形民俗文化財となっている尾張津島天王祭が有名です。

place 愛知県津島市神明町1
熱田神宮についてのまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では、名古屋の名所である熱田神宮について解説してきました。
記事の内容をまとめると以下のようになります。
熱田神宮は、日本武尊(やまとたけるのみこと)伝説と関わりの深い1900年以上の歴史を持つ神社で、延喜式神名帳にも記載されている。
公共交通機関で熱田神宮に行くには、名古屋鉄道と名古屋市営地下鉄が便利。自動車でも、東京・大阪方面のほか伊勢方面やセントレアからアクセスすることができる。
熱田神宮の参拝自体は料金はかからず、また基本的に毎日24時間参拝が可能だが、境内にある宝物館は入館料がかかり、入館可能時間や休館日が決められている。
熱田神宮のおもな見どころとしては、本宮・大楠・文化殿(宝物館)・信長塀などがある。
熱田神宮の広大な境内に散在する多数の名所を効率よく回るには、正門(南門)から北上して西門から出るルートがおすすめ。
熱田神宮では年間を通じて、初詣・初えびす・豊年祭(花の撓)・例祭(熱田まつり)・七五三詣など、さまざまな神事や祭典が催される。
熱田神宮の敷地内や周辺には、きしめんやひつまぶしといった名古屋めしが楽しめるお店がある。
愛知県内には、熱田神宮のほかにも豊国神社・神明神社・津島神社など有名な神社が数多くある。
旅行や出張で名古屋を訪れる機会があったら、ぜひとも熱田神宮で悠久の歴史が生み出す荘厳な空気を肌で感じてみてはいかがでしょうか?
この記事が、熱田神宮での参拝を予定するうえで参考になれば幸いです。
「終活ねっと」では、神社に関する記事を多数記載しています。
以下の記事では、神社のお賽銭について詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。