短歌の楽しみかた~季語の種類と歴史の歩み

日本に伝わる歌に、短歌があります。短歌と季語の関係や、短歌の楽しみ方。短歌の季語についてご紹介します。

目次

  1. 短歌の歴史
  2. 短歌とは
  3. 短歌の作り方
  4. 注意点
  5. 短歌のまとめ

短歌の歴史

短歌は日本特有の定型詩の1つ。俳句と共に現在も親しまれている歌です。和歌とも呼ばれ、奈良時代から読まれていたとされています。短い言葉に思いを込めるため、比喩表現や暗喩などが使われ、文学的素地がある人たちの間で楽しまれていました。

短歌とは

言葉の数に制約があり、決まり事を守って歌われるものを定型詩といいます。短歌の決まりごとは5・7・5・7・7の文字数制限があり、合計31文字です。また、季語を必ず入れなければならないという約束事はありません。

短歌と俳句の違い

短歌と俳句は間違えられがちですが、細かいルールは違います。わかりやすい違いは文字数と季語です。短歌は5・7・5・7・7・の31文字、俳句は5・7・5の17文字という違いです。もう一つは短歌は季語がなくてもいいのですが、俳句は季語を必ず入れなければなりません。

短歌の作り方

短歌は季節を入れる必要がないので、思ったことや見たことに絞って作ることができます。そのため、俳句には恋の歌は少ないのに短歌には恋の歌が多く読まれています。自分の心の動きを繊細に歌い込みます。

注意点

短い文字数だからこそ、書きたいことを多く入れすぎると、伝えたいことがぼやけてしまいます。最も伝えたいことを絞り、欲張りすぎるとまとまりのない短歌になってしまいます。

季語~1月

1月の季語は元旦・元日・初日・初詣・若水(元日の朝に汲む水のこと)・松過ぎ(正月飾りを外した後の、正月気分のこと)・寒詣・稽古始などがあります。

季語~2月

2月の季語には、早春(立春後の2月)・春浅し(冬の風の中に、春の気配を感じること)・春時雨(春駿雨・明るくはらはらと通り過ぎる雨のこと)・麦踏・冴え返る(寒さがぶり返すこと)・木の実植う・雪解け・猫の恋・白魚・雛菊・梅(実ではなく花のこと)・鶯などがあります。

季語~3月

3月の季語は如月・雛市・水温む(春の陽気で温まった水のこと)・啓蟄(冬に眠っていた動物や虫が春の暖かさで起きだすこと)・山笑う(冬の色合いから、木の芽が芽吹き始めた色合いの山のこと)・春炬燵・花種蒔く・野遊び・紫雲英・蒲公英・蓬・炉塞などがあります。

季語~4月

4月の季語は、初桜(その年最初の桜をさします。)・麗らか・春曙(春の夜明け)・春の宵・朧月(にじんでいる春の月)・春日傘・子猫・茶摘み・風光る・桜・花(花とは桜を指します。)・春の風・春深し(春の終わり)・夏近しなどがあります。

季語~5月

5月の季語は衣更・卯月・葉桜(桜の若葉のこと)・若楓(楓の若葉をさし、気持ちが良いものとして使います)・ゲンノショウコ・海ほうずき・夏花(げばな・夏安居に備える花)・風炉・文字摺草・菜種刈・新緑・芍薬・棕櫚の花・こいのぼり・卯の花・桐の花などがあります。

季語~6月

6月の季語は、花菖蒲・短夜・明け易し・梅雨空・蛍狩(蛍を鑑賞すること)・蛍籠・鵜飼・ほととぎす(不如帰・初時鳥とも書きます)・苺・若竹・鈴蘭・金魚草(金魚のように見える花)・水澄・糸蜻蛉・川狩・蓮の浮葉・青すすき・紫陽花・鬼火の花・早乙女などがあります。

季語~7月

7月の季語は、月見草(待宵草・大待宵草とも書きます。)・合歓の花・雲の峰・天道虫・夕立・青鬼灯・山開き・富士詣・夏蜜柑・氷室・風鈴・雨乞い・朝曇・昼寝・空蝉・喜雨・秋近し(夏の終わりで秋を感じるころ)・夜の秋・晩夏(7月中頃から8月頃まで)などがあります。

季語~8月

8月の季語は、星月夜・織姫・天の川・七夕・迎え火・走馬灯・灯籠・花火・稲妻・鳳仙花・稲の花・流星・初嵐(秋のはじめの強い風のこと)・秋涼し・ひぐらし・秋めく・西瓜・朝顔・立秋・今朝の秋・解夏(夏安居が終わること)・木槿などがあります。

季語~9月

9月の季語は、仲秋・夕月夜(宵月・夕月)・夜長・鈴虫・桔梗・十六夜・立待月(名月の後の名残の月)・雨月・燕帰る(燕が温かい国に帰ることです)・秋の海(波も荒く色が深くなった海をさします)・秋の浜・露草・紫蘇の実・秋茄子・鬼灯・吾亦紅・コスモスなどがあります。

季語~10月

10月の季語は秋晴れ(秋日和)・天高し・秋の雨・初紅葉(早めに紅葉しだした木々)・秋の田・新米・蝗・稲雀(稲が実るころの群れで来る雀のこと)・案山子・無花果・あけび・菊日和・朝寒・牛蒡引く・重陽(陰暦9月9日)・露霜・木の実落つ・秋時雨・草の実などがあります。

季語~11月

11月の季語は立冬・神無月・神の旅(出雲大社に髪が旅に出ること)・冬めく・小春(冬が来る前の春のような陽気のこと)・冬日和・紅葉散る・冬構えなどがあります。

季語~12月

冬の空・初雪・初氷・冬風呂・冬ごもり(雪籠・雪国で家にこもって春を待つ様子です)・風邪・火鉢・日向ぼっこ・事始・千鳥などがあります。

短歌のまとめ

短い文字数だからこそ、そこに描く世界観は、相手の想像にゆだねることになります。どんな言葉を使うのか、日々使う言葉なのに、柔軟な頭の使い方が必要です。より言葉の意味を理解した今だからこそ、短歌を楽しんでみませんか?

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