神社の茅の輪くぐりって何?由来や行う意味、作法や方法をご紹介!

神社の茅の輪くぐりって何?由来や行う意味、作法や方法をご紹介!

神社のお参りに行くと藁で作られた大きな輪を見かけた事はありませんか?茅の輪くぐりという古くから伝わる行事です。この茅の輪くぐりの意味や由来、行なう際の作法や注意点に関して詳しく解説します。さらには神社の行事やお払いなどに関してもご説明します。

2018-10-24

神社の輪くぐりについて

神社

神社に参拝に行くと、藁のようなもので作られた大きな輪を見かけることがあります。
この大きな輪は「茅の輪」というものです。

実は日本全国で古来からある風習なのですが、最近になって注目されるようになり多くの神社で郷地として催されるようになりました。

今回終活ねっとでは、茅の輪くぐりに関して以下の内容で詳しく解説します。

  • そもそも神社とは?

  • 茅の輪くぐりの由来

  • 茅の輪くぐりの意味

  • 茅の輪くぐりの作法・方法

  • 茅の輪くぐりの注意点

さらには、茅の輪くぐり以外にも神社で行われる行事やお祓いなどについてもご説明します。

ぜひ最後までお読みください。

神社とは?

神社

初詣や願い事の祈願などで神社には時々訪れる機会があると思います。

そもそも神社とは日本古来に伝わる神道の神様をお祀りしている施設の総称です。
日本には八百万の神様と言って実に様々な神様がいらっしゃいます。

キリスト教やイスラム教のような一人の神様を敬う(一神教)のではなく、山や川などの自然、そして建物や道具にも神様が宿っていると考えられています。

現在の神社は、山や川また大木などに宿った神様を祀った祭壇が常設化したものだといわれています。

神社には様々な形態があり、また多種多様な神様が祀られています。
終活ねっとでは神社に関する詳しい記事を数多く掲載しています。

ぜひそちらもお読みください。

神社の茅の輪くぐりって一体何?

神社

神社の境内に藁のようなもので大きな輪が作られている光景を目にしたことがありませんか。

この藁のようなもので作られた大きな輪は「茅の輪」といい、その輪をくぐる行為を「茅の輪くぐり」といいます。

茅の輪くぐりの意味と由来などについて詳しく解説します。

茅の輪くぐりとは

茅の輪くぐりは、別名夏越しの祓えといいます。
6月末に行なわれる祓いの神事です。

この「祓え」というのは1年に2回あります。
「夏越しの祓え」と「年越しの祓え」です。

年越しの祓えは初詣でと違い年末に1年の穢れをお祓いしていただきます。
年末の祓えで1年の穢れを落として心身を清めて、新年の初詣でに伺うというのが年末年始の本来の神社への参拝の作法です。

この形が変化して、現在では大晦日をはさんでの「二年参り」という参拝になりました。

夏越の祓えはあまり知られていない行事でしたが、近年では見直されて多くの神社で催されるようになりました。

それでは、茅の輪くぐりに関して詳しくご説明します。

茅の輪くぐりの由来

茅の輪くぐりが行なわれる夏越しの祓えの発祥は非常に古く、現存してる書物では西暦701年に編纂された日本最古の法律書である大宝律令(たいほうりつりょう)の中に正式な宮中行事として定められています。

起源は奈良時代よりさらにさかのぼるという事になります。

茅の輪くぐりの由来は日本各地の伝承として残っています。
其の代表的な由来の物語をご紹介します。

代表的な伝承である、備後国風土記(びんごのくにふどき)の説話を紹介します。

北海の神様武塔神(むとうしん)が南海の娘を嫁にしようと旅に出ます。

途中日が暮れてしまったので、里家で一夜の宿をお願いすることにしました。
里でも裕福な巨旦将来(こたんしょうらい)の家を訪ねると、貧しくて泊めるわけにはいかないと断ってしまいます。

やむなく、貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)の家を訪ねると、喜んで迎え入れ貧しいながらも栗飯などを振舞っておもてなしをしました。

武塔神はたいそう喜び翌朝旅だって行きます。

数年後、武塔神は南海の娘との間に生まれた八人の子供と再び蘇民将来の家を訪れます。

武塔神は蘇民将来にこう告げます。

「あの時のお礼がしたいので、子供に茅で作った輪を腰につけさせなさい。


武塔神の言葉通りに茅の輪を腰につけさせると、その年にはやった疫病で他の子供はことごとく死んでしまいますが、蘇民将来の子供は生き残りました。

生き残った子供のもとに武塔神が再び現れこう告げます。

「私は武塔神と名乗ったが、本当は速須佐雄の神(スサノオ)である。
これからも病気が発生したら、私は蘇民将来の子孫であると言って腰に茅の輪をつければ生き残ることができるだろう。


伊勢の二見(ふたみ)にも同様の蘇民将来の説話が残っていますが、こちらでは武塔神が牛頭大王(ごすだいおう)となり、竜宮城を目指して旅をしています。

このスサノオノミコトが授けた腰の茅の輪が次第に大きくなり、現在のような中をくぐる大きな輪に変化しています。

また「蘇民将来子孫門」と記されたお札が授与される神社もあります。

茅の輪くぐりを行う意味

茅の輪くぐりを行なう意味は、ご紹介した蘇民将来の伝説に則って子孫繁栄、病気平癒などを祈願して行なわれます

茅(かや)はそもそも古くから縁起の良い植物とされていて、神聖なもの・邪気をはらうものとして神聖視されていました。
日本全国どこにでもあり、まっすぐによく伸びること、先端がとがっていること、中が空洞であることなどから強い生命力を持っていると考えられたのでしょう。

同じような意味で茅の輪の作成には、茅だけではなく稲藁やススキなどが使われることもあります。

この茅の輪が現在のように大きくなったのは江戸時代です。

一説では、「スサノオノミコトが八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した神話になぞらえて、大きな茅の輪を大蛇に見立ててそれをまたいで退治する」という意味で広がったとも言われています。

6月末頃というのは梅雨の季節で、古い時代では食あたりや天然痘などの疫病がはやることが多かったのでこの時期に無病息災を願って茅の輪くぐりをしたのでしょう。

茅の輪くぐりの作法・方法

神社

それでは実際に茅の輪くぐりを行なう際の具体的な作法に関してご説明します。

作法・方法

茅の輪は夏越の祓えの期間には多くの神社で設置されていて、たいていの場合は自由にくぐることができます。

くぐる作法は、左から右へそして再度左へと数字の8をイメージして回ります

具体的には以下のとおりです。

  • 一回目(左回り)

    正面に立ってお辞儀をしてから左足でまたいでくぐり、輪の左側を通って正面に戻ります。

  • 二回目(右回り)

    再度お辞儀をしてから右足でまたいでくぐり、輪の右側を回って正面に戻ります。

  • 三回目(右回り)

    一回目と同じ出です。お辞儀をしてから左足でまたいで左回りで正面に戻ります。

  • お参り

    再度お辞儀をしてから左足で茅の輪をくぐって正面の本殿にお参りをします。

いかがですか。
茅の輪の周りを3周して4回くぐっていますね。

実際にお参りに行くと、くぐり方が掲示されている場合が多いので確かめてみてください。

神社によっては1週少ない場合や混雑している場合は1回くぐるだけで良いなど、神社よっては違いがありますので、その神社の作法に則ってお参りをしてください。

また、神拝詞(となえことば)という茅の輪をくぐる際に唱える言葉があります。

代表的なものは、

  • 水無月の夏越祓するひとは、千歳の命延ぶというなり

  • 思ふこと みなつきねとて 麻の葉を 切りに切りても 祓へつるかな

  • 蘇民将来 蘇民将来

などですが、一般の方はそもそもの起源でもありますし覚えやすい「蘇民将来 蘇民将来(そみんしょうらい そみんしょうらい)」でよろしいのではないでしょうか。

注意点

茅の輪くぐりでは決して行なってはいけない行為があります。

  • 茅の輪の茅を引き抜く

  • 茅の輪の茅を持ち帰る

という行為です。

そもそも茅の輪くぐりは半年間の穢れをおとすお参りです。
その茅の輪を引き抜いて持ち帰るというのは、おとされた穢れを家に持ち帰ってしまうことになります。

自らの穢れをおとして、他人の穢れを持ち帰る。
これだけは避けたい行為です。

特にお子様連れでのお参りの際には注意が必要です。

神社で行う行事について

神社

神社で行なわれる行事は茅の輪くぐりのほかにも様々なものがあります。
行事はお祭りとほとんど同じような意味合いですが、大きく4つに分けられます。

  • 宮中祭祀

    天皇陛下が国家国民の平安を願う祭祀です。

  • 神宮祭祀

    神社の最高位にあたる伊勢神宮で行なわれる、皇室・国家の平安を願う祭祀です。

  • 神社祭祀

    全国各地の神社で行なわれるその地域の平安を祈る祭祀です。

  • 民間祭祀

    家庭内で家族の繁栄や無病息災を神棚などにお祈りする祭祀です。

一般的な神社での行事は神社祭祀にあたります。

初詣でや夏越しの祓えなどのほかにも、節分や七夕など季節折々に祭祀はとり行われますね。
ちなみに毎月恒例の祭祀を月次祭、半年あるいは一年に一度の大きな祭祀を例大祭といいます。

終活ねっとでは神社の行事などに関しても詳しく解説しています。
こちらも合わせてお読みください。

神社でのお祓いについて

神社

次に神社でのお祓いに関してご説明します。

お払いとは、普通のお参りと違い拝殿に昇段し神主さんにご祈祷をあげてもらうことを言います。
おもなご祈祷には以下のような種類があります。

  • 交通安全祈願

    車に関する事故やトラブルを避けられるよう祈願します。
    大きな神社には、車そのものに祓いを授ける専用のご祈祷場所が設けられています。

  • 厄除け祈願

    厄年の人の厄払いです。
    前厄、本厄、後厄の3種類があります。

  • 安産祈願

    妊娠五ヶ月目に祈願をします。
    犬がたくさんの子供を生むことから、戌の日に祈願します。

  • 商売繁盛祈願

    会社の安全と繁栄を祈願します。
    東京では神田明神が有名で、新年には多くの会社が祈願に訪れて大変混雑しています。

その他にも神社でのお祓いの意味やさらには料金なども詳しく解説しています。
こちらの記事もぜひ参考にお読みください。

神社の輪くぐりについてのまとめ

神社

今回終活ねっとでは神社の茅の輪くぐりに関して詳しく解説しました。
まとめると以下のとおりです。

  • 茅の輪くぐりは6月末の「夏越の祓え」の行事として行なわれる

  • 茅の輪くぐりのご利益は無病息災、子孫繁栄

  • 起源は古く奈良時代より前にさかのぼる

  • 各地に伝わる蘇民将来とスサノオノミコトの伝承が起源

  • 茅の輪は定められた作法どおりにくぐる

  • 茅の輪の茅は決して持ち帰ってはいけない

いかがですか。
日本に古くから伝わる民間伝承がもとになった神社の祭事です。
初詣でと同様に、半年に1回の行事として神社を訪れてご家族の健康と繁栄をお祈りするのも良いことですね。

終活ねっとでは神社に関する様々な情報を記事としてご紹介しています。
ぜひ合わせてお読みください。

最期までお読みいただきありがとうございました。

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