
神社のお賽銭の意味や歴史は?縁起のいい金額や悪い金額も紹介!
神社のお賽銭の意味や歴史をご存知ですか?用意するお賽銭の金額は人によって様々ですが、金額によってご利益が変わるのかは気になるところです。今回終活ねっとでは、神社のお賽銭の意味や歴史について、縁起のいい金額や悪い金額にも触れながら詳細を解説していきます。
最終更新日: 2019年03月30日
神社のお賽銭について

神社のお賽銭の意味や歴史をご存知でしょうか?
用意するお賽銭の金額は人によって様々で、神様に願いを叶えてもらいたいという気持ちの強さから、中には紙幣を入れる人もいます。
ですが、お賽銭の金額によってご利益が変わるのかは、気になるところではないでしょうか。
そこで今回の「終活ねっと」では、神社のお賽銭の意味や歴史について、縁起のいい金額や悪い金額にも触れながら紹介していきます。
具体的には、
お賽銭の歴史について
神社のお賽銭が持つ意味とは?
1000円以上の金額はどうすれば良い?
縁起の良い金額とは?
縁起の悪い金額とは?
など、神社のお賽銭に関する様々な疑問を解消していきます。
普段何気なく入れているお賽銭について理解を深めたり、正しい意味を見直すきっかけにもなりますので、ぜひ最後までご覧ください。
お賽銭の歴史

日本の文化として根付いているお賽銭ですが、始まりはどのようなものだったのでしょうか。
ここでは、お賽銭の歴史について、簡単に紹介していきます。
おひねり
お賽銭の始まりは、お米を白い紙で包んだおひねりをご神前に供えていたことです。
山の幸や海の幸、ひえやあわなどの穀類も一緒にお供えしていました。
神前にお供え物をすることで、お米をはじめとする自然の恵みを与えてくださった神様に感謝の気持ちを表していました。
お米から貨幣へ
やがて貨幣経済が発展し、鎌倉・室町時代になると庶民の間でも銭が使用されるようになります。
同時に神社への参詣が広まり始め、銭をお供えするという文化が誕生しました。
神前のお供え物がお米から銭に変化したということです。
そうして神社に、自然と賽銭箱が設置されるようになりました。
しかし、お供え物の内容が金銭へと変わっても、神様に対してお礼や感謝の気持ちを表していることに変わりはありません。
以下の記事では、神社の歴史について詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。
神社のお賽銭の意味は?

神社のお賽銭は、神様に願いを叶えてもらったことに対するお礼の気持ちです。
お賽銭をお供えし、願いを叶えてもらったことのお礼を伝え、その後で次のお願い事をするのがお参りの基本的な流れです。
また、お賽銭には使用する小銭の種類や枚数によって縁担ぎのような意味があります。
ここでは、神社のお賽銭が持つ意味について詳しく紹介していきます。
5円玉の意味
5円玉には、ご縁がありますようにという意味があります。
そして5円玉を複数枚まとめてお供えすることで、更に強い縁担ぎの意味を持つようになります。
詳細は以下の通りです。
枚数と金額 | 意味 |
5円玉1枚 | ご縁がありますように |
5円玉2枚(10円) | 重ねてご縁がありますように |
5円玉3枚(15円) | 十分なご縁がありますように |
5円玉4枚(20円) | よいご縁がありますように |
5円玉8枚(40円) | 末広がりにご縁がありますように |
5円玉が発行されるようになったのは明治時代以降であり、一つ一つに明確な根拠があるわけではありません。
それでも縁担ぎということで、願いの強さに合わせて5円玉をお供えしてみると、お参りの際に願いを込めやすくなるのではないでしょうか。
10円玉の意味
10円玉は、遠縁と読めることから、縁が遠ざかってしまうという意味があります。
そのため、お賽銭として使用するのにはふさわしくありません。
語呂合わせで金額を揃えたい場合は、10円玉以外の硬化で組み合わせるようにしましょう。
ちなみに10円玉を使用することが縁起上良くないのであって、10円という金額自体に悪い意味はありません。
5円玉を2枚揃えて10円分のお供えをすることには、「重ねてご縁がありますように」と良い意味があるため、縁起上の問題はありません。
1000円以上はどうするの?
1000円以上のお金をお賽銭としてお供えする場合は、お札をそのまま賽銭箱に投げ入れることはしません。
賽銭袋に入れてから賽銭箱にお供えするようにしましょう。
賽銭袋として用意するのは、白い無地の封筒です。
表面の上部に「御初穂料」と書き、下部に氏名を書きます。
そして裏面に住所を書き、中には新札を入れるようにします。
実際に参拝者の中にはお札でお供えをする人も少なくありませんが、紙幣がむき出しでお供えされている様子はあまり見受けられません。
白い賽銭袋に入れてお供えするのが基本です。
ただし注意したいのが、お供えする金額が多ければ多いほどご利益が高まるというわけではありません。
お賽銭は、願いを叶えてくれたことに対する神様へのお礼の気持ちです。
大切なのは感謝の気持ちを持つことであり、金額ではありません。
そのためお参りする際は、感謝の気持ちを込めることを一番に考えると良いでしょう。
お賽銭はいくらがいいの?

続いて、神社のお賽銭の縁起が良い金額と、良くない金額を紹介していきます。
基本的には語呂合わせであり、それぞれに深い意味や明確な根拠があるわけではありません。
それでも意味を知っていれば縁担ぎとして気持ちを込めてお供えできますので、ぜひ参考にしてみてください。
縁起のいい金額ご紹介!
縁起が良いとされている金額には、以下のようなものがあります。
11円・21円・31円
割り切れない数字であることから、夫婦円満・恋愛面で縁起が良いとされています。
25円
「二重にご縁がありますように」との意味があります。
ただし、5円玉5枚で25円とするのは縁起が良くないとされているため、注意が必要です。29円
「福がありますように」との意味があります。
30円
「調和の良いご縁がありますように」との意味があります。
35円
「再三のご縁がありますように」との意味があります。
41円
「始終よいご縁がありますように」との意味があります。
50円
「五重のご縁がありますように」との意味があります。
55円
「いつでもご縁がありますように」との意味があります。
特に、午後にお供えすることでご縁にめぐまれるという考えもあります。105円
「十分にご縁がありますように」との意味があります。
115円
「いいご縁がありますように」との意味があります。
125円
「十二分にご縁がありますように」との意味があります。
485円
「四方八方からご縁がありますように」との意味があります。
1万円
1万円は「万円」を逆から読むと「円満」と読めることから、「すべて円満におさまる」との意味があります。
前述したように10円玉は縁起が良くないとされているため、使わないよう注意が必要です。
また、500円玉も「これ以上に大きい効果がない」という意味となることから、縁起が良くないとされています。
そのため500円玉も避けた方が良いでしょう。
縁起のよくない金額も?
次に縁起が良くないとされている金額ですが、以下のようなものがあります。
65円
「ろくなご縁がない」との意味になります。
75円
「なんのご縁もない」との意味になります。
85円
「やはりご縁がない」との意味になります。
95円
「これでもご縁がない」との意味になります。
500円
「これ以上に大きい効果がない」との意味になります。
特に、500円玉硬化でお供えする場合に当てはまります。
上記の金額は、縁起が悪い金額と考えられています。
とは言えあまり深刻に考え過ぎず、その時々で自分がお供えしたいと思った金額をお供えして問題ありません。
一番大切なのは、感謝の気持ちを込めてお参りすることです。
神社のお賽銭まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回の「終活ねっと」では、神社のお賽銭の意味や歴史について、縁起のいい金額や悪い金額にも触れながら紹介してきました。
最後に、記事の内容をまとめると以下のようになります。
お賽銭の始まりは、お米を白い紙で包んだ「おひねり」をご神前に供えていたことです。
やがて貨幣経済が発展するとともに銭をお供えするという文化が定着し、現代にも引き継がれるようになりました。神社のお賽銭には意味があり、5円玉の「ご縁がありますように」という良い意味もあれば、10円玉のように「縁が遠ざかってしまう」という悪い意味もあります。
1000円以上の金額をお供えする場合は、賽銭袋に新札を入れてお供えするのが基本です。
縁起の良い金額は、11円・21円・31円・25円・29円・30円・35円・41円・50円・55円・105円・115円・125円・485円・1万円などが挙げられます。
縁起の悪い金額は、65円・75円・85円・95円・500円などが挙げられます。
神社のお賽銭には様々な意味があることが分かりました。
この記事が、皆様にとってお賽銭についての理解を深めるきっかけとなりましたら幸いです。
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以下の記事では、神社の地図記号について詳しく紹介しています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。