神社の幣殿ってどんな所?役割は?神社の参拝方法もご紹介します!

神社の幣殿ってどんな所?役割は?神社の参拝方法もご紹介します!

神社の境内にある建物は目的によってそれぞれ建てられています。神社の幣殿(へいでん)と呼ばれる建物はご存知でしょうか?幣殿とは、神社で幣帛(へいはく)を捧げる社殿のひとつになります。この記事では、神社の幣殿の役割や神社の参拝方法も詳しくご紹介いたします。

最終更新日: 2020年03月07日

神社の幣殿について

神社

神社には、初詣・合格祈願・安産祈願・七五三・厄払いなどにご参拝する機会も多いと思います。
ご参拝に行く神社の境内には、たくさんの建物があることはご存知ですよね。
神社のたくさんの建物のことを総称して社殿と呼びます。
その社殿と呼ばれる神社の建物には、それぞれ重要な役割があります。

社殿とは、本殿・拝殿・幣殿・神楽殿・御饌殿などの神社にある建物のことで、ほとんどの神社にあるのが本殿と拝殿です。
神社への入り口にある鳥居をくぐり、参道を歩くと境内に入ります。
境内でしめ縄に紙垂(しで)が下がっている社殿が、私たちが神社でお参りをする拝殿と呼ばれるものです。

神社で拝殿でお参りをすること以外には、社殿の役割を知る機会は少ないのではないでしょうか。
神社の幣殿とは、参拝者がお参りするための拝殿とご神体が祀られている本殿をつなげるような廊下のような構造になっているのが一般的です。

今回「終活ねっと」では、神社の幣殿について

  • 神社の幣殿とはどういうものなのか、社殿の役割を紹介します

  • 神社にあるその他の建物(鳥居・手水舎・社務所)の役割を紹介します

  • 神社での参拝の流れについて

  • 神社参拝(通常参拝・昇殿参拝)時の服装のマナーについて

  • 神社参拝に適した時間帯っていつ?

以上の内容を中心に紹介していきます。

今回、神社にある社殿の役割ついて知っていただく機会になれば幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

神社とは?

神社

神社とは神道の信仰によって造られた祭祀する施設のことです。
日本全国には約8万5千社以上もの神社があります。

神社には、八百万の神々といわれるように拝礼される対象となるものは様々であります。
古い日本では、神様が宿るものとして始めに信じられてきたのは自然そのものになります。

自然そのものを拝む習慣は、時代の人々の暮らしによってご神体の対象も変化します。
神様が宿るとするご神体には、皇祖・氏族の祖神・歴史の人物とあらゆるものを大切に常祭するようになります。
そして、神社建築は仏教建築の影響を受けるようになり、本殿という建物を造りご神体を収めます。

全国にはたくさんある神社ですが、神社の名称は社号と呼ばれています。
社号とは、神社に祀られているご神体の格式の高さによって決められています。

以下の記事では神社の社号について詳しく紹介していますので、ぜひ参照にされていただければと思います。

神社の幣殿とは?

神社

では、神社の社殿である幣殿には何の役割があるのでしょうか?
神社の基本的な構成から紹介していきたいと思います。

神社の基本的な構成

社殿の中心となる建物であるのは本殿・拝殿・幣殿ですが、それはつながるように建てられているのが一般的です。
そして、それぞれの建物には重要な役割あります。

本殿

神社の社殿で最も重要なものは本殿となります。
神社の本殿とは神霊を宿したご神体を安置する建物であり、神殿(しんでん)とも言います。

もともと昔の日本では、神様が宿るものは自然そのものである巨大な岩や石などであり、注連縄(しめなわ)で囲い神饌(しんせん)をお供えして、お祈りをする社(やしろ)が神社であったとされています。

その自然そのものの神様を礼拝する習慣では、神社には本殿と呼ばれる神様をお祀りする建物は必要ありませんでした。
それは仏教伝来以降の神社になると、ご神体を常祭として祀るために本殿を造るようになります。

また本殿の神様が宿るご神体が安置されている扉は、通常閉じられた状態です。
本殿の扉は、例祭などの特別な場合以外は開けられることはありません。

本殿に安置されているご神体は、見えないものが宿っているため見る必要がないという考えによるものです。
そしてその本殿とは、神聖な聖域ですので外から見えないように端垣に囲まれていることもあります。

拝殿

神社ではご神体を本殿に収めるようになり、そのご神体を祭祀・拝礼を行うための社殿を拝殿といいます。

ご神体は直接見えるものではないという神道の考えにより、参拝者は拝殿から祈ることになります。
拝殿の役割は、見えることのない神様を心で感じ、そして感謝を伝える大切な場所になります。

拝殿での参拝方法には、正面に設置された賽銭箱の前から自由にご参拝する略式参拝と、拝殿に上がって行う昇殿参拝があります。
以下は、自由に参拝する方法である略式参拝の流れを簡単にまとめています。

  • お賽銭を入れます

    お賽銭もお供え物ですので、丁寧に扱い静かに入れます。

  • 鈴を1回~3回鳴らします

    鈴の音には邪気を払い、神様を呼ぶための意味があります。

  • 拝礼は二礼二拍手一礼(二拝二拍手一拝)を行います。

    ・姿勢を正し、深くお辞儀を2回します
    ・胸の高さの位置で、両手で「パンパン」と2回拍手をします
    ・手を合わせ、神さまへ日頃の感謝の気持ちとお願いごとのお祈りをします
    ・最後に、両手をおろし深いお辞儀を1回します

次は、拝殿に上がり神様の近くで御祈願を行う昇殿参拝の流れを簡単にまとめています。

  • 拝殿へ上がります

    受付で許可を受け、所定の位置で待ちます

  • 修祓(しゅばつ)の儀

    神様が来られる前に心身の罪穢(つみけがれ)をお祓いを受けます。
    神職が祓詞を唱えるときは深く平伏します。

  • 祝詞奏上(のりとそうじょう)

    神主によってお願いごとの祝詞が奏上されます。
    祝詞奏上中は軽く頭を下げたままの姿勢になります。

  • 玉串拝礼(たまぐしはいれい)

    祈願者は、玉串を神職より受け取り、拝礼します。

  • 直会(なおらい)

    お神酒を神前に向けていただきます。

  • 授与品の授与

    お札やお守りなどの授与品を頂いて終了となります。

幣殿

幣殿とは、基本的に拝殿と本殿をつなげるための中間の建物です。
拝殿に祭られていた神饌や旗などを置くように廊下が造られるようになったのが、幣殿と呼ばれる建物になります。

その幣殿には、神様へ様々なものを捧げ、祭祀のために使われるのが一般的となっています。
神道では、神様を祀る場所として建てた建物は、神様をおもてなしをすることでご利益になると考えられています。

本殿・拝殿・幣殿の位置関係

神社にある社殿は基本的に、手前から拝殿・幣殿・本殿がつながった構成で建てられています。
拝殿では参拝または儀式を行う場所でもあります。

拝殿としての建物は、儀式を行う際の場所として屋根をのばし、その部分は向拝とし雨を防ぐ役割を果たしていました。
次第に拝殿の建物は、階段(きざはし)部分だけ独立した屋根を持つように変化します。
この建築様式が流造りや春日造りです。

本殿と拝殿の間は行き来しやすいように廊下は広く短くなり、廊下石の間と呼ばれる幣殿というものが建てられます。
幣殿の建築様式としては権現造り(ごんげんつくり)が多く用いられています。

3つが揃っていない神社もある

神社の中心となる社殿の構造は、本殿・拝殿・幣殿がつながったものでしたが、この3つがそろっていない神社もあります。

本殿にご神体が安置されているということは、それは神様のための建物でもあります。
また拝殿は、神様を拝む人のための建物であり、幣殿は祭祀を行うための建物です。
しかし、古い神社では例外もあります。

古い神社で本殿を持たないことには、神様を祀る建物として社殿が成立する以前の神道の信仰の形であることが分かります。
以下は、本殿を持たない代表的な古い神社です。

  • 大神神社(奈良県)

  • 諏訪大社上社本宮(長野県)

  • 金鑚(かなさか)神社(埼玉県)

そして昔は祭事を行う場所は露天であったため、拝殿を持たない古い神社もあります。
以下は、拝殿を持たない代表的な古い神社です。

  • 伊勢神宮(三重県)

  • 春日大社(奈良県)

  • 宇佐神宮(大分県)

  • 松尾大社(京都府)

神社にあるその他の建物

神社

神社にあるその他の建物は鳥居・手水舎・社務所などがあります。
ここでは、それら建物の役割について紹介します。

鳥居

鳥居は神社のシンボルとして入り口にあり、材質や構造も多種多様で神社によって形式が異なっています。
一般的な鳥居として、2本の柱と2本の横木で作られております。

鳥居は神域の境界のための門であり、神社へ邪悪なものが入ってこないように神域を守る役割でもあります。
鳥居の語源は「神聖な鳥の止まり木」「鳥が居場所」「通って入るところ」などの諸説あるようです。

手水舎

手水舎は拝殿に進む前に、手と口を清めるための建物です。
昔は、川や湧き水などで身体を清めてからお参りする禊(みそぎ)の習慣がありました。
現在では、手水舎で参拝前の身体を清めます。

社務所

社務所は神社の事務を扱う所となっています。
ここには神職や巫女が待機している場合や住居で場所でもある場合もあります。
以下は、社務所の事務以外の役割になっています。

  • 御祈願の受付

  • お守りやお札の授与所

  • 御朱印をいただく場所

神社参拝の方法

神社

神社へのご参拝へ年に数回は訪れるものですが、参拝方法のマナーについて実はよくご存知でない方も多いのではないかと思います。
ここでは、神様への日頃の感謝を伝えるために正しい参拝方法を紹介します。

鳥居をくぐる

私たちが神社へ入る入り口には、神域の境界の役割である鳥居があります。
鳥居は神社の内と外を分けるためのものですので、帽子をかぶっている場合は外してからくぐる前に一礼をします。
神様へ「今からお邪魔します」という気持ちを込めて、道の左側を歩く人は左足から、右側から歩く人は右足から鳥居をくぐります。

鳥居がたくさんある場合は、すべての鳥居をくぐる前に一礼します。
鳥居をくぐれば拝殿までの道である参道があり、参道の真ん中は正中といわれ、神様が通る道とされていますので、歩くときは参道の端を歩きます。

手水舎で手を清める

祈願をする前に手水舎で身体を清めます
私たちのには普段見えないうちに付いている罪や穢れを祓うためです。

手水の正しい作法になります。
ここで大切なことは、一連の流れに使うお水を柄杓1杯だけでできるように心掛けましょう。

  • 右手に柄杓をもち、水をすくい左手を清めます。

  • 柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。

  • 再度、柄杓を右手に持ち替えて、左手に水を受けて口をすすぎます。
    柄杓に口をつけないようにします。

  • 水受けにした左手を水で再度清めます。

  • 最後に柄杓を立てて、残ったお水で柄(え)の部分を流します。

礼拝を行う

拝殿では、賽銭箱の前で鐘を鳴らし二礼二拍手一礼を行います。
日頃の暮らしの感謝を心を込めて伝えます。

  • 自分の名前や住所を伝え、神様へ挨拶をします

  • 神様への感謝の言葉を伝えます

  • 自分の願いを神様の前で誓います

鳥居をくぐる

拝殿から参道を戻り、入ってきた鳥居へ帰ります。
もとの鳥居をくぐったら本殿の方向へ身体の向きを変えて、神様へ「お邪魔して失礼いたしました」の気持ちを込めて一礼します。

以下の記事では、神社参拝をする時の作法とマナーについて詳しく紹介していますので、ぜひこちらも参考にされていただければと思います。

神社参拝時の服装マナー

神社

神社とはいろいろな方々がご祈願に訪れる場所でもあります。
御祈願に行くということは、神様へご挨拶をするということですので失礼のないようにします。
では、参拝時での服装のマナーはどうすればいいのでしょうか?

ここでは、通常参拝と昇殿参拝に応じたそれぞれの服装のマナーについて紹介していきます。

通常の参拝

神社の賽銭箱の前で自由に行う通常の参拝方法は、略式参拝ともいいます。
通常の参拝の場合である服装について特に決まりはありませんが、神様へ失礼のないように以下の点に注意しましょう。

  • 露出が多い服装や派手な服装は避けましょう

    もし、夏場のキャミソールなどの場合に、はカーディガンなどを準備されるのもいいかもしれません。
    また、サンダルでのお参りも失礼に当たりますので避けた方がいいとしています。

  • 帽子やサングラス

    鳥居をくぐる前に外しておきます。

  • 装飾品

    派手でキラキラしたアクセサリーやファッションは避けた方がいいでしょう。

昇殿参拝

昇殿参拝は、祈願者が拝殿に上がり神様の近くに行って参拝することになります。
服装も普段着ではなく、服装のマナーとしては一般的にフォーマルウエアを着て行かれることをおすすめします。

以下は、昇殿参拝での一般的な服装のマナーですので参考にされてください。

  • 男性の服装

    落ち着いた色(黒・紺・グレーなど)のスーツ上下にネクタイを着用します。

  • 女性の服装

    シンプルなデザインと落ち着いた色のスーツやワンピースを着用します。
    スーツはパンツでもスカートでもよいですが、丈が短いものは避けましょう。

  • 子どもの服装

    未就学の子どもは入学式や七五三などで着られるシンプルでフォーマル服を着用します。
    就学されている場合は制服でも問題ないようです。

以下の記事では、神社参拝の服装マナーについて詳しく掲載しています。
ぜひ参考にお読みください。

神社参拝に適した時間帯って?

神社

年に一度以上はお参りに行く機会がある神社ですが、ご参拝に行く時間に適した時間帯があるのはご存知でしょうか?
ここでは、ご参拝に行く適した時間帯について紹介します。

神社参拝に適した時間帯

今までご参拝に行く時間帯を気にされていなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、せっかく神社へ感謝のい気持ちを伝える最適な時間帯があると知れば、その時間に行きたいと思いますよね。

神社へご参拝に行く適した時間帯は、一般的に午前中だといわれています。
特に理想とされる時間帯は日の出から2時間くらいまでの間とされていますので、夏の場合は午前5時~7時、冬の場合は午前7時~9時くらいだと考えておけばいいようです。

その理由の一つとして、早い時間帯には参拝客も少ないため、雑念も少なく心を落ち着かせる効果もあるとしています。

また午前中の神社は、静かで空気も澄んだ状態ですので、神様へ日頃の感謝も早く届くという意味でもおすすめです。
遅くても午後2時までにお参りができるといいと思います。

夕方や夜の参拝は大丈夫?

ご参拝の時間には、本来は太陽が昇っている時間帯が理想とされていますが、夕方や夜の参拝は可能です
夜の時間帯は、陰の気が満ちて邪気や余念に憑りつかれやすくなると考えられていますが、夜の時間帯は足場も暗く安全面からみても昼間がよいといわれています。
また、神社によって営業時間が決まっていたり門が夕方に閉まってしまうなど、参拝時間が決まっている場合には注意が必要です。

以下の記事では、神社の参拝時間について詳しく解説していますので、ぜひ参考にお読みいただければと思います。

神社の幣殿についてのまとめ

神社

いかがでしたか?
今回の「終活ねっと」では神社の幣殿について紹介させていただきました。
以下はまとめの内容になります。

  • 神社の中心となる建物は奥から本殿・拝殿・幣殿の建物であり。それぞれの建物には役割がある。

  • 本殿にはご神体が祀られている部屋がある。

  • 拝殿はご神体を祀る本殿の手前にあり、人々が祈るために建てられている。

  • 幣殿は、本殿と拝殿の間にある廊下であり、神饌や旗などを置く場所となっている。

  • 神社の参拝方法には拝殿の前で自由に参拝する略式参拝と、拝殿に上がって行う昇殿参拝がある。

  • 略式参拝での服装に特に決まりはないが、昇殿参拝はフォーマルウエアで御祈願することが望ましい。

  • 鳥居は神域の境界とされている。

  • 手水舎では心身を清める意味がある。

  • 神社へのご参拝に適した時間帯は午前中で、それは参拝者が少なく雑念も少なく心を落ち着かせる効果があるためだといわれている。

今まで神社の社殿には、神様がご鎮座されている部屋があることを知らずにご参拝に行かれていた方もいるのではないでしょうか。

神社の鳥居をくぐり参道を歩いて境内に入れば、神社の壮大な本殿の建物もあり、拝殿からは静かにご鎮座されているご神体を心で感ることができます。

神社参拝や服装のマナーについても、今後の神社へお参りする際のの参考にしていただければと思います。

「終活ねっと」では、そのほか神社やお寺に関する文化についても多数の記事を掲載しています。
今後のお役にたてれば幸いです。

また、神社のお賽銭について興味がある方はあわせてこちらの記事もご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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