神社で行われる月次祭をご存知ですか?由来や意味、参列方法をご紹介

神社で行われる月次祭をご存知ですか?由来や意味、参列方法をご紹介

月次祭(つきなめさい)という神社のお祭りを知っていますか?普段参拝をしていてもあまり耳慣れない言葉ですね。神社で毎月行なわれる月次祭というお祭りに関してその由来や意味そして作法などを詳しく解説します。また、合わせて月次祭で有名な神社などもご紹介いたします。

最終更新日: 2018年10月31日

神社の月次祭について

神社

神社の入口にある掲示板などにはその神社の祭礼の予定などが掲示されています。
その中で「月次祭」という文字を見たことがありますか?
これは、「つきなみさい」と読みます。

神社で執り行われる祭祀の一つです。
耳慣れない言葉ですが、神社を参拝する際にはぜひ知っておきたい言葉です。

今回「終活ねっと」では月次祭に関して以下の内容で詳しく解説します。

  • そもそも月次祭とは?

  • 月次祭の内容や流れはどうなっているの?

  • 月次祭で有名な神社はどこ?

さらには、月次祭以外でも神社で行なわれる祭祀に関してご説明します。

ぜひ最後までお読みください。

神社の月次祭って?

神社

初詣などにいく程度でそれほど神社には深くなじみがないという方には、月次祭という言葉は初耳という方もいることでしょう。

月次祭りの意味や祭祀に流れに関して詳しくご説明します。

そもそも月次祭とは?

神社では年間に多くの祭りが執り行われます。

祭りとは動詞の「まつる」が語源です。
まつりという言葉には以下のような意味が込められています。

  • 神様がお越しになるのをまつ

  • 神様にお供えをまつる(献上する、奉る)

  • 神様に従う(まつろう)

いずれの意味も「まつる」という動詞であらわされていますね。

月次祭は神社で催される多くの祭りの中でも毎月定例で実施される祭祀を指し、多くの神社では毎月一日もしくは十五日に行なわれています。
ちなみに、この毎月行なわれる月次祭を小祭りとして分類し、年に1回もしくは2回程度行なわれる大きな祭祀を例大祭と呼びます。

月次祭は神様に感謝して、国民の安泰と繁栄を願う祭祀です。
毎月定例で行なわれる祭祀なので、今回も健康で変わらずお参りが出来て感謝いたしますという意味も込められています。

ほとんどの神社では誰でも参加すること出来ますが、一部の神社では会員組織である崇敬会や氏子会に所属していないと参加できない場合もありますので、参加する場合には事前に確認することをおすすめします。

月次祭の流れ

それでは、月次祭の具体的な流れに関してご説明します。

斎主一拝

月次祭の始めは神職もしくは氏子代表が神前に一歩進んで深くお辞儀をします。
参列者も合わせて一拝します

修祓

「しゅばつ」と読みます。
神職が御神体の前に進み祓詞(はらえことば)を奏上します
そして、頭を低くして拝んでいる参拝者の頭の上で神職が大麻(おおぬさ)を左右に振って清めます。
祓詞には多くの種類がありますが、代表的なものを祓詞と現代語訳と対比してご紹介します。

祓詞 現代語
掛かけまくも畏かしこき伊邪那岐大神 口に出してお呼びするのも畏れ多い偉大なイザナギノミコト様
筑紫つくしの日向ひむかの橘たちばなの小戸おどの阿波岐原あはぎはらに禊祓みそぎはらへ給たまひし時ときに成なりませる祓戸大神等 筑紫日向(宮崎県)の橘の小戸の阿波岐原で禊をしたときに生まれた多くの神々よ
諸諸もろもろの禍事罪穢有まがごとつみけがれあらむをば 私に宿っている罪や穢れなどがあるとするならば
祓はらへ給たまひ清きよめ給たまへと白まをす事ことを聞食きこしめせと お払いいただき清めていただきたいという願いをどうかお聞き届けください
恐かしこみ恐かしこも白まをす 畏れ多いことですがお願い申し上げます

献饌

「けんせん」と読みます。
神様にお供え物をするという意味です。

通常は米・酒・塩・水などですが、その他にも旬の食べ物や自宅で取れた作物などをお供えし、これらの供物を神饌(しんせん)と呼びます。

神道の考え方では物心両面、つまり心と同時に物も整えることが重要とされていますので、神饌をお供えすることに大切な意味があります。

馬にまたがり東奔西走して集めた供物を「御馳走」(ごちそう)といいます。

大祓詞奏上

続いて神職が罪・穢れ・過ちを払う祝詞(のりと)を奏上します

大祓詞は天孫降臨から葦原の中つ国を経て日本国建国(大和朝廷)までの物語を表現する詞になっています。
それに続いて様々な穢れや汚れをはらう作法を奏上し、それを聞いた神様が穢れを祓って下さるという流れを奏上します。

その間参拝者は低頭し祈りを捧げ続けます。

祝詞奏上

罪や穢れを祓っていただく大祓詞とはまた違い、祝詞奏上では御神体に供物を献上しお祀りさせていただくことを報告します
その上で信心深く正しく生活することを神前でお誓いし、日々の生活を安らかなものとしてお守えいいただけるようお祈りします。

この時も神職が祝詞を奏上している間は低頭し祈りを捧げます。

祈願詞奏上

大祓詞・祝詞奏上に続いてこれまでのお守りに感謝を込めて、新たな御祈願の内容を祝詞に込めて奏上します

玉串拝礼

玉串とは榊の小枝に紙垂(しで)や麻布を取り付けたもので、その意味は神様と人間との間を取り持つ道具とされています。

奉納して拝礼することにより玉串を通して祈願が神様に届くとされています

玉串拝礼の作法は、以下のとおりになっております。

  • 右手で根元を左手で先を支えるように神職から玉串を受け取ります。

  • 玉串を右回りに回転させて両手で支えるように垂直に立てて願いを込めます。

  • 玉串をさらに右回りに回転させて根元が神様の方向に向くように右手で支えて持ちます。

  • 玉串を神棚に捧げます。

  • 二礼二拍手一礼を行い、さらに深くお辞儀をして戻ります。

玉串拝礼は神社によって作法に違いがありますので必ず事前に確認をしてください。

撤饌

献饌でお供えした神饌をお下げします
そのお供え物を神職などと食べることを「直会」(なおらい)といいます。

斎主一拝

最後に神職もしくは氏子代表が大きく一礼をして終了です。

月次祭には一般の人も参列できる

ほとんどの神社で月次祭は行なわれていて、一般の方の参列も可能です。
しかし、昇段参拝にて参加する場合は事前の申込が必要な場合があります。

また神社によっては崇敬会や氏子会などの会員になる必要がありますので、参列したい神社に事前にお問い合わせください。

服装

一般の参拝の場合には特に服装に決まりはありません
過度に派手すぎず、またサンダル履きのように砕けすぎない程度の普段着で問題ありません。

しかし、月次祭に参加して昇段参拝をする場合には服装にも気を使う必要があります。
神様という目上の方の面前に訪問してお願い事をするのですからやはり正装が望ましいでしょう。
男性ならば背広にネクタイ、女性であれば上着着用で肌の露出には気をつけましょう。

神社によっては、昇段参拝の際の服装に関して規定を持っている場合がありますので、必ず事前にお問い合わせをしてください。
特に伊勢神宮のような格式の高い神社では、服装の規定が厳しく定められています。
規定に違反しているので昇殿参拝を断られたという例もあるようです。

お供え

月次祭のお供えも通常のご祈祷の際のお供えも同じです。

食べ物のお供えは神饌といいます。
神饌の内容は以下のとおりです。

お米 一升程度、洗わなくても大丈夫です
お酒 一升瓶に献酒の熨斗を巻きます
お魚 お頭付きの鯛が一般的です
海 菜

海菜
こんぶ・寒天・のり・ひじき・わかめなど
野菜 彩を考えた旬のものを5種類程度
果物 季節の果物を5種類程度
塩・水 それぞれ一合程度

またお金をお供えする場合は「初穂料」または「玉串料」といい、金額に相場はありませんが5千円~1万円くらいが一般的です。

お供えには神社によって決まりがありますので事前に確認をしてください。

月次祭が有名な神社の一例

神社

つづいて、月次祭が有名な神社をいくつかご紹介します。

神奈川県・箱根九頭龍神社

神奈川県にある箱根九頭竜神社は芦ノ湖の湖畔にあり、湖上に浮かぶ鳥居が印象的な神社です。

毎月13日に行なわれる月次祭では元箱根港から臨時の遊覧船が出港しており、湖上の鳥居を参拝しながら九頭竜神社の参道ともなる神山桟橋に着岸し九頭竜神社本宮で参拝者全員で参列し一時間ほどの祭祀に参加します。

その後、月次祭で供えられた神饌を芦ノ湖中に捧げる湖水神事を行ないます。

ご参加されたい方は元箱根港で九頭竜神社参拝往復乗船券(1500円)を購入します。
ご祈祷を希望される方は、乗船券購入の際に渡される「ご祈祷申込書」に氏名や祈願内容を記入して初穂料2000円を添えて神社で神職に渡します。

参拝要領や金額は変更になる場合がありますので必ず事前にお確かめください。

三重県・伊勢神宮

伊勢神宮の月次祭毎年6月と12月に行なわれます。
非常に重要な祭祀として位置づけられていて、10月の神嘗祭(かんなめさい)と並んで三節祭と呼ばれています。

祭祀の次第は以下のとおりです。

祭祀 豊受大神宮(外宮) 皇大神宮(内宮)
由貴夕大御饌 6月15日/12月15日 22時 6月16日/12月16日 22時
由貴朝大御饌 6月16日/12月16日 深夜2時 6月17日/12月17日 深夜2時
奉幣 6月16日/12月16日 正午 6月17日/12月17日 正午

由貴夕大御饌、由貴朝大御饌はそれぞれ外宮、内宮の神様に収穫した新米(初穂)を供める神事です。
奉幣は天皇陛下が使わした勅使によって幣帛(へいはく)が供えられます。

伊勢神宮の月次祭では皇室・国家の繁栄、五穀豊穣などが祈願されます。

参拝する場合は事前に神社庁の募集に応募する必要がありますが、旅行代理店でツアーなども組まれていますからそちらを利用すると便利です。

深夜に行なわれる由貴朝大御饌は見ることができません。

広島県・厳島神社

広島県にある厳島神社では毎月17日に月次祭が行なわれます。

祭祀の次第は一般的な内容ですが、琴や雅楽の演奏があり海上に浮かぶ能舞台からの調べは幻想的です。

厳島神社は参拝に拝観料(300円)が必要です。

神社で行われる主な祭祀

神社

神社では年間を通してさまざまな祭祀が行なわれています。

神社本庁が定める神社祭祀規定には3通りの祭祀に分類されています。
まとめると以下のとおりです。

種類 主な祭祀
大祭 例祭・祈年祭・新嘗祭・式年祭 など
中祭 歳旦祭・元始祭・紀元祭・神嘗祭 など
小祭 月次祭・除夜祭 など

上記は神社で行なわれる神社祭祀の分類で、祭祀にはその他にも宮中で行なわれる宮中祭祀、神棚などの前でご家庭で行なわれる家庭祭祀があります。

神社の月次祭についてのまとめ

神社

今回「終活ねっと」では神社で行なわれる月次祭に関して詳しくご説明しました。
まとめると以下のとおりです。

  • 月次祭は神社で行なわれている毎月恒例の祭祀。

  • 毎月1日もしくは15日に行なっている神社が多い。

  • 月次祭には決まった作法と様式がある。

  • 月次祭に参加する際の服装は正装が望ましい。

  • 月次祭は神様に感謝して、国民の安泰と繁栄を願う祭祀。

  • 伊勢神宮では6月と12月に行なわれ、新嘗祭と並ぶ重要な祭祀として三節祭と呼ばれている。

加えて、月次祭で有名な神社や神社で行われる祭祀の種類などに関しても解説しました。

「終活ねっと」ではその他にも神社にまつわる様々な記事を掲載しています。
ぜひそちらも参考にしてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

関連する記事

こんな記事も読まれています

よく読まれている記事一覧

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事