神社の経営はどうなってるの?収入源や仕組みやお寺との違いも解説

自分の暮らす町に、昔から変わらず地元の人達に愛される神社がある、という方は多いのではないでしょうか。そんな神社が何故変わらずにいられるのか、そもそも経営しているのか、ふと疑問に思ったことはないでしょうか?今回はそんな神社の経営がどうなっているかご紹介します。

目次

  1. 神社の経営について
  2. 神社の収入
  3. 神社の経営は苦しい?
  4. 経営・商売繁盛にご利益のある神社
  5. お寺の経営は?
  6. 神社の経営まとめ

神社の経営について

困った人々

神社には、初詣や七五三などで、訪れることがあります。
そんな神社の収入や経営についてご存知でしょうか?

今回終活ねっとでは、神社の経営や収入源について詳しくご紹介しています。

  • 神社のお賽銭の額は少ない
  • 神社で最大の収入は祈願料
  • 神札やお守りの収入について
  • 神社の経営にはお金がかかる

以上の項目を中心に解説していきます。
また、経営・商売繁盛にご利益のある神社やお寺の経営についてもご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

神社の収入

お金

ここでは、神社の具体的な収入についてご紹介します。

お賽銭の額は少ない

神社の収入と聞いて思いつくのはお賽銭ではないでしょうか。
神社に足を運び、賽銭箱にお賽銭を入れてお願い事をするというのは、参拝したら必ず行うことと言っても過言ではありません。

そして、お正月の初詣はお賽銭が一番多くなる時期です。
初詣の参拝者が多い神社は以下のようになります。

  • 東京都渋谷区の明治神宮 約319万人
  • 京都府京都市伏見区の伏見稲荷大社 約277万人
  • 大阪府大阪市住吉区の住吉大社 約260万人

宗教法人は法人税が原則的に非課税となっているため、お賽銭額がそのまま収入になります。
しかし、これはあくまで初詣の参拝者が一番多い神社です。

明治神宮以外にも神社は日本全国に沢山あり、かつ初詣は1年の中でみると限られたほんの数日でしかありません。

また、参拝者が多い神社ではなく、地元の小さな神社では参拝者は少なくお賽銭の額は少ないです。

祈願料(祈祷料)が最大の収入

神社にご祈祷をお願いする際に、渡す祈祷料を初穂料、もしくは玉串料といいます。
表書きには、祈祷料や御礼と書いても問題はありませんが、以下は初穂料で統一します。

ご祈祷は、初宮参りや七五三などのお祝いごとの際や合格祈願・交通安全・安産祈願・厄除け(やくよけ)などを個人あるいは団体でお願いしたいときに行われ、その際に初穂料をお渡しすることになります。

初穂料は、一般的に個人だと5千円程度、団体だと1万円程度とされています。
もちろんこれは、神社によっても変わりますし地域によっては相場が違うこともあります。
お賽銭・神札・お守りの収入に比べると一人当たりの金額が多いので神社の最大の収入源になります。

しかしこれも、神社を訪れる参拝者の数で収入が大きく変わってきます。
また、お賽銭と違い、ご祈祷の際は事前に神社に連絡を取るなど事前に準備が必要となるため、参拝者と比べると祈祷に訪れる方は少ないです。

簡単な願掛けの場合は、自分の気が向いたときに神社に足を運ぶこともあると思いますが、神社に連絡を取ってご祈祷の準備をしてもらうと考えると尻込みしてしまい、なかなか行動に移すのは難しいかもしれません。

一人当たりの金額が多くてもご祈祷をする参拝者が少ないのであれば、神社の経営はさらに苦しくなってしまいます。

神札やお守りの収入

神札やお守りの収入においても、やはり参拝者の数が重要になってきます。
神社まで足を運んで参拝をされた方が、帰りにほしいと思ったら手に取るのが神札やお守りです。

お願い事をするために、神社に行ったらお賽銭を入れるという方は多いのではないかと思います。
しかし、必ず神札やお守りを買うかといわれると人によって考えは変わってくるのではないでしょうか?

また、お守りというのは神社の格式的なイメージからか、落ち着いたデザインのものが多く、同じお守りを複数買うという方もあまりいません。
ご利益が複数あり、お守りも複数買うというのは考えられますが、2度目の参拝に訪れたときに同じお守りを買う方は少ないのではないでしょうか。

しかし、神札やお守りが収入源にならないということではありません。
例えば、可愛いお守りやご利益で有名なお守りが名物になっている、ということもあります。

また、神社のご利益とその土地柄にまつわる逸話を組み合わせて人気がでるようなお守りを作っている神社もあります。

神社の経営は苦しい?

困った人々

有名な神社以外は、上記で紹介をしたように、神社の経営は苦しいと考えられます。
ここでは、神社の経営が苦しくなっているであろう主な理由について詳しくご紹介します。

神社はお金がかかる

私達の普段の暮らしの中でも何かと生活費というのはかかってきます。
それは、宗教法人で非課税になる神社でも同じことです。

維持費

神社というのは木造建築のものがほとんどです。
そして木造の建築物は、他の素材の建築物と比べると経年劣化が著しいです。
そのため、神社では定期的な改修や修理のための費用が必要となります。

それから手水舎のような設備が壊れたり不調になったりした際も、修理のための費用が必要になってきます。
それから人件費も神社を維持する為には必要となります。
そのように、考えると維持費にかなりの費用が必要になってくることがわかるかと思います。

近年でいえば、神社をより多くの方に知ってもらうためにインターネットを介してホームページを作るというのも珍しいことではありません。
実際に足を運んでもらうきっかけ作りとしてホームページは最適なものだといえます。

しかし、ホームページの作成もタダでできるというわけではありません。
神社の関係者に詳しい方がいればいいのでしょうが、もしいなかった場合、第3者に作成を依頼することになります。

その費用も当然神社の経費から捻出しなければならないのです。

遷宮も大金がかかる

遷宮(せんぐう)とは、御神体を神社の本殿の造営、または修理の際に別の本殿に移すことをいいます。

これは、上記のように神社は木造建築がほとんどのため、経年劣化が激しくなると本殿の修繕や造り変えが必要になってくるためです。
そして、遷宮は定められた一定期間毎に行う事になっています。
そのため、本殿の経年劣化するまでの間に費用を貯める必要があります。

また、遷宮には宮大工に竣工の機会を与えるという役割があります。
昔に比べると、資源の豊かさや技術の進歩で建物が大きく損壊するということは少なくなりました。
ですので建物を大切に扱えば長い間、使い続けることができるかもしれません。

しかし、それでは宮大工の竣工の機会が減ってしまいます。
長い時間を掛けて習得した宮大工としての技術を使う機会が極端に少なかったり、一度も使うことがなく宮大工としての一生を終えてしまったら、次の世代への技術の継承は非常に心許ないものになってしまいます。

よって、宮大工に竣工の機会を与えるという意味でも遷宮は大切なものだと考えられます。

小さな神社では

日本には、約8万社の神社があるとされていますが、神主が常駐している神社は約1万数千社と言われています。
これは、神社の経営不振や後継者不在が主な原因とされています。
人口の少ない地域では、神社の宮司一人で数十社を兼務して見ていることも少なくないそうです。

そういった環境で小さな神社を経営している神主の中で、他の仕事をしながら神主している方もいるようです。

人口の少ない地域では、おのずとお賽銭や初穂料が少なくなり経営が苦しくなった結果、近年では兼業宮司の道を選ぶ方が増えているそうです。

経営・商売繁盛にご利益のある神社

人々

ここまでは、神社の経営について解説してきました。
ここでは、経営・商売繁盛にご利益のある神社について簡単にご紹介していきます。

神田明神(東京都)

神田明神は、730年(天平2年)に東京都千代田区大手町に創建された神社です。
また、江戸の守り神といわれる平将門を祀っています。
明神様と慕われており、神田明神の神田祭は、山王祭・三社祭と並ぶ江戸三大祭の一つです。

商売繁盛で有名なえびす様が御祭神なので、商売繁盛のご利益がある神社として有名です。
また神田はオフィス街であるため、企業単位で神田明神に初詣するほど人気の神社です。

伏見稲荷神社(京都府)

全国に3万社あるといわれる稲荷神社の総本山です。
和銅4年(711)に全国的に天候不良で不作に見舞われ、祈請により神の教示があり、稲荷山に大神を祀ったことが鎮座のはじまりとされています。

社殿が造営されたのは弘仁7年(816年)頃と言われています。
千本鳥居は、参拝者が願いが通ったお礼の意味を込めて鳥居を奉納する習慣が広がったものだそうです。

農業の神様である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)が御祭神であることから、商売繁盛のご利益があるとされています。

西宮神社(兵庫県)

西宮神社は、全国にあるえびす様をおまつりする神社の総本社です。
1月9日から3日間開催される十日えびすというお祭りでは、えびす様に商売繁盛を願う人で大変賑わうそうです。

そのえびす大神が第一殿に祀られ、第二殿には天照大御神(あまてらすおおかみ)・大国主大神(おおくにぬしおおかみ)が祀られ、第三殿には須佐之男大神 (すさのおおおかみ)が祀られることからも歴史の重さが感じられる神社です。

また、旧西国街道本町筋の正面に建つ、通称赤門と呼ばれる表大門(おもてだいもん)と日本三大練塀の一つに数えられる、全長247メートルの練塀は国の重要文化財に指定されています。

出雲大社(島根県)

出雲大社は、縁結びのご利益がある神社として有名です。
主祭神である大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は、仕事や人間関係などのあらゆる縁にご利益があるとされています。

お寺の経営は?

寺

全国にある神社が約8万社、寺院が約7万5千寺あるとされています。
一方で神職者の数は約2万人強、僧侶の数は30万人と大きな差があります。

神社と寺院の数の差は、それほど差がないのに対して、神職者の数と僧侶の数の差からお寺の経営は神社と比べて余裕があると思われます。

以下の記事では、神社とお寺との違いについてさらに詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

こちらも読まれています

神社と寺の違いって?それぞれの定義や参拝方法・建物の違いを解説

日本人にとって神社と寺は大変身近な存在で、足を運ぶ機会の多い場所です。どちらも純和風な建物で一見区別がつきにくく、違いをうまく説明できないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、普段から馴染みの深い神社と寺の違いについて詳しく解説します。

神社の経営まとめ

神社

いかがでしたでしょうか?
今回終活ねっとでは、神社の収入や経営について詳しくご紹介しました。

記事の内容をまとめると以下のようになります。

  • 神社のお賽銭の収入は少ない。また、有名な神社と小さな神社ではお賽銭の収入に差がある。神社の最大の収入は祈願料(初穂料)とされている。しかし、参拝者の数により収入は異なる。神札やお守りも神社の収入である。
  • 神社は木造であるため維持費がかかかる。また、遷宮にも大金がかかる。そのため、小さな神社では兼業宮司になる方もいる。
  • 経営・商売繁盛にご利益のある神社として、神田明神(東京都)・伏見稲荷神社(京都府)・西宮神社(兵庫県)・出雲大社(島根県)が挙げられる。
  • お寺の経営は神社と比べて余裕がある。

小さい神社では色々な方に神社に訪れてもらうために工夫を凝らしたい一方で、神社としての威厳や風格のようなものを損なわないようにしなけばいけないため、神社の経営は難しいと考えられます。

終活ねっとでは、神社に関する記事を多数記載しています。
以下の記事では、神社のお賽銭の起源や相場について詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

こちらも読まれています

神社のお賽銭はいくらがいいの?起源や相場・正しい作法まで解説!

神社にお参りしたときには、ほとんどの方がお賽銭を入れますよね。では、お賽銭としてどのくらいの金額を用意すればいいのでしょうか?今回の記事では、気になる神社のお賽銭の金額相場やお賽銭の起源、参拝のマナーなど様々な疑問にお答えします。

「神社・経営」に関連する記事

この記事に関するキーワード

ランキング

  • 神社参拝の正しい作法・仕方とは?参拝に適した時間や服装も紹介!のサムネイル画像

    神社参拝の正しい作法・仕方とは?参拝に適した時間や服装も紹介!

    初詣や合格祈願、七五三など私たちは人生の中で神社に参拝しに行く機会を多く持ちます。このため、幼いころから何とはなしに神社に参拝する際の作法は知ることになりますが、作法の中には誤解されているものも多いです。今回は神社参拝の正しい作法について徹底解説していきます。

    1
  • 2019年用の年賀状はいつからいつまで出せる?販売期間も解説!のサムネイル画像

    2019年用の年賀状はいつからいつまで出せる?販売期間も解説!

    早いもので、年の瀬を意識する時期になりました。 そろそろ年賀状のことを考えはじめるのではないでしょうか? 今回の記事では「年賀状を出す時期」についてご紹介します。 年賀状はいつから販売され、いつからいつまで投函できるのか? 期間や寒中見舞いなどについても解説します。

    2
  • 年賀状はいつまでに出せば元旦に届く?販売期間や投函期間も解説!のサムネイル画像

    年賀状はいつまでに出せば元旦に届く?販売期間や投函期間も解説!

    毎年、年の瀬になると気がかりになるのが年賀状ですよね。いつまでに出せば元旦に届くのか、郵便局での販売期間はいつまでなのかなど気になることはたくさんあります。今回の記事では年賀状と寒中見舞いの違いや保管期間など、年賀状に関する疑問をすべて解説します。

    3
  • 神社のお賽銭はいくらがいいの?起源や相場・正しい作法まで解説!のサムネイル画像

    神社のお賽銭はいくらがいいの?起源や相場・正しい作法まで解説!

    神社にお参りしたときには、ほとんどの方がお賽銭を入れますよね。では、お賽銭としてどのくらいの金額を用意すればいいのでしょうか?今回の記事では、気になる神社のお賽銭の金額相場やお賽銭の起源、参拝のマナーなど様々な疑問にお答えします。

    4
  • 年賀状の正しい書き方を知っていますか?立場別に文例をご紹介!のサムネイル画像

    年賀状の正しい書き方を知っていますか?立場別に文例をご紹介!

    年賀状にはどんなことを書けばよいのでしょうか?正しい書き方を知っていますか?今回は年賀状の正しい書き方についてご紹介していきます。このような方はこのような書き方、というように、立場別に見ていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

    5

シェアする

事業主の方はこちらから

今後事業を大きく広げていくので、葬儀関連をはじめとする、あらゆる事業主の方の事前登録を受け付けております。

関連する記事

「神社・経営」についてさらに知りたい方へ

神社にはどんな種類がある?神宮や大社などの名前の秘密に迫りますのサムネイル画像

神社にはどんな種類がある?神宮や大社などの名前の秘密に迫ります

全国の有名な神社へ訪れてみませんか?特徴やアクセスを解説します!のサムネイル画像

全国の有名な神社へ訪れてみませんか?特徴やアクセスを解説します!

日本の神社の歴史って?神社の成り立ちから有名な神社の歴史も解説!のサムネイル画像

日本の神社の歴史って?神社の成り立ちから有名な神社の歴史も解説!

神社の境内って何があるの?マナーについても徹底的に解説します!のサムネイル画像

神社の境内って何があるの?マナーについても徹底的に解説します!

2018年は千葉の神社に行きましょう!おすすめの神社をご紹介!のサムネイル画像

2018年は千葉の神社に行きましょう!おすすめの神社をご紹介!

都内の神社を巡りたい!ジャンルごとの有名・おすすめ神社をご紹介!のサムネイル画像

都内の神社を巡りたい!ジャンルごとの有名・おすすめ神社をご紹介!

八王子の有名な神社を紹介!仕事運上昇や初詣は八王子のここの神社でのサムネイル画像

八王子の有名な神社を紹介!仕事運上昇や初詣は八王子のここの神社で

秘境の神社18選!北海道から九州まで日本全国の隠れた神社を紹介!のサムネイル画像

秘境の神社18選!北海道から九州まで日本全国の隠れた神社を紹介!

初詣・御朱印・恋愛成就・挙式で人気の兵庫県の神社を紹介!のサムネイル画像

初詣・御朱印・恋愛成就・挙式で人気の兵庫県の神社を紹介!

ギャンブル運にご利益のある全国の神社16選!正しい参拝方法も解説のサムネイル画像

ギャンブル運にご利益のある全国の神社16選!正しい参拝方法も解説

人気のキーワードの記事一覧

キーワード記事一覧へのリンクです

ランキング

よく読まれている記事です

神社参拝の正しい作法・仕方とは?参拝に適した時間や服装も紹介!のサムネイル画像

神社参拝の正しい作法・仕方とは?参拝に適した時間や服装も紹介!

1
2019年用の年賀状はいつからいつまで出せる?販売期間も解説!のサムネイル画像

2019年用の年賀状はいつからいつまで出せる?販売期間も解説!

2
年賀状はいつまでに出せば元旦に届く?販売期間や投函期間も解説!のサムネイル画像

年賀状はいつまでに出せば元旦に届く?販売期間や投函期間も解説!

3
神社のお賽銭はいくらがいいの?起源や相場・正しい作法まで解説!のサムネイル画像

神社のお賽銭はいくらがいいの?起源や相場・正しい作法まで解説!

4
年賀状の正しい書き方を知っていますか?立場別に文例をご紹介!のサムネイル画像

年賀状の正しい書き方を知っていますか?立場別に文例をご紹介!

5

関連する記事

「神社・経営」についてさらに知りたい方へ

神社にはどんな種類がある?神宮や大社などの名前の秘密に迫りますのサムネイル画像

神社にはどんな種類がある?神宮や大社などの名前の秘密に迫ります

全国の有名な神社へ訪れてみませんか?特徴やアクセスを解説します!のサムネイル画像

全国の有名な神社へ訪れてみませんか?特徴やアクセスを解説します!

日本の神社の歴史って?神社の成り立ちから有名な神社の歴史も解説!のサムネイル画像

日本の神社の歴史って?神社の成り立ちから有名な神社の歴史も解説!

神社の境内って何があるの?マナーについても徹底的に解説します!のサムネイル画像

神社の境内って何があるの?マナーについても徹底的に解説します!

2018年は千葉の神社に行きましょう!おすすめの神社をご紹介!のサムネイル画像

2018年は千葉の神社に行きましょう!おすすめの神社をご紹介!

このページの先頭へ

終活ねっと  Copyright© 株式会社 終活ねっと