神社の拝殿では何をするの?拝殿の内部構造・名称や参拝方法を解説

神社の拝殿では何をするの?拝殿の内部構造・名称や参拝方法を解説

神社の境内に入ると、しめ縄に紙垂(しで)が下がっている建物が見えてきます。それは神社でお参りをする拝殿という建物になります。この記事では、神社にある拝殿の役割や内部構造、拝殿以外の建物の名称や参拝方法についても詳しく解説いたします。ぜひご覧ください。

最終更新日: 2018年11月29日

神社の拝殿について

神棚

初詣や安全祈願などの祈願の際に多くの方が訪れる神社ですが、鳥居をくぐり参道を歩いて境内に入ると、たくさんの建物があるのが神社の特徴でもあります。

境内に入ると、まず最初に見えるしめ縄に紙垂(しで)が下がった建物が、神社でご参拝をするときの拝殿と呼ばれるものになります。

拝殿にはご参拝をする場所という役割がありますが、ご参拝以外の役割ついてご存知でない方もいるのではないでしょうか?

神社にはたくさんの建物がありますが、神社のそれぞれの建物のことを総称として社殿といいます。
その社殿には、拝殿・幣殿・本殿・神楽殿と呼ばれる建物などがあります。

今回「終活ねっと」では、神社の拝殿について以下の内容を中心にご紹介します。

  • 神社の拝殿とは?

  • 神社の拝殿の内部構造について

  • 神社の拝殿での正しい参拝方法

  • 神社の拝殿以外の建物の名称について

今まで神社の拝殿の役割やその他の社殿について知らなかった方も、今回の記事で知っていただく機会になれば幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。

神社の拝殿とは?

神社

日本古来の神社には、神様が宿るものは神聖な山や岩などの自然そのものであり、神社にご神体を安置する本殿と呼ばれる建物はありませんでした。

日本全国各地には約8万5千の神社がありますが、神社には八百万の神々というように、あらゆるものを神々として崇拝しています。
神社にご神体を安置する本殿が必要となったのは、神社でご神体を常祭する考えによるものです。

そして神社の社殿で中心となる建物は、ご神体を安置しお祀りしている本殿、そして本殿のご神体を常祭するためにお祈りを捧げる場所である拝殿になります。

ここからは、拝殿や本殿の役割について詳しくご紹介します。

拝殿では何をする?

ご神体は本殿でお祀りされ、その本殿にお祀りされているご神体への祭祀や拝礼が神社で行われるのが一般的です。

ご神体への祭祀や拝礼を行われる場所が神社では拝殿といわれるものです。
私たちの神社での通常のお参りは、拝殿の正面に設置された賽銭箱の前からとなります。

また、ご参拝の方法には、お賽銭箱の前で自由にご参拝できる略式参拝と、拝殿に昇り神職の方にご祈願をお願いする昇殿参拝(正式参拝)の2つがあります。
また拝殿は、感謝や祈りのために神様や祖先を祀る儀式である祭礼が行われる場所でもあります。

しかし、もともと祭祀や拝礼は露天で行われていたものであり、春日大社・伊勢神宮・宇佐神宮・松尾大社などの拝殿の建物がない古い神社も多くあります。
また、伏見稲荷大社・明治神宮などには2つの拝殿がある神社もあります。

拝殿はどこにある?

神社にはたくさんの建物がありますが、拝殿は境内に入ると、しめ縄に紙垂(しで)が下がり賽銭箱が設置されている建物です。

拝殿の役割は、本殿にお祀りされている神体へ祈りを捧げるためにありますので、本殿より大きくそして手前に建てらていることが一般的です。
また、神社の本殿にお祀りされているご神体は、神聖なものであり直接姿を見ることはできません。

拝殿と本殿の違い

では、拝殿と本殿の違いは何でしょうか?

本殿とはご神体をお祀りしている場所であり、拝殿とは本殿のご神体へ参拝や祭礼を行う場所です。
しかし、すべての神社に拝殿と本殿が必ずあるわけでもないようです。

神社の拝殿では本殿に向かい祈りを捧げますが、この意味には目に見えないものであるご神体を心で感じることを大切しているのです。

本殿にご神体が収めることができない古い神社には、奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)が代表的です。
それはご神体とする対象が三輪山であるため、三輪山をお祈りするための拝殿のみがあります。

古い神社では、ご神体が巨大であったり自然そのものである場合が多いため、本殿に収める必要がなかったことを確認することができます。

また、以下の記事では、神社の本殿と拝殿の違いについてさらに詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

神社の拝殿の内部構造

神棚

拝殿の役割は、ご参拝以外にご神体への祈りや感謝の儀式を行う場所でもあります。
次に、拝殿の構造について紹介したいと思います。

割拝殿とは?

拝殿は、本殿よりも大きく建てられ床を張るのが一般的です。
ここでは、拝殿の構造で珍しいとしている割拝殿の特徴について紹介します。

割拝殿とは、拝殿の建物の中央が吹き抜けで土間となっており、左右に床の間があります。
拝殿の中央を通り抜けができるようになっているのが特徴です。
割拝殿に変化したのは、回廊形式の中門と左右の回廊が変形したものと考えられているようです。

以下は、全国で代表的に割拝殿がある神社になります。

  • 由岐神社(京都府)

  • 御香宮神社(京都府)

  • 許波多神社(京都府)

  • 桜井神社(大阪府)

社務所や神楽殿が併設されている場合も

儀式などを行うための神楽殿、受け付けなどを行う社務所を拝殿と兼ねることもあります。

それは、昔の拝殿の建物は、儀式を行うために雨を防げるような拝殿の屋根を伸ばした構造でした。
次第に儀式を行う神楽殿と拝殿は廊下で繋げられるようになり、それぞれが行き来しやすいようにされたようです。

神楽殿で行われる儀式には、参拝者が神楽を本殿の神様へ向けて奉納し、祈りを捧げるという意味もあるのです。

拝殿の奥の扉はいつ開く?

拝殿の奥の扉がある部屋は、ご神体が祀られている本殿になります。
神社の多くの本殿の扉は通常閉じられたままになっていますが、その扉はいつ開くのでしょうか?

一般的に神社の本殿に入れるのは、特別な場合を除いた基本的には神職の中でも上位である宮司の方のみになっています。

神社の本殿の扉が開けられるのは、最も重要とされる例祭の日である神様をお迎えするときです。
宮司は、この扉の開閉時に警蹕(けいひつ)という掛け声をかけ神様をお迎えします。

神社の拝殿での参拝方法

神社

神社へ日頃の感謝の気持ちを神様へ伝えに行かれるときには、正しい参拝マナーを守ることが大切です。

まず神社の入り口にある鳥居をくぐるときは、神様のいらっしゃる神聖の境界の入り口でもありますので一礼してくぐります。
鳥居をくぐった後の境内まで参道を通りますが、参道では神様の通り道ではない端を歩くようにします。

次に手水舎での作法には、手と口を祓い清めるという意味があります。
手水舎での身体のお清めの後に、拝殿の前まで進み自由にお参りをします。

拝殿の賽銭箱の前で自由に行うお参りを略式参拝といい、その流れを以下に簡単にまとめています。

  • 鈴を鳴らします

    神様へ来たことを静かにお知らせします。
    鈴を鳴らすことは、参拝者の祓いを清める意味があります。

  • お賽銭箱の前で姿勢を正します

    賽銭箱にお賽銭を静かに入れます。

  • 二礼二拍手一礼

    神前に向かって姿勢を正し、背をまっすぐに深く2礼します(二礼)
    胸の高さで、2度パンパンと拍手します(二拍手)
    お願いごとと日頃の感謝の気持ちを心の中で神様へ伝えます
    最後に一度深くお礼をします(一礼)

また、以下の記事では、神社参拝の正しい作法についてさらに詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

神社の拝殿の中に入る方法

神社

また、祈願者が神様が祀られている社殿に近い拝殿で参拝することを昇殿参拝(正式参拝)といいます。
昇殿参拝は拝殿に昇り、祝詞を神職から奏上していただき、玉串を奉りお祓いをしていただくことになります。

服装は、特に決められていませんが、神様へ失礼のないようにフォーマルウエアなどの清楚な服装が一般的になっています。

昇殿参拝をお願いする場面には、七五三・お宮参り・商売繁盛・恋愛成就・学業成就・病気平癒・神恩感謝などいろいろです。
以下は、昇殿参拝の簡単な流れになります。

  • 昇殿

    許可を受けて昇殿し、所定の位置で待ちます。

  • 修祓(しゅばつ)の儀

    神様が来られる前に心身の罪穢(つみけがれ)をお祓いを受けます。
    祓詞(神様のお力で罪穢を祓い清めてもらうための祝詞)奏上中やお祓いの間は軽く頭を下げた姿勢ままになります。

  • 祝詞奏上(のりとそうじょう)

    神主によってお願いごとの祝詞が奏上されます。
    祝詞奏上中は軽く頭を下げたままの姿勢になります。

  • 玉串拝礼(たまぐしはいれい)

    祈願者が玉串を受け取り、拝礼をします。

  • 直会(なおらい)

    神饌であるお神酒をいただきます。
    神様へのお供え物をいただくことによって、神様からお力を分けていただく意味となります。

  • 授与品の授与

    お神札やお守りなどの授与品を受け取ります。

神社の拝殿以外の建物の名称

神社

神社には、それぞれ目的に応じて以下のような名称の建物があります。
神社の建物の役割を簡単に紹介します。

  • 鳥居

    鳥居は神社を神聖とする象徴でもあります。
    鳥居は神様の世界の内と外である神域の境界を示すものになっています。

  • 手水舎

    神社の入り口の脇にあり、身体を清めるための場所になります。
    普段は見えない身体の穢れを祓うために行います。

  • 玉垣

    神社の本殿の周囲や境内の堺界に設けられた囲いになります。
    多くの神社では神域を区切るために石柱で囲われています。

  • 神饌所

    神社に供える神饌を用意する場所になります。

  • 神楽殿(かぐらでん)

    お神楽を奏し、御祈願を行う建物になります。

  • 摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)

    本社に縁の深い神様を祀った神社になります。
    本社に付属する小さい神社です。

以下の記事では、神社の境内にある建物についてさらに詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

神社の拝殿に関するまとめ

神社

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では神社の拝殿について解説してきました。

神社の拝殿についてまとめると以下のようになります。

  • 神社の拝殿では、ご神体が祀られ納められる本殿への拝礼、そして感謝や祈りのために神や祖先を祀る儀式である祭礼を行なうための建物である。

  • 参拝の方法は、お賽銭箱の前で自由にご参拝する略式参拝と、拝殿に昇り神職の方にご祈願をお願いする昇殿参拝(正式参拝)の2つである。

  • 拝殿は人々が神様へ祈りを捧げるための建物であるため、ご神体が納められる本殿の手前に建てられる。

  • 拝殿の奥の扉、つまり本殿の扉が開けられるのは、最も重要とされる例祭の日である神様をお迎えときになる。

  • 略式拝殿での鈴を鳴らす意味は、神様へ知らせることと参拝者のお祓いの意味がある。

  • 昇殿参拝(正式参拝)では、祈願者が神様のお祭りされている社殿に近い拝殿で参拝することになる。

  • 神社では目的に応じてたくさんの建物が建てられている。

今回の記事では、神社の拝殿の役割や正しい参拝方法のマナーを知ることができたのではないかと思います。
今後神社に訪れた際には、神様へ日頃の感謝を正しいマナーで伝えていただければ幸いです。

「終活ねっと」では、神社に関する記事を多数記載しています。
以下の記事では、神社のお賽銭の起源や相場について詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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