
神社の紙垂についてご存知ですか?作り方や意味を詳しく紹介!
神社の紙垂についてご存知ですか?紙垂という言葉は聞きなれないかもしれません。紙垂とは神社でよく目にするしめ縄や玉串に垂れている稲妻のような形をした紙のことです。今回はこの紙垂について、作り方や意味を詳しくご紹介します。
最終更新日: 2018年11月02日
神社に紙垂について

神社の紙垂(しで)についてご存知ですか?
紙垂とは、しめ縄や玉串(たまぐし)に垂れている稲妻のような形をした紙のことです。
今回「終活ねっと」では、神社の紙垂について以下のことを中心に詳しくご紹介します。
紙垂をしめ縄・玉串に垂らす意味について
しめ縄・玉串に紙垂が取り付けられた場合の意味と、紙垂の役割、種類についてご紹介します。
紙垂の作り方について
3種類の紙垂の作り方をご紹介します。
鳥居の紙垂が揺れるのは神様から歓迎されているの?
参拝中に起こると吉兆とされる出来事についてご紹介します。
以上の点についてご紹介します。
また、神社を参拝の作法やマナーについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
紙垂をしめ縄・玉串に垂らす意味

紙垂をしめ縄・玉串に垂らす意味や理由について解説します。
まず、しめ縄や玉串をご存知ですか?
しめ縄とは、左巻きの縄に紙垂を垂らしたもので、ご自宅ではお正月に神棚に飾ることが多いです。
神社では鳥居や拝殿などにあり、神聖な場所を示しています。
玉串とは榊(さかき)の別名であり、榊の枝に紙垂を垂らしたものを神への捧げものとします。
神前にお供えする酒・米・水などと同様の意味があるとされています。
しめ縄・玉串について、ご理解いただけたと思いますので、紙垂の役割と種類についてご紹介いたします。
紙垂の役割
しめ縄・玉串についている紙垂の役割は、神聖な場所だという境界線を示していると言われています。
しめ縄に紙垂がつけられている場合は、しめ縄がかけられた場所が、神聖な場所であることを示しています。
玉串に紙垂がつけられている場合は、祓い清める意味をもち祓具(はらいぐ)として用いられます。
紙垂に種類がある
紙垂といっても、1種類しかないわけではなく、折り方、切り方によって種類があります。
紙垂の種類として吉田流・白川流・伊勢流の3つをご紹介します。
吉田流は、一番よく見る形の紙垂です。
白川流は、吉田流と一か所だけ折り方が違う作り方になっています。
伊勢流は、3つの流派のなかでは、一番簡単な作りになっており、吉田流や白川流と紙垂の見た目も大きく違います。
紙垂の作り方

それでは、型紙を使った紙垂の作り方を、流派別にご紹介します。
用意するものは長方形の紙・カッターナイフ(ハサミでも可)・定規・型紙用に使う紙です。
ご紹介している材料は、あくまで一例なのでご自身で用意しやすく、使いやすいものを使ってください。
作り方の手順
吉田流の紙垂の作り方手順
長方形の紙を横向きに置いて、長辺を2等分、短辺を3等分に折ります。
折った紙を折り目に沿ってカッターで切ります。そうすると、6枚の紙に分かれます。
6枚の紙の長辺を半分に折ります。正方形に近い形が出来上がります。
3で作った正方形に近い形の紙垂用の紙と同じサイズの型紙を用意します。
型紙の縦を4等分、横を3等分のとこで折り目をつけます。型紙は切り取る必要はありません。
3で作った正方形に近い形の紙垂用の紙を、2枚重なった折り目を左側にして置き、その上に5で作った折り目の付いた型紙を広げて置きます。
型紙の折り目が交差する点が6個あると思います。この交差する点にカッターの刃先のとがった部分で、紙垂用の紙にうつるように印をいれます。この印を基準に切り込みをいれる長さを決めます。
型紙を外して、紙垂用の紙にカッターナイフで切り込みをいれる作業に移ります。左側の折り目の上から3つの点のうち、上から2番目の所まで切り込みをいれます。次に一番右側の折り目の上から3つの点のうち上から2番目の所まで切り込みをいれます。次に真ん中の線は、3つの点のうち下から2番目の所まで切り込みをいれます。
8で作成した切り込みが3か所入っている紙垂用の紙を折る作業になります。左側の切り込みより右を、切り込みを入れた部分まで手前に折ります。
真ん中の切り込みより右を、切り込みを入れた部分まで手前に折ります。
右側の切り込みより右を、切り込みを入れた部分まで手前に折って出来上がりです。
白川流の紙垂の作り方手順
白川流は、吉田流と折り方が違うだけですので、紙垂用の紙に3か所切り込みを入れるところまでは同じ作業になります。
作業手順でいうと手順1~8までは同じですので、その続きからご紹介します。
左側の切り込みの右を、切り込みを入れた部分まで手前に折ります。
真ん中の切り込みより右を、切り込みを入れた部分まで向こう側に折ります。
右側の切り込みより右を、切り込みを入れた部分まで手前に折って出来上がりです。
吉田流と白川流の違いは、真ん中の折り目のところを手前に折る(吉田流)向こう側に折る(白川流)違いだけです。
伊勢流の紙垂の作り方手順
長方形の紙の短辺に、上のほうから縦に切り込みを2本いれて、左右の紙を手前に折れば出来上がりです。
吉田流、白川流と比べると一番簡単な作り方です。
紙垂の数
紙垂は垂れる数によって垂二・三垂・四垂などがあります。
しめ縄や玉串には、四垂が多く用いられているようです。
神社参拝の流れ

ここまで、神社の紙垂についてお話してきましたが、実際に神社に紙垂を見に行ってみようと思っていただけた方もいるかもしれません。
そんな方のために、神社の参拝の流れについて簡単にご紹介します。
鳥居をくぐる前に、衣服の乱れを正し、軽く会釈してから鳥居をくぐり境内に入ります。
参道を歩く際は中央を避けて、ゆっくりと歩く。
手水舎(ちょうずや)にて、手水を使い心身を清めます。
賽銭箱の前にきたら、軽く会釈をしてから賽銭を奉納し、鈴を鳴らし拝礼をする。
拝礼は二拝二拍手一拝の作法で行います。二拝二拍手一拝の後は、軽く会釈をして退きます。
帰る際も参道の中央を避けて歩き、鳥居の前で中に向かて会釈をしてから、鳥居をくぐります。
拝礼の際は心身の穢れを祓った状態で、落ち着いた気持ちで拝礼しましょう。
以下の記事では神社の作法・マナーについてさらに詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。
鳥居の紙垂が揺れるのは神様からの歓迎?

神社の参拝の際に、起こると神様から歓迎されているかもしれないと言われている「出来事」があることをご存知ですか?
いくつかご紹介します。
神社の参拝中や、参拝後に天気が変わる。
神社の参拝中に御祈祷や、結婚式などに遭遇した。
風もないのに鳥居の紙垂が揺れた。
他にも神様からの歓迎のサインと言われていることは数多くあります。
神社の紙垂まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では、神社の紙垂についてご紹介しました。
内容をまとめると以下のようになります。
紙垂をしめ縄・玉串に垂らす意味は、紙垂には神聖な場所だという境界線を示す役割があり、紙垂のつけられたしめ縄は、そこが神聖な場所であることを示している。玉串に紙垂がつけられている場合は、祓い清める意味があり、祓具の役割を持っている。
紙垂には折り方によって吉田流・白川流・伊勢流などの流派がある。
神社の参拝中に揺れている紙垂を見ると吉兆と言われている。
以上の内容についてご紹介してきました。
神社の紙垂についてご理解いただけたでしょうか。
しめ縄・玉串・紙垂など神社にある一つ一つを知ると、神社への理解が深まると思います。
これをきっかけに神社について興味を持っていただけたら幸いです。
また、「終活ねっと」では神社に関する記事を多数記載しています。
ぜひ以下の記事もご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。