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初めてカトリック教会の葬儀に参列する前に読むべき葬儀のマナーと進行

カトリック教会の葬儀は他の宗教と異なる進行とマナーがあるため、初めて参列する場合は緊張することもあるでしょう。

この記事では、カトリック式葬儀の流れや作法、マナーと注意点、プロテスタントとの葬儀・葬式の違いについて詳しく解説します。

初めて参列する方も安心して参列できるよう、この記事でしっかりと準備をして臨みましょう。

カトリック教会での葬儀・葬式の進行とマナー

カトリック式葬儀の流れと作法

カトリックの葬儀は仏式と大きく異なり、「死」を祝福されるべきものと捉えます。

カトリック式葬儀の流れは、入堂式、開祭、葬儀ミサ、告別式、出棺、挨拶の順に進行します。カトリック式葬儀は司祭が進行役を務めます。

開式の挨拶は神父が行い、その後、葬儀のミサが始まります。言葉の典礼、感謝の典礼、そして聖体拝領を行い、最後に葬送の典礼が執り行われます。

遺骨の納骨は、亡くなってから1か月後におこなう追悼ミサに行われることが多いものの、厳密に決まっていません。

追悼ミサは、亡くなってから「3日目」「7日目」「30日目」などに執り行われることが一般的です。

カトリック式葬儀の作法としては、供花には故人と所縁のある方から順に飾ること、最前列は喪主と遺族が座ること、そして、故人に手を合わせたり拝んだりしないことが挙げられます。

カトリック教会の葬儀でのマナーと注意点

カトリック教会における葬儀は、故人の罪を神にお詫びし、復活の恵みに対する感謝を表す儀式です。この儀式によって、故人が永遠の命を得ることができると信じられています。

葬儀では、聖歌が歌われることがあり、故人が天国に行き、新たな命を授かることに対する感謝や喜びを示し、遺族に安らぎを与えるために重要です。

また、挨拶については、「お悔やみの言葉」をかけてはいけないとされています。

カトリック教会の葬儀では、「聖歌」と呼ばれる歌が歌われます。聖歌は故人が天国で新しい命を得られることへの感謝や喜びを表すために歌われ、遺族にも安らぎを与える意味があります。

参加は強制ではありませんが、できる限り一緒に歌うことが望ましい。 聖歌の歌詞を書いた紙が配られることが多く、可能であれば声を出すようにします。

また、聖歌が歌われる前には参列者は立ち上がり、敬意を表します。

プロテスタントとの葬儀・葬式の違い

プロテスタントの葬儀は、故人を讃えるものであり、教会の牧師や信徒が故人に対する思い出や感謝の言葉を述べ、祈りを捧げます。

また、プロテスタントの葬儀においては、故人が信仰を持っていた場合、故人の信仰に基づいた聖書の朗読や説教が行われることがあります。

さらに、プロテスタントでは、葬儀の際には故人の遺志を尊重するために、故人が好んだ音楽が流されることもあります。

一方、カトリックの葬儀は、故人の罪を神にお詫びし、復活の恵みに対する感謝を表すための儀式であり、故人が永遠の命を得られるように祈ります。

カトリックの葬儀には、特定の秩序や儀式があります。教会の牧師が棺を祝福し、聖水を注ぎ、聖歌を歌います。

また、カトリックの葬儀では、葬儀ミサが執り行われ、参列者は聖体(パン)を受け取ります。

カトリック教会の葬儀の準備と装飾

故人が亡くなってからカトリック教会で葬儀をする前の準備

危篤の際には所属する教会に連絡をし、神父より病者の塗油を受けます。亡くなった場合には、病院で死亡確認を受け、病院以外で亡くなった場合は掛かり付けの医師を呼び確認を受けます。

遺体搬送は葬儀社が行います。遺体を安置する際には、キリスト教の枕飾りをします。 葬儀社との打ち合わせを行い、葬儀の手配をします。

儀の準備には喪主の決定が必要となります。

カトリック教会の祭壇の準備と装飾

カトリック教会では、典礼暦年に従ってミサを行っており、家庭には家庭祭壇を飾ることもあります。

家庭祭壇には、キリストの像が刻まれた十字架を中央に置き、周囲にマリア像や故人の位牌を飾り、花瓶や蝋燭を飾ることが一般的です。

プロテスタント教会では、家庭祭壇のレイアウトにルールはなく、好きなように飾ることができますが、マリア像を置かないことが特徴です。

また、教会内には聖堂と呼ばれる場所があり、その中心には祭壇があります。カトリック教会の聖堂では、祭壇は長方形、ないし十字架のような形で、頂点に位置することがほぼ必ずです。

祭壇は聖体を安置するためのものであり、非常に神聖な場所とされています。

また、祭壇の周囲には花を飾ることもできますが、目立ちすぎないように注意する必要があります。待降節や四旬節にも花を飾ることができますが、節度を守ることが大切です

カトリック教会の葬儀の献花と花輪のマナー

カトリック教会の葬儀では、献花が行われます。故人への最後のお別れとして、献花台に一本ずつ花を供えるとともに、故人の魂が天国で安らかに眠るように、また神への感謝の祈りを捧げます。

献花の作法として、遺族に一礼した後、花を右手に持ち、茎を左手で支えるようにして、右回りにして自分の方へ向けます。そのままやさしく献花台または棺に花を捧げ、黙祷します。

十字を切って祈りを捧げた後、神父とご遺族に再び一礼して席に戻ります。花輪は、日本のカトリック教会ではあまり一般的ではありませんが、もし贈る場合は教会やご遺族に確認するようにしましょう。

カトリック教会における葬儀の際の御花料の渡し方について、マナーに則り、教会の入り口にある受付で渡すことが望ましいです。

また、御花料を2名までで渡す場合は連名で、3名以上の場合は「一同」と記載するのが適切です。なお、キリスト教の葬儀においては「御花料」や「献花料」を使用することが一般的です。

カトリックの葬儀の香典の書き方と相場

カトリックの葬儀の香典の書き方とお渡しのタイミング

カトリックの葬儀において、香典袋の表書きは「御花料」または「お花料」と書くことが一般的です。 香典袋の中袋や中包みには、金額と住所・氏名を書き添えることが望ましいです。

香典の相場は、3,000円から5,000円程度が一般的です。 香典は、受付を済ませた後、一言声をかけて深く一礼した後に渡しましょう。

もし受付がない場合は、葬儀を取り仕切っている方やご遺族に直接渡すことができます。

また、カトリックでは納棺の前に「意識があるうちに、神父が行う終油の秘跡や、キリストの血肉にあたるぶどう酒とパンを食べる聖体拝領、神父の祈りを行い、棺の中を生花いっぱいで埋め尽くすことが一般的です。

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カトリックの葬儀の献金の相場

カトリックの葬儀の献金の意味

カトリックの葬儀では、お布施という表現は使わず、教会に寄進することを「献金」と呼びます。

献金はこの儀式において教会や神父への感謝の気持ちを表すものとされています。カトリック教会において、教会や神父への献金があり、一般的な相場は5~20万円ほどとされています。

この献金は喪主の気持ちによって調整されることがあり、また、教会によって規定があることもあります。

カトリックの葬儀における献金は、教会への感謝や故人の魂の安息を祈るために行われるものであり、日本の葬儀のように接待や返礼として行われるものではありません。

カトリックの葬儀の献金の相場と渡し方

献金は、教会の運営費や慈善活動に使われる財源として重要な役割を持っています。一般的に教会への献金の相場は、5万円から20万円程度と言われています。

ただし、葬儀の日程や教会の規模、地域によっても異なります。教会員は月額献金を行うこともある。

献金は自由意志で行うものであり、什一献金のような定められた金額はなく、収入に応じて決めることができます。

カトリック教会での亡くなった方への祈りの意味

亡くなった方への祈りは重要な儀式のひとつです。通夜の式は、親しい人との別れが誰にとっても悲しいことであるという招きの言葉で始まります。

死は、喜ばしいことではなく、罪を浄化し、神に召されることができたことを意味します。 カトリック教会での共同体としての祈りには、主日のミサがあります。

心に信仰のある人は、洗礼を受けていなくても欠かさずミサに参加するように奨められています。

カトリック教会で用いられる代表的な祈りには、「主の祈り」、「アヴェ・マリアの祈り」、「栄唱」などがあります。

死者のために祈ることは聖書的な考えではありませんが、愛する人を亡くした人は、死者とその家族のために祈るようにと励まされることがあります。

カトリック教会の葬儀プランの種類と費用相場

カトリック教会での葬儀は、一般的な葬儀や家族葬、一日葬、社葬などのプランが用意されています。

費用相場は、一般的な葬儀の場合、40万円程度から100万円程度が一般的で、小規模な家族葬であれば20〜50万円程度、通夜を省略して葬儀と告別式のみでおこなわれる一日葬であれば30〜40万円程度が相場とされています。

ただし、人数規模や教会によっても異なるため、事前に確認が必要です。カトリック教会での葬儀に必要な費用には、葬儀献金、教会使用料、神父への御礼、火葬場での費用などがあります。

葬儀献金は20万円~30万円が相場とされています。また、カトリック教会での葬儀には、親族以外の参列ができない教会もあるため、教会によって異なる点にも注意が必要です。

全体的に、カトリック教会での葬儀は、仏教と比べて控えめな価格で済むとされています。

カトリック教会の葬儀に参列する服装

カトリック式の葬儀では、黒や紺、グレー、紫など地味な色のフォーマルスーツを着用することが望ましいとされます。男性は、紐付きの黒い革靴を履くことが一般的です。

また、その中でも、つま先に横一文字に切り替えがある「ストレートチップ」が特にふさわしいとされています。女性の場合は、黒のスーツやアンサンブル、ワンピースから選ぶことができます。

参列者は、トークハットを着用することは失礼とされ、男女ともに黒の服装で参列することが好ましいです。

男性の場合、仏式と同様に黒のフォーマルスーツを着用し、黒無地のネクタイを使用します。ネクタイを着用する場合には、華美になりすぎないように注意が必要です。

結び目はくぼみができないように、適度なきつさで結ぶことが一般的です。

女性の場合は、黒のスーツやアンサンブル、ワンピースから選ぶことができますが、派手な装飾や色は避けて、シンプルなデザインにしましょう。カトリック教会の葬儀では、数珠は必要ありません。

カトリックの葬儀についてよくある質問

カトリック教会とプロテスタントの葬儀の違いを教えてください

トリック教会では、祭壇に故人の写真が飾られ、葬儀の間、教会の聖歌隊が歌を歌います。一方、プロテスタントの葬儀では、教会内に故人の写真が飾られることはありません。また、葬儀の間、音楽を演奏することが一般的です。

香典の相場や書き方を教えてください

一般的に3,000円から5,000円程度です。また、香典は葬儀が終わった後、教会内で祭壇にお供えすることが一般的です。書き方は、「御供(ごくう)」と書くことが一般的です。

葬儀に参列する服装を教えてください

黒やグレー、紺色のスーツやドレスが適切です。また、髪型やメイクも控えめにすることが望ましいです。

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