
年賀状の由来は?年賀状の歴史や送る意味についても解説します!
旧年中の感謝の気持ちと新年の挨拶とお気持ちや近況を相手の方へ伝える年賀状。私たちは幼いころから当たり前のように年賀状を送っていますが、年賀状の由来を皆さんはご存知ですか?年賀状はいつから始まったのか、年賀状を送る意味とは、年賀状の由来とともに解説いたします。
最終更新日: 2020年12月11日
年賀状の由来について

旧年中の感謝と新年の挨拶や気持ち、近況などを書いて相手の方へ伝える年賀状。
私たちは幼いころから年賀状を送っていますが、皆さんはそもそも年賀状とは何かご存知ですか?
年賀状の由来はや歴史、なぜ送りあうようになったのか意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
今回「終活ねっと」ではそんな年賀状の由来について、以下の点に絞って解説させていただきます。
年賀状の由来とは?
年賀状の名前の由来、送る由来は何か解説いたします。
なぜ年賀状を出すの?
当たり前に送りあう年賀状。
なぜ私たちは年賀状を送りあうのでしょうか。年賀状の歴史
日本で最初の年賀状はいつごろだったのでしょう。
お年玉付き年賀状の始まりと最初の景品は?
当たるか楽しみお年玉付き年賀状。
一番最初の景品は何だったのでしょう?
幼いころから当たり前のように送りあっていた年賀状について、私たちの知らない由来や込められた意味をぜひ最後までご覧ください。
年賀状の由来とは?

身近な年賀状ですが、名前の由来や送る理由を知らない方も多いのではないでしょうか。
私たちは幼いころから当たり前のように年賀状を出していますが、一体なぜ年賀状を出しているのでしょうか。
そもそも年賀状を送るようになったきっかけや由来はなんなのでしょう。
これから年賀状を書き始める子どもたちにも伝えたい年賀状の由来を解説します。
年賀状の名前の由来とは?
年賀状の「年賀」には新年を祝うこと、またその祝いのことという意味があります。
さらに1年の初めに行う儀礼的な挨拶の意味も込められており、旧年中の感謝の気持ちと相手の方とともに無事に新年を迎えられたことを祝う書状を送るという意味で年賀状と名づけられたそうです。
「去年はありがとうございます・今年もよろくしお願いします、あなたと新年を迎えられてうれしいです」という思いが年賀状の名前に込められているのですね。
お正月に年賀状を送る由来ってなに?
奈良時代から「年始回り」という年始の挨拶をお世話になった方や親せきに行う行事がありました。
その風習が広まると遠方などの人へ直接年始回りの挨拶ができないことが増え、その代わりに書状での年始の挨拶を送るようになったのが年賀状を送る由来になったと言われているそうです。
なぜ年賀状を出すの?
先ほどお話ししたように、元々の年賀状の由来は「年始回り」にありました。
旧年の感謝と新年の挨拶を遠方の方へと伝えるために年賀状が送られるようになりました。
では、現代に生きる私たちが年賀状を出すのはどのような意味かを考えてみましょう。
一年間の感謝を伝えるため
旧年中にお世話になった方への感謝の気持ちを伝えるために年賀状を出す、そんな方も多いですよね。
普段なかなか伝えることのできない感謝の気持ちを伝える一つの手段だと思います。
直接口に出しては伝えられない気持ちも年賀状なら伝えやすいかもしれませんね。
また、受け取る側としても感謝の言葉や気持ちを感じられるとうれしくなりますよね。
ほんの一言でも年賀状で普段言えない気持ちを伝えてみたいですね。
普段会わない人と連絡を取るため
元々遠方の方への年始回りの代わりとして送るようになったものが年賀状です。
中々会えなくなってしまった友人や親戚の方へ近況報告を兼ねて送る方もいらっしゃいますよね。
年を重ねると色々な理由もありますが、年々会うことが難しくなっていくように感じます。
そんな人たちとのつながりを持つのにも年賀状はいいかもしれませんね。
昔に比べて今は携帯電話などで連絡が取りやすい時代になっていますが、連絡が取りやすくなったから、いつでも連絡が取れるから、とちょっとした近況報告などは中々連絡しない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方も1年に1度の年賀状にちょっとした近況報告を書いて送りあうことで、会えない方や会えなくなってしまった方との距離を少しでも縮めることができるのではないでしょうか。
関係を深めるため
友人や知人、親戚以外にも会社関係の方へ送ることもあるのはないでしょうか。
普段からお付き合いをしている方とのさらに良好な関係を築くために年賀状を使うことが多いようです。
親しき中にも礼儀ありで、人と人との付き合いの中には礼儀や信頼関係は大切なことですよね。
信頼関係を築いていく1つのきっかけとして、年賀状での挨拶を送る方もいらっしゃるそうです。
信頼関係を気づいていくには、まず良い印象を感じてもらうところから始めると思います。
たしかに年賀状などを送ってもらうことで少しでも気にかけてくれている様子を感じることができ、良い印象を持ちやすくその後の関係も好転するかもしれませんね。
子どもに分かりやすく由来を伝えるには?
私たちも幼いころから当たり前のように書いていた年賀状ですが、これから年賀状を書き始める子どもたちへ年賀状の由来を分かりやすく伝えるとしたら、みなさんはどう伝えますか?。
「昨年1年間のありがとうと、次の1年間もよろしくね」の気持ちを込めて、「お世話になった人やお友達に新年最初の挨拶」として伝える日本の大切なの文化だということを伝えていきたいですね。
年賀状の歴史は?

続いては年賀状の歴史について解説していきます。
奈良時代の「年始回り」という行事が元の由来となったのは先ほどお話しいたしました。
その「年始回り」がいつ頃書状(手紙)を送る形へ変化したのでしょう。
そして、いつ頃現在の年賀状の形になったのでしょうか。
年賀状の始まりから、お年玉付き年賀状ができるまでの歴史を学んでいきましょう。
日本で年賀状が始まったのはいつ?
日本で年賀状が始まったのはなんと平安時代のことでした。
奈良時代に始まった「年始回り」の風習は、平安時代には貴族たちへ浸透していました。
貴族たちは付き合いが広く直接会えない方への挨拶を行うために書状にしたため、送っていたそうです。
しかしこのころ挨拶代わりに書状を送っていたのは一部の貴族たちだけで、普段から書状のやり取りなどほとんど行うことのなかった庶民へは浸透しませんでした。
江戸時代に入り、郵便の先駆けである「飛脚」という職業が広まると同時に庶民に書状(手紙)を送りあうという風習が一気に広まっていきました。
そのころから年賀状の文化は少しづつ庶民の間へ浸透していったと言われています。
現在の年賀状になったのはいつ?
江戸時代から広まり始めた年賀状という風習ですが、郵便制度が確立したのは1871年のことでした。
その当時はまだ書状で送る年賀状が多かったため数は多くありませんでした。
年賀状の数が増えたのは現在の郵送はがきの形に変わった1873年のことでした。
書状を書くよりも簡単に、そして安価に挨拶が送れるようになったとのことで一気に広まっていきました。
1887年には年賀状を送りあうことが年末年始の恒例行事の1つとして定着したそうです。
お年玉付き年賀はがきが始まったのはいつ?
お年玉付き年賀はがきは1人のアイデアより生まれました。
1949年当時大阪で洋品雑貨の会社を営んでいた林正治さんは、終戦直後で通信手段が十分でないこの時代に年賀状が復活すれば消息が分かりあえるのではないかと考えました。
ただの年賀状ではなくお年玉くじを付ければみんなが買ってるくれるのではないか、寄付金を付ければ社会福祉にも役立つのではないかと当時の郵政大臣へ何度も直談判を行い採用されました。
さらに詳しい年賀状の歴史や日本以外の年賀状の紹介は下記の記事に掲載されています。
興味のある方はぜひともご覧ください。
初代のお年玉付き年賀状の景品は?

初代のお年玉付き年賀状の景品はアイデア考案者の林正治さんの必死の交渉できまったそうです。
3等までを紹介させていただきます。
特等 ミシン
1等 純毛洋服地
2等 学童用グローブ
3等 学童用こうもり傘
年賀状の由来まとめ

年賀状の由来や歴史、送る意味についていかがでしたか?
今回「終活ねっと」では以下の点に絞って解説させていただきました。
簡単なまとめで振り返ってみましょう。
年賀状の由来とは?
年賀状は「年始まわり」という挨拶周りが元となった古くからの文化であり、直接会えない遠方の方への挨拶のために始まったものだということ。
なぜ年賀状をだすの?
私たちが年賀状を出すのは、日ごろ中々会えない方への感謝の気持ちとを伝え、信頼関係を深めていくために送りあうということ。
年賀状の歴史
奈良時代から始まった「年始回り」は平安時代、江戸時代へと伝わったのち私たちの知る年賀状という形になったということ。
お年玉付き年賀状の始まりと最初の景品は?
お年玉付き年賀状が始まった背景には終戦後の時代に1人の日本人の日本復興への強い思いが込められていたこと。
古くから始まった年賀状は「年始回り」という新年の挨拶周りが時代を追うごとに変化していき、現在のはがきを送りあうという形へ変わり続いてきたのですね。
年賀状を出すということは、心の送りあいの一つなのかもしれませんね。
私たちが当たり前のように出していた年賀状、お年玉付き年賀状には日本人の心がこんなにも込められていたのですね。
「終活ねっと」では今回の記事のほかにも「年賀状」に関する記事を多数掲載しています。
そちらもぜひご覧いただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
これからも年賀状という文化を後世にのこしていきたいですね。