
年賀状を出す時期はいつ?正しい投函時期や年賀状のマナーを紹介!
毎年お正月近くになると用意するのが年賀状ですが、同時に多くの方が年賀状を出す時期というのは気になるでしょう。できれば、年賀状は元旦に相手の方に届くように出したいものです。そこで今回は年賀状を出すのに適切な時期や、マナーについてご紹介していきます。
最終更新日: 2020年12月15日
年賀状を出す時期について

毎年、年末年始になると過ぎていく年に新しくやってくる年のことをほとんどの方が意識するようになるでしょう。
そして、新年の挨拶のために知人や友人の方などと交換するための慣習が年賀状です。
普段はなかなか連絡の取れない方と久しぶりに連絡を取り合ったり、近況を報告しあったりするうえで年賀状は非常に有効な手段といっても良いでしょう。
このため、年の瀬に年賀状を作成するひと時に楽しい気分になるという方も多いのではないでしょうか。
旧交を温めることのできる年賀状ですが、一方でできるだけ元旦に届くように出したいものです。
ただ、元旦に年賀状が届くようにするには、年賀状を出すうえで適切な時期というものを把握する必要があります。
そこで今回「終活ねっと」では、年末年始に年賀状を出すうえで適切な時期についてご紹介していきます。
年賀状の正しい投函時期はいつ頃なのか?
毎年の年賀状の正しい投函の時期がいつ頃であるのかについて詳しく見ていきます。
年賀状を遅れて出す際のマナーとは?
何らかの事情があって年賀状を遅れて出す場合のマナーについて詳しくご紹介いたします。
年賀状の料金の値上げについて
ここ近年、年賀状の料金の改定がニュースなどで話題となっていますが、今後年賀状の料金がどうなるのかについて見ていきます。
喪中の場合の年賀状のマナーとは?
ご自身やお知り合いの方が喪中の場合は年賀状をどのように扱えば良いのかについて見ていきます。
毎年年末年始が近づくにつれて、年賀状にまつわるマナーのことで気になるという方向けに役立つ情報が満載ですので、ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。
年賀状の正しい投函時期はいつ?

せっかく年賀状を出すのであれば、なるべく元旦に相手の方に届くように間に合わせたいと思っている方は多いでしょう。
また、忙しいけれど何とか年賀状を出したいという方にとっても時期は気になるものです。
そこでここでは、年賀状をいつからいつまでの間に出すのが良いのかについて詳しく見ていきましょう。
いつから年賀状は出せるのか
まず、年賀状がいつごろから出せるようになるのかについてを、販売開始の時期とともに見ていきましょう。
年賀状は郵便局やコンビニなどで発売されていますが、毎年11月ごろから販売開始となるため、この時期から買うことができるようになります。
そして、郵便局での年賀状の受け付けが始まるのは12月15日からです。
特に12月28日までは年賀特別機関ということになっており、この間に郵便局に届いた年賀状は元旦以降に配達されることになります。
もちろん、お正月が近づくにつれて年賀状の取扱量も増えるため、郵便局側も常勤の局員に加えて臨時のアルバイトを雇うなどして対応できる体制を整えるようになります。
さて、ここで多くの方が「いつまでに年賀状を出せば元旦に間に合うのか」という点が気になってくるでしょう。
元旦の日に相手の方のもとに年賀状が届くようにするには、遅くとも12月25日までに郵便ポストに投函したり、郵便局の窓口に出したりすると良いです。
いつまで年賀状は出して良いのか
一方で元旦に間に合わなくても、何とかお知り合いの方などに年賀状を出したいという方も多いでしょう。
そこで次に、いつまでに年賀状を出しても良いのかという点について見ていきましょう。
世間一般では年賀状は遅くとも、1月7日までに相手の方に届けば失礼にはあたらないとされています。
これは1月7日までの期間が「松の内」と呼ばれる、玄関先の門松など正月飾りを飾って新年を祝う時期にあたるためです。
なお、郵便局もこの慣習に合わせて年賀状の受付期間を1月7日までとしています。
時期を過ぎたら年賀状は出せない?
もし年賀状の時期が過ぎたら、いったいどうなるのでしょうか?
1月8日以降はすでに郵便局でも年賀状の時期外れという扱いになっていますが、年賀状ではなく寒中見舞いという形であれば受け付けてもらうことができます。
このため、「年賀状の時期過ぎたらどうしよう」という不安があっても、寒中見舞いの中でお詫びの一言さえ添えてあれば、相手の方にも理解してもらうことはできるでしょう。
どうしても年賀状を時期内に出せない場合は、メールなどを代用して新年のあいさつをするというのも1つの手です。
また、時期を過ぎて余った年賀状は処分するか、郵便局に持っていくと良いでしょう。
海外に年賀状を送る場合
近年では国内だけではなく海外在住の知人や友人の方にも年賀状を送るケースが増えています。
しかし、国内であればともかく、海外に郵便を送る場合も航空便を利用することになるため、相手の方に届くまでにある程度の日数が必要です。
そこで海外在住の方に年始に年賀状が届くようにするにはいつごろまでに出すと良いのかについて見ていきましょう。
最初に理解しておいていただきたいのは、海外に年賀状を送る場合は元日に間に合う年賀特別郵便となる日本国内の場合と異なり、一般郵便物と同じ扱いになります。
このため、海外の知人・友人の方に年始に間に合うように年賀状を送るには、あらかじめ届くまでの日数を計算に入れておくことが必要です。
例えば、東京在住の方が台湾に住んでいるご友人に年賀状を送ることになった場合は4日かかるため、余裕をもって出すのであれば遅くとも12月25日ごろまでに出すようにするべきといえます。
また、国によっては面積の広さから、知人・友人の方が在住している地域により日数が異なる場合もあります。
例えば、同じアメリカでも東海岸側のニューヨークであれば7日、西海岸側のロサンゼルスであれば6日の日数です。
年賀状を遅れて出す際のマナー

なるべく年賀状を元旦に間に合うように出したいと考えていても、年末年始のやるべきことに追われて遅れてしまうという方も多いでしょう。
ここでは、年賀状を遅れて出す場合に知っておくべきマナーについていろいろと見ていきます。
仮に遅れて出す場合でも、以下のマナーを参考にして対処すれば心配する必要はありません。
返事として出す際の年賀状の構成
最初にいただいた年賀状に対して返事を出す場合の構成から見ていきましょう。
最初に年賀状ですので、返事であっても「新年あけましておめでとうございます」や「あけましておめでとうございます」といった挨拶文(賀詞)で始めます。
そのあとは年賀状へのお礼を述べたうえで、いただいた年賀状の内容に対する返事やご自身の近況などを伝えると良いでしょう。
結婚などおめでたいことがあった場合は写真を印刷するという工夫もありです(ただし、場合により相手の方の気持ちに配慮する必要もあります)。
そして最後は、「良い1年となりますように」や「今年もよろしくお願いします」、「お互いに良い1年を過ごしましょう」といった文で結びます。
なお、近年では年賀状ではなく年賀メールという形でやり取りする方も多いですが、メールの返信の場合も書き出しや件名を賀詞で始めると良いでしょう。
そのあとは基本的に年賀状の場合と同じです。
遅れて出す際の年賀状の文例
それでは、遅れて年賀状を出す場合の文例もご紹介しましょう。
寒中見舞いとしてお返事をする
さまざまな事情があって、どうしても年賀状を出すのが1月8日以降になる場合は、先ほども見たように寒中見舞いとして送るのが一般的です。
寒中見舞いとしてお返事する場合はどのようにすれば良いのでしょうか?
構成としては寒中見舞いの挨拶から始め、相手の方の健康を祝う言葉と年賀状のお礼・遅れたことのお詫びを書きます。
そのあとで、簡単な近況を記した後に、結びの挨拶で締めましょう。
年賀状の料金は値上げするの?

年賀状に使われる年賀はがきですが、近年になって料金の改定が話題となっています。
ここでは、今後年賀はがきの料金がどう変わっていくのかについて見ていきましょう。
2018年1月8日から年賀状も値上げ
もともとはがきの値段は1枚50円でしたが、2014年の消費税増税によって通常はがきと年賀はがきは52円に改定されました。
そして、2017年6月からは通常はがきが10円値上げになり、年賀はがきもそれに伴って値上げということになりました。
ただし、2018年分年賀状については、例年取り扱いが本格化する12月15日から2018年1月7日までの間のみ、それまでと同じ52円で年賀状が出せる特例措置が設けられていました。
このため、特例期間が終わる2018年1月8日からは年賀状も62円で出す仕組みとなっています。
2019年用の年賀状は62円
なお、まもなく取り扱いが開始される2019年分年賀状の料金ですが、2018年分年賀状の場合と異なり年賀特別期間であっても特例措置は行われることないため、通常の62円で出すこととなります。
このため今でも安いとはいっても、今までの料金で出せるということがないため、今後は年賀状の料金は例外なく62円というように考えておくと良いでしょう。
喪中の年賀状マナー

もしもご自身のご家庭や、知人・友人の方が喪中という場合、年賀状はどう扱えば良いのでしょうか?
ここでは、喪中の場合の年賀状にまつわるマナーについて見ていきましょう。
喪中・欠礼年賀を送る時期
一般的に年賀状は新年をお祝いするためにやり取りする慣習ですが、一方の喪中は亡くなった身内の方のためにおめでたいことは控えるための時期です。
このため、一般的には喪中はがき・欠礼年賀を送って年賀状を辞退するという形で対応することになります。
なお、送る時期としては年賀状の受け取りを極力避けるためにも、本格的な年賀状の時期の前にあたる12月の初旬までが良いでしょう。
喪中のときに年賀状が届いた場合
とはいえ、中には喪中であることを知らない方から年賀状が届くということも多いです。
このような場合は、寒中見舞いという形で返事を送ると良いでしょう。
なお、寒中見舞いとして送るのであれば先ほども見たような1月8日以降に発送するのが適切です。
文面の構成についても先ほど見たとおりです。
喪中のときに年賀状を出した場合
一方で喪中の知人・友人の方に年賀状を送った場合はどのようにすれば良いのでしょうか?
このような場合は、知人・友人の方が喪中であると気づいた段階ですぐに電話やメールなどでお詫びの連絡をします。
加えて、年が明け松の内が過ぎた段階で寒中見舞いを送り、その中でお悔やみやお詫びの文言を記すようにしましょう。
年賀状を出す時期に関するまとめ

今回「終活ねっと」では、年賀状を送るうえで適切な時期や年賀状にまつわるマナーなどについて見てきました。
内容をまとめると、以下のようになります。
年賀状の販売開始は毎年11月ごろからで、郵便局で受付が始まるのは12月15日からとなる。
郵便局での受付は1月7日までとなっているが、元旦に間に合わせるには12月25日までに投函すると良い。
なお時期を過ぎた場合は年賀状ではなく寒中見舞いとして送ると良い。
海外に年賀状を送る場合は、普通の郵便と同じように日数を計算する必要がある。年賀状の返事の一般的なマナーとして、新年のあいさつで始め、年賀状のお礼と近況、結びの言葉という場合が多い。
遅れて出す場合は、年賀状のお礼の後にお詫びの言葉を忘れずに入れる。
そして、1月8日以降に出す場合は寒中見舞いとして送る。年賀状は2017年6月に普通のはがきが値上げされたことに伴って、2018年分年賀状から62円に値上げされている。
なお、2019年分については2018年分と異なり、出した時期に関係なく料金は62円となっている。喪中の場合は、年賀状シーズンが始まる前の12月初旬までに喪中・年賀欠礼を送る。
もし、喪中に年賀状が届いた場合は年明けに寒中見舞いを送る。
知人や友人が喪中の時に年賀状を送った場合は、すぐにお詫びの連絡をしたうえで、年明けにお悔やみとお詫びの文言を入れた寒中見舞いを送る。
お互いに新年を気持ちよく迎えるためにも、年賀状を送るうえで適切な時期やマナーを知っておくことは非常に大切です。
時間に余裕があるときに年賀状の時期やマナーについて、前もって確認しておくと良いでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。