
上司に年賀状を送るときのマナーは?書き方や例文・一言も紹介!
上司に年賀状を送るときのマナーをご存知ですか?友人に年賀状を書くときとは違い、書き方を間違えると失礼となることもあります。そこで今回は上司に年賀状を送るときの書き方や例文などをご紹介いたします。最後までご覧いただきぜひ参考にしてください。
目次
最終更新日: 2020年12月10日
上司に送る年賀状のマナー・注意点

上司に年賀状を出す際に、書き方が分からず困ってしまったという方も多いと思います。
間違った書き方をして上司に失礼のないようにしましょう。
では上司に年賀状を書くにあたってのマナーとはどのようになっているのでしょうか。
今回は上司に送る年賀状について以下のことを中心に見ていこうと思います。
上司に年賀状は送るべきなのか?
上司に年賀状を送る際のマナーは?
上司に年賀状を送る際の注意点は?
上司に送る年賀状の書き方・文例
上司に送るのに適した年賀状のデザインとは?
上記5つについて詳しくご説明いたします。
ぜひ最後までご覧いただき上司に年賀状を書く際の参考にしてください。
そもそも上司に年賀状は送るべき?

そもそも上司に年賀状は送るべきなのでしょうか?
必ずしも出さなければならないということはありませんが、日頃お世話になっている上司にはこれからも友好な関係を続けていけるよう送るようにしましょう。
社長やあまり関わりのない部署の上司などには送る必要はなく、会社自体が年賀状を禁止しているということもあります。
しかし特に禁止されていないという時は社会人として年賀状は送ったほうが良いでしょう。
上司に年賀状を送る際のマナー

ここでは、上司に年賀状を送る際のマナーについてご説明いたします。
最低限のマナーが分からないと上司に年賀状を書く際に困ってしまいます。
上司に失礼のないようきちんと年賀状を送る際のマナーを理解しておきましょう。
元旦に届くようにする
上司に年賀状を送る際には必ず元旦に届くようにしましょう。
基本的に年賀状は1月7日(1月15日)の松の内までに届けば良いとされていますが、上司に送る場合は別です。
年賀状が遅れて届くと失礼にあたります。
また他の社員がきちんと元旦に届いているのにかかわらず、自分だけが遅れて届くと目立ってしまいます。
元旦にきちんと年賀状が上司の元へ届くよう、12月15日から遅くても12月25日までには投函するようにしましょう。
一言添えること
上司への年賀状には一言添えるのがマナーです。
予め一言が印刷されている年賀状もありますが、その他にもう一言添えるのもポイントとなります。
ではどのような一言を年賀状に添えたらいいのでしょうか?
いくつか例文をご紹介いたしますので、参考にしてみてください。
昨年同様今年も変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
まだまだ未熟者ではございますが昨年よりも良い仕事ができるよう努力いたしますので本年も何卒よろしくお願い申し上げます
昨年の経験を活かし今年はもっと会社に貢献できるように頑張りたいと思います
一言添える際には、昨年お世話になったお礼や今年の抱負などが好ましいです。
一人一人に違った一言を添えることによって、相手にもよりいっそう感謝の気持ちや思いが伝わり温かみのある年賀状になります。
上司に年賀状を送る際には忘れずに一言を添えるようにしましょう。
賀詞は謹賀新年などの4文字が良い
年賀状には必ずと言っていいほど記載されている「迎春」や「賀正」を賀詞と言います。
私たちがよく目にするのは上記のような二文字ですが、上司に年賀状を送る際には賀詞は「謹賀新年」や「恭賀新年」などの4文字にするようにしましょう。
1文字~2文字の賀詞は友人や親しい人送る際に使用します。
迎春は「春を迎えました」、賀正は「お正月を祝います」と言っているだけなので、上司への年賀状には不向きです。
しかし謹賀新年は「謹んで新年をお祝いします」、恭賀新年が「恭しく新年をお祝いします」という意味となっていますので、上司への年賀状へ向いています。
また、「あけましておめでとうございます」や「謹んで初春のお慶びを申し上げます」などの4文字以上の賀詞も上司への年賀状に使用できます。
上司へ失礼のないように、予め賀詞が印刷されているものを購入する際にもきちんと賀詞を確認してからにしましょう。
年号を書く
上司への年賀状には下記のような年号を記載するようにしましょう。
「平成○○年 元日」
「20○○年 元日」
ここで注意しなければならないのが「平成○○年 一月一日 元日」とは間違った記載となります。
元日とは一月一日のことを示しているので一月一日を2度繰り返していることになります。
間違った記載をして上司へ失礼のないようにしましょう。
上司に年賀状を送る際の注意点

ここからは上司に年賀状を送る際の注意点をご説明いたします。
友人など親しい人へ書く場合にはあまり気にしなくてもいいのですが、上司へ年賀状を書く際にはいくつか注意しなければならないことがあります。
下記にて詳しくご説明いたしますので、ご覧いただき失礼のないようにしましょう。
新年の挨拶に略語は使わない
最近では「あけおめ」や「ことよろ」などの新年のあいさつが年賀状に印刷されていることも多いですが、こういった略語は絶対に使用してはいけません。
上記のような言葉は友人などに使用するものなので、上司へはきちんと「あけましておめでとうございます」や「今年もよろしくお願いいたします」などと記載しましょう。
先程ご説明しましたとおり、「賀正」や「迎春」も略語となりますのでNGです。
お祝いの言葉を省略することは、年賀状を受け取る上司への敬意を省略したとみなされるので十分注意するようにしましょう。
句読点は使用しない
上司へ年賀状を書く際には句読点を使用しないこともポイントの一つとなっています。
句読点は読みやすいようにと付けられたもので、基本的には改まった文章に句読点を付けることは失礼にあたります。
また、年賀状は年初めの挨拶で「区切りをつけないために句読点は用いない」という意味もあると言われています。
しかし、最近では読みやすい文章となるよう句読点を使用しましょうと郵便局などの参考文例集に記載されています。
句読点を使用するもの間違いではありませんが、できるだけ句読点を使用しないように心がけましょう。
縁起の悪い言葉は使用しない
上司への年賀状には、「去る」・「終わる」・「流れる」・「落ちる」・「消える」・「失う」などの縁起の悪い言葉は使用してはいけません。
新年早々縁起の悪い言葉を使用しないというのは、上司だけでなく友人など親しい人へ年賀状を出す際も同じです。
また間違えやすいのは「去年」という言葉です。
「去」という字が入っていて失礼となるので、「昨年」や「旧年」を使用するようにしましょう。
上司に送る年賀状の書き方・文例

ここまで上司へ年賀状を出す際のマナーや注意点をご説明いたしましたが、では実際にどのような年賀状を書くのが良いのでしょうか。
ここからは上司に送る年賀状の書き方や文例を紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
宛名の書き方
はじめに宛名の書き方です。
役職などを記載した方がいいと考える方もいるかもしれませんが、宛名は基本的に名前に「様」を付けるだけで十分です。
年賀状は会社宛に出すのではなく、基本的には自宅へ送ります。
その為役職名などの記載は必要ありません。
しかし、取引先などに年賀状を出す際には役職名を記載するようにしましょう。
年賀状の構成
次に年賀状の構成をご説明いたします。
きちんとした年賀状を書くためにも年賀状の構成を覚えておきましょう。
新年の挨拶(賀詞)
「謹賀新年」や「恭賀新年」など略語ではない賀詞を記載
昨年お世話になった事へのお礼や感謝
「昨年はいろいろお世話になりありがとうございました」など感謝の言葉を一言記載
上司の健康やこれからの発展などを祈る言葉
「皆様のご健勝と貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます」など先方のこれからを祈る言葉を一言記載
これからも良きお付き合いをお願いする言葉
「本年もよろしくお願い申し上げます」などこれからのお付き合いをお願いする言葉を一言記載
日付
「平成○○年 元日」など年号を記載
上記が上司へ年賀状を書く際の構成となります。
中でも「これからも良きお付き合いをお願いする言葉」は上司へ年賀状を書く際もっとも重要なポイントです。
忘れず記載するようにしましょう。
上司への年賀状の例文
ここからは上司への年賀状の例文をいくつかご紹介いたします。
どのような年賀状を書いたらいいのか分からないという方はぜひこちらの例文をご覧ください。
昨年はいろいろお世話になりありがとうございました
昨年同様今年も変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
皆様のご健勝と貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます
平成○○年 元旦
昨年は大変お世話になりました
まだまだ未熟ではありますが今年は昨年以上にご期待に応えられるよう精進いたします
ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
平成○○年 元旦
昨年はご指導ご鞭撻をいただき本当にありがとうございました
昨年の経験を活かし今年はもっと会社に貢献できるように頑張りたいと思います
本年も変わらぬご指導をお願いいたすとともにご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
20○○年 元旦
基本的に縦書きとなります。
上記の例文以外にも上司との具体的なエピソードなどを記載するともっと心のこもった素敵な年賀状になりますので、ぜひ上記の例文を元にアレンジしてみてください。
上司に送るのに適した年賀状のデザイン

上司に年賀状を送る際にはどのようなデザインの年賀状を選んだほうがいいのでしょうか?
最近では自分がデザインし、印刷するといった形の年賀状も多いですが上司へ送る際にはいくつか注意しなければならないことがあります。
ここからは上司へ送る年賀状のデザインについてご説明いたします。
カラフルで派手なデザインは控える
上司への年賀状はカラフルで派手なデザインは控えるようにしましょう。
年賀状なのでその年の干支などのイラストを入れるのはいいですが、派手な柄やポップなもの、ふざけすぎたデザインは避けましょう。
年賀状は自宅に送る場合がほとんどですので、上司のご家族も目にするということを頭に入れておき干支などのイラストも小さくワンポイントに入っている年賀状を選ぶといいでしょう。
家族写真などの年賀はがきは控える
家族写真などを年賀状にして送る人も多いと思いますが、上司へ送る年賀状の場合は控えましょう。
上司には結婚していない人や、子どもがいない人など事情も様々で写真入りの年賀状を受け取り不快に思う方もいるかもしれません。
その為妊娠報告や出産報告の写真も控えた方がいいでしょう。
家族ぐるみでの付き合いがある上司なら構いませんが、そうでない場合は写真などの年賀状を送らないように注意しましょう。
上司に送る年賀状についてまとめ

会社に務めた時に悩む上司への年賀状ですが、きちんとマナーを理解していれば実際に年賀状を書く際にも困りません。
今回の「終活ねっと」では上司に送る年賀状について以下のことを紹介しました。
基本的に日頃お世話になっている上司にはこれからも友好な関係を続けていけるよう年賀状を送りましょう。
年賀状はきちんと元旦に届くようにする
年賀状には昨年お世話になったお礼や今年の抱負などを一言添える
年賀状に記載する賀詞は謹賀新年や恭賀新年などの4文字以上が良い
必ず年号を記載する
新年の挨拶に「賀正」や「迎春」などの略語はNG
基本的には改まった文章に句読点を付けることは失礼となるため句読点は使用しない
「去る」・「終わる」など縁起の悪い言葉は失礼となるため使用しない
宛名の書き方は基本的に名前に「様」を付けるだけでいいが、取引先などの会社に出す場合には役職名も記載する
年賀状の構成は新年の挨拶(賀正)・昨年お世話になった事へのお礼や感謝・上司の健康やこれからの発展などを祈る言葉・これからも良きお付き合いをお願いする言葉・日付となっている
年賀状は縦書きとなり、上司との具体的なエピソードなどを記載するともっと心のこもった素敵な年賀状になる
派手な柄やポップなもの、ふざけすぎたデザインは避け、干支などのイラストを入れる際には小さく控えめにする
家族写真や結婚報告、妊娠報告や出産報告の写真も基本的に控えるようにする
上記についてご説明いたしました。
これから先年賀状を書く機会が増え、上司への年賀状を書く際のマナーや注意することなどをきちんと理解しておきたいという方のお力に少しでもなれたら幸いです。
「終活ねっと」では今回の記事以外にも年賀状の書き方などの記事を多数掲載しておりますので、そちらもぜひ一度ご覧ください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。