年賀状の起源や由来を知っていますか?海外の年賀状の文化も紹介!

年賀状の起源や由来を知っていますか?海外の年賀状の文化も紹介!

お正月といえば、思い出すものの一つに年賀状があります。年賀状は当たり前のようにやり取りをしているため、起源や意味することを知っている人は少ないのではないでしょうか?この記事では年賀状の起源と由来を解説すると共に、海外で年賀状に匹敵する文化をご紹介していきます。

最終更新日: 2019年03月11日

年賀状の起源について

年賀状

年賀状を送る習慣はいつからあるのでしょうか。
あまりにも当然の習慣になっているので気にしたこともありませんよね。

年賀状の起源は?その由来とはいったい?
言われてみれば、知っておきたい知識ではあります。

そこで今回「終活ねっと」では、年賀状の起源と由来、
海外での年賀状のような文化を交えながら以下の項目を解説していきます。

  • なぜ、年賀状を出すのか

    年賀状を送ることの意味を解説します。

  • 年賀状の起源と由来は?

    いつ頃、どのように始まったのかを解説します。

  • 年賀状の変遷

    はがきの始まりからお年玉付郵便はがきまで、時代背景と共に解説します。

  • 海外でも年賀状のような文化がある?

    韓国や中国、欧米の似たような文化を解説します。

年賀状という日本独特の文化を詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧いただき、知識を深めていただければと思います。

年賀状を出す理由

年賀状

年賀状は新年のご挨拶状です。

昨年、お世話になったことへの感謝の気持ちと、今年も親しくお付き合いくださいと言う意味が込められています。

本来であれば、新年のご挨拶を顔を合わすことで交わしたいものです。
しかし、年始は何かとバタバタしていて、それも叶わないこともあります。
また、遠方の人だと1年に1回も会えないこともあります。

そんな人とも繋がりを継続できるのが年賀状の良いところと言えるのではないでしょうか。

年賀状の起源

年賀状

年賀状がいつの時代を起源とし、現代に至るまでどのような経緯をたどってきたのか、年賀状の起源と由来、変遷を見ていきましよう。

年賀状の由来

年賀状の起源は平安時代後期と言われています。

藤原明衡という貴族が作成した「庭訓往来」という手紙の文例集に、年始の挨拶の文例が残っています。
この時代には、すでに貴族の一部には年始に書状を送ることが始まっていたことが伺えます。

また、平安時代には年始参りも広まりました。
親族やお世話になった人たちへ年始に挨拶をして回る習慣が根付いていったのです。

年賀状の習慣が庶民にも定着してくるのが江戸時代です。

街道の発展と飛脚の発達とともに、町民文化が花開きました。
書状を持って年始の挨拶を行うことが貴族や武士だけではなく一般庶民にも広まっていったのです。

郵便制度・はがきの始まり

日本における郵便制度は明治維新を契機として、1870(明治3)年に郵便事業の創業が始まりです。
前島密を中心にイギリスの郵便事業を参考に推進していったのです。

1873(明治6)年には日本全国を網羅する郵便制度が出来上がります。
郵便局やポストが全国に配置され、料金は全国統一という制度が出来上がっていったのです。

郵便制度と並行して、郵便はがきの発行も始まります。

当時、書状という形が一般的であった郵便は、「はがき」という郵便へ変化していきます。
人に見られる可能性があるものの、安価で全国に配達される郵便はがきは、一気に一般庶民にも定着していくことになるのです。

年始に挨拶文を送る年賀状も郵便はがきの普及により、爆発的に広がります。
年末年始には年賀状が多すぎて、すべての郵便物において遅配が起こるようになるほどでした。

1899年には、通常郵便とは違う扱いをする現在にも残る年賀状の特別取扱が運用されます。

震災や戦争による年賀状への影響

年賀状を送る習慣は明治から大正、昭和初期にかけて年々、定着して取扱量も増え続けます。

関東大震災時や大正天皇崩御の時は特別扱いが休止されたこともありましたが、1935(昭和10)年頃には取扱高のピークを迎えます。

官製はがきだけではなく私製はがきが増え、年賀切手の発行がされるようになったからです。

しかし、1937(昭和12)年頃には戦争の影響で年賀状の取扱は急速に減りだします。
日中戦争が始まり、物資不足に陥ったのです。

戦局の悪化とともに、年賀状の取扱はどんどん減りました。

1940(昭和15)年には年賀状の特別扱いは中止になり、1941(昭和16)年には太平洋戦争に突入しました。

まさに、年賀状を送るような雰囲気はなくなってしまったのです。

1945(昭和20)年に終戦を迎えるまで、その体制が変わることはありませんでした。

お年玉付郵便はがき

お年玉付き郵便はがきと言えば、官製の年賀状であることが当然のようになっています。
世の中に、お年玉付き年賀はがきが流通しだしたのは1949(昭和24)年になります。

戦後、世の中が落ち着きを取り戻し、年賀状の特別取扱も開始されだした翌年になります。

実は、お年玉付きという世界でも稀なはがきを考えたのは、京都に住む林正治さんという一般の方です。

年賀状の取扱を増やせば、戦後のバタバタの時期に消息が不明な人との連絡を取る起爆剤になるのではないか。
そんな一民間人の発想が、当時の郵政省を動かしたというわけです。

お年玉付き郵便はがきは、戦後の希望を求める庶民の気持ちにマッチしたのか、いきなり大反響を呼びます。

これを機に、年賀状の取扱はぐんぐん伸びることになります。

1955(昭和30)年には過去最高の取扱高になり、その後も益々増加の一途をたどります。
平成に入りパソコンや携帯電話が普及するまで、取扱高は増え続けたのです。

お年玉付き郵便はがきの商品の変遷を見ていくと、歴史を感じることができます。

お年玉付き郵便はがきの導入時の商品はミシンや洋服の生地、子供用のグローブなどでした。
その後も、商品は時代を反映するような商品が選ばれます。
電気洗濯機やポータブルテレビ、電子レンジ、ビデオレコーダーなど、いずれも、その時代の庶民が欲しいと思うものが1等や2等の商品として登場していたのです。

最近では、いくつかの商品の中から欲しいものを選べる形式になっています。

海外にも年賀状に似た文化がある?

年賀状

ここまでは、日本の年賀状の起源や由来などを中心に見てきました。

海外でも、年賀状と似たような文化はあるのでしょうか。
お隣の国、韓国や中国と欧米での場合を解説します。

韓国・中国

韓国や中国の正月は、日本のように新暦ではなく、旧暦の旧正月を指します。
呼び名も春節と言います。

1月21日頃から2月20日頃の時期で、毎年、同じ日ということはありません。

日本のように年賀状としてはがきを送る習慣はなく、グリーティングカードを送る場合が多いようです。

欧米

欧米の場合は、新年を迎えるにあたり年賀状のような物を送る習慣はありません。

クリスマスのカードを送る際に、新年のお祝いの一言を添えるのが一般的です。
よく見かける「Merry Christmas and a Happy New Year」などが代表的です。

注意点はクリスマスはキリスト教の行事だと言うことです。
欧米だからといって、すべての人がキリスト教徒ではないので、カードを送る際には気をつけましょう。

年賀状の起源まとめ

年賀状

年賀状の起源や由来、変遷に関して、おわかりいただけたでしょうか。

今回「終活ねっと」では、年賀状の起源について以下のことを解説してきました。

  • 年賀状は新年の挨拶状で、お世話になった感謝の気持ちと新たな年もよろしくという気持ちがこもったものだということ。

  • 年賀状の起源は平安時代後期。貴族の間での手紙のやり取りが由来。江戸時代には一般庶民にも、書状という形で広まった。

  • 郵便制度は明治維新をきっかけに確立し、郵便はがきが書状に変わって定着していった。年始には年賀状を送る習慣が広まり、年賀状は特別取扱となった。

  • 太平洋戦争中は年賀状の取扱も減少した。
    戦後はお年玉付き年賀はがきが爆発的にヒットして、平成に入るまで取扱高は右肩上がりに増えて行った。

  • 海外では年賀状を送る習慣はないものの、韓国や中国では春節にグリーティングカードを、欧米ではクリスマスの際のカードに新年の挨拶を加えて送ることが多い。

年賀状の起源は古く、平安時代の貴族の手紙が最初だったのですね。

年賀状が現代のように、国民的な習慣として根付いたいのは明治維新による郵便制度の確立と、戦後のお年玉付き郵便はがきの大ヒットが大きな要因だったのです。

古くても、素晴らしい伝統として年賀状を送る習慣は続けて行きたいものですね。

「終活ねっと」では「年賀状の起源」に関する記事以外にも、年賀状に関して詳しく解説した記事を多数掲載しています。

ぜひそちらの方もご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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