粘土で陶器そっくりの雑貨やアクセサリーを作ろう。家庭でできる!

陶器を作る陶芸教室が、シニア層に人気です。窯や粘土などを個人で準備できませんので、陶芸をしたい人は皆、教室へ通います。ところが、最近、家庭でミニ陶芸を楽しむ人が増えているのです。窯を必要としない特殊な粘土を使って、陶器そっくりの雑貨やアクセサリーを作るのです。

目次

  1. 粘土とは? 陶器とは?
  2. 陶芸窯を使わずに陶器をつくる粘土とは
  3. オーブン粘土/オーブン陶土
  4. 石塑(せきそ)粘土/石粉粘土
  5. おわりに

粘土とは? 陶器とは?

この記事では、陶器そっくりなものを作る粘土が話題です。 まずは、粘土とは、陶器とは、一体どんなものか知っておきましょう。

粘土とは?

・もともとの意味は、焼き物の素材にもなる「粘っこい土」のこと、です。
・学術上では非常に細かい粒子でできた堆積物として定義されています。
・一般的には、本来の「粘土」と、塑造やモデリング用に人工的に作られた「塑造用粘土」の2つの意味を持ちます。後者は幼児向けの教材としてよく使われますね。

陶器とは?

陶土とよばれる、土の粘土の原料を使って、次のような工程を経て陶器が出来上がります。
(1)約900度で素焼きする。
(2)釉薬(ゆうやく)を塗る。
(3)約1200度で焼く。

素焼きの状態では、水漏れしますが、釉薬(ゆうやく)を塗って本焼きすることで水漏れしなくなります。

釉薬は、珪石と長石に、石灰と水を加えたもので、これを塗って約1200度で焼きますと、珪石と長石が溶けてガラス化します。これが器の表面を覆って水漏れしなくなり、表面が艶(つや)やかになります。

よく陶磁器と言いますが、磁器とは?

陶石(珪石や長石を多く含む)と呼ばれる、石が原料の粘土を使い、次のような工程を経て磁器が出来上がります。
(1)約900度で素焼きする。 
(2)釉薬を塗る。
(3)約1300度で焼く。

約1300度で焼くことで原料の中の珪石と長石が溶けて全体がガラス化しますので、磁器は半透光性になります。

陶芸窯を使わずに陶器をつくる粘土とは

現在市販されていて、陶器のようなものを作る粘土としては、「オーブン粘土」「石塑(せきそ)粘土」「樹脂粘土」「カラーオーブン樹脂粘土」などが挙げられます。

陶器そっくりの仕上がり、となると粘土の原料が陶磁器の原料と似ている「オーブン粘土」と「石塑(せきそ)粘土」になるでしょう。

この「オーブン粘土」と「石塑(せきそ)粘土」について詳しく御紹介します。

オーブン粘土/オーブン陶土

商品名にオーブン陶土という名前が付いたものもありますが、この記事では、オーブン粘土で統一します。

オーブン粘土は、本格的な陶芸窯がなくても、温度調節のできる(160~180℃)家庭用オーブンで手軽に焼ける陶芸用粘土です。

オーブン粘土の成分の70~80%程度は陶器などに使われている陶土(とうど)ですので、完成した作品は本当の陶器のような風合いを持ちます。

素焼き

素焼きの状態でも、植木鉢などに使うには最適です。直接水を入れると少しずつ滲みだしてきますが、水分により強度が落ちることはありません。

釉薬や色つけ

専用のコート剤(釉薬と同じようなもの)を塗布して加熱することで、食器として使用することもできます。

防水や艶出しのためにコート剤を塗る場合は、素焼きした物を冷ましてから塗り、再びオーブンで焼いて仕上げます。

焼きあがった後で、アクリル絵の具で色つけすることもできます。

オーブン粘土の使い方

(1)オーブン粘土はこねる必要がありませんので、開封したらすぐに好きな形に成形できます。 型で抜いてもいいですし、丸めて立体的にしても構いません。
(2)成形が完成したら数日間乾燥させ、オーブンで焼きます。
(3)コート剤を塗る場合は、素焼きしたものに塗り、再度オーブンで焼きます。
(4)必要により、専用の着色剤や、アクリル絵の具を塗って着色します。
   **焼く温度、時間は商品毎に、指定されたものに従ってください。

石塑(せきそ)粘土/石粉粘土

陶器のような外観に仕上がる「石塑粘土(せきそねんど)」は、石の粉を接着剤などでまとめて粘土状にしたものです。石粉粘土とも呼ばれます。空気にさらすことで、かたまります。オーブンで焼くことはしません。

石塑(せきそ)粘土の特徴

乾燥してから削れて、やり直しもできる

石の粒子が細かいですので、乾燥してかたまった後で、削ったり、細かい細工をしたりできます。削るのに失敗した場合でも、また柔らかい粘土を付け足して、やり直しできます。

ニスを重ね塗りして、陶器のように仕上げる

成形から色づけまで手軽に作れます。ニスを何回か重ね塗りしますと、出来上がりが陶器のような仕上がりになります。着色も絵の具で簡単にできます。

軽いのでアクセサリーなどに良い?

完成品は軽いのでアクセサリーなどに適しています。また、金具を付けて、ヘアゴムやネックレス等にすることもできます。

石塑粘土の使い方

ブローチを例に作り方を示します。

(1)形を作ります:
 伸ばし棒などで粘土を平らに伸ばします。
 その上に型紙を置いてカッターで切り出します。
(2)乾燥させます(2,3日間)
(3)ヤスリなどで削って整えます
(4)色を付けます:
 粘土が乾いてから、アクリル絵の具などで。
(5)ニスを塗ります:
 絵の具が乾いてから、3,4回。
(6)ブローチピンをつけて接着剤が固まったら完成です。

おわりに

ここまで、陶器と粘土を中心に、磁器の説明も加えて、紹介してきました。 いかがでしたか?

陶器と磁器の大きな違いは、粘土の原料が違うことなのですね。焼く温度が違うと聞いていましたが、1200度と1300度でわずかな違いなのは意外でした。

陶芸をやりたいシニアの人が、家でも楽しみたい場合は、やはり、オーブンで焼く「オーブン粘土(オーブン陶土)」を選ぶでしょうね。
オーブン粘土は売り出されているものが、何種類かありますので、よく違いを確認した上で、自分に適したものを選んでほしいと思います。

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