神社に鏡がある理由・意味は?ご神体についても詳しく紹介します!

神社に鏡がある理由・意味は?ご神体についても詳しく紹介します!

鏡に映っているのはありのままの自分の姿です。鏡(かがみ)という言葉の真ん中にある、が(我)の文字をとると神(かみ)になることはご存知でしょうか?今回この記事では、多くの神社に鏡がある理由、そして神社のご神体についても詳しくご紹介します。最後までお読みください。

最終更新日: 2018年09月29日

神社の鏡について

神社

日本古来から神様が宿る依り代として祀られる対象だったものは、山そのものや樹木などでした。
しかし参拝に行くと、多くの神社の本殿には鏡が祀られていますよね。

古来から今日までの間に、なぜ鏡は神社に祀られるようになったのでしょうか?

ふだんの生活の中で使う鏡は、自分自身の姿を映すのがほとんどだと思います。
神道の本質には、鏡に映る自分自身の神様と向かい合い、自分を振り返るという大切な意味が込められているそうです。

今回「終活ねっと」では、神社に鏡がある理由について

  • 神社のご神体とは

  • 神社に鏡がある意味や由来は?

  • 鏡の写真撮影はしてもいいの?

以上の内容を中心に解説したいと思います。
この記事が、神社に鏡がある理由ついて知っていただく機会になれば幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

神社のご神体とは

神棚

ご神体は、御霊代(みたましろ)といわれるように神霊の依り代(宿るところ)とされています。
神社では、神様が降臨し神霊が宿る印として、ご神体は注連縄(しめなわ)で囲まれています。

日本古来では、石や岩・木などである自然そのものに神霊が宿るものと信じ、神様への感謝と祈りを捧げていました。
その祈りは、人々が幸せに暮らせるための信仰だと信じられてきました。

神社の本殿が建築され、ご神体が納められるようになってきたのは仏教伝来以降のようです。
ここでは、ご神体として祀られている、石や岩・神木・三種の神器について紹介します。

石や岩

日本が一番古くからご神体が宿る場所として、祀りを捧げてきたのが巨大な石や岩です。
その巨大な石や岩には、人智を超えるものである神霊が宿っているという考えが強かったためです。

神社の本殿にご神体が納められる以前の日本では、大きな石や岩そのものが崇拝の対象となっていました。
全国各地には、巨大な石や岩そのものがご神体として祀られています。

  • 伏見稲荷神社(京都府)

    御剣社(みつるぎしゃ)の後ろには、高さ約3メートルもの巨石が祀られています。
    神々が雷を巨石に落とし、注連縄にて封じ込めたことから「雷石」と呼ばれているそうです。

  • 花の窟神社(三重県)

    高さ約45メートルの巨岩があり、皇室の祖先とされる女神天照大神(あまてらすおおみかみ)の母神である伊弉冊尊(いざなみののみこと)が祀られています。

  • 神倉神社(和歌山県)

    ご神体は、神倉山の頂上約標高120メートルにあるゴトビキ岩となっています。
    熊野神社のご祭神である熊野権現(くまのごんげん)が最初に降臨した土地であるといわれています。

神木

神木とは、神籬(ひもろぎ)としての木や森であり、またそれはご神体でもあります
そしてその中でも巨樹を神木とし、神様の依り代となっています。

神社にあるご神木の歴史には、人々の土地を見守り、そして力を与えてくれています。
またご神木には、神域を守護する結界の役割もあるそうです。

代表的な樹齢1,000年以上にもなるご神木を紹介したいと思います。

  • 蒲生八幡神社(鹿児島県)

    樹齢約1,600年の蒲生の大クスです。
    日本一の巨樹として国の特別天然記念物にも指定されています。

  • 杉桙別命神社 (静岡県)

    樹齢1,000年以上の来宮(きのみや)様の大クスです。
    国の特別天然記念物にも指定されています。

  • 秩父今宮神社(埼玉県)

    樹齢約1,000年の龍神木です。
    木元には龍上観音(龍神観音)が祀られています。

三種の神器

三種の神器とは、日本神話の中に伝えられた3つの宝物のことでです。
この日本神話では、天皇の祖先である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の神のお告げを受けて、日本列島に高天原(たかまがはら)から天孫降臨しています。

そのときに天照大御神が授けたのが、三種の神器といわれる八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(くさなぎのつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)です。
そして三種の神器は、日本の皇位継承の証とされています。

  • 八咫鏡(やたのかがみ)

    太陽神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩屋戸に鏡を置き、自分の内面をを明るく映しだし、世の中を明るくしたと伝えられています。
    現在は伊勢神宮のご神体として、また形式が皇居に奉安されています。

  • 天叢雲剣(くさなぎのつるぎ)

    素戔嗚尊(すさのおのみこと)が倒した八岐大蛇(やまたのおろち)の尾から出てきた剣として天照御神に献上したそうです。
    現在は熱田神社のご神体として、また形式が皇居に奉安されています。

  • 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)

    勾玉(まがたま)は古代での装身具のひとつであったようです。
    天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸屋に隠れていたときに、玉祖命(たまのおやのみこと)が作り、榊の木に飾ったといわれています。
    現在は皇居に奉安されています。

神社に鏡がある意味

神社

日本古来から、ご神体に神霊が宿るとされていたものは自然そのものでした。
では、鏡が神社にある意味とはなんでしょうか?
それでは、鏡のことについて見ていきましょう。

由来・歴史

鏡の語源の多くは影見(かげみ)にあるといわれています。
鏡が出来る前の昔の人は、水に自分の姿を映した水鏡(みずかがみ)を使っていたそうです。

古事記には「此れの鏡は専ら我が御魂として、吾が前を拝くがごとく、斎き奉れ」と記されています。
また、日本書紀には「吾が児、此の宝鏡を視まさむこと、まさに吾を視るがごとくすべし」と記されています。

これは鏡自体が神様であり、とても特別なものであったと考えることができます。

ご神体に鏡が多い理由

ご神体に鏡が多い理由としては、明治二十八年の法令で神鏡ご奉納のことが制定されています。

その内容は

「白銅円鏡で、天神地祇と天皇は径一尺(約30㎝)、その他の神は七寸(約21㎝)、背面に神名を刻み、つまみに紅紐をつけ、金襴の袋に納めて柳箱に入れる。それを白平絹の入帷(いれかたびら)に包んで、さらに檜白木造の辛櫃に納める。」

とされています。

この法令制定以後の神社では、鏡がご神体として大切に扱われ、そして鏡を中心に祀られるようになったようです。

自分を拝む

自分を拝むということは「鏡に映る自分自身の神を拝み、自分の行動を自覚する」という意味があるといわれています。
神社は、ご神鏡に映った参拝者自身の自分の中にある神様を自覚できる場所でもあります。

鏡(かがみ)という言葉から、我(が)をとると神(かみ)になるのをご存知でしょうか?
ここで、が(我)をとれれば、ありのままの素直な自分を認めることになり自分らしさを思いだし、すべてのことに感謝を感じられるようになれるということです。

それは、毎日鏡に映る自分自身を見て、笑顔を忘れないことですよね。

鏡の写真撮影はしてもいいの?

人々

神社に行くと、参拝の記念に写真を撮りたいと思う方もいますよね。
では、神社内で写真撮影をしてもいいのでしょうか?

神社内は神聖な領域ですので、写真撮影が禁止されている場合があります
特に鏡などのご神体は神様の依り代のひとつですので、NGの場合が多いです。
もし神社内で写真を撮りたい場合には、まずは注意喚起の看板の有無を確認してください。

もし看板がなかったとしても撮影禁止である場合がありますので、神職の方に訪ねてみてください。
それで神社内で写真撮影ができる場合には、参拝できる範囲が撮影できる目安にするといいと思います。

神社内で写真撮影ができる場合は、次の点に注意しましょう。

  • 撮影させていただきます

    まずは最初に参拝をして、神様へ撮影の気持ちを伝えてからさせていただきましょう

  • フラッシュ撮影に注意しましょう

    フラッシュ時に出る紫外線は、神社の建造物などの色素が変色するといわれています

  • 参道の中央・拝殿・本殿の正面での撮影は注意しましょう

    参道の中央・拝殿・本殿の正面は神様の通り道となっています
    他の参拝者もいらっしゃいますので、迷惑とならないようにしましょう

神社の鏡まとめ

神社

神社に鏡がある理由についての記事はいかがでしたか?
今回の内容をまとめると以下になります。

  • ご神体とは、神霊の依り代(宿るところ)のことである。
    日本古来からは、ご神体として巨大な岩・石そのものが祀られてきた。

  • 神木とは、神籬(ひもろぎ)としての木や森であり、その土地を長い間見守り続けている。

  • 三種の神器とは、八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(くさなぎのつるぎ)・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)である。
    現在では、天皇継承の証として大切に奉安されている。

  • 鏡は古来よりとても特別なものであり、鏡自体が神様であったと考えることができる。
    自分を拝むということは、鏡に映る自分自身の神を拝み、自分の行動を自覚することが、鏡の持つ意味だといわれている。

  • 鏡がご神体として多い理由としては、明治二十八年の法令で神鏡ご奉納のことが制定されたことが考えられる。

  • 神社内で鏡などの写真撮影については、神様の依り代のひとつなのでNGな場合が多い。

古来より全国各地には、人々の暮らしを長い間見守り続けていただいている八百万の神様がいらっしゃいます。

日頃から、神様に感謝を感じながら過ごせることを伝えていきたいものですね。
これから鏡に向き合ったときには、自分自身の神様とぜひお会いしてみてください。

「終活ねっと」では、神社について他の記事もたくさんご用意しています。
また神社巡りを楽しみたい方には、こちらの記事もおすすめですので、ぜひあわせてご覧ください。

最後までお読いただきありがとうございました。

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