
神社で厄払いをしてもらう際の流れとは?料金相場や服装を解説します
ついていないと感じるときは厄払いしてもらいたい気分にもなりますよね。 でも厄年や神社の厄払いとはどいうことなのか、いつ、どのようにしたらよいのか、費用も気になりますね。 この記事では神社の厄払いについて、厄払いの流れ、料金相場や服装を含めて分かりやすく説明します。
目次
最終更新日: 2019年12月17日
神社の厄払いについて

神社で厄払いをしてもらったことはありますか。
何となく悪いことばかり起こるとか、ついていないと感じるときは、お祓いしてもらいたい気分になりますが、できれば悪いことが起こる前にお祓いをしてもらえればありがたいですね。
よく神社の境内などに今年厄年の人は何年生まれの人と書いてあるのを見かけますが、自分や家族が厄年と聞くと、早く厄払いしたほうがよいのかと心配にもなりますよね。
しかし、厄年とか厄払いとは、そもそもどういうことなのでしょうか。
また厄払いは、いつ、どのようにしたらよいのか、費用も気になりますね。
そこで今回「終活ねっと」では、神社の厄払いについて解説します。
厄払いとは、どういうことか?
厄払いをしてもらう方法や厄払いの流れは、どのようになっているのか?
神社に渡す厄払いのお礼は、どうしたらよいのか?(料金相場・表書きなど)
厄払いをしてもらう時の服装は、どのようにしたらよいか?
厄払いでいただいたお札はどうすればよいのか?
東京の厄払いで有名な神社は、どんなところがあるか?
厄払いは先負の日にしない方が良いというのは、本当か?
以上の事項を中心に説明していきます。

「終活ねっと」運営スタッフ
料金相場や服装を含めて、神社での厄払いに関するあらゆる情報をまとめております。
時間がないという方やお急ぎの方も、知りたい情報をピックアップしてお読みいただけます。
ぜひ最後までお読みください。
厄払いとは?

厄払いとは、そもそもどういうことなのでしょうか。
厄払いは、災いや厄病を避けるためにその人の生涯の節目となる厄年などにお祓いをすることです。
ここではまず最初に、厄年の意味や厄払いの効果、厄払いをする時期について、分かりやすく説明しておきましょう。
厄年とは?
「厄年」は、数え年で数えて、男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳になる年です。
その前後の年を「前厄」・「後厄」といいます。
その年の1月1日から12月31日までが厄年になりますが、特に男性の42歳、女性の33歳は「大厄」といって、大きな災難にあう恐れがある年とされています。
厄年を迎える年齢の頃は人生の転機を迎える頃でもあり、健康や体力面、家庭環境、仕事などの環境が変わることが多いため心身両面で災いが起こりやすい時期です。
ですから、心身両面に十分注意をして、行動を慎むべき時でもあります。
厄払いの効果
厄払いをしても効果がないのではと疑問に思われる方もおられるでしょう。
厄払いが効果があるのかないのかは、その方の受け止め方次第です。
つまり、大事なことは厄年などをどのように受け止め、どのように過ごすかということです。
厄年に自分を取り巻く環境が変わることは必ずしも悪いこととは限りません。
厄年は、いい意味で自分の立場や心身が大きく変わるときでもあり、節目の大事なときと言えます。
ですから、その時を迎えるにあたり厄払いをして心身を清め、言動を慎むことには十分意味があるといえます。
ご本人のお気持ち次第で、厄払いをすることによって身も心もあらたまり、気を引き締めて新たなステップに進むことができるのです。
このように前向きにとらえることができるのも、厄払いの大きな効果でしょう。
厄払いをする時期
厄払いをする時期はいつがよいのでしょうか。
厄払いの時期については、何時でなければならないという決まりはありませんが、一般に厄年になった年の早い時期の方がよいと考えられています。
多くの方が厄払いする時期に例を次にまとめておきましょう。
正月に厄払いする。
厄年は数え年で数えますので、初詣の時など正月のうちに厄祓いをする方は多いです。
節分までに厄払いする。
昔の旧暦では立春の日が年の始まりでしたので、正月から立春の前日の節分までに厄払いをする方も多いです。
誕生日などに厄払いする。
神社によっては厄年を満年齢で数えるところもありますが、ご自身でも正月に限らず誕生日や日柄の良い日を選んで厄払いをする方もいます。
お住いの地域の慣習や神社によっては、違いがあるかもしれませんが、厄払いをする時期は早い方が落ち着いて安心してその年を過ごせるでしょう。
しかし、厄払いが遅れたからと厄払いを見送ることはありません。
厄年なのに厄払いをしていないと気にしているよりは、遅くなっても厄払いしたほうが落ち着くでしょう。
厄払いをするのに決して遅すぎることはありません。
厄払いをしてもらう方法

厄払いをしてもらうためには、どのようにしたらよいのでしょうか。
予約の必要性の有無や受付場所など厄払いの方法を説明しましょう。
厄払いに予約は必要?
神社によって違うこともありますが、個人で厄払いをお願いするときは通常予約の必要はありません。
ただお正月の混雑期などは長時間並んで待つこともありますし、神社で大きな祭祀がある日は、時間帯によっては受け付けが中止されることもあります。
ですから予約が必要か、あるいは予約できるか、希望の日時に現地で受け付けてもらえるのかといった点は、あらかじめホームページや電話などで確認しておいたほうがよいでしょう。
団体の場合は、1週間くらい前までに予約が必要な神社が多いようです。
厄払いの受付場所・時間
厄払いの受付場所は、通常の時期であれば社務所などが多いですが、正月などの混雑する時期は本殿の近くの別の場所に臨時の受付場所を設けていることも多いです。
受付時間は、おおむね午前9時〜午後4時前後が多いようです。
お祓いの所要時間は20分~30分くらいです。
神社での厄払いの流れ

神社での厄払いの流れをまとめて見ておきましょう。
厄払いの細かな流れや手順は、神社によって多少違いがありますが、おおむね次のような流れになります。
祈祷の申込み
社務所などの御祈祷受付所に行き、申込書に必要事項を記入し、祈祷料(初穂料)を払って厄払いの申し込をしみます。
手水
手水舎で手と口を水で漱ぎ清めましょう。
手水舎の場所によっては、手水は祈祷の申込みの前に行ったほうがよい場合もあります。昇殿
厄払いの御祈祷は通常神社の本殿で行われますので昇殿して、以下の流れで厄払いをしていただきます。
修祓
神職が祓詞(はらえことば)を奏上し、大麻(おおぬさ)で参列者をお祓いをして清めます。
祝詞奏上
神職が祝詞を奏上します。
御神楽
巫女が神楽を舞います。
玉串拝礼
神職から渡される玉串の根元を右手で上から持ち、先の方を左手で支えて受け取り、祈りを込めて神前に捧げ、2拝2礼1拝します。
お札拝受
御祈祷の儀式がすんだら、厄払いのお札やお守りをいただけますので拝受します。
お札やお守りの内容は、御祈祷料によって異なることがあります。
神社に渡す厄払いのお礼

神社に渡す厄払いのお礼について、料金相場やお礼の入れ方などをまとめておきましょう。
厄払いの料金相場
厄払いの料金相場は、地域や神社によって異なりますが、おおよそ3000円~1万円が相場です。
厄払いのお礼の金額は、神社からいただく厄払いのお札やお守りなどの種類や大きさなどによっても違い、3万円あるいはそれ以上することもあります。
神社によっては、ホームページなどで公表しているところも多く、問い合わせると具体的な金額をはっきりと教えてていただけることもありますが、「お気持ちで」と言われることもあるでしょう。
そのように問い合わせてもわからいないときは、上記の相場や他の神社の例なども参考にそれこそお気持ちで出されるとよいでしょう。
お礼を入れるのは封筒?のし袋?
一般にお礼のご祈祷料を入れるのは、紅白の水引きのついたのし袋か、白い無地の封筒を使います。
水引は蝶結びを使い、結び切りののし袋は使いません。
神社によっては、ご祈祷料の渡し方を指定されることもあります。
特に申し込む人が多いときなどはスムーズな受付のため、封筒などに入れずに現金で渡すように求める寺院もあります。
ですから、お礼の渡し方については、あらかじめ確認しておいた方が間違いや無駄がなくよいでしょう。
のし袋・封筒の表書き
のし袋・封筒の表書きは、お寺では「お布施」としますが、神社では「初穂料(はつほりょう)」または「御玉串料」と書きますので、間違えないように注意しましょう。
下段に厄払いを受ける人の氏名をフルネームで書きます。
もちろん厄払いは弔事ではありませんので、普通の黒墨を使います。
厄払いをしてもらう時の服装

厄払いをしてもらう時の服装は、特に決まったルールや慣習はありません。
格別改まった服装でなく、普段の服装で良いとされています。
しかし、そうは言っても神社という格式と伝統のある場所に行くのですから、その雰囲気にそぐわない服装は避けましょう。
あまりに派手すぎる服装やミニスカートなど露出の多い服装、ジーンズやサンダル履き、素足などのラフな格好、カジュアルすぎる服装は控えた方がよいでしょう。
男性の場合はスーツにネクタイ、女性も落ち着いた色のスーツやワンピースであれば違和感もなく無難でしょう。
厄払いでいただいたお札はどうする?

厄払いのお札は、大きさにもよりますが、家に帰ったら神棚にきちんと納めましょう。
最近は神棚がないお宅も多いですが、そのようなときはきちんと神棚の代わりになる置き場所を作って納めましょう。
お札の置き方については、お札は一般に目線よりも高い位置で、お札の表面が南か東の方角に向くように置くのがよいとされています。
毎日お札に向かって手を合わせて日々の無事を祈り、感謝するように心がけましょう。
またお札とともにいただいたお守り袋は絶えず身に着けて丁寧に扱いましょう。
かばんやポシェットなどに入れてもよいですが、決して粗末に扱わないように注意しましょう。
お札やお守りは、厄年などの1年が過ぎたら、いただいた神社かお近くの神社でもよいのでお返ししてお焚き上げしてもらいましょう。
お焚き上げをお願いするときは、感謝の気持ちを込めてお参りをするようにしましょう。
お礼の納札料・お焚き上げ料をお気持ちだけでも賽銭箱に入れるとよいですね。
東京の厄払いで有名な神社

東京の厄払いでご利益があるとして有名な神社は、いくつかあります。
ここでは歴史もある日枝神社と波除神社を紹介しておきましょう。
日枝神社
日枝神社(ひえじんじゃ)は、鎌倉時代初期に江戸氏が祀ったのが起源とされる東京の永田町・赤坂にある神社です。
江戸時代には江戸城の鎮守として徳川家の庇護を受け、明治になってからは皇居の守護神であり官幣大社でもある格式高い神社です。
1868年(明治元年)から現在に続く日枝神社を正式な名称としていますが、一般には「山王さん」と呼ばれて親しまれています。
日枝神社の「山王祭」は、京都の祇園祭や大阪の天神祭と並ぶ日本三大祭の1つに数えられ、毎年6月に開催されています。
山王祭は江戸時代に将軍が上覧したという天下祭でもあり、神田祭・深川祭とともに江戸三大祭の1つでもあります。
日枝神社に祀られる猿は「神猿(まさる)」と言われますが、転じて「勝る」で勝運があるとか、魔が去る」で魔除けのご利益があるとされています。
また境内の神門の夫婦猿は、夫婦円満、子育てのご利益があるとされており、日枝神社は厄除けだけでなく、縁結び、子授、安産、商売繁盛、社運降昌など多くのご利益のある神です。
日枝神社での厄払いは、ご祈祷の予約は不要です。
初穂料は1万円からとなっています。
日枝神社は、東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅、千代田線「赤坂」駅より徒歩3分です。
住所:東京都千代田区 永田町2-10-5 電話:03-3581-2471
波除神社
波除稲荷神社(なみよけいなりじんじゃ)は、東京の築地にある神社です。
波除稲荷神社の創建の経緯と名前の由来は、次のように伝えられています。
江戸幕府の開府(1603年)のころから始まった江戸城のお堀の揚げ土による入江の埋立てですが、4代将軍家綱のときの築地の埋立工事は堤防を築いても直に激しい波にさらわれ難航を極めました。
しかし、ある日海面に漂う稲荷大神の御神体が見つかり、引き上げて社殿を造って盛大な祭を行いました。
すると波風がおさまり、それまで難航していた埋立ても無事に終了したというのです。
このため、この稲荷大神に「波除」の尊称を奉ったのが現在の波除神社の始まりです。
波除神社には、雲を従えるという「青龍」、風を従えるという「白虎」、それに強靭な「獅子」の巨大な頭もを奉納されました。
これを担いで回り始めたのが現在に伝わる「つきじ獅子祭」です。
波除神社は、それ以来今日まで波除稲荷様として、厄除・商売繁盛・工事安全などの御神徳がある神社として崇められています。
波除神社は、都営地下鉄大江戸線「築地市場」駅より徒歩5分、東京メトロ日比谷線「築地」駅より徒歩7分です。
住所:東京都中央区築地6-20-37 電話:03-3541-8451
厄払いは先負の日にしない方が良い?

厄払いは、大安や先勝の日の午前中は良いが、仏滅や先負けの日は避けた方がよいという方もおられるようです。
それぞれの受け止め方ですから、お日柄を気にされる方が先負けなどを避けるのはそれはそれでよいと思います。
しかし、厄払いは本来六曜とは関係ありませんので、必ずしも気にされることはありません。
神社の厄払いに関するまとめ

今回「終活ねっと」では、神社での厄払いについて、流れや、費用相場・服装などを含め解説してきました。
この記事の内容をまとめると以下のようになります。
厄払いは、厄年などの災厄を避けるためのお祓いである。
厄年は、数えで男性25・42・61歳、女性19・33・37歳で、その前後の年を前厄・後厄という。
厄払いが効果は受け止め方次第だが、心身を清め言動を慎むことには意味がある。
厄払いをする時期は決まったルールはないが、正月から節分までに行うことが多い。厄払いをしてもらう方法は、通常予約は必要ないが、事前に確認したほうがよい。
厄払いの流れは、社務所などで受け付けてもらい本殿でお祓いを受けるが、厄払いの時間は20分~30分である。神社に渡す厄払いのお礼は、3000円~1万円が相場である。
のし袋や白封筒に入れて渡すことが多いが、現金の場合もあるので確認した方がよい。厄払いをしてもらう時の服装は平服で良いが、神社にふさわしい服装が望ましい。
厄払いでいただいたお札は大切に祀り、1年過ぎたらお礼を込めて神社に納める。
東京の厄払いで有名な神社は、日枝神社や波除神社などがあり、それぞれご利益があるとされている。
日柄を気にする人もいるが、厄払いは六曜とは関係ないので必ずしも気にしなくてよい。
厄払いは、気持ちを整理して考え方や過ごし方をよいい方向に改める契機でもあります。
ご自分やご家族が厄年、前厄・後扼などで、厄払いをどうしようかと思っておられる方をはじめ多くの皆様に、この記事が参考になれば幸いです。
「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載していますので、興味のある方はぜひそちらの記事もご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。