神社には格式があるの?格式の見分け方や格式の高い神社をご紹介!

神社には格式があるの?格式の見分け方や格式の高い神社をご紹介!

神社には「大社」「神宮」など様々な呼び名がありますよね。普段は気に留めない神社の名前ですが、実は神社の名前は神社ごとの格式によって呼び名に違いがあるのはご存知でしょうか。今回は、神社の格式やその見分け方について解説します。ぜひ最後までご覧ください。

最終更新日: 2020年06月16日

神社の格式について

神社

神社と一口にいっても、伊勢神宮に使われる「神宮」や出雲大社などの「大社」、靖国神社などの「神社」など色々な呼び名があります。
普段何となく参拝している神社にも格式によって呼び名などに違いが定められていることを知っていますか?

今回「終活ねっと」では、神社の格式について以下の点を中心にご紹介します。

  • 神社の格式はどんなものがあるのか?

  • 神社ごとの格式の見分け方

  • 全国の格式高い神社ランキング

終活ねっと運営スタッフのサムネイル画像

「終活ねっと」運営スタッフ

神社の格式についてのご紹介だけではなく、全国の格式高い神社はどこなのかについても解説を行っておりますので、知識として頭に入れていただければ幸いです。

時間がないという方やお急ぎの方も、知りたい情報をピックアップしてお読みいただけます。

ぜひ最後までお読みください。

神社とは

神社

神社は一般的には宗教である神道の神様を祀っている場所を意味します。

日本における神道は「八百万の神」ともいわれる通り、様々なものが信仰の対象となっていて、実在の人物だけでなく、山や川など神聖なものや場所を祀っていることも多くあります。

古来より神社は人々の生活に密着しており、現在でも初詣や七五三など人生の節目に多くの人が訪れます。

このように神社は神様を祀る場所だけでなく、人々に寄り添う存在として定着してきたと言えます。

神社には格式がある!

神社

神社には、それぞれ社格というものがあり全国の神社がランク分けされています。

制度としては昭和21年に神社の国家管理が廃止されたことで、格式を正式に定めるものはなくなっていますが、神社の呼称や格式の考え方が今でも受け継がれています。

国が定めた神社の格式

昭和21年の廃止に至るまで、古くは平安時代から日本全国の神社には、社格といって神社をランク分けする制度が何度も制定されてきました。

ここでは国で定められた神社の格式について、詳しくご説明します。

式内社

式内社(しきないしゃ)とは、延喜式神明帳(えんぎしきじんみょうちょう)という官社の一覧表に記載のある神社のことを指します。

「延喜式神明帳」には2861社の神社が国・郡別に記載されています。
「延喜式神明帳」に記載されている神社は格式の高い神社とされ、「式内社」と呼ばれました。
ちなみに「延喜式神明帳」に記載されていない神社は「式外社」と呼ばれました。

「式内社」は、その中にも官幣と国幣に分けられ、更に大社と小社に分類されています。
つまり「式内社」は、以下の4つに分類されることになります。

  • 官幣大社

  • 官幣小社

  • 国幣大社

  • 国幣小社

近代社格制度

「近代社格制度」は、明治4年5月14日に「官社以下定額・神官職制等規則」によって制定されました。
これは、「延喜式」に倣い明治政府が改めて神社の格を再定義した社格制度です。

「近代社格制度」では、国内すべての神社が、大きく分けて官社・諸社・無格社に分類されました。
ただし、伊勢神宮だけは「全ての神社の上にあり、社格のない特別な存在」とされて、社格制度の外に置かれています。

官社は、神祇官が祀る官弊社、地方官が祀る国弊社に分けられます。
官弊社には主に皇室から崇敬を受けた神社や天皇を祭神とする神社が名を連ねており、国弊社は地方に重きを置いた神社が選ばれています。

また、官弊社・国弊社それぞれが大社・中社・小社という序列が設けられています。

「近代社格制度」は、昭和21年2月2日に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の神道指令により廃止されましたが、現在でも神社の格を表す目安として思想は受け継がれています。

それ以外の神社の格式やランク

「延喜式神明帳」や「近代社格制度」以外にも、神社の格を表すものがいくつかありますのでご紹介します。

一宮・二宮・三宮

各地に地名などで残る一宮・二宮・三宮などですが、これは元々は神社の格を表すものでした。

その起源は平安後期から中世にかけて定められた社格と言われていて、律令制の時代に国司が任国内の諸社に礼拝する順番というのが現在の通説になっています。

一宮から順に格が高いとされていますが、その格付は各地方によってばらばらで、一宮しかない地方もあれば、八宮まである地方もあるなど選定基準も明確ではありません。

過去の文献などにも記録がなく謎が多い制度です。

二十二社

二十二社は、平安時代に朝廷が天変地異の時などに祈願を行った、いわば都を守る神社として指定された神社を表す格付制度の一つです。

二十二社はもともと十六社で始まったのですが、その後徐々に増やされ最終的に二十二社となりました。

二十二社は、上七社・中七社・下八社と3つのランクに分類されています。

先ほどご紹介した一宮制度が、国ごとの祭祀だったのに対して、二十二社は天変地異など国家祭祀の要素が濃いことからか、都を守る神社ということで伊勢神宮を除いてそのすべてが近畿地方の神社になっています。

上七社
社名 鎮座地
皇大神宮(神宮内宮) 三重県伊勢市
豊受大神宮(神宮外宮) 三重県伊勢市
石清水八幡宮 京都府八幡市
賀茂別雷神社 京都市北区
賀茂御祖神社 京都市左京区
松尾大社 京都市西京区
平野神社 京都市北区
伏見稲荷大社 京都市伏見区
春日大社 奈良県奈良市
中七社
社名 鎮座地
大原野神社 京都市西京区
大神神社 奈良県桜井市
石上神宮 奈良県天理市
大和神社 奈良県天理市
廣瀬大社 奈良県北葛城郡河合町
龍田大社 奈良県生駒郡三郷町
住吉大社 大阪市住吉区
下八社
社名 鎮座地
日吉大社 滋賀県大津市
梅宮大社 京都市右京区
吉田神社 京都市左京区
廣田神社 兵庫県西宮市
八坂神社 京都市東山区
北野天満宮 京都市上京区
丹生川上神社上社 奈良県吉野郡川上村
丹生川上神社中社 奈良県吉野郡東吉野村
丹生川上神社下社 奈良県吉野郡下市町
貴船神社 京都市左京区

勅祭社

勅祭社は、祭礼に際して天皇より勅使が派遣される神社を指し、全国で16社存在します。

近代における勅祭社は、1868年に明治天皇が氷川神社の祭事を勅祭として行ったことが始まりと言われています。

伊勢神宮にも毎年五大祭に勅使が派遣されますが、別格として取り扱われていて勅祭社には含められていません。

勅祭社は現在、以下の16社です。
番号は数認識のため付けているので、順序ではありません。

  • 賀茂別雷神社

  • 賀茂御祖神社

  • 石清水八幡宮

  • 春日大社

  • 熱田神宮

  • 出雲大社

  • 氷川神社

  • 鹿島神宮

  • 香取神宮

  • 橿原神宮

  • 近江神宮

  • 平安神宮

  • 明治神宮

  • 靖国神社

  • 宇佐神宮

  • 香椎宮

明神大社

明神大社とは、明神祭の対象となる神様を祭っている神社を示す社格の一つです。
神様の中でも特に霊験あらたかな神のことを指していて、古来から農業に関する保護に期待されていたようです。

明神祭というのは、水不足・疫病・食糧不足など国全体の災厄が起こったり、起こりそうになった時に臨時的に行われる祭祀であり、まさに国を守る神様を祀る神社です。

明神神社の全てが式内社の官幣大社・国幣大社に名を連ねているため、明神大社と呼ばれています。

一代一度大神宝奉献

一代一度大神宝奉献とは、天皇が即位した際に大神宝といって宝物を神社に奉納する制度で、伊勢神宮をはじめとして50の神社が名を連ねています。

一代一度大神宝奉献は、仁和4年(西暦888年)に宇多天皇が一代一度の大神宝使の制が始められたことから由来します。

この中には、先ほどご説明した二十二社から13社、一宮が29社入っていて地域の中でも有力な神社が名を連ねています。

神社の格式の見分け方

人々

神社の名前は、神社に祀られる神様の尊貴や神社自体の格の高さによって呼び名の基準が決められています。
「○○大社」や「○○神宮」など呼び名は複数ありますが、これらを「社号」と呼びます。

誰でも好きなように名乗れるというわけではありませんので、神社の名前から格式の違いを見分けることができます。

ここでは、それぞれの社号について詳しく解説していきます。

「大社」は格式が高く、規模が大きい神社

大社は、以前は島根県にある出雲大社だけに使われる呼び名でした。

ですが、19世紀以降に大社を名乗る神社がいくつか出てきて現在では24社が大社を名乗っています

大社という称号を名乗る神社は、稲荷神社のように同じ神を祀る神社を取りまとめる役割をもった神社が名乗っており、どの神社も格式高く歴史のある規模の大きな神社です。

「神宮」は皇室と関係する格の高い神社

神宮は、歴代の天皇を祭神として祀っていたり、皇室とゆかりのある神器や神様を祭神としている神社が名乗る社号です。
要するに、皇室とのゆかりがある特別な神社が名乗れる社号ということです。

この神宮は現在全国で24社存在します。

かつては、神宮は伊勢神宮のことを指していましたが、明治以降に皇室とゆかりのある神社が神宮に改称したことから、現在の24社に至っています。

「神社」「社」は規模が小さい神社

神社や社は、大社や神宮と違い名乗るにあたっての基準は特にありません

ですので、全国各地にある神社のほとんどが神社を名乗っています。
「○○神社」などの名称として名乗っている「神社」というのは、社号としての神社ということです。

神社という言葉には、社号としての役割とは別に神道の施設としての意味もあります。
そのため、大社や神宮も神社の一部と理解できます。

格式の高い神社ランキング

神社

次に格式の高い神社をランキング形式で解説します。
どの神社も日本を代表する歴史の深い由緒正しい神社です。

日本全国

全国の中で格式の高い神社を3つご紹介します。
どの神社も名前くらいは聞いたことのある有名な神社ですね。

1位 伊勢神宮(三重県)

三重県伊勢市にある神社でお伊勢さんとして古くから親しまれています。
伊勢神宮というのは通称で、本来は地名のつかない「神宮」が正式名称となります。

祭神は「天照大神(あまてらすおおみかみ)」です。
この天照大神は天界の統治者であり、その神を祀る伊勢神宮は日本で最も格式の高い神社に位置付けられています。
先ほど記事でもご紹介しましたが全ての神社の上に位置する神社として、社格の対象外とされています。

江戸時代までは天皇家の祖先が祀られているということから一般参拝が禁止されていました。
一般参拝が解禁されて以降、伊勢神宮を参拝する人々は大幅に増加しました。

鳥居から続く参道は木々に囲まれ、その神秘的なたたずまいから旅行者の参拝が現代でも後をたたない神社です。

2位 出雲大社(島根県)

島根県出雲市にある神社で、縁結びの神様として親しまれています。
正式名称は「いずもおおやしろ」と読みます。
近代社格制度においては唯一大社をを名乗っていました。

祭神は大国主大神で「天下無双之大廈、国中第一之霊神」と記されています。
神在月(神無月)には全国から八百万の神が集まるとされていて、神々を集めるという信仰から長く縁結びの神様として信仰を集めています。

元々大国主大神は国を作りましたが、国を譲るよう頼まれ譲る条件として出雲大社の創建を要求したといわれています。

大国主大神が祀られている本殿は国宝に指定されており、神社建築では日本一の高さを誇ります。
現在の高さは24メートルですが、平安時代には48メートルあったといわれています。

3位 賀茂別雷神社

通称上賀茂神社として知られている京都市北区にある神社です。
神社のすぐそばには賀茂川が流れていて、周辺は山に囲まれた自然豊かな場所にあります。
祭神は賀茂別雷大神で、古代氏族の賀茂氏の氏神を祀る神社として知られています。

近代社格制度でも、伊勢神宮に次ぐ官幣大社の筆頭として位置づけられている格式高い神社です。

京都最古の歴史を持つ神社で、ユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の一つとして登録されています。

また京都を代表する「葵祭」が開催されることでも有名です。

東京五社の紹介

東京五社とは、東京の神社約1800社の中で特に格式高い神社として選ばれた神社を指します。
それぞれの神社について簡単にご説明します。

明治神宮

明治神宮は東京都渋谷区にある神社で、明治天皇と皇后をお祀りしています。
明治天皇が崩御された後に、国民運動の声から大正9年に創建されました。

初詣では日本一の参拝者数を誇ることでも有名で、その人数は三が日で300万人を超えるといわれています。

また東京屈指のパワースポットとしても知られています。
これは、富士山から皇居へ向かう龍脈がぶつかる土地にあり、強力な龍穴(大地の気がみなぎる場)にあたると言われているからです。

靖国神社

靖国神社は、東京都千代田区にある神社です。

江戸時代の終わりから明治、昭和にかけて起こった事件や戦争でなくなった軍人・兵士・民間人を祭神として祀っています。

東京の神社の中では、2番目に広く(1番は明治神宮)桜の名所としても有名です。

日枝神社

日枝神社は、東京都千代田区にある神社です。
祭神は、大山咋神(おほやまくひのかみ)という山の神様です。

商売繁盛・縁結びにご利益があることで知られていて、山王さんの愛称で親しまれています。

大國魂神社

大國魂神社は、東京都府中市にある神社です。
武蔵国の一宮から六宮までを合わせて祀っている総社です。

1900年以上も前に建立された歴史ある神社で、1500坪にもある広大な境内が特徴です。

駅から神社まで続くケヤキ並木は500メートルも続いていて、神聖な雰囲気を感じられます。

東京大神宮

東京大神宮は、東京都千代田区にある神社です。
伊勢神宮に行くことが難しい人のための遥拝殿として建立されました。

東京大神宮は女性の縁結びにご利益があることで有名で、全国から良縁を求めて女性が訪れます。

また、大正天皇が日本で初めて神前結婚式を行ったことから神前結婚式の発祥地・普及の地であることでも知られています。

神社の格式まとめ

神社

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、神社の格式や見分け方について解説してきました。

  • 神社は古くから様々な格付がなされていて、格式によって呼び名などに違いが定められている。

  • 神社の格式は社格と呼ばれ、「延喜式神明帳」に記載された「式内社」や近代社格制度などがある。

  • それ以外にも主な格式として、「一宮・二宮・三宮」・「二十二社」・「勅祭社」・「明神大社」・「一代一度大神宝奉献」など様々なものがある。

  • 神社の名前は格式によって基準が決められており、「大社」・「神宮」などは規模や役割、尊貴に条件がある。

神社は歴史が古いものも多くあり、文献など詳細な情報が残っていないものも多くいまだに謎も多く残されています。

ただ日本の神道信仰において、日本人の生活に密着した存在として神社はずっと寄り添ってきました。

今回ご紹介した神社の社格や役割などを知ったうえで、神社を参拝してみるとまた新たな気持ちになれるかもしれません。

「終活ねっと」では、他にも神社の歴史やオススメスポットなど神社に関する様々な記事をご紹介しておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

関連する記事

こんな記事も読まれています

よく読まれている記事一覧

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事