神社と犬の関係性って?どんな繋がりがあるの?徹底的に解説します!

神社と犬の関係性って?どんな繋がりがあるの?徹底的に解説します!

神社は大小合わせると日本全国に8万社以上あると言われています。非常に身近な存在と言える神社に、犬を連れて行ってよいものでしょうか。神社でよく見かける犬の置物についてご存知ですか?今回は干支のひとつでもある犬と神社の関係について詳しく解説いたします。

最終更新日: 2018年12月08日

神社と犬について

神社

散歩の途中で神社に立ち寄るという方も多いと思います。
日本全国に8万社以上あると言われている神社は、日本人の暮らしに欠かせない身近な存在でもあり、人々の心に安らぎを与える場所でもあります。

そんな神社に、犬の散歩の途中で立ち寄ってもよいものでしょうか。

犬を祀った神社や、ペット用のお守りを置いている神社もあると聞きます。
一方で、犬同伴禁止と掲げられた神社も多いようです。
神社と犬の関係とはどのようなものなのでしょうか。

そこで今回「終活ねっと」では、神社と犬の関係について、以下のような内容を中心に詳しく解説いたします。

  • 神社とは?

    神社とはどういうものなのか簡単に解説します。

  • 神社にある犬の置物って?

    神社でよく見る犬の置物の由来や歴史について解説します。

  • 神社に犬を連れて行くのはダメ?

    神社に犬を連れて行ってよいかの解説と共に、連れて行ってよい神社もご紹介します。

  • 犬を祀っている神社ってあるの?

    犬を祀っている代表的な神社をいくつかご紹介します。

神社がそうであるように、犬も人の暮らしに近い存在です。
神社と犬にどのような繋がりがあるか、様々な角度から詳しく解説いたします。

どうぞ最後までお付き合いください。

神社とは?

神社

神社とは、日本に古来から伝わる宗教の神々を祀る建物や施設のことです。
日本に古来から伝わる宗教とは神道(しんとう)と呼ばれるもので、自然現象や神話、偉業を成し遂げた人物などを神として崇める多神教が基礎となっています。

太陽・山・川・滝・巨岩・巨木など自然の中に神が宿っていると考えられており、これらを祀った神社が日本全国に数多く存在します。
また、菅原道真や豊臣秀吉、徳川家康などを神として祀っている神社もあります。

以下の記事では神社の種類について詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

神社にある犬の置物って?

神社

神社と犬の関係性を語るうえで欠かせないものが、神社の境内にあります。
多くの神社の入口に、犬の形をした石像や銅像が置かれています。
あの像は神社とどのような関係があるのか、紐解いていきましょう。

名前は狛犬

犬の置物などと遠回しな表現をしましたが、あの置物は狛犬(こまいぬ)といいます。

昔は木製のものが主流で、屋内に安置するものだったそうですが、現在では屋外に置かれることが多く、風雨に耐えられるよう石を彫って造られています。
多くの場合、神社の入口に左右一対で置かれています。

犬という名前が付いていますが、大きく目や口を開いて怖い顔をしているものがほとんで、獅子舞の獅子にも似ています。
実際には、獅子や犬に似た想像上の生き物であると考えられています。

なぜ「こまいぬ」と呼ぶかについては諸説あり、明らかになっていません。
よく見かけるものではありますが、その実態は謎に包まれているのです。

狛犬の歴史

狛犬はいつ頃から神社の入口に置かれるようになったのでしょうか。

その起源は、古代インドや古代エジプトなどに見られる、神聖な場所を守るライオンの像が由来だと考えられています。
広義にはスフィンクスもそのひとつとされています。

日本には仏教の伝来と共に伝わり、徐々に広まっていったものと思われます。
エジプトやインドのライオン像が中国を経由して日本に伝わり、独自の進化を遂げて現在のような狛犬の形になったのでしょう。

時期については記録がないためはっきりしていませんが、平安時代の書物には既に、狛犬を守護として建物の隅に配置していたという記述が見られます。

狛犬の置物が神社にある理由

古代インドやエジプトのライオン像が玉座を守る守護の役割を担っていたように、日本でも狛犬は神聖な場所を守るために置かれていました。
すなわち、天皇を始めとする身分の高い人々の住まいや寝所を守る魔除けとして、古くは建物の四隅に置かれていたようです。

そして時が経ち、狛犬は神社にも置かれるようになりました。

神社とはもともと、仏教寺院の仏像のような形あるものを安置する場所ではありませんでした。
しかし時代と共に神像などを祀るようになっていったのです。
そこで、大切な神像を守る守護・魔除けとして、狛犬が置かれるようになったと考えられています。

神社に犬を連れて行くのはダメ?

dog

犬の散歩の途中で神社に立ち寄ってお参りしてもよいものでしょうか。
では次に、神社に犬を連れて行ってもよいか解説します。

犬連れが禁止されている神社がある

実は大半の神社がペット同伴の参拝を禁止にしています。
「ペット連れのご参拝はご遠慮下さい」との注意書きをしている神社が多いのが現状です。

特に「犬同伴は禁止」と書いている神社もあります。

他の観光施設と同様に、他の参拝者への配慮やマナーの面から遠慮を願う神社もあるかと思いますが、基本的には日本古来の風習・考え方が根付いているようです。

古くから動物は穢れ(けがれ)とされてきた

今も昔も、神社の境内は神聖な場所です。
一方、古くから犬や猫など四つ足の動物は穢れ(けがれ)とされ、神社へ入ることは不適切と考えられてきました。

これは長い長い歴史の中で培われてきた風習です。
時代と共に変化しつつありますが、それでも全国に8万社以上ある神社の多くが、犬連れでのお参りを認めていないようです。

犬や猫を祀った神社もありますが、基本的にはこれらは犬そのものではなく、犬の形をした神様を祀ったものと考えられています。
日本の歴史の中では、やはり犬は獣であり、不浄であると考えられていた期間が長いのです。

狐と犬の相性が悪い

神社に犬を連れていくべきでない理由として、狐が大きく関係しています。
狐とはお稲荷さんのことです。

神社の中には、お稲荷さんを祀ったものもたくさんあります。
昔から、犬と狐は相性が悪いと考えられていました。
犬連れで神社に行くとお稲荷さんを怒らせてしまうと思った人が多かったのでしょう。

ペット可の神社が増えている

現代では、犬は大切な家族の一員であり、尊い命を持つ生き物です。
ペット連れでお参りすることができる神社も徐々に増えてきています

ただ、どの神社でも「リードを付ける」「排泄を済ませてから」といった基本的なルールやマナーを守るよう呼びかけています。

神社の境内は緑があって気持ちがよく、散歩にも適しています。
ただし、他の参拝者に不快な思いをさせないような気配りが大切です。

ペットを連れて行ける神社の一例

次に、ペットを連れて参拝できる神社やお寺をいくつか詳しくご紹介します。

東京都・市谷亀岡八幡宮

東京都新宿区市谷にある市谷亀岡八幡宮(いちがやかめがおかはちまんぐう)は、大都会新宿という都会の真ん中とは思えないほど静かでゆったりしています。
JR市ヶ谷から徒歩3分とアクセスもよく、急な階段を上った高台にあるので眺めも抜群です。

創建は文明11年(1479年)、江戸城築城に尽力したことで知られる大田道灌が、城の西側の守護としたのが始まりと言われています。
現在では、開運・金運のご利益があるということで知られています。

そんな市谷亀岡八幡宮は、犬の他にも、猫・ウサギ・フェレット・ヤギなどを連れてお参りに来る方もいらっしゃるようです。

市谷亀岡八幡宮では、ペットの名前や飼い主の名前を彫った世界にひとつだけの「ペットの彫り札お守り」も人気です。

神奈川県・座間神社

JR相模線の相武台下駅から徒歩5分ほどの場所にあります。
いつ頃創建されたか正確な時期は不明ですが、欽明天皇(539年-571年)の頃にお社が建てられたという話が伝わっています。
およそ1300年もの歴史を持つ古い神社です。

現在では、住宅街を抜けた先にある小高い丘の上で、街の様子を静かに見守っています。
大きな木々に囲まれた緑豊かな鎮守で、樹齢300年のシイの御神木や夫婦椹(さわら)などがあり、観光スポットとしても人気が高いです。

境内の裏には、伊奴寝子(いぬねこ)神社と書かれた小さなお社があります。
鳥居のそばには左右に猫像と犬像が置かれ、触ると願いが叶うと言われています。
犬や猫の形をした絵馬も人気です。

三重県・太江寺

三重県伊勢市、JR東海の二見浦駅から徒歩で30分ほどのところにある太江寺(たいこうじ)は、真言宗醍醐派の寺院です。
この土地には、空海が犬たちに導かれて高野山に辿り着いたという話が伝わっています。

現在では、藤や紫陽花など花の名所としても知られており、お伊勢参りと併せて立ち寄る観光客も多いようです。

こちらのお寺は、ペット供養のお寺としても大変有名です。
境内にペット専用のお寺「愛受院」が建てられていて、ペットの病気平癒や長寿祈願を行っています。
周辺にはペットと泊まれる旅館や宿泊施設も多数あり、愛犬家たちが集まる名刹として知られています。

また、こちらの境内には「お犬石」と呼ばれる不思議な石が祀られています。
20㎝四方ほどの大きさの石の表面に、白い犬が座っているような模様が浮かび上がっている石です。
可愛らしい犬の姿を一目見ようと、わざわざ遠方から足を運ぶ人も多いのだそうです。

犬を祀っている神社ってあるの?

神社

次に、犬を祀っているという神社について詳しく解説します。

犬を祀っている神社は全国にある

犬を祀っているという神社は全国に点在しています。
犬はお産が軽いと言われており、安産の象徴とされています。
また、数は少ないですが厄除けの神様として犬を祀っている神社もあります。

犬を祀っている神社の一例

犬は古くから、人間と共に暮らしてきた身近な生き物です。
そんな犬を祀ったり、犬の伝説が伝わる古刹・名刹の中から、一部ご紹介します。

静岡県・霊犬神社

静岡県磐田市にある霊犬神社(れいけんじんじゃ)は、その昔、この地域を怪物から救った伝説の霊犬悉平太郎(しっぺいたろう)を祀った神社です。
悉平太郎は磐田市のイメージキャラクターのモチーフとなっており、地域の人々から愛されています。

お社は見付天神(矢奈比売神社・やなひめじんじゃ)の北側に位置しています。
矢奈比売神社は菅原道真公が祀られており、学問を始め、縁結びや子宝、安産のご利益があるとして知られています。
社務所にはしっぺいの絵馬や犬の形をしたお守りなど、霊犬神社にちなんだものもたくさん揃っています。

矢奈比売神社の赤鳥居の脇には、悉平太郎の猛々しい銅像が建てられています。
そのせいもあってか、境内の奥にある霊犬神社に気づかずお参りを済ませてしまう人も多いようです。
お参りの際は、ぜひ社務所の奥にあるつつじ公園へ足を運んでください。
「霊犬神社」と書かれた石造りの鳥居が見えてくるはずです。

東京都・目黒不動尊

正式には泰叡山瀧泉寺という天台宗の寺院ですが、一般には目黒不動という名で親しまれています。
千葉の成田山新勝寺、熊本の木原不動尊と並んで日本三大不動のひとつとも言われています。
創建は1200年前の平安時代とされ、東京屈指の古刹としても大変有名です。

東急目黒線の不動前駅からだいたい徒歩10分ほどのところにあります。
東京でも人気の住宅街の中とは思えないほど緑豊かで広い境内には「水かけ不動」などご利益のあるスポットがたくさんあり、お参りする人の姿が絶えることはありません。

こちらには、都内最古の狛犬と言われる狛犬を始め、弘法大師ゆかりの犬像や地主神の使いの犬像など、様々な犬の像が安置されています。
犬像にはひとつひとつそれぞれ由来がありますが、なぜこの不動尊に犬の像がたくさんあるのか、詳しいことはよくわかっていないようです。

長い歳月を経て、様々な犬の像が置かれるようになった目黒不動尊で、犬の像を探して境内を散策するのもまた一興です。

秋田県・老犬神社

秋田県にも犬の物語が伝わる神社があります。
大館市の十二所葛原という地域にある老犬神社(ろうけんじんじゃ)です。

この地域には、マタギと猟犬の悲しい物語が伝わっています。
定六というマタギがある日、近くで起きた発砲騒動の罪で捕らえられてしまうのです。
このとき定六は狩猟免状を携帯しておらず、身元を証明することができませんでした。

定六は猟犬として連れていたシロに、家へ行き免状を取ってくるよう言います。
しかしシロが家で何度吠えても、定六の妻には何のことだか伝わりません。
シロは暗闇の中、何里もの雪の山道を往復したのだそうです。

ようやく妻が状況を理解し、シロが免状を加えて定六のもとへ戻りますが、定六は既に処刑されてしまっていました。
この後、定六の処刑に関わった人々が次々に亡くなり、この地域には天変地異や災害が続きます。
シロの怨念ではないかと感じた地元の人々が、山に神社を建ててシロを祀りました。
これが老犬神社の始まりとされています。

場所はJR花輪線の沢尻駅から徒歩でおよそ30分ほど、社殿は山深い険しい坂道の先にひっそりと佇んでいます。
かなりの山道ですが、シロの忠義を想い、愛犬の健康を願う人々が日々お参りに訪れるそうです。

神社と犬についてのまとめ

神社

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、神社と犬の関係性について解説いたしました。
内容をまとめると以下のようになります。

  • 神社とは神道の神々を祀る建物や施設であり、神聖な場所とされている。

  • 神社の入口などに置かれている犬の置物は狛犬といい、神聖な場所や神像を守るための守護や厄除けといった役割を担っている。

  • 狛犬は犬や獅子のような形をした想像上の生き物とされている。

  • 犬を始めとする四つ足の生き物は、古来より穢れ(けがれ)とされており、神聖な場所へ入れることは禁じられていた。

  • 現在でもペット連れでの参拝を禁じる神社は多いが、ペット同伴で訪れることができる神社もある。

  • 犬を祀った神社は珍しいが、全国にいくつか存在する。

神社は日本人の暮らしに欠かせない、身近な場所です。
時代と共に日本人の生活や風習が変われば、神社のあり方も変わっていくのかもしれません。
基本的なマナーを守れば、犬同伴でお参りできるという神社が全国に増えてきているようです。

以下の記事では神社とお寺の違いについて詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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