
神社での御朱印のもらい方とは?マナーやおすすめの神社をご紹介!
神社でいただくことができる御朱印について、あなたはどれくらいの知識をお持ちでしょうか。今女性を中心に人気となっている御朱印について、おすすめの神社や御朱印のもらい方のマナーなどについて解説をさせていただきたいと思います。
目次
最終更新日: 2018年10月16日
神社と御朱印について

神社は日本人にとって馴染みの深いものです。
初詣にでかけたりお宮参りをしたり、中には神社で結婚式を挙げる方もいらっしゃいます。
そんな神社でいただくことができるものの中に、御朱印というものがあるのをご存知でしょうか。
実は今御朱印集めがブームとなっており、特に若い女性を中心に御朱印集めをする方が増えています。
それに伴い神社もかわいい御朱印帳を発行するなどし、御朱印ブームは加熱の一途を辿っています。
そこで今回「終活ねっと」では、神社でもらえる御朱印について、もらい方やもらう場合のマナーについて解説をさせていただきたいと思います。
御朱印とは何のことなのか
御朱印の集め方
御朱印をいただく際に守りたいマナー
関東・関西でおすすめの御朱印をいただける神社のご紹介
御朱印を書く人とはどんな人なのか
以上の点を中心に、解説をさせていただきたいと思います。
今更人に聞きづらい御朱印の意味や由来についても解説をしておりますので、今後の人生においてご活用できる内容になっておりますので、ぜひ最後までご一読いただければ幸いです。
神社をもっと身近に感じるために、御朱印集めは最適な行動と言えます。
ぜひマナーを守って御朱印集めをし、そこから神社の歴史や成り立ちにまで興味を持っていただければと思います。
御朱印とは?

まず最初に御朱印とは何かについて解説をさせていただきたいと思います。
意外と御朱印について知識のない方はいらっしゃるものです。
御朱印の意味や由来から覚えていただけると後学のためになるのではないでしょうか。
御朱印を集める意味
御朱印の由来でも触れますが、元々御朱印は写経を神社に納めた際にいただけるものでした。
写経とは信仰や供養を書き表したものであり、それを多くの神社に納めることで徳を積んでいきました。
つまり御朱印があればあるほど、写経を多く納めているという証になったというわけですね。
昔はそのような理由から御朱印を集めるという形になってしまいましたが、現代において御朱印を集めるのはスタンプラリーのような意味合いしかないのが現状です。
実際のところ、御朱印のみを目的に神社をまわっている方もいらっしゃるほどです。
現代において写経を納めることはないにしても、御朱印をいただきたい神社の歴史や神様の成り立ち、いわれなどは最低限知っておくことが必要です。
その神社の信仰を崇拝する気持ちがでて、そこではじめて御朱印を集める意味がでてくるのではないでしょうか。
御朱印の由来
先にも触れましたが、御朱印は写経を納めた際にいただけるものであり、参拝をしただけでもらえるようなものではありませんでした。
歴史は古く、武士の時代である室町時代から存在していたと言われています。
御朱印といえば神社のイメージがあり、今回「終活ねっと」でも神社で御朱印をもらう場合を取り上げて解説を行っておりますが、お寺でも御朱印をいただくことが可能です。
元々神仏習合のあった時代からのはじまりなので、神社が御朱印をはじめたのかお寺が御朱印をはじめたのかは不明となっています。
御朱印の集め方

御朱印の意味や由来についてご理解をいただけたかと思います。
ここからは肝心の御朱印の集め方についての解説に移っていきます。
御朱印帳を準備する
まずは御朱印をいただくための帳面がないと困りますよね。
御朱印をいただくための帳面のことを「御朱印帳」と呼びます。
文房具屋さんでも取り扱っていますし、もちろん神社やお寺で購入することが可能です。
近年の和ブームの再熱により、御朱印集めも流行しはじめました。
その流れで、独自の御朱印帳をつくる神社やお寺も存在しているので、昔に比べて御朱印帳のデザインは格段に増えていると言えます。
一度購入してしまえば長い付き合いになる御朱印帳ですから、自分のインスピレーションにあった御朱印帳を選ぶようにすることをおすすめします。
気に入ったものであれば末永く大切にしたくなりますし、御朱印を集め終わった後も時々見返したくなるものになるに違いありません。
御朱印帳を神社と寺院で分けた方が良い?
御朱印は神社だけではなく、お寺でももらうことができるとお話ししました。
ですから御朱印帳の中に、神社の御朱印とお寺の御朱印が混ざる可能性も出てきます。
これは宗教の問題になったりしないのでしょうか。
厳密に言いますと、神社の御朱印とお寺の御朱印は分けておいたほうが好ましいです。
神仏分離が当たり前となった現代においては、神社のものとお寺のものが混在することを良く思わない方がもいらっしゃいますし、場合によっては御朱印をいただけないこともあります。
余計なトラブルを招かないためにも、神社用とお寺用とにわけて御朱印帳を用意しておくと良いでしょう。
それが神社やお寺への敬意を表する一歩となりますよ。
御朱印をもらえる場所
御朱印は神社であってもお寺であっても、社務所でいただくことが可能です。
どこにあるか分からない場合は、お守りなどを販売しているところでたずねてみると良いでしょう。
大きい神社やお寺であれば、確実に社務所がありますから探してみましょう。
無人の神社や、浄土真宗のお寺の場合は御朱印をいただけない場合もあります。
無人の場合、もしかしたら自分でスタンプを押す形式の御朱印になることもあります。
必ずうかがう神社やお寺の状況について調べておくことをおすすめします。
御朱印の代金
御朱印は無料でいただけるものだと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
御朱印は有料であることがほとんどです。
神社やお寺によっては金額が決まっていることもありますので、小銭を用意しておくと良いでしょう。
そんな御朱印の相場ですが、おおよそ300円と言われています。
神社やお寺において御朱印の金額が設定されていない場合は300円のお支払いをしておけば良いでしょう。
神社やお寺によっては500円のところもありますし、1000円というところも存在するようです。
そこまで高額になることはありませんが、お金が必要であるということだけは頭に入れておくと良いでしょう。
御朱印の受付時間
御朱印をいただく場合、受付時間というものが存在します。
これは神社やお寺によって異なりますので、必ずうかがう前に確認をしておきましょう。
せっかく遠出をしたのにいただけなかった、という残念な結果を防ぐためです。
基本的に神社やお寺にお休みはありませんから、日中に行けば頂けると思っておいて良いです。
しかしあまり大きくない神社やお寺ですと、土日に社務所が開いていないということもありえますので、やはり確認をしておくと安心できるでしょう。
注意点としては、必ず余裕を持った時間帯に行くことです。
御朱印を書くのにも時間がかかりますから、社務所が閉まるギリギリにお願いをするのは非常識となってしまいます。
社務所の方が忙しいことも想定されますし、同じように御朱印を求めている方が多くいらっしゃって混雑していることもあります。
必ずタイトな時間設定にはせずに、ゆったりとした時間設定をして御朱印をいただきに行くようにしましょう。
御朱印の買い方については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
御朱印をいただく際のマナー・注意点

ここからは御朱印をいただく際のマナーについて解説をさせていただきます。
注意点がいくつかありますので、必ず守って気持ちよく御朱印をいただくようにしましょう。
そんなに難しいマナーはありませんから、おさらいと思って読んでいただければと思います。
神社へ参拝してから御朱印をいただく
当たり前のことながら、参拝をしていないのに御朱印をいただくのはご法度です。
もちろん誰かが監視をしているわけではありませんし、いきなり社務所に行ったとしても、誰にも分からないものです。
しかし御朱印とはその神社の神様にいただくものであり、神様への挨拶や敬意も表さずに御朱印をいただいたところで意味はありません。
その神社に対し、礼儀正しく参拝をしてから御朱印を頂くようにしましょう。
神社への参拝方法
ここで神社への参拝方法を確認したいと思います。
まず鳥居をくぐる前に、軽くお辞儀をします。
鳥居をくぐったあと、手水舎に向かいますが参詣道の真ん中は神様の通り道となりますので真ん中は避けて歩きましょう。
手水舎にてまずは左手、次に右手、そして左手で口を清めます。
このとき柄杓の柄も濯いでおくと丁寧で良いですね。
それからやっと拝殿へ向かいます。
拝殿では、二度お辞儀をしたのち、二回手を鳴らします。
そこで神様への挨拶をし、終わったら一度お辞儀をして拝殿を後にします。
帰りは同じく参詣道の真ん中は通らず、鳥居を抜けたらお辞儀をして帰りましょう。
代金は小銭で払うようにする
先にも触れました通り、御朱印には代金が必要となります。
相場は300円となっているので、小銭が必要になってきます。
おみくじを引きたい方もいらっしゃいますでしょうし、あらかじめ小銭を多く持っておくとスムーズに支払いが済みます。
旅行などではついつい大きい金額の紙幣を用意していますからそのまま出しがちです。
社務所の方々の仕事は御朱印を書くことではありませんから、なるべくお釣りを出す手間などを省くためにも小銭を用意しておく協力姿勢を持っておきたいものですね。
書いていただいている間は飲食禁止
御朱印はスタンプがメインの場合もありますがほとんどが手の込んだ手書きとなります。
そうなりますと時間がかかることは明白です。
待ち時間は手持無沙汰になってしまいますが、飲食などせず待機をしましょう。
ついつい触りたくなってしまうスマートフォンですが、神社に入ったら電源を落とすくらいの心構えでいきましょう。
そうすれば待ち時間に携帯電話を操作してしまうこともありません。
ご祈祷とは違いますが、御朱印を授けていただくことに変わりはありません。
待ち時間が発生しても、神様や神社の方へ失礼にならないよう待ちましょう。
浄土真宗では御朱印をもらえない可能性が
実を言いますと、お寺でも御朱印をもらえると申しましたがもらえないこともあります。
特に浄土真宗のお寺では御朱印を頂くことができない可能性があります。
お寺によっては浄土真宗でもいただくことができますので、お参りする前に確認をしておくと良いでしょう。
何故浄土真宗では御朱印をいただくことができないのか詳細は不明となっておりますが、写経を納めるなどの信仰を行わずに、スタンプラリー感覚で御朱印を集めることは祖である親鸞の教えにそぐわないからとも言われております。
ただ、お寺をまわることが目的となっている四国八十八か所などではお寺で御朱印をいただくことができます。
また最近では御朱印の代わりに記念スタンプを押すこともできるようです。
関東で御朱印をいただけるおすすめの神社

ここからは御朱印をいただくのに最適な、おすすめの神社のご紹介をさせていただきたいと思います。
まずは関東圏内にある神社のご紹介からさせていただきます。
明治神宮(東京)
神社の中でも有名中の有名とも言えるのが明治神宮です。
明治神宮でも御朱印をいただくことが可能です。
旅行で関東に行った場合は、御朱印をいただかなくても一度足を運んでみることをおすすめします。
そんな明治神宮は東京都の渋谷区にあります。
渋谷といえば観光スポットもたくさんありますから、観光がてら寄りやすいのが良いですね。
明治神宮前駅という駅がありますから、アクセスもしやすいです。
明治神宮でいただける御朱印の種類は1種類となっており、価格は500円となっています。
もしも御朱印帳も明治神宮で買うのであれば、合計して1000円となります。
お釣りがいらないよう、あらかじめ用意していきたいですね。
日野八阪神社(東京)
新撰組のゆかりのある神社として有名な日野八坂神社では、新撰組モチーフの御朱印をいただくことが可能です。
23区からは遠く離れますが、東京都日野市にあり日野駅で降りるのが最短アクセスとなります。
日野市自体が新撰組と深い関わりがあるようで、日野八坂神社以外にも新撰組の人物の資料館があります。
新撰組めぐりをしたいなら最適の場所と言えますね。
そんな日野八坂神社の御朱印はたくさんの種類があり、限定の御朱印も存在するようです。
通常の御朱印目的で訪れても、季節限定の御朱印しかいただけないこともあるので注意が必要です。
金額は300円となります。
以下の記事では、東京で病気平癒のご利益のある神社やお寺を対象別ご紹介しています。
気になる方は是非ご覧ください。
鶴岡八幡宮(神奈川)
東京を離れ、神奈川県鎌倉市にあるのが鶴岡八幡宮です。
鎌倉駅から徒歩で10分程度とのことなので、地域散策がてら訪れたい神社です。
こちらの御朱印は2種類あります。
鶴岡八幡宮の嬉しいところは、比較的夜遅くまで御朱印の受付をしてくださることです。
御朱印授与所でしたら8時半から18時までですが、社務所ならば朝の5時半から20時半までとなっています。
季節によって開く時間が違うようですので、訪れる季節で確認をしておくと良いでしょう。
鶴岡八幡宮で御朱印をいただく場合、500円が必要となります。
上記の通り、2か所で御朱印をいただくことができますので、どちらでいただくか悩むのも楽しみの一つとなるのではないでしょうか。
古峰神社(栃木)
栃木県鹿沼市にある古峯神社は、天狗で有名な神社です。
近くに電車がなく、鹿沼駅からバスで60分かけて訪れる必要があります。
他にご紹介した関東圏内の神社よりアクセスがしにくいのが難点ですが、それ以上の驚くをいただくことができます。
古峯神社でいただくことのできる御朱印はほとんどが天狗をモチーフとしたものです。
しかも豊富に種類があり、現在ではなんと25種類の御朱印が存在するようです。
何度も足しげく通いたくなりますね。
金額は500円となっており、当日御朱印を書いて下さる方によって御朱印の絵は変わるようです。
天に運を任せて、訪れてみてはいかがでしょうか。
関西で御朱印をいただける人気の神社

続いて、関西でおすすめの御朱印をいただける神社のご紹介をさせていただきたいと思います。
生田神社(兵庫)
兵庫県神戸市中央区という神戸の繁華街のど真ん中にあるのが生田神社です。
生田神社は日本でも有数の縁結びに効果のある神社とされており、主に若い女性から人気の高い神社となっています。
御朱印は1種類です。
オリジナルの御朱印帳がとても澄んだ青色をしており、そこに描かれた桜が日本らしさを表しており、大変人気となっています。
御朱印に必要な金額は300円となっています。
三ノ宮駅からすぐですから、ぜひ足を運んでみたい神社の一つです。
菅原院天満宮神社(京都)
京都府京都市上京区にある菅原院天満宮神社は、勉学の神様として有名ですよね。
ここはそれだけではなく、癌の抑制に効果があるとされる石もあるようですから健康に気を遣っている方にもおすすめな神社と言えます。
御朱印の種類は1種類で、300円となっております。
こちらにもオリジナルの御朱印帳が存在し、鮮やかなうぐいす色に、愛らしい菅原公のイラストが描かれており、大変ユニークな御朱印帳に仕上がっています。
御朱印帳は1200円となっています。
菅原院天満宮神社には地下鉄で行くのが最短となります。
地下鉄にて「丸太町駅」を目指しましょう。
伏見稲荷大社(京都)
たくさんの鳥居が並ぶ光景を目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
京都府京都市伏見区にある伏見稲荷大社へは伏見稲荷駅から徒歩ですぐのところにあります。
御朱印自体は1種類ですが、奥社奉拝所といった奉拝所、伏見稲荷大社にまつわる神社から3種類の御朱印をいただくことが可能です。
全て御朱印は300円が必要となります。
御朱印帳も販売されており、1冊800円でかなりシンプルな表紙の御朱印帳となります。
伏見稲荷大社の御朱印の受付終了時間はかなり早く、15時には受付を済ませておくと安心です。
御朱印を書く人はどんな人?

ところで皆さんは、御朱印を書く人にどんなイメージをお持ちでしょうか。
御朱印が印刷された紙をいただくこともありますが、大体の神社では筆で手書きで御朱印を書いてくれます。
どれも達筆、かつ絵がある場合は上手なものが多いですよね。
特別な資格が必要ですし、文字や絵が上手な人で、神職に就いている方ではないと書けないものだと思われることも多いです。
しかし御朱印を書くのに資格は不要であり、書いてくださる方も巫女さんだったりアルバイトの方だったり、社務所で働く事務の方であったりします。
ただやはり字が上手な人を選んでいることが多いです。
中には筆耕と呼ばれる文字書きの達人を雇っている神社もあるようです。
書く人によって同じ神社の御朱印であっても違いがあるのが面白いところです。
一度訪れただけでは味わえない書き手による御朱印の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
神社と御朱印のまとめ

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、御朱印の由来や御朱印をもらうためのマナーについて解説をさせていただきました。
神社という日本古来の宗教や建物、歴史が再注目されるのは嬉しいものです。
ブームだから神社へ行くのではなく、これを機に神社の歴史や成り立ち、神様の種類まで興味を持っていただければ幸いです。
御朱印とは写経を納付した際にいただいていた印であり、現在ではスタンプラリーのような手軽さのあるものになっている。
ただしその神社を参拝し神社に敬意を払ってからいただくものであることを念頭に置いておく必要がある。御朱印は神社であればほぼ確実にいただくことができ、お寺であれば取扱いがないこともあるので問い合わせをしておくと良い。
ほとんどの神社において、社務所を訪れることでいただくことが可能。御朱印をいただく際は必ず参拝をした後にし、御朱印をいただいている最中は飲食や過度なおしゃべり、携帯電話の操作はしないようにする。
神社には荘厳な雰囲気が漂っていますから、近寄りがたいイメージがあるかもしれません。
しかし御朱印をきっかけに、神社や神道について知識を深めるきっかけにしていただければと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。