初盆の提灯の飾り方はどうする?処分方法や金額相場についてもご紹介

夏が近づくと皆さんの頭の中にもお盆のことが頭をよぎるでしょう。特に初盆は故人が初めてあの世から戻ってくるために重要ですが、その際に必要となるのが提灯です。初盆の際に提灯はどのようなものを用意し、飾れば良いのでしょうか?金額の相場と合わせて解説していきます。

目次

  1. 初盆の提灯について
  2. なぜ初盆に提灯は必要なのか
  3. 初盆の提灯の飾り方
  4. 初盆の提灯は誰が買う?
  5. 提灯の金額相場
  6. 提灯の処分方法
  7. 初盆の提灯についてまとめ

初盆の提灯について

仏壇

毎年夏が近づくと、楽しい夏休みのことを思い浮かべる方も多いでしょう。
特に日本で多くの方にとって夏休みとは、8月中旬のお盆の時期にあたるためお盆休みのことを指します。

特に故人の四十九日法要の後に迎えるお盆が初盆です。
実は初盆は故人にとって初めての里帰りであるともいえます。

初盆では提灯(盆提灯)が必要となりますが、提灯の意味や飾り方、金額の相場など分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回終活ねっとでは、初盆の際の提灯について詳しくまとめましたので、初盆を迎える予定があるという方はぜひとも最後まで読んでいただき、参考にしていただければ幸いです。

  • 初盆ではなぜ提灯が必要となるのか?

    初盆で提灯を灯す意味や、仏教の各宗派などでの提灯の違いについて見ていきます。

  • 初盆での提灯はどのように飾れば良い?

    初盆で用意する提灯や飾る場所と数、いつから飾るの家などについて詳しく解説いたします。

  • 初盆の提灯は誰が買うものなのか?

    初盆の提灯は誰が買うのかや入手する方法、贈り方などについてご紹介します。

  • 提灯を買う際の金額の相場はいくら?

    提灯の金額の相場やレンタルできるかどうかなどについて見ていきます。

  • 提灯を処分する方法とは?

    使い終わった提灯をどのように処分するかについて説明いたします。

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なぜ初盆に提灯は必要なのか

お墓

お盆の時期となると、初盆であっても普通のお盆であっても提灯が飾られますが、その意味について気になる方も多いでしょう。

先ほども触れたように、初盆とは故人が四十九日法要の後に初めてあの世から帰ってくる里帰りのことです。
なお、初盆は関西(京都や大阪など)・中四国・九州(長崎や熊本、宮崎、鹿児島)で主に使われる言葉で、関東の場合は「新盆」と呼ばれます。

初盆を含めお盆の期間(7月もしくは8月13日から16日の間)は故人の霊が仏壇で過ごすことから、仏壇に祭壇を設けてさまざまな飾りやお供えをするのが慣習です。
また、この間に故人にゆかりのある方たちで初盆の法要をとり行います。

提灯を灯す意味

初盆の際の提灯は、戻ってくる故人の霊が途中で迷わないための目印として設置するものです。
特に、お盆の時期が始まる7月もしくは8月13日は迎え盆の際に、迎え火を玄関先で燃やす風習が変化して提灯を飾るようになりました。

なお、迎え火の火種は故人のお墓に参った際にお供えしたろうそくからもらい、提灯に移して持ち帰ります。

宗派による違い

初盆の際に飾る提灯ですが、仏教の各宗派によって扱いや意味が異なってきます。
ここでは、各宗派における提灯の扱いや意味についてそれぞれ見ていきましょう。

浄土真宗

浄土真宗の場合、そもそもお盆は行いません
理由として、浄土真宗では亡くなった方は阿弥陀如来のお力によって極楽浄土で生まれ変わるとされているためです。

このため、迎え火や送り火は行いませんが、お盆の間は飾りとして提灯(切子灯篭)を飾っておきます。
なお、提灯自体は浄土真宗本願寺派も浄土真宗大谷派でもほぼ変わりはありません。

曹洞宗

曹洞宗の場合、古くからの風習通りにお墓でもらった火で迎え火を燃やし、その後火をそのまま提灯に移す形となります。
なお、一般的には2つ1対で灯すものとされていますが、1つだけであっても特に問題はありません。

お盆の最終日には、送り火の意味で灯篭流しなどを行います。

日蓮宗

日蓮宗についても、13日に送り火を行った後で、その火を提灯に移して灯します。
16日に送り火を行い、故人の霊を送り出すという点も同じです。
また、提灯も絵柄の入ったもののほか、白提灯も用意します。

なお日蓮宗系の創価学会の場合も、提灯は普通の仏式の場合と同じものを使います。

真言宗

真言宗でも13日の迎え火の後に、火をそのまま提灯に移してお盆の期間中灯すことになります。

ただし、真言宗の場合は故人の三回忌まで提灯を使い続ける風習があることから、白提灯ではなく絵柄(家紋など)が入ったものを使うことが一般的です。

浄土宗

浄土真宗と同じく極楽往生の考え方を持つ浄土宗ですが、ほとんどの宗派と同じように迎え火も送り火も行います。

提灯も精霊棚の左右に一対設けるのが一般的で、こちらも他の宗派と同じく絵柄の入ったもののほか、白提灯を用います。

神道も同じ?

仏教と同じように古くから日本文化の中に息づいている神道では、お盆の際に提灯を設置するのでしょうか?

神式の場合も祖先供養の考え方があるため、仏教と同じく迎え火や送り火も行い、提灯も祖霊舎(仏式でいう仏壇)のところに飾ります。

初盆の提灯の飾り方

仏壇

具体的に初盆の際にはどのように提灯を飾るのでしょうか?
ここでは、初盆の際の提灯の飾り方や飾る場所・数、飾る期間について見ていきましょう。

初盆は白提灯を用意

普通のお盆では提灯の種類として家紋や色つきの絵柄の入ったものを用意しますが、初盆の場合はほかにも白提灯を用意します。

これは、初めてあの世から戻ってくる故人が迷わないようにという目印のためです。
ただ、迎え火で燃やした火を移す際にやけどの恐れもありますので、電気式のものも普及しています。

ちなみに、葬儀用の提灯を使うべきかという疑問もありますが、意味合いが異なることから区別される場合が多いです。

提灯の他に飾るもの

初盆では提灯のほかにも飾るものがいろいろとあります。
以下のリストで挙げていきますので、準備の際に活用していただければ幸いです。

  • 盆棚(精霊棚:「しょうりょうだな」という読み方)、もしくは祭壇
  • ほおずき
  • そうめん
  • こんぶ
  • なすの牛ときゅうりの馬
  • 水の子
  • みそはぎの花
  • 夏野菜(きゅうりやなす)や果物(なしなど)
  • 戒名の書かれた位牌

提灯を飾る場所と数

初盆の際に用意した提灯は飾る場所にはある程度の決まりがあります。
まず、普通の提灯を飾る場所は基本的に盆棚もしくは仏壇の前などです。
白提灯については自宅の玄関先や軒先、部屋の窓際、仏壇の前などに吊るしましょう。

また、置き方や個数には厳密な決まりはありませんが、盆提灯の場合は2個一対で飾るのが一般的です。
白提灯を吊るす場合は1個だけですが、吊るす場合は雨に濡れないように気を付けましょう。

都市部の場合

都市部ではスペースなどの問題から盆棚を置かない場合も少なくありません。
この場合は仏壇がそのまま盆棚の役割を持つことから、仏壇の前に2個一対置くことが多いです。

ただし、仏壇のある部屋があまりにも狭い場合は1個でも問題はありませんが、最低でも白提灯と普通の盆提灯を1個ずつ用意するのが良いでしょう。

洋間の場合

ご自宅がマンションなどの場合でも、そこに仏壇や盆棚があればじゅうたんやフローリングの上に飾っても問題はありません。
並べ方や部屋に合わせてモダンのものを用意するなど工夫しても良いでしょう。

提灯を飾る期間

提灯を飾るうえで気になるのが、飾る時間帯や飾る時期という方も多いでしょう。
ここでは、提灯を飾るタイミングについても見ていきます。

飾る時間帯

盆提灯や白提灯はお盆の間はずっと飾っておいて問題はありません。
また、点灯時間は夜が中心ですが、昼間でも大丈夫です。
電気式の場合は長時間つけておいても大丈夫ですが、適宜消すように心がけましょう。

火を灯すものの場合は、火事に注意する意味でも一度灯したらなるべくその場を離れないように注意しましょう。

いつからいつまで飾るの?

提灯を飾る時期は7月もしくは8月の初めごろから飾っておいて大丈夫です。
この場合は地域のお盆の時期に合わせると良いでしょう。

なお片づけるのは、お盆明けの17日以降で問題はありません。

初盆の提灯は誰が買う?

人々

初盆の提灯で重要な問題となるのが、「誰が買うのか」という点です。
ここでは初盆の提灯の用意の仕方について見ていきましょう。

親戚が贈る場合がほとんど

古くからの慣習では盆提灯は親戚の方が贈ることがほとんどです。
より正確には、盆提灯の方は兄弟や親戚などが、白提灯は飾る家の方(喪主など)が購入するのが通例とされています。

ただし、最近では飾る家ですべて用意する代わりに、親戚の方などがお金を出すというやり方が取られる場合も多いです。
なお、香典代わりに贈る場合は、故人との関係の近さにより金額が変わってきます。

手に入れる方法

初盆の提灯を入手する方法として、仏具店や通販で購入する方法や手作りする方法があります。

仏具のお店

一般的なのは、浜屋やはせがわなどの仏具店やホームセンターなどで購入するやり方です。
仏具店で販売されているお盆の提灯の価格は小さいもので1万円前後しますが、お盆の時期が近付くとお盆用祭壇などとセット販売で購入できる場合もあります。

通販

アマゾンや楽天、イオンなどの通販などでも購入が可能です。
この際に「はせがわ(ハセガワ)」といった仏具店のワードも合わせて入力すると、画像とともに仏具店で扱っている提灯の情報が出てきます。

加えて、普通に購入する場合に比べて安い価格、もしくは激安で売られていることも少なくありません。

手作り

購入する以外にも手作りという方法もあります。
主に画用紙などで作る方法で、意外と簡単にできるため、主に仏壇などが小さい場合に活用できるでしょう。

送り方

提灯の用意ができたら、どのような体裁でいつ送るかも大切です。
ここでは、提灯の送り方について見ていきましょう。

表書きと熨斗(のし)

提灯の現物を送る際は「御仏前」や「ご仏前」の表書きを用います。
また、提灯の代金を送る場合は「御提灯料」や「初盆(新盆)献灯料」といった表書きが一般的です。

熨斗については弔事用で、黒白や双銀の水引のデザインが入ったものを使いましょう。

箱の名前札について

地域によっては、初盆用の提灯の箱には、名前を記す名札(名前札)があります。
名前を記す際には、上側に横文字で「敬供」、その下に名前を記すというやり方です。

ただし、全国的な慣習ではないので、その風習がある場合にのみ参考にすると良いでしょう。

送るタイミング

送るタイミングはやはり初盆に間に合うのが理想的といえます。
このため、7月もしくは8月初めにはご遺族のもとに届くように、時間に余裕をもって送ると良いでしょう。

お返しはどうする?

お返しが必要か悩む方もいますが、初盆の提灯は送る側が故人の供養のために送るものであるため、基本的にお返しする必要はありません

むしろ、送る側も受け取る側があまり戸惑わないように、金額には注意した方が良いです。
なお、お返しをするということであれば、お礼状や手紙を添えてお礼をすると良いでしょう。

提灯の金額相場

お金

提灯を購入するからには、その金額の相場は気になるところです。
ここでは、提灯購入の際の相場について見ていきましょう。

提灯代の値段相場

普通のお盆の提灯は、おおよそ1万円から2万円が平均的な相場とされています。

なお、この金額で購入できるもののサイズは基本的に小さめですので、より大きなサイズのものを購入するということであれば、さらに値段は高くなる場合が少なくありません。
特に盆提灯の生産地として知られる福岡県の八女市や岐阜県のものは高級品であるため、10万円以上する場合もあります。

家紋入りの場合

お盆の提灯の中には堂々とした家紋の入ったものも多く見受けられます。
その家専用に使えるため、ぜひとも欲しいという方も多いでしょう。

家紋入りの提灯の場合は、普通の絵柄の入った提灯に比べて割高になる傾向があります。
その相場は、安くて1万5千円、高いものの場合は3万円ほどすることが多いです。

子供も払う?

故人が父、あるいは祖父・祖母という場合は、子や孫にあたる子供も提灯代を払うべきか悩む方も多いでしょう。
盆提灯を子供たちで送ると決めている場合は彼らで払っても良いです。

もし、子供が小さければ親が代わりに出して問題ありません

レンタルはできる?

提灯を持っていない場合でも、提灯レンタルサービスを利用することで借りることもできます。
特にマンション住まいなどで普段から提灯飾りをする習慣のない方にとっては、レンタル業者はありがたい存在といえるでしょう。

1度のレンタルで安くて2千円、セットで1万円台から2万円台で借りることもできます。
ただ、長い目で見て購入した方が安い場合もありますので、検討が必要でしょう。

提灯の処分方法

困った人々

古い提灯やいらない提灯を処分しようと考えている方もいるでしょう。
提灯を捨てたり、片付けたりするにはどうすれば良いのでしょうか?

燃やして処分する

基本的に不要となった提灯は燃やして処分します。
お焚きあげしてもらうか、ご自身で燃えるごみとして捨てるというのが多く見られるやり方です。

提灯は使い回すことも

また、普通のお盆の提灯の場合は、使い回すことも少なくありません。
使い回しをするということであれば、片付けの際に火袋をはたくなどきれいにしたうえで、防虫剤と一緒に保管するようにしましょう。

初盆の提灯についてまとめ

仏壇

今回終活ねっとでは、初盆の提灯についていろいろと見てきました。
内容をまとめますと、以下のようになります。

  • 初盆で提灯を灯すのは、あの世から戻ってくる故人のための道しるべとして置くという意味がある。
    基本的に迎え火の火を提灯に移して灯すが、浄土真宗の場合は飾りとしてちょうちんを並べる。
  • 初盆の提灯では、普通の提灯のほか白提灯も用意する。
    また、ほかにも盆棚なども飾り、提灯は仏壇や盆棚の前に配置し、白提灯は吊るす形で飾る。
    なお、提灯は主に夜の時間帯に点灯し、時期も初盆の前からお盆明けまで飾る。
  • 初盆の提灯は基本的に親戚の方が贈るのが慣習だが、最近では親戚の方にお金を出してもらい、故人のご家族が購入する場合も多い。
    提灯を入手する方法として仏具店や通販などで購入する方法や手作りで用意する方法がある。
    送る際には「御仏前」などの表書きを記したうえで、不祝儀用の熨斗を用意し、初盆に間に合うように送る。
  • 提灯の金額の相場は小さいサイズで1万円から2万円が普通だが、大きいものや家紋入りのもの、生産地のものは高額になる。
    また、レンタルも可能だが、購入した方がお得という場合も多い。
  • 提灯を処分する場合は、お焚きあげやご自身で燃えるごみとして捨てるやり方が多く見られる。
    また、提灯を使い回す場合もあり、その際にはきれいに掃除して防虫対策をしておく。

初盆の際に飾る提灯には、普通のお盆の提灯のほか白提灯を用意して、故人が迷わないようにします。
飾る際には、基本的に仏壇や盆棚の前に置くようにしましょう。
加えて、初盆の提灯は欲張らなければ安い値段で買うこともできます。

初盆では準備でとまどうこともたくさんありますが、提灯についてはこの記事も含め関連する情報源を参考にしていただければ良いでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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