お布施の金額相場はいくら?宗派・年忌法要別にご紹介します

お布施はお坊さんに渡す重要なものですが、金額相場がわからない方が非常に多いです。宗教による差や法要ごとの差、すべて把握するのは困難で、適正金額の感覚はそうないものです。お困りの方のために、入れ方や書き方も含め、お布施の相場を法要別にご紹介します。

目次

  1. お布施の金額相場はいくら?
  2. お布施とは
  3. お布施の金額相場とは?
  4. お布施袋の金額の書き方
  5. お布施のお金の入れ方のマナー
  6. お布施のお金の包み方
  7. お布施以外の僧侶に渡す謝礼金
  8. お布施の金額相場に関するまとめ

お布施の金額相場はいくら?

お金

葬式や年忌法要では必ずある程度の金銭が動きますが、お布施をいくら包めばいいのか悩ましいものです。
場合によっては式場を借りたりもするので、きちんと計算しておかないと当日に困ることになりかねません。

今回、終活ねっとではお布施の金額相場について、以下の実用的な情報をまとめてみました。

  • お布施の本来の意味と、各宗教のお布施の相場。
  • 葬儀以外の法要・法事について、概略とお布施の相場。
  • お布施の金額の書き方、マナー、包み方。
  • お布施とは別に用意するものについて。

今後の法事・法要のためにも、ぜひ詳細を知って役立ててみてください。

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お布施とは

お墓

お布施は一般的に、お寺のお坊さんに謝礼として渡すお金とされています。
寺院や霊園の活動を維持するためにお供えし、御本尊を守ることにより故人の供養を行うわけです。

お布施とは、本来読経や戒名の対価ではなく、「自分のもつものから見返りを求めずに喜んで差し出すもの」です。
そのため明確な金額は決まっておらず、お布施の料金目安を表記したサービスが激しい反発を受けてしまったこともあります。

しかし、普段縁遠いお布施の金額は、具体的に指定してもらいたい方が多いのも事実です。
聞くにしても失礼にならない聞き方がわからずに、途方に暮れる方も多いです。

お布施は元々仏教用語なので、仏事の際のみに包まれます。
別の宗教においても同様のものはありますが、呼び方が変わってきます。

幸福の科学では「植福」、創価学会では「財務」、天理教では「御供」とされています。
神式では「御神饌料」や「御玉串料」、キリスト式では「御花料」や「御ミサ料」などに代わります。

お布施の金額相場とは?

仏壇

上記の意味合いからお布施の金額がはっきり決められていないとはいえ、相場は抑えておきたいところです。

地域によっても若干の違いがありますが、檀家や菩提寺との関係がある場合は直に相談となることが多く、ここから変動します。
目安として、ここでは宗派や法要別にご紹介していきます。

葬儀

お葬式と通夜はまずセットで行われるので、お布施もそれらを合わせたものとしてお渡しします。
枕経をあげてもらう場合は、その料金もこみになると考えて問題ありません。

宗教・宗派によって戒名も違ってきます。
実際には戒名が大きな目安となるので、宗派別に見ていきましょう。

なお、生前に寺院や社会貢献をされた方にランクの高い戒名がなされます。
なので、単純にお金を多く払うほど高いランクがつけられるわけではありません。

平均額は40~50万円ほどですが地域による差もあり、北海道や九州などは少額に、関東や中部などは高額になる傾向があるようです。

それでは、それぞれの宗教ごとに戒名は一覧表で示していきます。

浄土真宗

浄土真宗では戒名ではなく法名といいます。

法名 相場
釋・釋尼がつく普通の法名 20万円~
院号のつく院釋・院釋尼 50万円~

浄土真宗には葬儀とは別に、報恩講という宗祖の親鸞聖人の恩に報いる大事な行事があります。
この時のお布施の相場は3~5千円ほどとなっています。

入仏慶讃法要という、引っ越しや修復を行って御本尊を改めて自宅に迎える時に行う法要もあります。
一般的には入仏式とよばれ、このお布施の相場は1~5万円ほどです。

真宗西本願寺派

浄土真宗西本願寺派は、肉食や結婚も許容している最も庶民的な宗派といえます。
初七日までを含めて20~30万円ほどとなることが多いようです。

生前の格付けには意味がなく死後は皆平等な仏となり、法名は葬儀の間に自然につくという教えがあります。
そのため、法名料としてとることはほぼありません

真宗大谷派

本願寺派は西で広まりましたが、東では大谷派が多数を占めています。
こちらも初七日までを含めて20~30万円ほどが目安となり、法名料としてはお布施をとりません。

浄土宗

浄土宗で戒名をする場合は、年収の10~20%が目安といわれています。

戒名 相場
信士・信女 30~40万円ほど
居士・大姉 50~60万円ほど
院居士・院大姉 70万円以上

曹洞宗

曹洞宗は戒名のランクに準じた額となります。

戒名 相場
信士・信女 30~50万円ほど
居士・大姉 50~80万円ほど
院信士・院信女 100万円以上
院居士・院大姉 100万円以上

臨済宗

臨済宗も、曹洞宗とほとんど変わりません。
ただ、戒名として院信士・院信女が存在しません

戒名 相場
信士・信女 30~50万円ほど
居士・大姉 50~80万円ほど
院居士・院大姉 100万円以上

天台宗

天台宗は、曹洞宗とかなり近い内訳となっています。

戒名 相場
信士・信女 30~50万円ほど
居士・大姉 50~70万円ほど
院信士・院信女 80万円以上
院居士・院大姉 100万円以上

真言宗

真言宗は、天台宗と同じ相場感です。
真如苑のような比較的新興のところは、また個別に相談する必要があります。

戒名 相場
信士・信女 30~50万円ほど
居士・大姉 50~70万円ほど
院信士・院信女 80万円以上
院居士・院大姉 100万円以上

日蓮宗

日蓮宗では、戒名ではなく法号と呼びます。

法号 相場
信士・信女 10~30万円ほど
居士・大姉 30~50万円ほど
院信士・院信女 50万円以上
院居士・院大姉 100万円以上

初七日や二七日などの法要

初七日や二七日といった法要は、故人が極楽浄土へ向かえるよう七日ごとに行う法要です。
七日ごとに審判が行われていて、三七日は邪淫に対する減罪、四七日は言動に対する減罪などそれぞれ裁きの種類が決まっています。

これらを経過した後、七七日となる四十九日で極楽浄土に行けるかの最終判断が下されることになります。
近年では、初七日を繰り上げで行い、四十九日までの法要を省略する形が増えています。

僧の方に目安を伺うのが無難ですが、相場は3~5万円となります。

水子供養

中絶・流産・死産などによって生まれてまもなく亡くなった子の場合は、水子供養をする選択肢があります。

7歳までは神の子とされるので、昔は葬式をしなかったり無縁仏として葬ることがほとんどでした。
近年では遺族のお気持ちをふまえて行うことがあります。

寺院や頼むことの多さによって異なるため一概にはいえませんが、通常の葬儀より簡略であり、費用も少なくなることが多いです。

四十九日法要(忌明け法要)

現代では七日ごとの法要は省略されることが多くなりました。
しかし、四十九日法要は極楽浄土に行けるかどうかの重要な節目なので、これだけはしっかり行う場合が多いです。

次の生を受けるまで霊体となっている四十九日までを中陰をいいます。
この期間以降は年忌法要となるので、身内だけで行ったり、故人や遺族のご意向に沿って省略することも稀ではありません。

七日ごとの法要と同じで、相場は3~5万円となります。

納骨法要

納骨式ともいわれるもので、実際に御遺骨をお墓や納骨堂に入れる法要です。
一般的には四十九日法要と同時に行われます。

四十九日までにお墓を用意できていない場合もありますが、それまでに入れないとダメということはありません。
法律的にも何も問題ないので、僧の方と相談し、年忌法要と合わせるのがスムーズです。
お布施の相場は3~5万円となっています。

費用を工面できなかったり寺院に全てお任せしたい場合は、永代供養を考えるといいでしょう。
永代供養料とお布施は別ですので注意しましょう。

お仏壇などにご先祖様の魂が宿っていると考えられているので魂抜き、魂入れという法要もあります。
こちらのお布施の相場は1~5万円です。

浄土真宗では概念が少し違い、入仏法要・遷仏法要となりますが、お経を唱えることやお布施の相場は大きく変わりません。

新盆(初盆)やお盆の法要

四十九日法要を過ぎてから初めて迎えるお盆が新盆で、それ以降は普通にお盆となります。
新盆は大きく行われることもありますが、お盆は親族のみで行われることがほとんどです。

盆供養は先祖供養の意味合いが主ですが、施餓鬼法要というものもあります。
生前悪行を積んで亡者の世界に落とされた者たちにも供物を施し、同時に徳を積む法要です。

この時期に僧の方が一軒一軒檀家を回り、精霊棚に向かってお経をあげることを棚経とよびます。
シーズン中は僧の方も忙しく、暑い中を駆け回ることになるので、環境を整えて労わるといいでしょう。

お布施の相場は5千~1万円となります。

お彼岸

春と秋に行われるお彼岸のお墓参りは日本独特のもので、種まきの春や収穫の秋といった自然崇拝や先祖への感謝の意味もこめられています。

個人法要にする場合は相場は3~5万円となりますが、寺院などで行われる合同法要会では3千円~1万円ほどになるようです。

百箇日法要

百箇日法要は、故人を失った遺族が悲しみを終え、気持ちを切り替えるための法要です。
故人はすでに極楽浄土へ行っていますから、ほとんど身内だけで行います。

お布施の相場は3万円~5万円になります。

月命日の法要

月命日とは月参りともよばれる、故人がなくなった日を基準にした、同月でない残りの毎月11ヶ月の同日に行う法要のことです。
このように定期的に法要を行う日を忌日といい、その前夜のことを逮夜といいます。

お布施の相場は1~5万円となります。

一周忌

故人が亡くなってちょうど1年の日に行われるのが一周忌です。
基本的に近しい人だけで行われます。

お布施の相場は3~5万円となっています。

三回忌以降の年忌法要

年忌法要にはいつまで続けなければいけないという決まりはありません。
しかしその回数は多く、三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十五回忌・三十三回忌・三十七回忌・四十三回忌・四十七回忌・五十回忌まであります。

相場は1~5万円となりますが、行う年度とお布施の額を早い段階で決めてしまう場合も多いようです。

その他のお布施

仏壇を購入した時には、仏壇開きとよばれる開眼法要があります。
慶事なので結びきりの祝儀袋を使用し、お布施の相場は1~3万円ほどとなります。

4月8日にお釈迦様の誕生日を祝う花祭りという行事もあります。
こちらはお賽銭を100~500円程度投げることが多く、ほとんどお布施を用意することはありません。
お布施袋で渡すにしても、3千円までで十分でしょう。

厄年に行う厄払いではお布施ではなく祈祷料となりますが、こちらの相場は3千円~1万円ほどです。

お布施袋の金額の書き方

困った人々

お布施袋の金額の正しい書き方もご紹介します。

お布施袋自体は、量販店で売っているものでも、郵便番号欄のない無地の封筒を代用してもかまいません。
表の中央上部に表書きとして「お布施」または「御布施」と書かれているものを選ぶか、なければ自分で書き足します。

お布施は用意して渡すものなので、濃墨や濃い筆ペンでOKです。
中央下部に名前をフルネーム、もしくは「〇〇家」と書き、表書きはこれで完了です。

御布施の金額は、裏書きとして書きます。
記載がなくても失礼にはあたりませんが、僧の方が事務処理をしやすくなるので書いていたほうが親切でしょう。

裏面の下部に必要であれば住所を書き、次に順になるよう金額を書きます。
金額を書くときは、頭に「金」をつけます。

内袋(中袋)がある場合は、お布施袋には書かずにそちらに記入してください。
あらかじめ記載欄が記されているものもあります。

縦書きは漢字で書く

お布施袋はほとんど縦長でしょうから、金額も縦書きにすると収まりがよくなります。
法事・法要に共通することですが、この場合は旧字の漢数字で書く必要があります。

数字 書く文字
1
2
3
5
6
7
8
仟または阡

旧字で改ざんを予防していた頃の慣習が、そのまま葬儀のマナーとして根付いています。
「円」を「圓」と書き換えたり、金額の終わりに「也」を書くこともありますが、これらは好みでかまいません。

裏面の中央下部からやや左に、住所や連絡先など他に必要なことを先に書き、その左に金額を書きましょう。

横書きは数字で書く

横書きにする場合は、数字のみ普段使っているアラビア数字で書きましょう。
頭に「金」を書くこと、濃い字で書くことも変わりません。

裏面の下部で、上段に住所や連絡先などを書き、下段に金額を書いてしめると綺麗になります。

お布施のお金の入れ方のマナー

お金

お布施のお金の入れ方にも、正式なマナーがあります。
香典袋とは違うところがあるので注意してください。

新札を使ってもいいの?

「御霊前や香典袋では、予期していたという印象を避けるために新札を使わない」ということはよく知られています。
しかし、お布施は不幸など起こっていない僧の方に対して準備するので、新札は全く失礼になりません。

葬儀の際のお布施は高額になりやすいですが、新旧を気にかける必要はないので安心しましょう。

4や9のつく金額は避ける

4と9は「死」と「苦」を連想するため、冠婚葬祭全般で書かないことになっています。
当然御霊前やご香典でも同じことがいえて、漢数字にも代用できるものがありません。

偶数ではなく奇数がつく金額を包む

金額については、桁の頭が偶数か奇数かで迷う方もおられます。
「偶数は割れるので別れを連想するから避ける」というマナー講座もありますが、これはお布施を使う仏教の解釈ではありません

そもそも〇千円・〇万円となっている時点で偶数ですので、2万円であっても6万円であっても失礼にはあたりません。
ただ、上記のマナーを気にされる方がいる場合は奇数にしておくのが無難です。

幸いお布施の金額は1・3・5が出ることが多いので、気にかかることは少ないと思います。

お札の入れ方に注意

少々不思議なやり方ですが、不幸のない寺院に対して渡すものなので、慶事と同じ入れ方になります。
肖像画を表に合わせ、入れるときに最後になる方向で入れます。

お布施のお金の包み方

お金

お布施のお金の包み方も、包むものによって注意することがあります。

奉書紙に包む

本来、お布施は奉書紙に包んで渡していたので、こちらが正式なものとなります。
つるつるしているほうが表なので、包む時は裏を上にしてから折りましょう。
紙幣は直接ではなく、半紙で包んでから奉書紙の上に置いて包みます。

地域によって水引きの有無や色の使い分けがされていることがありますが、上述の通り僧の方に渡すものなので、何もなくても問題ありません。

封筒に包む

奉書紙やお布施袋が用意できない場合は、郵便番号欄のない無地の封筒でもかまいません。
不幸が重なる意味を避けるため、封が二重になっていないものを選びましょう。

市販されているものでOKです。
不祝儀袋は厳密に考えると失礼にあたりますが、最近では気にされない方も多いようです。

結婚式や七五三で使われる祝儀袋は、何度も繰り返して祝いたい「花結び」が使われていることが多いので、避けた方がいいでしょう。
のし袋を使う場合も花結びがあるものは避け、無地のものを用意しておくといいでしょう。

お布施以外の僧侶に渡す謝礼金

仏壇

葬儀に関して、僧の方にはお布施でほとんどのお金を渡すことができます。
しかし、礼儀として別々にしなければならないものもあります。
書き方、包み方はお布施と同じで大丈夫です。

お車料

「足を運んできてくださったことに対するお礼」です。
交通費そのものを示すわけではありませんが、遠方からきてくださった場合は鑑みて包んでおくのが快いでしょう。

3千円~1万円が相場のようです。

御膳料

僧の方が都合などで会食を辞退される場合、お渡しするのが御膳料です。
なので、同席されるときには必要ありません。

5千円~1万円が相場となっているようです。

お布施の金額相場に関するまとめ

人々

いかがでしたでしょうか?
お布施の金額相場について、まとめると以下になります。

  • お布施の金額の相場は、宗教と戒名のランクにより20~100万円以上に変動する。
  • 葬儀と初七日までを含め、まとめて渡すことも多い。
  • 四十九日法要が終わり、月命日や年忌法要になると3~5万円ほどに落ち着く。
    年数が経過するほど少額になる傾向にある。
  • 金額は、縦書きの場合は漢数字で、横書きの場合はアラビア数字で書く。
  • 不幸のないお寺に渡すため、包み方は慶事に準じ、新札を使っても大丈夫。
    お札は肖像画を表にし、入れるとき最後になる方向でいれる。
  • 奉書紙はつるつるが表になるよう、半紙で紙幣を包んでから包む。
    封筒を使うなら無地を選び、二重のものは避けること。
  • お車代、御膳料は別に包むこと。

宗教、法要によって異なりますが、意義によって相場が変わると思うと腑に落ちた方も多いのではないでしょうか。

終活は故人をとりまく様々な要因を見返して、故人と己の人生を見つめなおす良い機会でもあります。
お布施の金額相場を考えて生前から話と準備をしておくと、遺族も心地よく供養することができるでしょう。

最後までよんでくださり、ありがとうございました。

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