浄土真宗の場合お布施はいくら包む?お布施の包み方や渡し方もご紹介

自分の家は浄土真宗だという方は多いと思います。 しかし、お布施を払ったことのある方は、余りおられないでしょう。 お布施はどの位がよいのか、どのように渡すのか、分からない方も多いでしょう。 浄土真宗のお布施について、包み方や渡し方などを含めて分かりやすく解説します。

目次

  1. 浄土真宗のお布施について
  2. 浄土真宗とは
  3. 浄土真宗のお布施の金額相場
  4. 浄土真宗のお布施の書き方
  5. 浄土真宗のお布施袋の包み方
  6. 浄土真宗のお布施の渡し方
  7. お布施以外に僧侶に渡す謝礼金
  8. 浄土真宗のお布施に関するまとめ

浄土真宗のお布施について

葬儀

仏教にもいろいろな宗派がありますが、浄土真宗のお布施はどのくらいなのでしょうか。

宗派は浄土真宗だという方は多いと思いますが、ご自身でお布施を払ったことのある方は余りおられないでしょう。
お布施をどの位包んだらよいのか、いつどのように渡したらよいのか、分からない方も多いと思います。

そこで今回終活ねっとでは、浄土真宗のお布施について、以下の事項を解説します。

  • そもそも浄土真宗とは、どのような宗派なのか?
  • 浄土真宗のお布施の金額の相場は、どのくらいか?(葬儀・法要別)
  • 浄土真宗のお布施の書き方は?
  • 浄土真宗のお布施の包み方は?
  • 浄土真宗のお布施の渡し方は?
  • お布施以外に僧侶に渡す謝礼金は、どんなものがあるのか?

お布施の包み方や渡し方などを含めて分かりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みください。

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浄土真宗とは

葬儀

浄土真宗は、浄土宗を開いた法然の弟子の親鸞により、鎌倉時代中頃に開かれました。
浄土真宗にもいくつかの派がありますが、現在は浄土真宗本願寺派(西本願寺派)と真宗大谷派(東本願寺派)の2派を中心に、わが国で最大の宗派になっています。

浄土真宗では、ご本尊の阿弥陀如来のお慈悲のはたらき(本願力)により、念仏を唱えれば「即身成仏」すると教えます。
つまり、亡くなった方は念仏によりすぐに仏になるというものです。

また、浄土真宗の教えでは、お布施はご本尊の阿弥陀如来へのお礼であり、お寺や僧侶へのお礼ではありません。

浄土真宗では「霊」という考え方がない

浄土真宗では、葬儀や法要のやり方や作法が他の宗派と違うところがあります。
浄土真宗の教えでは、亡くなると念仏を頂きすぐ仏になりますので、霊という概念がありません。
したがって、故人の冥福を祈ったり霊を供養する必要はなく、追善供養や永代供養を行いません
浄土真宗には「永代経」という言葉がありますが、永代供養とは意味が違います。
永代経とは「末永くお経を読む」ということで、これにより仏縁をつなぐことを願うものです。
故人を縁として、自分だけではなく後の世代も仏縁に出遇うことを願って、永代経法要を行います。

浄土真宗では位牌を作らない

浄土真宗では位牌は作らずに、「過去帳」を使います

浄土真宗の教えでは、亡くなった方はすぐに成仏しますので、位牌を作って供養する必要はないのです。

ただ、お寺から頂いた法名を法名軸や過去帳に記載して、仏壇に安置することがあります。
過去帳には亡くなった方の法名の他に、俗名・死亡年月日・享年などを記載します。

浄土真宗のお布施の金額相場

葬儀

お布施の金額は、法要の内容や地域によって異なります。
どの宗派でも葬儀や節目の法要のお布施は、通常のお墓参りの際のお布施より高額です。

お布施というと、まず読経をお願いする際のお布施をイメージされると思います。
しかし、他にも戒名や法名を付けていただく際のお布施や、お車代・御膳料もあります。

他の宗派では、お布施はお寺への寄進やお坊さんへのお礼の気持ちと言われます。
しかし、浄土真宗では、お布施はご本尊の阿弥陀如来への感謝の心を示すものです。
ですから、お布施の額はご自身の気持ち次第の額でよいとも言われます。

そうは言っても、一応の相場というものはあります。
ここでは、葬儀や法事・法要などの際に読経をお願いした際のお布施を中心に見ておきましょう。

葬儀

お葬式のお布施は、通常、通夜から葬儀・告別式までの一連の儀式のお礼を一括して渡します。
このお布施の金額は、葬儀の規模やお寺との関係などにもよりますが、10万円~30万円位です。

他宗派の場合は、おおむね20万円~50万円位で宗派によっては100万円近いこともあります。
ですから、浄土真宗のお布施は比較的低いと言えるでしょう。

戒名の位によって変わる?

故人がお寺から頂く名前を戒名と言いますが、浄土真宗では戒名ではなく「法名」と言います。

他宗派の「戒名」には信士・信女、居士・大姉、院信士・院信女、院居士・院大姉などがあります。

戒名を付けて頂くときは、葬儀のお布施とは別にお礼のお布施をお寺にお渡しします。
戒名のお布施の相場は、下表のように宗派や戒名の格や位によって違います。
お布施の額は、地域や個別の寺院によってもかなり異なりますので、目安としてご覧ください。

浄土宗 真言宗・天台宗 曹洞宗・臨済宗 日蓮宗
信士・信女 30~40万円 30~50万円 30~50万円 30万円~
居士・大姉 50~60万円 50~70万円 50~80万円
院信士・院信女 70万円~ 80万円~ 100万円~ 50万円~
院居士・院大姉 100万円~ 100万円~ 100万円~

浄土真宗の「法名」は、男性は「釋○○」、女性は「釋尼○○」と決まっています。

浄土真宗では、阿弥陀如来様が誰でも平等に救うという教えで法名に格や位はありません。
お寺に高額の寄進をした方に院号が贈られますが、院号は法名ではなく、偉いわけでもありません。

浄土真宗では、法名を頂く際のお布施は必ずしも必要ないとされています。
しかし、実際には3万円~10万円前後のお布施をお渡しすることが多いです。
また院号は通常法名と一緒に授けられますので、お布施もその分高めにするのが普通です。

お寺によっては、高額のお布施を求められることもあります。
そのような場合は、親族などに聞いたり、お寺に率直に確認し、納得できる額にするとよいでしょう。

初七日や二七日などの忌日法要

仏教では、亡くなってから7日ごとに7回の忌日があります。

7日ごとに菩提寺にお参りすることを「七日参り」といい、ご遺族が追善供養をします。
浄土真宗は即身成仏との教えですから、追善供養ではなく仏法に出遇う仏縁としての法要になります。

初七日の法要は、最近は葬儀の当日に繰り上げて一緒に行うことが多いです。
初七日のお布施は、葬儀のお布施とは別に3万円~5万円を用意するのが普通です。

四十九日以外のその他の七日参りのお布施は、3000円~5000円位です。
なお、月命日にお参りする月参りのお布施も、3000円~5000円位が多いです。

四十九日法要

四十九日法要は、忌明けの大事な法要ですので、お布施も3万円~5万円位にします。
浄土真宗では、忌の概念がなく忌明けとは言いませんが、節目の法要として同様のお布施を用意します。

建碑法要

ご遺骨はお墓か納骨堂に納骨しますが、新しくお墓を建てたときは「建碑法要」を行います。

よく開眼法要と言いますが、浄土真宗では霊や魂という考えがないので、単に建碑法要といいます。
建碑法要のお布施は、2万円~3万円位です。

通常、建碑法要と同時に納骨法要も行います。

入仏法要

新しい仏壇を購入したときは、「入仏法要」を行います。
阿弥陀様をお迎えし、これからお勤めをさせて頂きますという趣旨の法要です。

他宗派では、魂入れや魂抜きといいますが、浄土真宗では「魂」は使いません。
入仏法要のお布施は、1万円~2万円位です。

初盆(新盆)やお盆

お盆は、毎年8月13日~16日ですが、7月13日~15日に行うところもあります。
一般にご先祖が家へ帰ってくる期間として供養するものです。
お盆の時期には、お寺でも盂蘭盆会(うらぼんえ)の法要が行われます。

四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆を初盆(新盆)といいます。
初盆のときは、お墓参りした後で、お坊さんや親族などを招いて法要を行います。

浄土真宗には忌の概念がなく、お盆や盂蘭盆会も供養ではなく、仏縁をつなぐものとして行います。

初盆のお布施の相場は、3万円~5万円位です。
初盆以外の毎年のお盆のお布施は、5千円~1万円位です。
お布施の相場は、浄土真宗でも他宗派でもほぼ同様です。

お盆の時期には、飢えに苦しみ彷徨う餓鬼の霊を供養する施餓鬼もありますが、浄土真宗は霊を認めませんので施餓鬼は行いません。

初彼岸やお彼岸

お彼岸には、春の彼岸と、秋の彼岸があります。
お彼岸の期間は、「春分の日」、「秋分の日」を中心に前後3日間です。

お彼岸にはお墓参りをするのが一般的ですが、お寺で合同法要も行われます。

お彼岸のお墓参りの際に読経をお願いするときのお布施は、3000円~5000円が目安です。
合同法要に参加するときは、3000円~1万円程度のお布施になります。
別途個別に法要を行う際は、3万円~5万円程度を包むこともあります。

百箇日法要

百箇日に近親者を招いて法要をすることもあります。
ご遺族の1つの区切りではありますが、最近は百箇日法要は行わないことが多いです。

一周忌の法事

一周忌は、故人の死後満一年目の祥月命日で、喪明けとなる大事な法要になります。
親族や親しい知人をお寺や自宅などに招き法要を行い、故人を偲んで会食をするのが一般的です。
金額は3万円~5万円が相場です。

祥月命日

祥月命日は、いわゆる命日で、毎年の亡くなった月日と同じ月日です。
通常の年の祥月命日のお布施は、5千円~1万円です。

三回忌以降の年忌法要

三回忌は、死後満二年目の祥月命日です。
一周忌と同様に、近親者や知人を招き、お寺や自宅などで法要を行い、故人を偲んで会食します。
お墓が近ければ、法要後にお墓参りをします。

お布施の相場は、1万円~5万円位です。

七回忌以降は、招く人も少なくなり、会食も簡略化され、お布施の額も次第に低くなります。
一般に三十三回忌が弔上げになりますが、最近は十三回忌や十七回忌で弔上げにする例も多いです。

報恩講の法要

親鸞聖人の祥月命日の11月28日を中心に営まれる浄土真宗の最大の行事です。
報恩講の際のお布施は、地域によってかなり違いがありますが、3000円~1万円程度です。

浄土真宗のお布施の書き方

葬儀

浄土真宗のお布施の書き方のマナーや注意点をまとめておきましょう。

表書きの書き方

お布施の表書きは、普通の黒墨を使い「お布施」や「御布施」と書きます。
「御経料」や「供養料」、「志」とはしません。

「お車代」や「御膳代」は、別の封筒に「お車代」や「御膳料」などと書いて用意します。

名前の書き方

名前は、表書きの下段に家名を「○○家」と書くか、施主の氏名をフルネームで書きます。

金額の書き方

金額は、旧字体の漢数字で書きます。
例えば、「金参萬圓(也)」とします。

数字は、「壱」・「弍」・「参」を使いますが、「萬圓」は簡単に「万円」と書く方も多いです。
「也」は、書かなくても構いません。

浄土真宗のお布施袋の包み方

葬儀

お布施は、奉書紙に包むのが丁寧ですが、最近は封筒や袋を使用することも多いです。

奉書紙に包む

お布施の包み方の正式なマナーは、奉書紙に包むことです。
お布施のお札をまず半紙などで包んでから、そのお布施の入った中包を奉書紙で包みます。

封筒に入れる

お布施を封筒に入れるときも、お札をそのまま入れるのではなく、半紙などに包んで入れましょう。

封筒の場合は白無地の封筒を使います。
不幸が重なり縁起が良くないとされますので、二重封筒は使用しないようにしましょう。
また白い封筒でも、郵便番号欄が印刷されている封筒は失礼です。

袋を使うときは、不祝儀ではありませんので、のしのない袋とします。

水引は必要?

水引は付ける必要はありません
水引きを使用するときは黒白または双銀などにします。

浄土真宗のお布施の渡し方

葬儀

浄土真宗のお布施の渡し方は基本的には他の宗派と同じです。
しかし浄土真宗の場合はご本尊にお渡しするものですので、ご挨拶の際に添える言葉が違います

お布施以外にお菓子なども持参すべき?

浄土真宗では、お布施以外にお菓子などを別途用意する必要はありません
参列者に引出物を用意しているときは、お坊さんがお帰りになる際にお布施と一緒にお渡ししましょう。

お布施を渡すタイミング

お布施をお渡しするのは、お坊さんをお迎えして挨拶する際か、お帰りになる際にします。

法要の後に会食がある場合とない場合、またお坊さんが会食に出て頂けるかどうかによって、お渡しするタイミングは異なります。

会食がない場合

お坊さんをお迎えしてご挨拶する際にお渡しする方が多いですが、法要などが終わり一段落したところでも差し支えありません
お布施とともに、お車代や引出物などがあれば一緒にお渡しします。

会食を辞退された場合

法要が一通り終わったらお坊さんを会食の席にご案内しますが、辞退される場合もあります。
その際は、お布施と御膳代やお車代を合わせてお渡しします。

会食の出欠は、事前に伺っても失礼ではありません。
そうすれば、最初のご挨拶のときにお渡しすることもできます

会食に出席される場合

お坊さんが会食に出席される場合は、御膳代は必要ありません
お坊さんがお帰りになる際に、お布施とお車代をお渡しします。

お布施を渡す方法

お布施をお渡しするときは、お布施を直接手渡しするのは失礼です。
お布施は、小さなお盆に載せるか袱紗に入れてお渡ししましょう。

お布施の向きは、ご住職さんから文字が読めるような向きを変えてお渡します。

お盆にのせる

お布施を入れた封筒や袋を小さなお盆にのせて、お坊さんの方に向けて差し出しましょう。
切手盆という、香典袋やご祝儀袋を載せる小さいお盆がありますので、用意しておくと便利です。

袱紗に入れる

お盆がないときは、お布施を袱紗に入れてお渡しするとよいでしょう。

渡すときには挨拶を添える

浄土真宗では、お布施はご本尊の阿弥陀如来への感謝の気持ちです。
他の宗派と違い、お経を読んで頂いたお坊さんやお寺へのお礼ではありません。
ですから、お布施をお渡しする時は次のような言葉を添えましょう。

例文
「おことづけして申し訳ありませんが(ご本尊阿弥陀さまに)お供え下さい」

自分でご本尊にお供えすべきところ恐縮ですがご住職にお願いします、という意味です。
ご住職に対しては、「ありがとうございました」とのお礼の一言を忘れずに申し上げましょう。

お布施以外に僧侶に渡す謝礼金

葬儀

お布施以外に僧侶にお渡しする謝礼金について、簡単にまとめておきましょう。

お車代

お坊さんをご自宅など菩提寺以外の場所にお招きするときは、お布施とは別にお車代を用意します。
お車代の金額は、お坊さんに移動していただく距離にもよりますが、5000円~1万円位です。
菩提寺で法要を行うときは、お車代は不要です。

御膳料

御膳料は、法要後の会食をお坊さんが辞退されたときにお渡しします。
会食に出て頂けるときや最初から会食の予定がないときは、御膳料は必要ありません。

御膳料の相場は、5千円~1万円位が多いです。

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浄土真宗のお布施に関するまとめ

葬儀

今回終活ねっとでは、浄土真宗のお布施について、解説してきました。
今回の記事の要点は、次のとおりです。

  • 浄土真宗は、法然の弟子の親鸞が開いた宗派で、本願寺派(西本願寺派)と真宗大谷派(東本願寺派)がある。
    念仏を唱えれば即身成仏するとの教えで、霊の考えがなく、位牌を作らない。
  • 浄土真宗のお布施は、僧侶や寺へのお礼でなく阿彌陀如来への感謝の気持ちである。
    お布施の相場は、法要の内容により異なるが、他宗派より比較的低いことが多い。
    戒名を浄土真宗では「法名」と言うが、他宗派と違い法名に位はない。
  • 浄土真宗のお布施の書き方は、他宗派とほぼ同様であるが、阿弥陀様への感謝の気持ちであり、表書きなどで注意すべきこともある。
  • 浄土真宗のお布施の包み方は、他宗派と基本的に変わりはない。
    弔辞ではないので、使う封筒や水引きなどは注意する。
  • 浄土真宗のお布施の渡し方も、タイミングや渡す方法などのマナーは他宗派と変わりない。
    ただお布施は阿弥陀様への感謝の気持ちで、渡すときに添える言葉が違うので注意する。
  • 僧侶に渡す謝礼金は、お布施以外にお車代5000円~1万円、御膳料5000円~1万円位がある。

仏教にもいろいろな宗派があり、それぞれの教えの違いによりマナーや作法も異なります。
お布施の額や渡し方も戸惑うことも多いと思いますが、ご自身で納得して進めることが大切です。

今回の記事を参考にして頂ければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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