四十九日法要の流れはどんな感じなの?

四十九日法要の流れとはどのようなものなのでしょうか?
そもそも四十九日法要とは、故人の死後49日後には故人が仏の元に行くとされる仏教において重要な法要の一つとされています。
四十九日法要には出席したことがなく具体的に何をやるものなのか、もしくは施主にはなったことがなく、何を準備していいのかわからないといった方は多いでしょう。
また、四十九日法要のために日程を調整したいけれど、どれくらい時間がかかるものなのか知っておきたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回終活ねっとでは、四十九日法要の当日の流れについて所要時間なども合わせ、以下のことを解説していきたいと思います。
- 四十九日法要の当日の流れについて
- 四十九日法要にかかる所要時間について
- 葬式から四十九日までの流れについて
四十九日法要に参加する機会はあまり多くはないかもしれませんが、事前に準備することが多いのでこの記事を通して全体の流れを理解しておくといいと思います。
とどこおりなく法要を行える、もしくは参加することができるように、ぜひ記事をチェックしてみてください
四十九日法要の当日の流れ

四十九日法要の当日の流れはどのようなものなのでしょうか?
四十九日法要と聞くとなんだかたくさんのことをする必要があり、全体としてどのような順番で何をすべきかわからない方も多いことでしょう。
以下では四十九日法要の当日の流れについて、寺院で行う場合と自宅で行う場合に分けて解説していきたいと思います。
まずは寺院で行う場合について説明します。
寺院で行う場合
家族だけで法要を希望される方などは自宅で四十九日法要をすることが多いですが、寺院で行うと、法要後に納骨を合わせて行うことができることから、寺院で四十九日法要を選ばれる方もいます。
以下では、寺院で行う場合の基本的な流れについて詳しく解説していきます。
開式
四十九日法要というと、いきなり読経から始まるイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ですがそもそも法要は施主が行うものであるため、僧侶を仏壇の前に案内したあとには施主が簡単に開式の挨拶を行います。
読経・焼香
施主からの挨拶の後には僧侶による読経及び焼香が行われます。
焼香の順番としましては、まず施主から行いその後に故人の親族等が行い、次に故人の友人・知人という順で行います。
焼香の仕方については、基本的に、右手の親指・人指し指・中指の3本で抹香をつまみ、額に押しいただきます。
その後、指をこすりながら香炉の中に落とします。
以上の動作を1〜3回行いますが、回数については宗派ごとに決まりがありますので事前に確認しておきましょう。
僧侶の説話
説話とは、僧侶が法要等の参加者に対しお話をすることを言います。
説話の内容については僧侶により様々ですが、基本的には仏法に関する身のためになるお話がされることが多いようです。
各位牌の閉眼・開眼供養
説話の後には各位牌の閉眼・開眼供養が行われます。
ここで、閉眼供養とは故人の魂が宿っていたものからその魂を抜く法要をいい、一方で開眼供養とはあたらしいものに故人の魂を宿らせる法要のことをいいます。
仏教においては、葬儀の時点では白木の仮位牌(かりいはい)に故人の魂が宿るとされています。
その仮位牌から黒い漆塗りの本位牌に魂を移すのが、四十九日法要における閉眼・開眼供養の内容といえます。
お墓の彫刻の依頼
一般的には四十九日法要の時にあわせて納骨を行うため、四十九日法要までに彫刻をすでに行なっているケースが多いです。
しかし遺族の気持ちの整理がつかなかったり、お墓が決まっていない場合もあります。
彫刻がまだの場合には、四十九日法要のときにお墓の彫刻の依頼をしましょう。
納骨・お墓参り
すでにお墓があるような場合には、開眼・閉眼供養の後に納骨・お墓参りが行われます。
お寺で四十九日法要を行う場合には、そのままお墓に向かうことができるので移動をする必要がないというメリットがあるといえます。
会食
納骨・お墓参りの後には、会食が行われることが一般的です。
この会食のことは「お斎(おとき)」と呼び、参加者や僧侶への感謝を示すとともに一同で故人を偲ぶために行われると言われています。
会食の際には、引き出物を一緒に渡すのが一般的です。
どのようなものを引き出物にするかは、引き出物に向くもの、向かないものがあります。
詳しくは後ほど説明いたします。
自宅で行う場合
次に、四十九日法要を自宅で行う場合について説明していきます。
基本的な法要の流れに関しては、お寺で行う場合と変わりはありません。
ですが自宅で四十九日法要を行う場合には、お寺で行う場合とは別に配慮しなければならない点があるので、それについて説明していきます。
開式の前に僧侶を迎えにいく
自宅で四十九日法要を行う場合には自宅に僧侶を招かなければならないので、開式の前に僧侶を迎えに行く必要があります。
自宅からお寺への距離や交通状況も考慮した上で、四十九日法要に間に合うよう余裕をもって送迎をすると良いでしょう。
仏壇の開眼供養
故人のために新しく仏壇を購入した場合には、仏壇の開眼供養をする必要があります。
仏壇の開眼供養の時期については四十九日法要の前に別途で行っても良いですが、四十九日法要と合わせて行うことも多いです。
もっとも、四十九日法要と合わせて行う場合には四十九日法要の前に行わなければならないので、仏壇の開眼供養→四十九日法要という流れになります。
四十九日法要の所要時間

四十九日法要の所用時間はどれくらいなのでしょうか?
出席するための日程調整や施主として何時から始めるのかを考えるためにも、四十九日法要の所要時間については知っておきたいですよね。
以下では、四十九日法要の始める時間と所要時間について解説していきたいと思います。
始まる時間はいつなの?
結論からいうと、始める時間は午前でも午後でも問題ないです。
一般的には午前10時から始めて、昼食時に会食を行うケースが多いようです。
法要を土日に行う場合にはお寺との都合が合わない場合もありますので、お寺の都合のつく時間を考慮したうえで始める時間を決める必要があるでしょう。
また、始まる時間によっては会食の内容を軽食にするなどの配慮をする必要があるでしょう。
会食の内容を考慮したうえで始める時間を決めると良いでしょう。
法要全体でかかる時間
法要全体でかかる時間は内容によって多少の幅がありますが、一般的には午前10時から四十九日法要を始め、お昼からは会食をすることが多いです。
ですので所要時間としてはおおよそ3時間が目安といえるでしょう。
会食がない場合は、所要時間としてはおよそ1時間が目安時間になります。
葬式から四十九日までの流れ

上記では、四十九日法要当日の流れについて説明してきましたが、四十九日法要は会場の準備やお寺との日程調整など事前の準備が重要になります。
葬儀から四十九日までの流れについて確認しておきましょう。
法事の日程を決める
法事の日程に関して、基本的には四十九日当日に行うケースが多いです。
ですが、お寺や会場の都合で当日に行えない場合もありますし、出席者の都合も考える必要がありますから四十九日の当日でなくても問題はありません。
ただし、四十九日の当日に行わない場合に注意すべき点としては、四十九日法要は四十九日よりも前に行う必要があり四十九日の日付の後には行ってはならないことです。
したがって、四十九日の前の日にちであれば、出席者等の都合のつくことの多い土日などに行っても問題はありません。
案内状の作成
四十九日法要の規模や出席者の人数によっては事前に案内状の作成をする必要があります。
親族だけのような小規模で四十九日法要を行うような場合には電話で伝えたりと、案内状を作る必要はありません。
会食の予約
会食を行う場合には、会食の予約は必須です。
また、会場となるレストランや料亭の詳細をしっかり把握しておくと良いです。
会場はケースにもよりますが、四十九日の会食を行うのにふさわしい場所を選ぶようにしましょう。
引き出物の手配
参列者の方から香典やお供え物をいただくお礼に、施主の方は引き出物の用意をする必要があります。
引き出物の内容については、食品や消耗品などのいわゆる「消え物」がふさわしいとされています。
これは、不祝儀がいつまでも残らないようにという考えに基づいています。
また、引き出物は当日に参列者の方が持ち帰るものですから、かさばらず持ち帰りやすいものが適切といえます。
ただし、肉・魚などは弔事においてはふさわしくないとされており、またお祝いごとに関わるものについても法要の引き出物にはふさわしくないので注意しましょう。
以下で、法要の引き出物についてふさわしいものについてまとめておきます。
- コーヒー、紅茶、緑茶、洋・和菓子
- 乾麺(そば、うどん)、乾物(海苔、干ししいたけ)
- 消耗品(石鹸、洗剤)
- 布製品(ハンカチ、タオル)
四十九日法要の流れのまとめ

いかがでしたか?
今回終活ねっとでは、四十九日法要の流れについて、所要時間等も合わせて解説してきました。
今回の記事の内容をまとめると、次のようになります。
- 四十九日をお寺で行う場合の流れは「開始の挨拶→読経・焼香→僧侶の説話→各位牌の閉眼、開眼供養→お墓の彫刻依頼→納骨・お墓参り→会食」である。
- 四十九日を自宅で行う場合には「僧侶の送迎→仏壇の開眼供養」を最初に行い、それ以降は、お寺で行う場合と同様の流れである。
- 四十九日法要にかかる所要時間は、会食のある場合で約3時間、会食のない場合には約1時間である。
- 葬儀から四十九日までの間に、事前にしておくべきことは、法事の日程の決定、案内状の作成、会食の予約、引き出物の準備である。
四十九日法要ではやるべきことがたくさんありますね。
四十九日は故人を供養する上で重要な法要であるとともに、遺族や出席者、僧侶などの多数の参列者がいるので、適当な日程を決めたり当日に滞りのないように執り行うのは大変かもしれません。
施主として、故人や出席者のためにも事前の準備はしっかりとしておきたいですね。
当日の流れを理解することは事前準備の際に役立ちますから、四十九日法要を行う、もしくは参加する際に少しでも参考になれば幸いです。
終活ねっとでは、この他に法事・法要に関する記事を多数掲載しております。
以下の記事では、四十九日の服装について詳しくご紹介しております。
四十九日法要に参加する際の服装についてお悩みの方は、ぜひご参考にしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。