一周忌の引き出物・引き菓子について

一周忌を行うとなっても、事前に準備するものや引き出物・引き菓子のマナーについて疑問に思うことがありますよね?
もちろん、何回も行うものでもございませんし、誰かに相談することも少し躊躇うこともあるかと思います。
故人の方に恥ずかしい思いをさせない一周忌とするためには、どのようなマナーを守らなければならないのでしょうか。
そこで今回終活ねっとでは以下の順番で一周忌の引き出物・引き菓子について説明していきます。
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日程や場所・料理などの事前準備
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引き出物・引き菓子って何?
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どのような引き出物が良いのか
ぜひ最後までご一読ください。
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一周忌の事前準備

手厚い一周忌を行うために、まず事前に準備すべきものについてご説明いたします。
一周忌の流れを掴み、引き出物・引き菓子についての理解を深めていきましょう。
一周忌とは一番初めの年忌法要
一周忌法要とは、故人の方が亡くなった日からちょうど同月同日の命日のことです。
本来はその日に行うのですが、ご参列いただく親族やご友人の方の日程やご都合も考え、その前の早めの日程(一般的には、命日が平日にあたる場合は、前の土日に行う)にて行います。
葬儀とは違い、故人の方の親族や、親しい間柄の方などの近しい方で執り行うことが一般的です。
日程・場所の決定
まずはじめに日程を決めましょう。
一般的には、一周忌にあたる日が平日の場合はその前の土日に行います。
そして場所についてですが、自宅・寺院、またホテルなどでも行うことができます。
読経とその後の会食の場所を分けるなど、様々な選択肢がありますので、地域や参列していただけそうな人数なども勘案して選択しましょう。
日程・場所の決定後は、電話やはがきを使って出欠を確認しましょう。
親族だけでしたら電話でも良いかと思いますが、ご友人や会社方などもお招きする場合は、はがきでの案内状を作成し、返信用のはがきも同封するようにしましょう。
また、併せてお世話になっている寺院にも連絡をすることお忘れずに行ってください。
お布施の用意
一周忌のお布施の相場は、およそ3万円前後です。
御車料が5千円~1万円です。
僧侶の方が会食にも同席してくださる場合は、お布施に加えて御車料・御膳料をお渡しするのが一般的です。
また、土日の日程は、法要が重なり僧侶が忙しいこともあります。
会食を辞退されることもありますので、会食の辞退をされた場合は御膳料(5千円~1万円程度)もお渡しするようにしましょう。
地域によって異なりますので、ご参考としていただければと思います。
料理の手配
会食をする場合は、事前に決めた会食場所に料理の手配を行っておくとスムーズでしょう。
おめでたい献立は避けるようにし、お店の方にも「法事としての利用です」とお伝えすればご用意してくださいます。
また、会食の場を設けない場合は、折詰弁当と酒の小瓶をご用意し、引き出物とお渡しするのが一般的です。
引き出物・引き菓子の用意
ご参列いただいた方へのおもてなしの心を込めて、引き出物・引き菓子の手配も忘れずに行いましょう。
詳しくは事項にてご紹介いたします。
一周忌の流れ
宗派によって違いはありますが、主な流れとしては、まず初めに僧侶をお仏壇の前にご案内しましょう。
施主があいさつをし、その後僧侶による読経をいただきます。
読経が始まると、施主を初めに焼香を行います。
その後は僧侶から説法・法話をいただき、終わると僧侶が退場され一段落となります。
儀式が一通り終わると会食を行いますが、僧侶が辞退を申し出た場合はここでお布施・お車代・御膳料をお渡しします。
会食の際は施主のあいさつがあり、その後会食を行います。
僧侶もご参加いただいた場合は、会食後にお布施とお車代をお渡ししましょう。
引き出物と引き菓子の違い

すでに何度も登場している引き出物と引き菓子ですが、そもそもどのような違いがあるのか疑問に思われている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは引き出物と引き菓子の違いについてご説明させていただきます。
引き出物とは
ご参列いただいた方へのおもてなしの心を込めて、またご仏前のお返しという意味も込めてお渡しします。
基本的には香典返しですので、いただいた金額に合わせてご用意いたしますが、いくらいただくかは事前にわからないかと思います。
一般的な相場は3千円~5千円程度で、食品や日用品などの「消えもの」をご用意するのが一般的です。
また、近しい友人などは大きい金額の香典をご用意してくる場合もございます。
あらかじめ近しい友人の方のご参列が決まってる際は、より上質なものをご用意するとよいでしょう。
一周忌では、近年あえて「形に残るもの」を選ぶ方やカタログギフトも人気となっています。
引き菓子とは
お膳のお裾分けという意味があり、ご参列いただいた方のご家族へのお土産という意味合いがあります。
ご参列いただいた方が家に帰った際、故人を偲びながらご家族と一息つけるような品物を選ぶようにしましょう。
引き出物と別でご用意する場合は千円程度が相場となっていますが、引き出物としてお渡しする場合は3千円~5千円程度のものをご用意しましょう。
一周忌にオススメの引き菓子・引き出物

引き出物・引き菓子をお渡しすることについてご説明してきました。
では具体的にはどのようなものが好ましいのか、ここでご紹介していきます。
引き菓子
引き菓子は、和菓子・洋菓子どちらをお渡ししても良いでしょう。
引き出物をお渡ししない場合は、少し高めのものをご用意しましょう。
遠方からご参列する方もいらっしゃいますので日持ちするものを選ぶのが一般的です。
また、荷物にならないよう持ち運びしやすいものを選びましょう。
生前に故人の方が好きだったお菓子をお渡しするというのも、故人を偲んでいただくキッカケになるかと思います。
- お煎餅の詰め合わせ
- かりんとう・あられなどの詰め合わせ
- 和菓子(羊羹やどら焼きなど)の詰め合わせ
- クッキーの詰め合わせ
- 洋菓子(焼き菓子が一般的)詰め合わせ
- コーヒー・紅茶詰め合わせ
引き出物
一般的には食品や日用品が選ばれていますが、一周忌にはあえて「形に残るもの」としてお渡しすることもあります。
オススメの引き出物をご紹介します。
- カタログギフト
- タオルセット
- お茶漬けセット
- 入浴剤詰め合わせ
- 石鹸詰め合わせ
以上のようなものが人気となっています。
一周忌には、故人を偲んでいただくキッカケとして、あえて形に残るものを選びたいという方もいらっしゃるかと思います。
そんな方には、カタログギフトをおすすめします。
かさばらないので持ち運びしやすく、貰って困るものでもありませんので人気です。
一周忌の引き出物のマナー

引き出物をお渡しする際にはのしで包むのがマナーです。
のしの書き方について説明していきます。
「引き出物」ののしの書き方
表書きには、「粗供養」「志」などにしてください。
また、水引きには、一周忌までは黒白か双銀の結び切りにしましょう。
ちなみに、三回忌以降については青白か黄白の結び切りにしましょう。
下段部分は施主の家名が一般的ですが、施主名のフルネームや施主の名字だけなども可とされています。
また、葬儀で使用する薄墨ではなく、濃い墨で書くようにしましょう。
一周忌の引き出物・引き菓子まとめ

今回終活ねっとでは、一周忌のマナーや引き出物や引き菓子のおすすめについてご紹介させていただきました。
まとめると以下のようになります。
- 一周忌の際は、日程・場所を決め、はがきや電話にて連絡しましょう
- お布施(相場は3万円前後)は忘れずにご用意しましょう
- 引き菓子には持ち運びしやすく、食べ物の場合は日持ちするものを選びましょう
- 引き出物は消耗する生活用品がおすすめです
- 引き出物ののしは、表書きは「粗供養」「志」で、水引は「黒白か双銀の結び切り」にしましょう
一周忌は故人を偲ぶ大事な法事の一つです。
マナーをしっかりと知っていただき、手厚く営んでいただきたいと思います。
また、何よりも引き出物・引き菓子は参列者へのおもてなしですので、心を込めてお選びいただき、お渡しするように心がけてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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