どんな時に玉串料を使う?のし袋の種類と書き方、初穂料との違いも解説

のし袋を買いに行った時、どれを買えばいいか迷ったことはありませんか?のし袋にもたくさんの種類があります。のし袋の使い方を見ても玉串料の他にも初穂料など様々なルールがあるみたいで混乱してしまいます。今回は玉串料の使い方とのし袋の書き方をご紹介します!

目次

  1. 玉串料の意味と由来
  2. 玉串料と初穂料
  3. 玉串料と初穂料の使い分け
  4. のし袋の種類
  5. のし袋の書き方・整え方
  6. 慶事と弔事ののし袋
  7. のし袋は人に見られる!

玉串料の意味と由来

玉串(たまぐし)とは、神社での神事の時に神職や参列者が祭壇に捧げる供物の一種です。
榊(さかき)の枝に紙垂(しで)や木綿(ゆう)と呼ばれる紙でできた飾りを付けたものです。

玉串が捧げられるようになった由来は、天照大御神が天岩戸に隠れた際に、玉や鏡などをつけた五百津真賢木(いほつのまさかき)という神木を捧げたことが始まりだと言われています。
古くから神事には神様への供物として、神様が神事の際に降臨する依り代として玉串は無くてはならない存在です。

祈祷を依頼した場合は、依頼者が神事に必要な供物や榊を用意しなければいけませんが
時代と共に一般の人が供物を用意することが難しくなってきたため
供物の用意は各神社で行うようになりました。
祈祷の依頼者は神社に感謝の表れとして、祈祷にかかった金額と謝礼金を合わせたお金を神職に手渡しました。
玉串の代わりに奉納されるお金という意味で今日の「玉串料」と呼ばれるようになったのです。

玉串料と初穂料

神社に奉納するお金という意味で「玉串料」の他に「初穂料」(はつほりょう)があります。
同じように神社への供物となるお金という意味なのになぜ2つの言葉があるのでしょうか?
玉串料と初穂料の違いをご紹介します。

初穂料

「初穂」(はつほ)とは、その年に初めて収穫されたお米のことを意味です。
昔から初めて収穫されたお米を神様にお供えして収穫と豊作を神様に感謝する習慣がありました。
農業だけでなく漁業、酪農など様々な分野で神様に初めての収穫物を奉納してきました。
初めてとれたものは「初物」と呼び縁起が良いとされています。
現代でも「新嘗祭」(にいなめさい)や「収穫祭」などの形で豊作と収穫を祝い感謝する神事が各地で行われています。
しかし初穂は農業をしている人などの生産者以外が手に入ることは難しく、季節がずれてしまうと誰でも初物を手に入らなくなってしまいます。

そこで初穂の代わりとしてお金を神様に奉納されるようになりました。
「初穂料」とは初穂に代わるお供え物のほかに神様へのお供え物としての意味があります。

玉串料

玉串料とは、玉串(榊の枝に紙垂をつけたもの)の代わりとなるお金のことを意味です。
玉串は米、魚、酒、塩などの供物と一緒に奉納します。
玉串と初穂の違いは、儀式の中で参列者が祭壇にお供えをしてお祈りをします。
玉串料とは近年、玉串を用意できない代わりにお金をお供えするようになってからできた言葉です。


玉串料も初穂料も神前にお供えするお金として同じ意味を持ちます。
使い分けのポイントは儀式の種類で決まります。

玉串料と初穂料の使い分け

神事や祈祷の種類によってのし袋に玉串料か初穂料のどちらを書くのか決まります。
簡単にではありますがご紹介していきます。

初穂料

神社で行うほぼすべての祈祷、神事に使えます。
交通安全祈願、七五三、初宮詣、厄払いなどすべての儀式に使えます。
唯一使用できない場面が葬儀です。
神道で行う葬儀のことを「神葬祭」と呼びます。
神葬祭で使う際は「玉串料」もしくは「御榊料」を使います。

社務所で販売されているお守りやお札などの支払いの時にものし袋に「初穂料」と書いて神職にお渡しします。

玉串料

初穂料と同じく、神社で行う様々な神事、祈祷に使えます。
祈祷には儀式の最中に榊を奉納するものがあります。
代表的なものは地鎮祭です。
あらかじめ儀式に榊を使うと知っている場合は、玉串料と記入します。
神葬祭で手渡すお金ののし袋には「玉串料」もしくは「御榊料」と書きます。
その際は白黒ののし袋を用意しましょう。

お守り、お札の購入の際は「玉串料」は使いません。
そのかわり「初穂料」と書きます。

のし袋の種類

いざのし袋を買いにお店に来てみると様々なタイプののし袋があってどれを買えばいいか迷いますよね?
簡単にのし袋の種類と玉串料に使うのし袋をご紹介します。

水引(みずひき)

のし袋には赤と白の細い紐が結ばれています。
この紐を水引(みずひき)と呼びます。

水引の形と色は神事の種類によって変えます。
慶事 → 紅白、金銀、赤金など
弔事 → 白黒、黄白、青白、銀、黒など

水引の結び方

水引の結び方には「蝶結び」、「結び切り」、「鮑(あわじ)結び」の3種類があります。
水引の結び方と紐の色、紐の本数によって用途が次のように変わります。

蝶結び(紅白)

祝い事全般。

結び切り(紅白)

一度きりにしたい場合。(お見舞い金など)

結び切り(紅白、紐が10本)

婚礼用。

蝶結び(金銀)

神事での祈祷やお祓いなどを受ける場合。

結び切り(金銀)

婚礼用。人生で一度きりの慶事で使用する(長寿祝いなど)。

結び切り(白黒)

弔事、仏事全般。

玉串料に使うのし袋は蝶結び(紅白)が一般的です。

のし袋の右上には「熨斗」(のし)と呼ばれる飾りがついています。
市販ののし袋の多くは熨斗がプリントしていたりとついていますが中には熨斗が着いていないものもあります。
熨斗が着いていないのし袋でも玉串料に使えるので安心してください。

のし袋の書き方・整え方

のし袋は表書きと中書きに分かれます。
表書きと中書きに筆ペンで氏名などを書きます。

表書き

水引が結ばれている袋を表書きといいます。
水引の上半分に「玉串料」と書きます。
水引の下半分に氏名を書きます。

中書き

中書きは無地の白い封筒です。
表面に金額を漢字で書きます。
漢字は全て旧字を使います。
  「金壱萬圓也」
  「金弐萬圓也」
裏面の左下に住所と氏名を書きます。

慶事と弔事ののし袋

祈祷や神事に使うのし袋は紅白の物を使いますが、神葬祭では白黒ののし袋を使用します。
葬儀に使うのし袋の書き方は慶事と同じように書きます。

慶事と弔事ののし袋の違いは色の他に表書きのたたみ方がポイントです。
中書きを表書きで包む際に裏面で紙の折り目をそろえます。
折り目は下記のイラストを参照にしてください。

のし袋は人に見られる!

いかがだったでしょうか?
のし袋の種類や玉串料の他に初穂料があったりとややこしくて混乱してしまいますよね?
ここでのし袋のポイントをおさらいしましょう。

のし袋のポイント
➀蝶結び(赤白)はどんな場面でも使える!
②玉串料と書くと祈祷や神事、さらに葬儀でも使うことができる!
③蝶結び(白黒)は葬儀で使う
④のし袋に名前などを書くときはボールペンは禁止!

この4つだけを気を付けておくと最低限のマナーはクリアできます。

のし袋を人の目に晒すときはどうしても緊張してしまいます。
のし袋の書き方や出し方でその人の品性や教養が相手に見えてしまうからです。
今ではのし袋の書き方は社会人のマナーとして誰もが身に着けていなければなりません。のし袋を使う機会が滅多にないからこそ、最低限のマナーは覚えたいものですよね!

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