南無阿弥陀仏の意味は?浄土真宗のお経のお話

浄土宗系、浄土真宗系で、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏……」と、僧侶のあげるお経に合わせ、仏壇の前で、お念仏を唱えている方も多いと思います。子供のころから聞き、親しんでいるだけで、その意味をご存知の方は少ないでしょう。浄土真宗とお経からその意味を解説します。

目次

  1. お釈迦様の説かれたお経とは何か
  2. 意外にも多いお経の数
  3. 親鸞聖人の浄土真宗
  4. 浄土真宗とお経
  5. 先進性の浄土真宗
  6. 南無阿弥陀仏の意味
  7. 南無阿弥陀仏のまとめ

お釈迦様の説かれたお経とは何か

葬儀

法事などでお坊さんがあげられるお経を聞かれたことはあるでしょう。意味を知りたいと思いつつ、聞き耳を立てても意味不明。お経は中国を経て日本に入ってきたため、すべて漢字で書かれています。それを音読みされますので、音から意味をダイレクトに捉えるのは難しいものです。
お釈迦様は、悟りを開かれた35歳から、亡くなられる80歳までの45年間に、広く仏法を説かれました。しかし、その間の教えを記録されることはありませんでした。
お釈迦様には高い悟りを開いた500人の弟子がおられ、お釈迦様が亡くなられた後、その教えを記録することにしました。それが、お経です。
間違いを記録してはいけませんので、誰かが「このように聞きました」と言えば、500人全員で協議して、全員一致した時だけ記録するという方法で作成したということです。
「お経」「経典」「仏典」というような呼び方がありますが、その始まりの語句が、「このように聞きました」となっているのは、そのためです。

意外にも多いお経の数

お釈迦様が45年もの間に説かれた教えは、お経として書き残されました。それは巻物の形であるため、1巻2巻と数えられます。全部で約7000巻という膨大な量です。
約7000巻ものお経を全部読まなければ、仏教を知ることができないかというと、そうではありません。お経を貫いている教え「因果の道理」を理解することで、仏教の教えを理解することはできます。原因と結果についての、いつに時代でも、どこの国でも変わらない道理のことです。
そうでなければ、これだけの膨大なお経を読んで、さらに後人に教えを広めるということは難しいでしょう。

親鸞聖人の浄土真宗

親鸞聖人は門徒数1000万人以上の日本最大の仏教宗派浄土真宗の開祖として知られていますが、親鸞自体は浄土宗の法然に師事しており、親鸞の没後、明治に至って浄土真宗と名付けられています。それも法然の「浄土を顕かにする真実の教え」に由来しています。戦国時代や江戸時代には、「一向宗」「門徒宗」などと呼ばれていました。

浄土真宗とお経

浄土真宗の開祖親鸞聖人は、約7000巻のお経の中でも、特に大事なお経が3つあるとされています。「大無量寿経」「観無量寿経」「阿弥陀経」です。この3つを浄土三部経といい、阿弥陀仏について説かれています。阿弥陀仏とは、浄土真宗のご本尊阿弥陀如来のことです。
その中でも「大無量寿経」こそが真実の教えが説かれている唯一の経典であると断言しています。

大無量寿経

上下二巻があり、阿弥陀仏の本願が説かれています。
この中に、お釈迦様の次のような言葉も書かれています。
「私がこの世に生まれてきたのは、阿弥陀仏の本願を説き、人々を本当の幸せに導くためだ。阿弥陀如来の本願の説かれている『大無量寿経』は未来永遠に残り、多くの人を幸せにするであろう」
このような言葉が書かれているのが、この経だけであるため、親鸞が重要視したのです。

観無量寿経

マガダ国の王・ビンバシャラ王の妃韋提希(いだいけ)夫人が、我が子阿闍世(あじゃせ)に七重の牢に閉じ込められた時、阿弥陀仏の本願を説いた、そのお釈迦さまの説法が記されています。

阿弥陀経

阿弥陀仏と極楽浄土の様子が説かれています。
他のお経は、質問に答えられる形で説かれていますが、『阿弥陀経』だけは、お釈迦さまの問わず語りの形式となっており、「無問自説の経」といわれています。

浄土真宗のお経ではないお経

浄土真宗のお経として知られている『領解文(りょうげもん)』『重誓偈(じゅうせいげ)』『讃仏偈(さんぶつげ)』『正信偈(正信念仏偈;しょうしんねんぶつげ)』などがあります。これらは親鸞聖人により読まれたもので、お釈迦様が説かれたものではありませんので、本来はお経とは呼ばないものですが、あまりにもポピュラーになりすぎて、訂正のしようがないようです。

先進性の浄土真宗

在家仏教徒

他の宗派の先を走る浄土真宗は、僧侶が肉食や妻帯ができる唯一の宗派でした。しかも、戒律もありません。一般には、僧侶は世俗を捨て、出家し、修行するものと考えられていました。人々を救済するのが本願念仏であると、親鸞自ら妻帯し、子供をもうけています。

合理性を重視

宗教儀式や習俗にとらわれず、作法や教えも簡潔に、分かりやすくし、加持祈祷などは行いませんでした。

南無阿弥陀仏の意味

南無阿弥陀仏とは、阿弥陀仏様に帰依します、阿弥陀仏様を信じますという意味です。
南無は、namas(礼拝、あいさつ、お辞儀)が変化してnamoとなったもので、意味も礼拝が転じて、帰依するという意味に捉えられています。
阿弥陀は、別名のアミターバ(無量の光明)とアミターユス(無量の寿命)の無量の部分アミターを漢字に置き換えたものです。
阿弥陀仏は、自分の名を称える者を浄土に往生させるという本願を誓って、人々が積むべき功徳を完成したうえで、自分の名前を呼ぶものを浄土に行かせるということです。
仏様にあげるお経ですから、安らかにお眠りくださいというような意味にとられていた方も多いのではないでしょうか。

南無阿弥陀仏のまとめ

いかがでしょうか。
知っているようで知らなかったお経や南無阿弥陀仏というお念仏。
ご自分の宗派も見てみると、意外なことが分かるかもしれません。

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