葬儀での不祝儀袋の書き方はどうする?表書きや名前の書き方もご紹介

不祝儀袋は葬儀や四十九日の他に一周忌などの法事でもよく使われます。しかし意外と知られていない細かな書き方のマナーがあることをご存知でしょうか?不祝儀袋の正しい書き方を知っていれば失礼にならずスマートに渡せます。注意点もご紹介していきますのでぜひご覧ください。

目次

  1. 不祝儀袋の書き方について
  2. 不祝儀袋の書き方
  3. 不祝儀袋の中袋の書き方
  4. 不祝儀袋を書くときの注意点
  5. 不祝儀袋へのお札の入れ方
  6. 不祝儀袋の選び方
  7. 不祝儀袋を包む袱紗について
  8. 香典の金額相場や包み方
  9. 不祝儀袋の書き方のまとめ

不祝儀袋の書き方について

葬儀

大切な方や親しくしている方、お仕事でのお知り合いの方に急なご不幸がおこったときには、誰もがお悔やみの気持ちを抱きますよね。
残されたご遺族に対してその気持ちを届けることが昔から礼儀とされてきました。
そのため不祝儀袋は宗教や宗派を問わずに使われています。

しかし気持ちが大切とはいえ、宗教や宗派による不祝儀袋の書き方に則るのがマナーです。
個人と会社での連名とでもまた書き方は変わります。
知らないマナーがあるのでは、と慣れないうちは心配になることと思います。

そこで今回は、不祝儀袋の正しい書き方について具体的に以下の内容を解説していきたいと思います。

  • 宗教・宗派による表書きの書き方はどう違う?
  • 表書きへの名前はどう書く?
  • 中袋の正しい書き方は?
  • 不祝儀袋の注意点

終活の一環として急なご不幸にも落ち着いて向き合えるよう、不祝儀袋に関わるマナーや注意点を正しく理解するための参考にしてもらえると幸いです。
宗教や宗派によってあまり知られていない注意点もご説明しますので、ぜひ最後までお読みいただきたいと思います。

また、安くお坊さんを手配したいという方はこちらもご覧ください。

不祝儀袋の書き方

葬儀

それでは不祝儀袋の正しい書き方についてご説明していきます。

不祝儀袋の書き方のポイントは表書きと中袋です。
大切なのはご遺族が一番初めに目にする表書きを正しく書くことです。

表書きの書き方

表書きの上段には何のためにお渡しする不祝儀袋なのかを書きます。
通夜や葬儀で香典料を包む場合が多いので「御香典」と書くことが多いですが、実は仏教に限った書き方です。
宗教で違うのはもちろん、仏教の中でも宗派によって違いがありますので、できれば事前にお渡しする相手先の宗教および宗派を確認しておきましょう。

共通点として、差し出す本人の名前はフルネームで下段に書きます。

仏教の場合

仏教でのご葬儀は仏式となります。
ご葬儀での不祝儀袋の表書きには「御霊前」「御香料」「御香典」のいずれかを書きましょう。
四十九日を過ぎてからは「御霊前」の代わりに「御仏前」もしくは「御佛前」と書きます。
ただし浄土真宗では四十九日前でも「御仏前」もしくは「御佛前」が正しい書き方です。

水引は白黒・双銀・双白・白青の結び切りのものを選びましょう。
京都など地域によっては黄白の水引がマナーですので注意が必要です。

神道の場合

神道の場合は神式となります。
たいていの場で使用できる「御霊前」のほかに「御玉串料」「御神前」「御榊料」のいずれかを書きます。
神式ではお香を焚かないので「御香典」とは書きませんので注意しましょう

水引は双銀か双白で結び切りのものを用意します。

キリスト教の場合

キリスト教の場合は御霊前もしくは「御花料」や「御ミサ料」とも書きます。
お香を焚かずにお花を捧げるため「御香典」とは書きません。
カトリックとプロテスタントでも書き方が違いますが、どちらでも使えるのは「御花料」です。
できれば事前に宗派を聞いておきましょう。

なお水引には特別な決まりごとはありません。

宗教がわからない場合

基本的にたいていの宗教でのご葬儀には表書きが御霊前なら失礼にはなりません
急なご不幸で準備が間に合わないときには相手先の宗教がわからない場合もあるため、覚えておくと安心です。
四十九日や一周忌などの法事の際には「御供物料」と書くといいでしょう。

市販の不祝儀袋には蓮の絵・十字架・ユリの絵といった模様が描かれているものもあります。
しかし宗教・宗派によっては相応しくない場合があるので、宗教がわからない場合は無地の不祝儀袋を選びましょう。

名前の書き方

名前はフルネームを不祝儀袋の表面の下段に縦書きで書きます。
薄墨の筆やペンで大きく丁寧に記入します。
会社名を入れる場合や連名での書き方についても解説していきましょう。

会社名はどうやって書く?

役職名と名前を中心にくるように書き、その右横に会社名を書きます。
名前が大きく目立つようにしましょう。
代理人としてお渡しする場合は本来行くべき方の名前の下に小さく「代」と入れます。

連名の場合の書き方

連名が三人までの場合は右から順に目上の方の名前から並べて記入します。
三人以上では中心に書く名前を一人決め、その左横に「他五名」というように書き添えます。
会社の所属部署でまとまって書く場合は中心に所属部署名を書き、その下に「一同」と付けます。
会社名は右横に書きましょう。

不祝儀袋の中袋の書き方

葬儀

不祝儀袋の中袋にはお金を入れます。
あとでご遺族の方が香典返しやお礼状を送る際に確認しやすいよう、金額・名前・住所を必ず書きます。

住所を書き忘れてしまうと名前をたよりに住所を調べる手間がかかり、たいへん手間をとらせてしまいます。
特に金額は忘れないように注意しましょう。

香典返しはもらってすぐではなく時間が経ってから送るので、誰がどのくらいの金額だったのかわからなくなる場合があるからです。

それではどのように書くのが正しいのか詳しく解説していきたいと思います。

金額の書き方(表面)

表面には金額を書きますが、いくつか決まりごとがあるので注意しましょう。
まず金額の数字には漢数字を使うことになっています。
そして四と九は「死」「苦」という言葉を連想してしまう数字なので使いません。

書き方に迷う漢数字としては「一・二・三・五・十」があり、それぞれ旧漢字で「壱・弐・参・伍・拾」とも書きます。
「円・万」もそれぞれ「圓・萬」と旧漢字で書くこともあります。
しかしどちらでも失礼にはならないので、書き慣れないうちは字を間違えないよう通常の漢数字を使うことをおすすめします。

住所と名前の書き方

中袋への住所と名前の書き方は、裏面の左側に郵便番号から住所を、一番左にフルネームで名前を記入します。
ご遺族からの香典返しやお礼状は不祝儀袋に記入されている住所に送られます。
そのため氏名と住所・郵便番号をはっきりと書くようにしましょう。
市販の不祝儀袋にはあらかじめ書く欄が設けられているものもあります。

連名の場合は三人までなら中袋の裏側にそれぞれの住所と名前を書きます。
それ以上の人数での連名は別に用意した紙に全員分の住所と名前を記入して中袋に同封します。

中袋なしの場合はどうする?

中袋なしの不祝儀袋は中に入れる金額が小額の際に使います。
少なくとも一万円以上を入れる際には中袋を使うようにしましょう。
中袋なしの場合も表側には名前を記入し、裏側には中袋に書くときと同じように氏名・住所・金額を書きます。

不祝儀袋を書くときの注意点

葬儀

大まかなマナーがつかめてきたところで、不祝儀袋を書くときの注意点をまとめて確認しましょう。
一般的にはあまり知られていないことでも相手先にとっては大切な問題です。
ご遺族へ失礼のないよう宗教・宗派にあわせて不祝儀袋を準備しましょう。

浄土真宗とプロテスタントで御霊前はNG

不祝儀袋の表書きに「御霊前」と書くのはたいていの宗教・宗派でも失礼がないとはいえ、二つの例外があります。

まず、浄土真宗は往生即成仏の考えによって「御霊前」という表書きはふさわしくありません。
「御仏前」もしくは「御香典」と書きましょう。

次に、キリスト教のプロテスタントでは「御霊前」はNGとされています。
「忌慰料」もしくは「御花料」と書きます。
同じキリスト教でもミサはカトリックですので、プロテスタントでは「御ミサ料」も使いません。

四十九日を過ぎたら御仏前と書く

仏式では四十九日を過ぎると表書きには「御霊前」ではなく「御仏前」と書きます。
これは四十九日を境にして仏様になるという言い伝えからきています。
一周忌やそれ以降の法事では「御霊前」を表書きに書かないよう気をつけましょう。

表書きは薄墨で書く

不祝儀袋は弔事ですので薄墨の筆記具を用意します。
昔は自分で墨をすっていたため「涙で墨が薄くなりました」という悲しみを表す意味を持っています。
ですから濃い黒色の筆記具では書かずに薄墨の筆や筆ペン、サインペンで書くことが正しいマナーです。

中袋には氏名・住所といった大切な情報をはっきりと書かなければならないため、薄墨は使わずに黒の細字ペンやボールペンで書くとご遺族の方が確認するときに読みやすいでしょう。
筆や太目のサインペンだと細かい文字がつぶれてしまい読みにくくなるので注意します。

不祝儀袋へのお札の入れ方

仏壇

お札の入れ方についても一定のマナーがあります。
地域によって決まりは異なりますが、顔のある面が表を向かないように裏向きにお札を入れる地域が多いです。
二枚以上のお札を入れる場合は必ず向きを揃えます。

また、お祝い事ではないので「以前から用意していました」という意味になる新札は使いません。
時間がなく新札しかない場合は一度だけ半分に折り目をつけてから入れましょう。
あまりシワが多いお札も失礼になってしまいますので気をつけます。

不祝儀袋の選び方

葬儀

蓮の絵が描かれている不祝儀袋は仏式の葬儀でしか使えませんので、購入するときには絵柄も注意して選びましょう
キリスト教のために十字架やユリの花の絵が入った不祝儀袋もありますので間違えないようにします。
宗教がわからない場合は無地のものを選びます。

水引は銀色か黒白の結び切りのものを用意しましょう。
ただし京都など地域によっては黄白の水切りが使われていますので、事前によく確認しておくと安心です。

中に入れる金額によって不祝儀袋の種類が異なることも注意しましょう。
封筒の形をしている簡易タイプは小額の場合に使います。
正式とされるのは上包みができて水引がはずせるタイプですので、金額にあわせて選びましょう。

不祝儀袋を包む袱紗について

葬儀

不祝儀袋を受付に差し出すときに袱紗に包んで持参している方をよく見かけます。
袱紗には結婚式などで使われる慶事用と葬儀などで使われる弔事用があり、各々で色が違うので注意しましょう。
葬儀では寒色系が基本ですが、紫色だけは弔事と慶事の両方で使えますので1枚持っておくと安心です。

包み方にも意味があり、葬儀で使う場合は左開きになるよう包みましょう。
反対の右開きになってしまうと慶事の包み方になるので気をつけます。
差し出すときは必ず両手をそえて持ちましょう。

葬儀での袱紗には他にもマナーとして知っておくべきことが多くあります。
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香典の金額相場や包み方

葬儀

香典の金額相場は故人との関係性やご遺族との関わりの深さ、そして会葬者の年齢によってだいたいの決まりがあります。

親族や特に親しくしていた方の場合は一万円~三万円、知り合いや軽い友人の場合は五千円~一万円が相場とされています。
年齢によって多少金額相場が上下し、若い場合は少なくなり年が上がるほど高くなる傾向です。

香典の包み方にも決まりごとや意味がありますので、失礼にならないようしっかりと確認しましょう。
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不祝儀袋の書き方のまとめ

葬儀

今回の終活ねっとでは不祝儀袋の正しい書き方を詳しくご説明してきましたが、いかがでしたか?
この記事の内容をあらためてまとめると以下になります。

  • 宗教・宗派による表書きの書き方はどう違う?

    葬儀では宗教や宗派によって表書きに違いがあるため、迷ったら「御霊前」と書くと失礼にならない。ただし浄土真宗は「御仏前」、プロテスタントは「御花料」と書くのがふさわしい。

  • 表書きへの名前はどう書く?

    表書きへの名前は薄墨を使い下段に書き、会社名は右横に添える。連名の場合は三人までは並べて、それ以上は代表者一名の左横に「他五名」などと書く。会社の部署での連名は名前の部分に所属部署名を書き、すぐ下に「一同」と記入する。

  • 中袋の正しい書き方は?

    不祝儀袋の中袋には金額・氏名・住所を必ず記入し、中袋がなくても不祝儀袋の裏面に忘れず書く。連名の場合は別紙に全員分の氏名・住所を書いて同封する。

  • 不祝儀袋の注意点

    葬儀では表書きに「御霊前」と書くのが一般的だが、四十九日をすぎてからは「御仏前」もしくは「御供物料」と書くようにする。ただし浄土真宗とプロテスタントでは「御霊前」は使えない。表書きは薄墨で書き、中袋は読みやすいよう黒のペンを使う。絵柄には宗教ごとの意味があるので注意が必要。

特に宗教や宗派によって表書きの書き方が大きく変わってくることがポイントです。
今回の記事をお読みになり不祝儀袋の正しい書き方の参考にしていただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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