鎌倉の切通しとは?鎌倉七口と釈迦堂切り通し

鎌倉には切通しと呼ばれる古道があります。これは、トンネル掘削の技術がなかった時代の、山に道を通すための技術です。鎌倉の切通し巡りで歴史を感じてみませんか?

目次

  1. 切通しとは?
  2. 鎌倉七口とは?
  3. 古道の雰囲気を残す鎌倉の切通し
  4. 鎌倉の切通しに行くときの注意点
  5. 鎌倉の切通しのまとめ

切通しとは?

現代では、山に道を通すならトンネルを掘ります。
このトンネルを掘削する技術がなかった時代、トンネルに代わる道が切通しでした。
山を切り開き、両側に切り立った崖があるのが切通しの特徴です。
自然の地形を活かした古道は、緑や紅葉などで季節を感じさせてくれ、歴史にも触れられます。
アウトドア派の鎌倉散策や、「鎌倉の寺社は一通り行った」という方に、鎌倉の切通し巡りがおすすめです。

鎌倉七口とは?

鎌倉に切通しが多い理由や代表的な切通しを紹介します。

鎌倉に切通しが多い理由

鎌倉に切通しが多かったのは、山に囲まれた地理的条件によるところが大きいです。
南を海、三方を山に囲まれた鎌倉は、守りやすく攻めにくい天然の要塞ともいわれ、それが日本の最初の武家政権の置かれた理由だというのは有名です。
しかし、人や物が行き交うようになると、三方に山があるというのは不便になってきます。
そこで、山を切り開き、切通しをつくって通行を便利にしました。
そして、切通しは必然的に道の両側に崖ができます。
敵が切通しから鎌倉にやってきたとき、この崖で待ち構えれば、敵の動きを見通すことができ、石や弓矢で攻撃することも簡単です。
従って、切通しは軍事的な要所でもあったのです。

鎌倉七口

鎌倉には、鎌倉七口と呼ばれる7つの切通しがあり、鎌倉とその外を結んでいます。
鎌倉七口の呼称は、切通しができた当初からあったわけではなく、京の七口になぞらえて徳川光圀がいい始めたもののようです。
一覧は以下の通りです。
・名越(なごえ)切通し
・朝比奈切通し ※朝夷奈(あさいな)切通しとも
・巨福呂坂(こぶくろざか)切通し
・亀ヶ谷坂(かめがやつさか)切通し
・化粧坂(けわいざか)切通し
・大仏切通し
・極楽寺坂切通し

釈迦堂切通し

釈迦堂切通しは鎌倉と外を繋いでいるわけではなく、鎌倉内部にある切通しなので鎌倉七口には数えません。
しかし、最も美しい切通しといわれています。
一般に切通しは両側が崖になっていますが、釈迦堂切通しは上部がつながりトンネル状になっているのが特徴です。
ただ、崖崩れのおそれがあって通行止めになっています。
見物はできますが、ロープを超えて立ち入らないようにしましょう。

古道の雰囲気を残す鎌倉の切通し

鎌倉七口のうち、巨福呂坂切通しと極楽寺坂切通しは近世以前の景観を残しておらず、現在は舗装された道になっています。
反対に、名越切通し、朝比奈切通し、化粧坂切通し、大仏切通しの4カ所は古道の雰囲気を残しています。
残る亀ヶ谷坂切通しは、巨福呂坂や極楽寺坂のように車も往来できるようになったわけではありませんし、崖も残っていますが、舗装されており、「古道の趣が少しは感じられるかも」という程度です。

名越切通し

鎌倉と逗子を結ぶ切通しです。
鎌倉七口の中でも古くから整備された切通しだと考えられており、交通上も軍事上も重要な切通しでした。
また、火葬を行った跡があり、まんだら堂やぐら群という大規模なやぐらもあり、祭祀と葬送の地だったともいわれます。

朝比奈切通し

人により好みや感じ方があるかと思いますが、古道の姿を最もよく伝えているのが朝比奈切通しだといわれています。
鎌倉と横浜市金沢区を繋いでいます。

化粧坂切通し

源氏山公園そばにあり場所的にも歩きやすさからも、観光客には最も行きやすい切通しだと思います。
化粧坂という名称も、「けわいざか」という読みも少し不思議な感じがしますが、近くに遊女が住んでいたから、化粧した平家の大将の首を検分したから、などの説をはじめ、様々ないわれがあり、何が正しいのかはわかっていません。

大仏切通し

短時間で散策できますが、やぐらもあり、昔の風景をよく残しています。
大仏ハイキングコースに接続しているため、大仏切通し→大仏ハイキングコース→佐助稲荷神社→銭洗弁財天→源氏山公園→化粧坂という観光ルートもとれますし、大仏切通しから大仏ハイキングコースと葛原ヶ岡ハイキングコースを続けて歩くのもおすすめです。

鎌倉の切通しに行くときの注意点

歴史的な道だからこそ、切通しを通るときには気をつけたいことがいくつかあります。

切通しの散策は適切な格好で

場所によっては、切通しも地元の人にとっては慣れ親しんだ生活道路になっていて、ヒールの高い靴で苦も無く歩いている人も見かけます。
しかし、そういう格好で切通しを歩くのは、観光客にはハードルが高いです。
特に、舗装されていない切通しを通る場合、雨の日やその翌日は滑ります。
切通し巡りをするなら、リュックを背負って両手を空け、歩きやすく滑りにくい靴を選びましょう。

立ち入り禁止エリアに近づかない

切通しは、土木技術が未熟だった時代に無理に山を削って作った道です。
さらに、海に近い鎌倉は地盤がしっかりしてるとはいい難いです。
通行止めになっていない切通しも、崖に落石防止のネットを張ったり、天候によって立ち入りを制限したりしています。
立ち入り禁止の表示に従い、危険な箇所には必要以上に近づかないようにしましょう。

オカルト要素にも注意?

私はあまり気にしないのですが、鎌倉の切通しの中には、やぐら=墓があるものや戦いの舞台になったものもあります。
他にも、事実とも噂ともつかない都市伝説の舞台になっているものもあります。
そうした背景から、切通し散策で気分が悪くなる人もいるようです。
気にする人はその点も注意してください。
気にならないという人も、お墓や人が命を落とした場所には敬意を払いましょう。

鎌倉の切通しのまとめ

鎌倉

いかがでしたか?
アウトドアと歴史が好きな方には鎌倉の切通し巡りがおすすめです。
そうでない方も、歴史や自然に触れるため、寺社巡り・カフェ巡りと組み合わせて切通しにぜひ行ってみて欲しいと思います。
特に化粧坂は地面が乾いていれば危険もなく、観光名所にも近いのでおすすめです。

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