地鎮祭で渡す玉串料の相場はいくら?のし袋の準備方法も解説

家を建てる前に必ず地鎮祭を行います。これからマイホームが建つと思うときちんと地鎮祭を行わなければと思いますよね?しかし地鎮祭の玉串料はいくら包めばいいのでしょうか?地鎮祭に用意する供物から玉串料の相場までご紹介します。

目次

  1. 地鎮祭の意味
  2. 地鎮祭と玉串料
  3. 地鎮祭の準備
  4. 玉串料の用意 ~のし袋~
  5. 施主が用意するお供え物
  6. 地鎮祭の後の挨拶回り
  7. 地鎮祭にかかる総額
  8. 玉串料に込められた願い

地鎮祭の意味

地鎮祭(じちんさい、とこしずめのまつり)とは、住宅工事や土木工事を始める前にその土地の神様(氏神)に祈りを捧げ、土地の利用させてもらう許可を得て神様を鎮める神事です。

現代では神様を祀って工事の無事を祈る儀式と認識されているため安全祈願祭とも呼ばれるようになりました。

地鎮祭は氏神様をお祀りしている神社の神主が執り行い、工事を行う施工業者と施主(土地、建物のオーナー)が参加します。

地鎮祭の由来は詳しくは分かっていません。

日本最古の地鎮祭の記録は持統天皇(飛鳥時代)の時代に藤原京造営に先立って「鎮め祭らしむ儀式」を行ったことが日本書紀に記されています。

地鎮祭と玉串料

「玉串」(たまぐし)とは、神道の儀式のときに神前(祭壇)に捧げる紙垂(しで)をつけた「榊」(さかき)の枝のことを意味します。

榊の枝はほかの果物やお米、お神酒などの供物と違い神事の最中に参加者が榊を神前にお供えします。

本来なら地鎮祭を依頼した施主が榊を用意したり祭壇の準備、供物の用意などを行うべきですが、施主の代わりに神職が施主に代わって儀式に必要なものを準備するようになりました。

施主は準備に必要な費用や神職に支払う謝礼を神職に渡します。
このお金が「玉串料」と呼ばれるようになりました。

現代では玉串料とは玉串に代わるものとしての意味の他に、神様にお供えするものとしての意味があります。

地鎮祭の準備

多くの方が地鎮祭を行う目的は自宅を建てる時がほとんどです。

多くの住宅会社が氏神様の神社に地鎮祭の依頼をしますが、まれに施主が手配しなければならない場合もあります。

今回は施主が地鎮祭の準備を行う場合に必要なものをご紹介します。

まずは
➀住宅会社と地鎮祭の日程などの相談を行う
②神社に地鎮祭の依頼を入れる
③現場に神前を設営する
この流れで地鎮祭の準備を進めます。

➀住宅会社と地鎮祭の日程などの相談を行う

住宅会社とお互いのスケジュールを調整します。

地鎮祭は約1時間ほど時間がかかります。

お互いのスケジュールを合わせるだけでなく、カレンダーで大安吉日を意識して地鎮祭の日程を決めてください。

依頼した神社の都合がつかない場合も出てくるので地鎮祭を行う日にちは複数の候補を用意しておきましょう。

②神社に地鎮祭の依頼を入れる

神社には地鎮祭の他に多くの祈祷を行っています。

人気のある神社には多くの人が祈祷の依頼をしているので神社の都合がつかない場合も出てきます。

神社への依頼は地鎮祭を行う1カ月前に入れておきましょう。

地鎮祭の依頼は電話で行えます。

神社との打ち合わせでは地鎮祭に参加する人数、参加者の氏名、会社名などを伝えます。

地鎮祭で奏上する祝詞の中に参加者の氏名を読み上げるために必ず伝えましょう。

地鎮祭の儀式の中で参加者は供物である榊を神前に捧げます。

榊は神社が容易するため、参加者の人数も必ず伝えてください。


神前に捧げる供物には米、塩、お神酒、水、山の幸、海の幸を用意します。

供物の多くは神社で用意しますが、地域によっては施主が用意する場合があります。

あらかじめどのような供物が良いのかなど神社に聞いてみることもお勧めします。


また地鎮祭に必要な道具(鋤、鍬、鎌)を誰が用意するのかも相談します。

必要な道具や祭壇の設置は神社と住宅会社が行いますが、確認のために一応聞いておくことがいいでしょう。

神社に支払う玉串料の金額も依頼した時に聞いておきましょう。

地域によって玉串料の相場が変わったり、地鎮祭の必要経費を提示する神社もあるので遠慮なく金額の相談を行います。

③現場に神前を設営する

地鎮祭当日に祭壇などを設営します。
施工業者が準備を進めてくれるので心配はいりません。

建設現場の土地の四隅に青竹を立て、青竹の間に注連縄を囲って祭場を作ります。

祭場の中には木の台を並べて祭壇を作り、祭壇に供物を並べます。

祭壇の中央には「神籬」(ひもろぎ)を立てます。

「神籬」(ひもろぎ)とは、大きな榊に御幣・木綿を付けた物で、神籬に神様をお呼びします。


祭壇の横の地面に砂を持って小さな盛り砂を作ります。

盛り砂の上には青竹などの草や木を指します。

この盛り砂は「地鎮の儀」で施主、施工業者が鋤、鍬、鎌を使って刈り取って工事がスタートした合図になります。

玉串料の用意 ~のし袋~

施主、施工業者、神社がそれぞれ用意するものを確認し合いながら地鎮祭の準備を進めていきます。
施主が一番気になることは玉串料の用意です。

あらかじめ神社に金額の相談をしている場合は神社から提示された金額をのし袋に入れて地鎮祭が終わった後に手渡します。

のし袋

のし袋とは、神社に祈祷をしてもらった時に謝礼としてお金を入れて手渡す紙でできた封筒のことを言います。

表面に紅白の蝶結びを施したものや紅白の蝶結びのイラストがプリントされているものなど様々なタイプがあります。

のし袋は金封タイプとのし袋タイプの2種類があります。

どちらも表書の中に中袋と呼ばれる封筒が入っています。

ボールペンで書かずに筆ペンなどで記入してください。

どちらののし袋のタイプも書き方は同じです。

表書

表書の表の上部分に「玉串料」、下部分に「施主の氏名」を書きます。

中袋(表面)

中袋の表面に同封している金額を漢字で記入します。

中袋(裏面)

中袋の裏面に施主の住所、氏名を記入します。

のし袋の閉じ方

中袋にお金を入れ、表書に包みます。
表書の裏面を合わせて下の方が手前になるように折りたたみます。

施主が用意するお供え物

お供え物は米、塩、お神酒、水、山の幸、海の幸を用意します。
施主が用意する場合は地鎮祭の前日までに下記のように準備をしてください。

米を一合洗って、水気を切ります。
米をざるに上げ、きれいなタオルやキッチンペーパーで水気をふき取って乾かします。
米の量は地域によって違いがあるため、神社に量を聞いておきましょう。

お神酒

お酒(日本酒)を一升用意します。
一升分のお酒は瓶で売られています。
酒屋に「地鎮祭用」と説明すると蝶結びのお祝い熨斗を付けてもらいます。
熨斗の上部分に「奉献」、下部分に「施主の氏名」を記入してもらってください。

塩を一合用意します。
一合分の塩は180ml、もしくは180ccです。
計量カップや計量計で図って用意してください。

水を一合(180mlもしくは180cc)を用意します。
水道で汲んだ水でも十分です。

山の幸(3種類)

果物を3種類用意します。
青果ならなんでも大丈夫ですが、缶詰などの加工品はだめです。

野の幸(3種類)

野菜を3種類用意します。
地面の上にできるもの(トマト、ナス、キュウリなど)と地面の下にできるもの(ニンジン、大根、いもなど)を用意します。

海の幸(3種類)

供物の代表的な魚は鯛ですが、鯛以外の魚でも大丈夫です。
尾頭付きの魚を用意します。
魚の他に、昆布またはワカメなどの乾物も用意します。

地鎮祭の後の挨拶回り

地鎮祭が終わった後に、周辺の住民の方に手土産を持って挨拶に伺います。

この挨拶には工事が始まってうるさくなることへの謝罪とこれから引っ越してくるから引っ越し前に挨拶を行うという意味合いがあります。

手土産品には1,000~3,000円程度の菓子折りを持って挨拶に行きます。
できれば施工業者も一緒に回ると工事期間中の近所トラブルが起きにくくなります。

手土産品には熨斗を付けます。

熨斗の上部分には「御挨拶」、下部分には「施主の氏名」を記入します。
熨斗は蝶結びの熨斗を用いります。

挨拶回りの範囲は工事中に騒音や工事車両の出入りなどで迷惑がかかりそうな範囲に挨拶をしましょう。

地鎮祭にかかる総額

玉串料は神職に支払う謝礼金と神社が負担した地鎮祭の費用を地鎮祭の後に神職にのし袋に入れて手渡します。

神社の中には地鎮祭に必要な費用を前もって教えてくれる所もあります。

その場合は地鎮祭の費用+謝礼金(5千円~1万円)を手渡します。

神社側が必要な金額を明確にしない場合は、2~5万円くらいが相場になります。


神職の送り迎えは施工業者が行うところが多いです。

中には自分の車で神職が地鎮祭の現場に来られる場合があります。

その時は白い封筒に「お車代」と書いて、5千円~1万円を包んで手渡します。


祭壇などの準備は施工業者が行います。

青竹や祭壇の準備にかかる費用は1万円~5万円くらいです。

雨天の場合はテントの設営をするので、更に金額が上がります。


お供え物のお神酒や山の幸などの購入費、紙コップなどの消耗品の購入などのお金がかかります。

地鎮祭に使用する榊を施主が用意する場合もあります。

榊の購入費用の他に挨拶回りにお配りするお土産品の購入などの経費が必要です。

目安ですが、約5万円ほどの金額が必要になります。

地鎮祭に必要な総額は地域や規模によりますが、約10万円~15万円かかる計算になります。

玉串料に込められた願い

いかがだったでしょうか?

お金を改めてみると大きな金額で驚くことでしょう。

多くの方は地鎮祭を行うのは一生に一回くらいです。

「家は人生で最大の買い物」と呼ばれるほどの重要なアイテムとなりました。

これから建つ新しい我が家で楽しい生活が待っていると思うとワクワクしてきます。

夢や希望を持つからこそ家が建つ土地の神様に土地の使用の許可とこれからよろしくお願いしますと祈りを捧げることは大切な儀式なのです。


あまり玉串料を捧げることに慣れていないと金額に不安を持ってしまいます。

金額の大きさよりもこれからの生活を見守ってほしいと願いを込めることが大切です。

そのためにも心を穏やかに整えて、儀式では神主をはじめとした参列者に失礼なことがないようにしなければいけません。

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