
三回忌法要のお供え物は何にしたら良い?のしの書き方も解説
仏教の年忌法要の中に一周忌、三回忌、七回忌と仏様をお祭りする儀式があります。人生の中で法事の回数はそれほど多くありませんので、お供えのマナーも身に付きません。復習の意味で、法要三回忌のお供えについて、マナーやルールを学んでいきましょう。
最終更新日: 2020年12月17日
三回忌の法要、ご供養の意味

亡くなった方の命日から満2年目の命日(10年10月10日が故人の命日ですと、12年10月11日)に三回忌の法要を行います。
年月の節目に故人仏様を敬い、現在の故人における健康を祈念する機会といえましょう。
これは故人に対してあの世での生活で苦労しないように、迷わないように親族が祈るものと言えます。
三回忌の法要といえば参列者もグッと減り、身内だけで行われることも多くなってきましたが、年齢を重ねて付き合う人が増えれば、三回忌の法要に出席しなければならないこともあります。
前年に行う1周忌と大きく違いませんが、今一度マナーやルールを身に着けておきましょう。

「終活ねっと」運営スタッフ
今回「終活ねっと」では、三回忌のお供えについて以下の点を中心にして解説していきます。
- 三回忌とは?
- 三回忌のお供えについて
- 参列できない場合のお供え物は?
- お供え物ののしの書き方
- お供えの金額相場
三回忌のお供えに関して、適切な品物からのしの書き方まであらゆる情報をまとめてあります。
三回忌のお供えについてお悩みの方に、非常に役立つ内容となっています。
ぜひ最後までご覧ください。
「終活ねっと」では終活に関するあらゆる情報を紹介しています。
三回忌の基礎知識について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
お供えについて

三回忌の法要で必要不可欠な3つのお供え
お供えには、お供え物として一般的に用いられるものが3つあります。
この3つのお供えは、法要が何回忌でも変わることはなく、一般にローソク、お線香、お花です。
お供えにはそれぞれに理由が存在し、最初にろうそくは仏様の知恵を表現するものと言われています。
ろうそくの光を受けることによって仏様の知恵を授かることができるそうです。
続いてお線香ですが、その昔お線香はとても高価なものだったそうです。
ここで大事な物をお供えする意味で、お線香がお供えされるようになり、またお線香はその場の空気を清めるものとも言われています。
最後にお花ですが、お花は仏様の気持ちを表すものと言われています。
基本的にお花は笑顔の代名詞と言えると思います。
お供えのお花の注意点
お供えのお花において注意しなければならない点がいくつか存在します。
バラ系のお花は避けましょう。
トゲがあることと香りが強いことが特徴のお花で、基本的に慶事はよく、仏事ではいけないとされています。
ただし、故人が大好きだった場合などといった例外も存在します。
三回忌の法要となりますと気心知れたメンバーになりますから、話し合いで決めればよいと思います。
一般的に使われるのは菊の花で、色は白、黄色が中心です。
本数は奇数が基本です。
ブリザードのお花
最近はブリザードフラワーという加工されたお花があります。
生花と比較しますと非常に寿命が長いことが大きな長所です。
また、花瓶の水の交換が必要ありませんので、仏壇のお手入れのストレスが和らぎます。
三回忌の法要から生花と替えることもいいかもしれません。
お供えするお品の種類や条件
お供えのお品は、故人の方を思い偲のぶことを考えれば 個人の好んでいた物を置いても構いません。
一般的には果物やお菓子、お酒などが備えられることが多いようです。
ここでもお供えする個数は奇数にしなければなりません。
心得のあるお店での購入は数を揃えてくれますので安心ですが、自前で調達の場合は数量に注意しましょう。
しかし家庭によっては裏事情(お酒が飲めないなど)があるので、確認できる場合はしておいた方が良いでしょう。
お供えのお品で避けたいもの
三回忌の法要に限らず、ここでは鮮度が落ちやすいものは基本的にお供えに使えません。
またお肉類やお魚も御法度になります。
お供えしたものをいただく時の心得とは
法事法要の時のお供え物は仏様のものと言えます。
感謝してお供えしたお供え物を、今度はいただくということに感謝しお供え物を持って帰ります。
形ばかりではなく心から感謝の気持ちを伝えることが大事です。
三回忌法要でのお供えは何を送ればいい
三回忌の法要に参列できない場合、お供えを送ることが習わしですね。
先ほど触れましたが、ろうそく、お線香、お花が中心になると思います。
少しギフトショップを覗いてみますと、ろうそく、お線香、お花がセットになっているものも多く見受けられました。
お供えの、のし紙の書き方
品物の場合の表書き
品物の場合は御供と書きます。
この品物につけるのしは掛紙というとこもあるそうですが、商品を購入した所で用意している場合も多いです。
また現在では、無料でネットからダウンロードもできるので、ぜひご自身でもチェックしてみると良いでしょう。
お金の場合の表書き
お金の場合は御仏前と書きます。
現在、のし袋はコンビニなどにも置いてあり、すぐ手に入れることが可能ですので、以前のように買い置きする必要がなくなりました。
氏名の書き方
名前は基本フルネームがよろしいかと思います。
夫婦の場合夫がフルネーム、妻の名前は左側に苗字は書かずに名前だけ記入いたします。
筆記用具の使い分けについて
表書きを書く時は、筆ペンか墨汁と毛筆を使い書き上げます。
お葬式であったり、お通夜の場合墨汁は真っ黒ではなく、水で薄めた薄い墨を使います。
なぜ薄い墨を使うかと言いますと墨をする時間がなかったあるいは涙で墨汁がが薄まったことを表すことです。
三回忌の法要では、お供えするのしは通常の濃さの墨を使用しましょう。
のしを結ぶ水引の種類は、結び切りを使用
水引の結び方には結び切りと花結びの2つがあります。
結び切りは2度とあってはならない結婚祝い、弔事に使われ、 花結びは何回あってもよいお祝い事に使います。
水引の本数は5本が基本になります。
水引の色は白と黒か、白と黄色がありますが、三回忌の法要の場合は地域によって違うので、確認してみてください。
お供えする金額の相場

現金のお供えですが、年齢が若く三回忌の法要に参列する機会が無かった方は悩まれることでしょう。
3000円から10000円の間が妥当な金額になります。
大きい金額はかえって負担になりがちです。
またお札は、新札より古礼がよいです。
お供えの時にのし袋の名前の方向
三回忌の法要では、和尚様の読経が行われます。
その時に和尚様がのしに記入されている名前を読み上げるので、和尚様から見やすいほうが良いでしょう。
まとめ

仏教といえども宗派があり、家柄、土地柄によって三回忌の法要は多少違いがあるかもしれませんが、基本的なことはこれまで説明してきた通りのマナーが基本になります。
みなさんにも、いざという時のために頭の片隅にとどめておいてほしい事柄でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。