お墓を遺産相続するのは誰?手続きや決まりごとについてもご紹介!

お墓を保有している場合、遺産相続する際にどんな問題が発生するのかをご存知でしょうか? 誰がお墓を相続するのか?遺産相続する際の手続きはどうすればいいのか?相続放棄をした場合にお墓は引き継ぐことが可能なのか?など、今回は相続に関する疑問をご紹介していきます。

目次

  1. お墓の遺産相続について
  2. お墓の相続上の扱いについて
  3. 誰がお墓を相続するべきか
  4. お墓を承継するための手続き
  5. 遺産相続時のお墓の税金事情
  6. お墓の遺産相続についてまとめ

お墓の遺産相続について

介護

お墓を相続すると聞くと、皆様はどんな印象を持つでしょうか?
昔は当たり前のように、そのご家族の長男が引き継ぐことになっていましたが、現在はどうなのでしょうか?
相続とはいうけれど、実際は何をするのだろう?費用はかかるのかな?なども気になる点ですよね。
相続人と離れて暮らしているケースが多い今の時代に、お墓の管理をするのは大変なことだと思います。

きっと、お墓の遺産相続について、多くの方は気になりつつも詳しくは知らないことの方が多いかと思います。

実際に相続のお話があったり、身近な方からの会話で聞いて気になったりするのだと思いますが、この機会に遺産相続についての具体的な手続きや、決まり事など知っておいて損はありません。
ぜひ、最後までお付き合い頂ければと思います。

今回の終活ねっとでは、気になるお墓の遺産相続について

  • お墓は相続財産になるのか?
  • 相続放棄をした場合、お墓はどうなるのか?
  • お墓の相続は誰が行うのか?決まりがあるのか?
  • お墓の継承は長男でないとダメなのか?
  • お墓の名義変更するときの手続きと、その費用について
  • お墓の相続に税金はかかるのだろうか?
  • 生前にお墓を建てるとメリットがいっぱい!

など解説していきます。

お墓の相続上の扱いについて

お墓

では、お墓は相続税の対象となる相続財産になるのでしょうか?

遺産相続と聞きなれない祭祀相続にくいての違いや、お墓は継承したいけれど、遺産相続を放棄した場合はどうなるのか?についてご説明いたします。

お墓は相続財産ではない

お墓は相続財産ではないと聞けば、「え?そうなの?!」と思われる方が大半ではないでしょうか?

実は、お墓は遺産としてではなく祭祀財産(さいしざいさん)といって、亡くなった方の遺品や遺産など、整理しているときに処理に困ってしまうものを言います。

例えば、祖先や神をまつるためのまつりごとを取り扱う際に必要になる、神棚や仏具、仏壇といったものをいいます。
こういったものは、ご家族にとっては必要なものであることが多いのですが、お金に換金しにくいことが特徴です。

また、通常の相続財産であれば、相続人が複数いる可能性もありますのでその共同相続人に対して分配されることになりますが、祭祀財産については、共同相続人ではなく、祭祀主宰者に継承することとなります。

この祭祀財産にお墓も含まれるのです。
こういった理由により、相続遺産とは全く扱いが異なるため、お墓は相続財産ではないということになります。

相続放棄をしてもお墓は承継できる

先ほど述べたように、相続財産と祭祀財産は異なります。
相続放棄をしてもお墓は継承していけます。

相続放棄とは相続人が遺産を相続することを放棄・辞退することをいいます。
被相続人に負債が多いことや、相続に特に魅力を感じないケースに相続放棄することが多いようです。

また、家業の経営を安定させるために後継者以外の兄弟姉妹などが、相続を辞退するときに使われることもあるようです。

しかし、お墓は相続財産に含まれない以上、何らかの理由で相続放棄をしたとしても、祭祀財産を引き継いで祖先をまつったり、お墓を守っていくことができますのでご安心ください。

誰がお墓を相続するべきか

お墓

終活している方にとって、親族が亡くなったときに一番気になることは、いったい誰がお墓を継承するのか?ということではないでしょうか?

一般的に思い浮かべるのは、長男だと思います。

長男しか相続できないのか?
または長男だから必ずしも相続することとなるのか?
遺言書の内容を読んだけれど、継承についていまいち分からない、、

など、誰が相続するかについての疑問を解決して参ります。
相続は親族間でトラブルが発生しやすい点でもありますので、しっかりと理解しましょう。

遺言があれば遺言に従う

お墓は基本的に、遺言書があればそこに記載されている内容に従って継承者を決めていきます。

例えば、「長男に継承させる」と記載されていれば「長男」が、「次男に継承させる」と記載があれば次男が継承するといった形になります。

そして、遺言書がない場合や、相続人の指定がない場合は、生前に被相続人が口頭で指定していた人物が継承者となります。

お墓の承継に法的な決まりはない

生前に被相続人より、継承者を誰にするか聞いていなかった場合は、その地域の慣習やその家に伝わる慣習に従って決めていきます。

決まった慣習がない場合には、最終的な手段として、相続人同士で話し合いながら継承者を決めていく形となります。

しかし、こういったお墓を継承する方は祭祀主宰者(さいししゅさいしゃ)といって、複数人が継承することは不可能ですので、一人だけが受け継ぐこととなります。
また、この祭祀財産(お墓や仏壇、仏具など)を引き継いだ相続人は、今後お墓の管理をしたり法要などを営むこととなりますが、その際にかかる費用も引き継いだ方が負担することになります。

そのことからトラブルになることが非常に多く、また費用の負担を理由に、遺産を多く取得しようとする相続人がいる場合がありますが、そのようなことは認められていません。

しかし、お墓や仏壇、仏具などの祭祀財産を引き継いだら、必ずしもお墓の管理や法要を行わなければならないというわけではなく、相続人の意志にゆだねられています。

そして祭祀財産を引き継いだ相続人は、これらを処分することも可能となります。

いずれにせよ、縁の深い親族とのことですので、事前にしっかりと話し合いをしていくことが最重要となります。

基本的には長男が承継する

継続者は3親等以内の親族までと決められているケースが多く、基本的には長男が継承する事となっています。
お墓や仏壇などについては、昔はよほどのことがない限り、長男が引き継ぐこととなっていましたが、現在では核家族化が進み、相続人が遠方に住んでいる方も多かったり、ライフスタイルの変化により、その慣習も失われつつあります。

これにより、現代ではお墓を継がないというケースも多いようです。
そして必ずしも、長男や長女が引き受けなければならないというわけではなく、話し合いによってまとまれば継承者は誰でもよい事となっています。

そして、そんな時代のニーズに合わせ、親族以外の方の継承を認める霊園や墓地が増えてきているようですので墓地での決まりごとなども確認しておくと安心です。

お墓を承継するための手続き

お金

いざ、お墓を継承すると決まれば、何から手を付ければ良いのか分からないと思われる方が大半だと思います。
長い人生の中で、一度相続するか、しないかの事ですので知らないほうが自然だと思います。

では実際、お墓を継承するときに必要な書類はどういったものなのか?

気になる費用のご紹介もしますので合わせてご覧くださいませ。

お墓の名義変更に必要な書類

必要な書類は霊園や寺院によっても異なってきます。
しかし大体は共通して同じ書類のようですので、一般的な例としてご紹介いたします。

相続が決まり、名義変更をする時に、
まず行うこととして、墓地管理者に名義が変更になったことを伝える必要があります。
そのうえで必要書類を準備し、提出する必要があります。

必要書類は下記の5つです。

  • 名義変更届(書式は霊園や寺院により異なる)
  • 新しく祭祀主宰者となる方と現在の名義人での続柄が確認できる戸籍謄本や住民票
  • 新しく祭祀主宰者となる方の印鑑登録証明書
  • 墓地を使用するための許可書(永代使用許可書)
  • 実印または捺印

これに加え、遺言書による継承者の指定がある場合は、遺言書の原本やコピーが必要となります。

また、親子や家族以外がお墓を継承する場合、協議成立確認書や全員の同意書が必要になることもあります。

お墓の名義変更に必要な費用

お墓の名義変更の手数料も霊園や寺院によって異なります。
大体の費用としまして、名義変更手数料は約1500円~5000円ほどです。
また、使用許可書を再発行する場合は全て合わせて10000円前後となることもあるようです。

そして、お寺での寺院墓地の場合、お寺の檀家としての立場自体も継承することとなりますので、お布施が必要になることもあります。

ただし、販売規定が設けられている区画で諸費用があらかじめ決まっている寺院もあるようですので、確認しておくようにしましょう。

遺産相続時のお墓の税金事情

お金

遺産相続の際にお墓の税金は課税対象になるのか?
これは、終活する上で重要な項目となります。

この項目では、お墓の継承時の税金について、その他、生きている間にお墓を立てることは節税になるのか?
などの疑問も解決していきます。

お墓の承継時に税金はかかるのか

結論からいいますと、お墓は祭祀財産の扱いになるため、税金は一切かかりません。

墓地や墓石以外にも、仏壇、仏具、神をまつる道具などが祭祀財産に含まれるため、こちらも税金はかかりません。
ただし、骨董的な価値があるなど投資の対象となるようなものには遺産相続税がかかりますのでご注意ください。

また、固定資産税に関しても税金はかかりません。
お墓は、一般的に墓地から区画を購入するかたちとなりますので、土地の所有権も同時に購入していると思いがちです。

しかし、実際にはその土地の永代使用権を購入しているに過ぎません。
よって、お墓は固定資産税から除外されていますので遺産相続税も不要となります。

生前にお墓を建てると節税になる

墓地に足を運ぶと、名前の部分が朱色に塗られているお墓を見かけることがあります。

これは、お墓を立てた人がまだ生きていて、お墓にはまだお骨が納められていないことを意味します。
このように生前にお墓を建てることを寿陵(じゅりょう)といいます。

生きているのにお墓を建てることに抵抗があったり、縁起が悪いのでは?ともわれる方もおられるとおもいます。

しかし、むしろその逆で、長寿、子孫繁栄、家庭円満の3つの果報を招く縁起の良いこととされています。
そして、この寿陵には遺産相続税がかかりませんので、生前に節税を考えて建てられる方も多いようです。

遺産相続税がかからない上に、墓石のデザインや場所、予算などに関してじっくり考えて、家族とも相談して決めていけることは大きなメリットになるようですので、是非この機会に、寿陵について考えてみてはいかがでしょうか?

お墓の遺産相続についてまとめ

人々

今回終活ねっとはお墓の遺産相続についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
気になる疑問は解決できたでしょうか?
ではこの記事の復習をしましょう。

  • お墓は遺産相続ではあるが相続財産ではなく、祭祀財産(お墓や仏壇、仏具など)扱いとなる
  • お墓の継承者は、被相続人の意志を第一に継承する
  • 遺産相続を放棄しても、祭祀財産であるお墓は継承できる
  • 相続に必要な書類は5つで、相続手数料は1,500~5,000円ほど
  • お墓の継承時に税金はかからない
  • 生前にお墓を建てると、縁起がよく、節税にもなる

一生に一度のお墓のことや、遺産相続のことです。
この記事を読んでいただくことで、少しでも不安が解消され、希望をもって頂ければ幸いです。

お墓をお探しの方は「終活ねっと」で

終活ねっとではお墓を値段(見積り)やアクセス・特徴などで比較して納得のいくお墓を建てられるよう、情報をまとめています。いざという時の為に資料請求や電話対応も無料で承っていますので、是非ご利用ください。

「遺産相続・お墓」に関連する記事

「遺産相続・お墓」についてさらに知りたい方へ

  • お墓の権利を放棄する方法~相続と墓じまいの手順について~

    お墓の権利を放棄する方法~相続と墓じまいの手順について~

    お墓を相続したけれど、今後の管理は困難であるという人が増えています。グルーバル化や少子化などでお墓を持つことが難しくなってきています。だからといって、放置していいのでしょうか?いえ、放置はいけません。ここでは、お墓の権利を放棄する正しい方法をお伝えします!

  • お墓は長男だけが入れるの?お墓を巡った相続問題と解決策

    お墓は長男だけが入れるの?お墓を巡った相続問題と解決策

    お墓は一般的に長男が継ぐケースが非常に多いです。お墓は長男だけが継ぐものなのか、長男以外でも相続できるのかと疑問を持っている人もいるでしょう。ここでは、お墓を巡った相続問題やその解決策について紹介します。お墓の相続に悩んでいる方はぜひお読みになってください。

  • お墓の相続権は誰になる?手続き・費用から相続放棄まで解説します

    お墓の相続権は誰になる?手続き・費用から相続放棄まで解説します

    お墓の相続はどうしたらよいのでしょうか。 お墓の相続については、手続きや内容が複雑でどこからどのように手をつけたらよいのかと、悩まれる方も多いと思います。 お墓の相続について、お墓の相続権は誰にあるのか、手続き・費用から相続放棄までの全てを分かりやすく解説します。

  • お墓の継承とは?相続手続きの費用や税金、継承者まで徹底解説!

    お墓の継承とは?相続手続きの費用や税金、継承者まで徹底解説!

    お墓の継承とはどういうことでしょうか。 誰が引き継ぐべきものか、手続きや費用・税金がどうなるか、などよく分からず、自分がお墓を引き継いでよいものかと、悩まれる方も多いと思います。 そこでこの終活ねっとでは、お墓の継承者や手続き・費用・税金などについて、解説します。

  • 終活でやっておきたい遺産相続の準備についてわかりやすく解説します

    終活でやっておきたい遺産相続の準備についてわかりやすく解説します

    いつの時代も遺産相続をめぐる争いはよくあることですし、実際に非常に醜いものです。そのような遺産相続も終活の中できちんと取り組むことで未然に防ぐことができます。今回は、遺産の相続で頭を悩ます方向けに終活での遺産相続の準備の取り組み方について見ていきましょう。

この記事に関するキーワード

ランキング

よく読まれている記事です

  • お墓や墓石の費用相場はいくらなの?値段の内訳や購入のコツもご紹介

    お墓や墓石の費用相場はいくらなの?値段の内訳や購入のコツもご紹介

    墓地・霊園でお墓の購入をする際に一番気になる費用。墓石や土地代など、一体何にいくらかかるのかでしょうか?今回終活ねっとでは、お墓の費用相場や値段の内訳・購入のコツまで、お墓の費用に関する疑問点を全て解説します。ぜひ最後までご覧ください。

    1
  • 樹木葬の費用相場はいくらなの?内訳や料金を左右する要因を解説

    樹木葬の費用相場はいくらなの?内訳や料金を左右する要因を解説

    近年自然葬の一種である樹木葬を供養方法として選ぶ人が増えてきています。樹木葬をするためにかかる費用はどれくらいかかるのでしょうか?この記事では樹木葬にかかる費用相場がどれくらいなのか、料金の内訳や形態による違いとともに解説していきます。

    2
  • 永代供養の費用相場はいくらなの?内訳や料金が上下する理由を解説

    永代供養の費用相場はいくらなの?内訳や料金が上下する理由を解説

    最近、永代供養という言葉を耳にする機会が増えてきました。お墓を維持するのは難しいけれど、永代供養って費用が高いのでは?と考えている方も多いことと思います。今回はそんな永代供養の費用の相場をまとめました。あわせておすすめの墓地・霊園もご紹介します。

    3
  • 納骨堂に納骨する時の料金の相場はいくら?

    納骨堂に納骨する時の料金の相場はいくら?

    お盆やお彼岸にお墓ではなく、納骨堂へお参りに行く人が増えています。 納骨堂はお墓と違って、お参りに行きやすく管理も楽です。 お墓を建てるよりも安い料金と聞いたけど、実際料金はどれくらいかかるのか。 また、管理費などはどうなっているのでしょうか。

    4
  • 人気の都立霊園ランキング!申込方法・費用相場・資料請求

    人気の都立霊園ランキング!申込方法・費用相場・資料請求

    都立霊園で人気の墓地霊園を8つランキング形式で紹介しています。終活ねっとでは、都立霊園を料金・口コミ・アクセスなどで比較して探すことができます。見学予約・資料請求も可能です。都立霊園への申込の方法・流れ・手続きはもちろん、霊園の特徴やお墓の区分一覧まで全て解説しています。ぜひご覧ください。

    5

シェアする

関連する記事

「遺産相続・お墓」についてさらに知りたい方へ

お墓の権利を放棄する方法~相続と墓じまいの手順について~のサムネイル画像

お墓の権利を放棄する方法~相続と墓じまいの手順について~

お墓は長男だけが入れるの?お墓を巡った相続問題と解決策のサムネイル画像

お墓は長男だけが入れるの?お墓を巡った相続問題と解決策

お墓の相続権は誰になる?手続き・費用から相続放棄まで解説しますのサムネイル画像

お墓の相続権は誰になる?手続き・費用から相続放棄まで解説します

お墓の継承とは?相続手続きの費用や税金、継承者まで徹底解説!のサムネイル画像

お墓の継承とは?相続手続きの費用や税金、継承者まで徹底解説!

終活でやっておきたい遺産相続の準備についてわかりやすく解説しますのサムネイル画像

終活でやっておきたい遺産相続の準備についてわかりやすく解説します

人気のキーワードの記事一覧

キーワード記事一覧へのリンクです

ランキング

よく読まれている記事です

お墓や墓石の費用相場はいくらなの?値段の内訳や購入のコツもご紹介のサムネイル画像

お墓や墓石の費用相場はいくらなの?値段の内訳や購入のコツもご紹介

1
樹木葬の費用相場はいくらなの?内訳や料金を左右する要因を解説のサムネイル画像

樹木葬の費用相場はいくらなの?内訳や料金を左右する要因を解説

2
永代供養の費用相場はいくらなの?内訳や料金が上下する理由を解説のサムネイル画像

永代供養の費用相場はいくらなの?内訳や料金が上下する理由を解説

3
納骨堂に納骨する時の料金の相場はいくら?のサムネイル画像

納骨堂に納骨する時の料金の相場はいくら?

4
人気の都立霊園ランキング!申込方法・費用相場・資料請求のサムネイル画像

人気の都立霊園ランキング!申込方法・費用相場・資料請求

5

目次

目次です

このページの先頭へ

終活ねっと 〜マガジン〜  Copyright© 株式会社 終活ねっと