お墓にバラの花を供えるのは禁物?仏花に適した花についてのまとめ

バラといえば気高さを感じる美しさと、とげを持つ花というイメージが強いでしょう。お墓にお供えしてもよいような美しさですが、その割にはお墓でバラを備えているところをあまり見かけないようにも思えます。今回はバラを中心にお墓のお花のことを考えてみましょう。

目次

  1. お墓にバラを供えてはいけないのかについて
  2. お墓にバラは供えてはいけない?
  3. お墓参りに適したお花について
  4. お墓参り後の仏花について
  5. お墓にバラを供えてはいけないのかまとめ

お墓にバラを供えてはいけないのかについて

お墓

お墓にお供えするお花といえばいろいろなものが思い浮かびますが、一番に思い浮かぶものはやはりキクではないでしょうか。
見た目も美しく、お墓参りの際のお花の定番として知られています。

美しいお花といえばバラもまたその1つに数えられるでしょう。
バラの色も赤色のほか、白色や黄色などさまざまなものがありますが、どの色であってもとても見栄えが良いです。
加えて、茎の部分に棘があることがバラの持つ気高さを一層引き立てます。

しかし、その美しさや気高さの割には実際にバラがお墓にお供えされているところはあまり見かけることがありません。
これはいったいどういうことなのでしょうか?

そこで今回終活ねっとでは、お墓にバラを供えてはいけないのかについて考えていきましょう。
なお、この記事の内容は以下のポイントを中心に進めていきます。

  • 実はバラはお墓にお供えするお花として不適切?
  • お墓参りに適したお花とはどのようなものなのか?
  • お墓参りをした後、お花はどのようにすればよいのか

ぜひ最後までお読みください。

お墓にバラは供えてはいけない?

お墓

見栄えから考えると非常に美しいバラですが、お墓にお供えしてあるところを見かけることがないのはどうしてでしょうか。
バラはお墓に供えてはいけないのか?と疑問に感じる方も多いでしょう。

実はお墓でバラが供えられているのをあまり見かけないのには深い理由があります。

まず、ここではバラがお墓にお供えされない理由について考えてみましょう。

棘のある花は仏花には適していない

結論から先に書いてしまいますと、バラは仏花としては適していません。
仏花とはお墓参りの際にお墓にお供えするお花のことを指します。

バラが仏花として適さない理由として、バラの茎の部分に棘があるという点が挙げられます。
一般に棘のある花は仏花に適していないとされているのです。

実はお墓にお供えするお花は、単にお墓を彩るためにお供えするわけではありません。
お墓に眠るご先祖様を供養するためでもあるとともに、仏様の慈悲に感謝するためでもあります。
そして、お墓にお供えしたものはお花を含めあの世にいる仏様や死後に生まれ変わったご先祖様の元にも届くとされています。

そのため、茎の部分に棘がついていて、触ると痛みのあるバラはお墓にお供えするお花として不適切といえるでしょう。

ちなみに、バラを含め棘のあるお花が不適切であるという点は、仏教の中のあるお経でも説かれていることです。

その他の仏花に適していないお花

お墓参りで不適切なお花として棘のついている種類のものが挙げられることはわかりました。
ではその他にも仏花として不適切なお花の種類はあるのでしょうか?

実は、理由は様々ですがバラ以外にも仏花に適さないお花は存在します。
この機会に、仏花に適さない理由とともに仏花に適さないお花の種類についても見ていきましょう。

毒のあるお花

まず、毒のある花が挙げられます。

毒そのものが死を連想させるものであるうえ、あの世にいる仏様やご先祖様にお供えすれば逆に害を及ぼしかねない種類であるためです。

ちなみに、秋のお彼岸の時期に咲き乱れるヒガンバナも実は毒を持っている種類であるため、いくらお墓の近くに咲いているからといってもお供えするのはタブーとなるのでやめましょう。

花ごと落ちるお花

ツバキのように花ごと落ちるお花も実は仏花として不適切です。

花ごと落ちるさまがまるで斬首をイメージさせるものであるため、特に捕虜になった場合や責任を取る形での切腹の場合に関わりやすい武士にとっては非常に縁起が悪いとして避けられるようになったためです。

現在はすでに武士の世の中ではありませんが、当時の武士の風習の名残からお墓にツバキをお供えすることはタブーとされています。

香りの強いお花

お墓参りの際に香りは大切な要素で、特にお線香やお花の香りもあの世にまで届くとされており、程よいものであればご先祖様も仏様も喜んでくださるものとされています。

しかし、その香りもあまりに強いと逆に喜ばれないものとみなされています。
このため、香りの強いお花は仏花に適さないと言えるでしょう。

特に、バラは先ほども見たような棘があるという特徴に加えて香りも強いため、このような点も含めてなおさら避けるべきお花であるといえます。

ツルのあるお花

意外なようにも見えますが、アサガオやクレマチスのようなツルのあるお花もお墓参りでは避けるべき種類とみなされています。

これは、ツルのあるお花が支えがないと立つことができないという特徴を持っていることから、花立にお供えしにくいためです。

そうなると、仮にお供えできたとしても非常に見栄えが悪く、逆にご先祖様や仏様に喜んでいただけませんので、やはり避けるべきといえます。

絶対に供えてはいけないというわけではない

ここまで、バラをはじめお墓参りの際に避けるべきお花の種類について理由とともに見てきました。
しかし、ここまで見てきたお花の種類がいくら古くからのしきたりでお供えしてはいけないといっても、実は絶対にお供えしてはいけないわけではないのです。

例えば、避けるべきお花の種類の中に故人が生前好んでいた種類のものがあれば、それをお供えすることが故人に対する供養になると考えることもできます。

そのため、古くからのしきたりに過剰にとらわれることなく、故人のことを考えて柔軟に対応することが大切といえるでしょう。
言い換えれば、故人に対する気持ちが何よりも重要であるということです。

さらに付け加えるならば、ご自身が亡くなった後にどうしてもお供えしてもらいたいお花があるのであれば、終活でエンディングノートなどを用いてその気持ちを残しておくとよいでしょう。

お墓参りに適したお花について

お墓

ここまで仏花として適さないお花の種類を見てきましたが、逆にお墓参りでお供えするうえで適しているのはどのようなお花なのでしょうか?

ここでは、お墓参りに適しているお花や定番のお花、おすすめのお花について見ていきましょう。

よく仏花としてお供えされるお花

まず、仏花としてよくお供えられるお花が当たり障りなくお供えできて良いでしょう。

先ほども少し触れたように、お墓参りのお花として定番の種類といえばキクが挙げられます。

キクが定番とされる理由として、キクには古くから邪気を払う力があると信じられてきたことが挙げられ、お墓に邪悪な霊がつかないようにお墓にお供えされます。
加えて、さわやかな香りを放つため、仏様やご先祖様にも喜ばれるというのも理由の1つです。

また、シキミもよくお供えされます。

これはかつて広く土葬が行われていた頃、野生動物がお墓を掘り返して埋葬したご遺体を荒らすということが多く見られたため、対策として毒を持つシキミをお供えしたのが由来です。
なお、シキミは強い香りを放つため、葬儀の会場でも魔よけの目的でよくお供えされます。

その他にもユリやリンドウ、カーネーションなども好んでお供えされる種類です。

造花を仏花として供えてもいいの?

お花には大きく分けて自然に育った生花と、人工物である造花とがありますが、中には造花を仏花として供えてもいいのかと考える方もいるのではないでしょうか。

造花をお供えしてはいけないという決まりは特にないため、造花をお供えしても差し支えはないというのが結論です。
特に最近では、お墓に対する考え方も多様化しているため、造花をお供えするという方も少なくありません。

ただ、宗派や地域によっては造花をお供えすることに対してあまりよい感情を持っていない場合もありますので、事前に造花をお供えしてもよいかどうかを確認しておくことが大切といえるでしょう。

お墓参り後の仏花について

お墓

お墓参りに適した仏花を理解し、実際にお花をお供えしたのはよいものの、お墓参りが済んだらその後は仏花をどのようにすればよいかわからないという方もいるでしょう。

ここでは、お墓参りの後の仏花をどうするかについて見ていきましょう。

仏花はお墓から持ち帰るべき?

まず、お供えした仏花は帰る際にどのようにすればよいかについて見ていきましょう。
基本的に仏花はお墓から持ち帰るべきといえます。

その理由としては、特に生花をお供えした場合は、持ち帰らずにそのまま放置すればやがてお花そのものが枯れてしまい、見映えが非常に悪くなるためです。
そして、それを片付けることになるという点で墓地や霊園の管理者に余計な負担をかけてしまうことになります。

また、風によってお花が飛んでしまえば、他の家のお墓に落ちる場合も少なくありません。
そうなると当然ながら他の家の方にも迷惑をかけることになるためです。

これらのことを防ぐためにもお供えしたお花はきちんと持ち帰るようにしましょう。

持ち帰った後の仏花の使い方

さて、お墓から持ち帰った仏花の使い方はどうすればよいのでしょうか。
ここで、あらためて仏壇にお供えすればよいと考える方もいらっしゃるでしょうが、実はそれはあまりよくないこととされています。

というのは、お墓参りの段階で一度お供えしているため、再度同じお花をお供えすることはご先祖様や仏様に対して失礼なこととみなされているためです。

かといって、家に持ち帰った後、仏花を処分してしまうというのはあまりにもったいないことです。そこで、生け花として飾るか押し花として加工するというのがおすすめの活用の仕方です。

お墓にバラを供えてはいけないのかまとめ

お墓

今回終活ねっとで、お墓にバラを供えてはいけないのかという点を中心に、お墓にお供えするお花の種類について適すもの、適さないものなどいろいろと見てきましたが、いかがでしたか?

記事の内容をまとめますと、以下のようになります。

  • バラはお墓にお供えするお花として適してはいない。ただし、絶対にお供えしてはいけないというわけではなく、故人が喜ぶようなものであればお供えしてもよいといえる。
  • お墓参りに適したお花として定番のものにキクやシキミが挙げられる。
  • 造花をお供えするのに問題はない。
  • 仏花として適さないのは毒のあるもの、花ごと落ちるもの、香りの強いもの、ツルのあるものが挙げられる。
  • お墓参りを終えて帰る際にお供えしたお花は持ち帰った方がよい。

今回見てきたようにバラはしきたりに照らして考えるとお墓にお供えするべき種類ではないといえます。
ただ、故人が生前にバラを愛していたということであれば、お供えしても差し支えはありません。

なお、この点はバラに限らず、そのほかの古くからのしきたりで避けるべきお花の種類についても同じで、それらのお花で故人が愛してやまなかったという理由でお供えすれば供養になる場合はお供えしてもよいでしょう。
ご自身が死後にお供えしてほしいお花のことを終活の中でご家族にお伝えするのも1つの手です。

いずれにしても、古くからのしきたりよりもご遺族の故人や仏様に対するお気持ちの方が大切ですので、そちらを優先するようにしてください。

終活ねっとではこの他にもお墓に関する記事を掲載していますので、ぜひ併せてご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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