地下にある墓地?有名観光地や地下カロートの特徴などを解説します

一般には墓地といえば地上にあり、また比較的見晴らしの良い場所や郊外などに建てられていることが多いです。しかし、世界には墓地が地下にある場合もあります。地下につくられた墓地とはいったいどのような場所なのでしょうか?この記事では、地下にある墓地について解説します。

目次

  1. 地下にある墓地について
  2. 地下墓地とは
  3. パリの有名な地下墓地
  4. ローマの有名な地下墓地
  5. カロートが地下にあるお墓の特徴
  6. 地下にある墓地についてまとめ

地下にある墓地について

お墓

お墓を建てる場としての墓地や霊園といえば、普通は地上にあって、なおかつ見晴らしの良い場所や郊外に広大な敷地を持っています。
少なくとも、日本においては墓地や霊園が地上にあるというのは、ごく当たり前のことです。

しかし、世界に目を転じてみると、墓地がある場所が地上とは限らないということも実際にあります。
言い換えれば、地下に広範囲にわたって墓地が作られている場合があるのです。
一体、地下墓地とはどのような特徴を持った墓地なのでしょうか?

そこで今回終活ねっとでは、世界のいくつかの都市にあるという地下墓地について解説していきます。

  • 地下墓地とはいったいどのような墓地なのか?
  • パリにある地下墓地で有名なものとは?
  • ローマにある有名な地下墓地とは?
  • カロートが地下にあるお墓の特徴とは?

なお、内容は以上のポイントに沿って詳しく見ていきます。
ぜひ最後までお読みください。

地下墓地とは

お墓

地下墓地という形の墓地は、日本人にとってはあまりなじみがありませんが、いったいどのような特徴を備えているのでしょうか?

地下墓地とは、正確には「カタコンベ」と呼ばれる都市の地下に設けられた墓所を指します。
故人のご遺体を埋葬するために使われた場所であるため、実際に立ち寄ってみると故人のご遺骨がそのまま規則的な配置で安置されている光景が広がっています。

また、主にヨーロッパの大都市の地下に広がっており、特に後で触れるフランスのパリのカタコンブ・ド・パリやローマにある骸骨寺は非常に有名で、観光施設にもなっています。
中には全体の総延長が20㎞にも及ぶところもあります。

ヨーロッパの地下墓地の歴史は非常に古く、ローマ帝国の時代にまでさかのぼります。
後に世界宗教となるキリスト教がローマ帝国の時代に出現しましたが、ローマ帝国の勢いが盛んだったころはあまり公には信じられていなかったため、亡くなったキリスト教徒の方のご遺体を地下に埋めるようになったのが始まりです。

パリの有名な地下墓地

お墓

地下墓地について簡単に触れたところで、ここからは地下墓地の具体例として、パリの有名な地下墓地について見ていきましょう。

ちなみに、西洋の墓地は実は地下にある場合が多いです。
特に、大都市にある有名な教会の地下に王族の墓地がある場合も少なくありません。

さて、西洋に数ある地下墓地の中でも特に有名なものとしてよく取り上げられるのが、フランスのパリの有名な地下墓地である、カタコンブ・ド・パリ(正式名称はロシュエール・ミュニシパル=パリ市営納骨堂)です。

中世からパリ市内各地で行われてきた教会地下での埋葬が次第に追いつかなくなってきたことと、パリの人口の急増に伴って、その解決のためにかつて地下に広がっていた採石場の跡地を利用したのが地下の墓地の起源です。

所在地

続いて、パリの有名な地下墓地であるカタコンブ・ド・パリの所在地について見ていきます。

カタコンブ・ド・パリの所在地はパリ市内の第14区にあるダンフェール=ロシュロー広場に入り口が設けられています。
徒歩で出かけるのであれば、サン=ドニ通りとフェロンヌリー通り、ランジュリー通り、ベルジェ通りの4つの通りに囲まれた場所を目印として考えるとわかりやすいです。

ちなみにパリの中心を流れるセーヌ川や、有名なランドマークの1つであるノートルダム・ド・パリよりも南側に位置しています。

所在地1 avenue du Colonel Henri Rol-Tanguy - 75014 Paris

パリ・メトロ線、イル・ド・フランス地域圏急行鉄道網(RER)B
線ダンフェール=ロシュロー駅下車

規模

では、カタコンブ・ド・パリの規模はどれくらいなのでしょうか?

カタコンブ・ド・パリの総面積はおよそ11000㎡あるといわれており、これはヨーロッパにある地下墓地の中でも最大規模を誇ります。

地下墓地そのものの長さは2㎞ほどですが、先ほども見たようにかつての採石場の跡地が活用されていて、その採石場の坑道の長さに至っては320㎞にも及ぶため、中には迷子になった末に脱出することができなくて命を落とした人もいるほどです。

このため、観光でカタコンブ・ド・パリを訪れた際にはツアーとして参加する方が無難といえるでしょう。

納められているご遺骨はおよそ600万体

カタコンブ・ド・パリに納められているご遺骨の数は実に600万体にも及びます。

この数字は、中世以来教会の地下に埋葬されてきたご遺骨が、新たな故人のご遺骨を埋葬するための場所を確保する必要があったために、最終的にこちらに再納骨されてきた結果といえます。

ちなみにカタコンブ・ド・パリに納められているご遺骨の中には、18世紀末のフランス革命で活躍し、最期にはギロチンで処刑されたロベスピエールやダントンといった人物のものもあります。

ローマの有名な地下墓地

お墓

フランス・パリのカタコンブ・ド・パリと並んで有名な地下墓地として挙げられるのが、イタリアのローマの有名な地下墓地、骸骨寺(骸骨教会)です。
2012年からは博物館も備えた大型施設に生まれ変わり、より観光のしやすい場所となりました。

こちらも西洋に多く見られる地下墓地の中でも大規模なもので、17世紀に建てられたサンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会の地下にあります。

当初骸骨寺は、この教会で亡くなった修道士のご遺体を狭いスペースに効率よく納骨するために活用されていましたが、現在ではそれ以外の身元不明の方も納骨されています。
そして、その納骨の仕方がご遺骨によるアートを形成している様となっているのも、骸骨寺が世界的に注目されて観光客が多い大きな理由です。

なお、骸骨寺内部は写真撮影は禁止ですので、観光の際にはご自身の目によく焼き付けるように見るのが大切といえるでしょう。

所在地

骸骨寺の所在地は、ローマ市内にあるスペイン広場(映画『ローマの休日』のロケ地として非常に有名)から徒歩で10分のところにあります。

ちなみに公共交通機関を利用する場合は、ローマ市営地下鉄A線のバルベリーニ駅を下車した後、徒歩1分のところです。
ちなみに入場料は6ユーロ(約780円前後)です。

規模

骸骨寺の規模はどのくらいなのでしょうか?

骸骨寺そのものはあまり広い方ではなく、狭い区域に6つの小さな礼拝堂が設けられ、そのために開かれた当初から修道士のご遺体をいかにして効率よく納骨するかに関して知恵が絞られてきました。

その結果、18世紀ごろにまるでアートと見間違えそうになるような美しい造形となるようにご遺骨が配置されるようになりました。

収められているご遺体はおよそ4000体

ちなみに骸骨寺内部に納められているご遺骨は4000体ほどで、ご遺骨が納められた時期は1528年から1870年のおよそ350年ほどです。
その多くが骸骨寺の教会で活動していた修道士の方々で、中には修道士の方のミイラまで納められています。

さらにはご遺骨の中でも生前同様にローブをまとった状態のものもあります。

カロートが地下にあるお墓の特徴

カロート

ここまで見てきた地下墓地は、文字通り教会や市街地の地下に広がる空間に納骨スペースがあるというのが特徴です。

しかし、実は日本のお墓でも地下墓地とまではいきませんが、ご遺骨を納める場所であるカロート(納骨室)が地下に設けられている場合が少なくありません。
このため、終活の取り組みとして地下墓地のようにお墓を作ろうと思えばできなくはありません。

それでは、カロートが地下に設けられているお墓の特徴とはいったいどのようなものなのでしょうか?

芝墓地に多く見られる

カロートが地下に設けられているお墓は、芝墓地で多く見られます。
芝墓地は芝生の上にお墓が建っている仕様で、ここのお墓の区画はそれほど広くはありません。

これは、地下にカロートを設けて、その上に墓石が建つ構造となっているためです。
このため、区画はコンパクトで済むうえ、外柵も必要とされません。

丘カロートに比べて費用が抑えられる

カロートが地下にあるお墓は、地上にカロートが設けられている丘カロートに比べて費用が抑えられることも特徴の1つです。

これは丘カロートの場合に比べて、建立の際にそれほど石材を使わず、また区画面積も狭く住むためです。
もちろん、一般の比較的区画の広いお墓に比べても費用は安くできます。

このため、石材費や、お墓の区画の土地代である永代使用料を安く抑えられます。

虫や小動物の被害にあうことも

ただし、地下式カロートのお墓が多い芝墓地は、下が草になっているため雑草が生い茂ったり、虫や小動物の被害にあうことも少なくありません。
特に、虫や小動物はお墓そのものに被害をもたらす場合もありますので、注意が必要です。

地下にある墓地についてまとめ

お墓

今回終活ねっとでは、地下にある墓地について見てきましたが、いかがでしたか?
この記事の内容をまとめますと、以下のようになります。

  • 地下墓地は主に西洋で多く見られる形の墓地で、教会や市街地の地下に設けられる。今日ではヨーロッパの大都市の地下に多く設けられており、特にパリやローマのものは有名である。
  • パリにある有名な地下墓地として、セーヌ川の南の方にあるカタコンブ・ド・パリが挙げられる。もともと採石場だったスペースを利用しており、ヨーロッパ最大規模の広さの中に、実に600万体のご遺骨が納められている。
  • ローマにある有名な地下墓地として骸骨寺が挙げられる。市内にあるスペイン広場から徒歩10分のところにあり、教会の修道士のご遺体4000人分が納骨されている。スペースそのものが狭いため、効率よく納骨するためにアート上の造形となっている。
  • カロートが地下にあるお墓は芝墓地に多く存在している。丘カロートに比べて費用が抑えられる反面、虫や小動物などの被害にあう可能性もある。

日本ではあまり見られない地下墓地ですが、西洋では有名なところも多いです。
観光で訪れてみるのもいいかもしれませんね。

他にも終活ねっとでは、墓地に関する様々な記事を紹介しています。
そちらも参考にしてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

お墓を建てたいけどどうすればいいかわからない方へ...

お墓をお探しの方は「終活ねっと」で

終活ねっとでは、安心して終活を始めるために、お墓 の値段(見積り)やアクセス・特徴を比較した情報をまとめております。資料請求や電話対応も無料で承っておりますので、是非ご利用ください。

「地下・墓地」に関連する記事

「地下・墓地」についてさらに知りたい方へ

この記事に関するキーワード

ランキング

よく読まれている記事です

  • お墓や墓石の費用相場はいくらなの?値段の内訳や購入のコツもご紹介のサムネイル画像

    お墓や墓石の費用相場はいくらなの?値段の内訳や購入のコツもご紹介

    墓地・霊園でお墓の購入をする際に一番気になる費用。墓石や土地代など、一体何にいくらかかるのかでしょうか?今回終活ねっとでは、お墓の費用相場や値段の内訳・購入のコツまで、お墓の費用に関する疑問点を全て解説します。ぜひ最後までご覧ください。

    1
  • 樹木葬の費用相場はいくらなの?内訳や料金を左右する要因を解説のサムネイル画像

    樹木葬の費用相場はいくらなの?内訳や料金を左右する要因を解説

    近年自然葬の一種である樹木葬を供養方法として選ぶ人が増えてきています。樹木葬をするためにかかる費用はどれくらいかかるのでしょうか?この記事では樹木葬にかかる費用相場がどれくらいなのか、料金の内訳や形態による違いとともに解説していきます。

    2
  • 永代供養の費用相場はいくら?内訳や料金が安く抑えられる理由を解説のサムネイル画像

    永代供養の費用相場はいくら?内訳や料金が安く抑えられる理由を解説

    近年永代供養という言葉を耳にする機会が増えてきました。永代供養という言葉は知っていても、費用はいくらかかるのか?お墓との違いがわからないという方も多いと思います。今回はそんな永代供養にかかる費用の相場はいくらなのかを内訳や料金が上下する要因とともに解説します。

    3
  • 納骨堂に納骨する時の料金の相場はいくら?のサムネイル画像

    納骨堂に納骨する時の料金の相場はいくら?

    お盆やお彼岸にお墓ではなく、納骨堂へお参りに行く人が増えています。 納骨堂はお墓と違って、お参りに行きやすく管理も楽です。 お墓を建てるよりも安い料金と聞いたけど、実際料金はどれくらいかかるのか。 また、管理費などはどうなっているのでしょうか。

    4
  • 墓じまいの費用相場はいくらなの?改葬の方法や納骨先の探し方も紹介のサムネイル画像

    墓じまいの費用相場はいくらなの?改葬の方法や納骨先の探し方も紹介

    近年、様々な理由から墓じまいという選択をする人が増えています。墓じまいをするためにはどのような手続きが必要で、一体平均どれくらいの費用がかかるのでしょうか?今回終活ねっとでは墓じまいをするために必要な費用について、手続きの方法や納骨先の探し方とともに解説。

    5
  • 東京都で人気の墓地霊園ランキング13選!お墓の値段相場・資料請求のサムネイル画像

    東京都で人気の墓地霊園ランキング13選!お墓の値段相場・資料請求

    東京都で人気の霊園・墓地・お墓をランキング形式で紹介しています。終活ねっとでは、東京都にある墓地・霊園を料金・口コミ・アクセスなどで比較して探すことができます。見学予約・資料請求も可能です。お墓の値段相場や東京都のお墓事情も解説しています。お墓を購入・建てる際に参考にしてください。

    6

シェアする

関連する記事

「地下・墓地」についてさらに知りたい方へ

パリの地下にある墓地「カタコンべ」って何?アクセスや注意点も紹介のサムネイル画像

パリの地下にある墓地「カタコンべ」って何?アクセスや注意点も紹介

お墓にカロートを設置するのにかかる費用は?リフォーム費用についてのサムネイル画像

お墓にカロートを設置するのにかかる費用は?リフォーム費用について

お墓のどの場所に納骨すればいいの?カロートって何?のサムネイル画像

お墓のどの場所に納骨すればいいの?カロートって何?

お墓の中でトラブル発生!満杯・水浸しになった時の対象方法とは?のサムネイル画像

お墓の中でトラブル発生!満杯・水浸しになった時の対象方法とは?

お墓のカロートって何?カロートについて詳しく解説いたしますのサムネイル画像

お墓のカロートって何?カロートについて詳しく解説いたします

共同墓地で必要になる費用の相場はいくらくらい?永代供養とは?のサムネイル画像

共同墓地で必要になる費用の相場はいくらくらい?永代供養とは?

墓地・霊園の種類についてそれぞれの特徴と違いを解説します!のサムネイル画像

墓地・霊園の種類についてそれぞれの特徴と違いを解説します!

フランスのお墓は日本とどう違う?フランス式のお葬式も紹介!のサムネイル画像

フランスのお墓は日本とどう違う?フランス式のお葬式も紹介!

教会の共同墓地とは?一般的なお墓との費用の比較等と共に紹介しますのサムネイル画像

教会の共同墓地とは?一般的なお墓との費用の比較等と共に紹介します

より良いお墓の探し方のポイントを分かりやすく紹介します!のサムネイル画像

より良いお墓の探し方のポイントを分かりやすく紹介します!

人気のキーワードの記事一覧

キーワード記事一覧へのリンクです

ランキング

よく読まれている記事です

お墓や墓石の費用相場はいくらなの?値段の内訳や購入のコツもご紹介のサムネイル画像

お墓や墓石の費用相場はいくらなの?値段の内訳や購入のコツもご紹介

1
樹木葬の費用相場はいくらなの?内訳や料金を左右する要因を解説のサムネイル画像

樹木葬の費用相場はいくらなの?内訳や料金を左右する要因を解説

2
永代供養の費用相場はいくら?内訳や料金が安く抑えられる理由を解説のサムネイル画像

永代供養の費用相場はいくら?内訳や料金が安く抑えられる理由を解説

3
納骨堂に納骨する時の料金の相場はいくら?のサムネイル画像

納骨堂に納骨する時の料金の相場はいくら?

4
墓じまいの費用相場はいくらなの?改葬の方法や納骨先の探し方も紹介のサムネイル画像

墓じまいの費用相場はいくらなの?改葬の方法や納骨先の探し方も紹介

5
東京都で人気の墓地霊園ランキング13選!お墓の値段相場・資料請求のサムネイル画像

東京都で人気の墓地霊園ランキング13選!お墓の値段相場・資料請求

6

関連する記事

「地下・墓地」についてさらに知りたい方へ

パリの地下にある墓地「カタコンべ」って何?アクセスや注意点も紹介のサムネイル画像

パリの地下にある墓地「カタコンべ」って何?アクセスや注意点も紹介

お墓にカロートを設置するのにかかる費用は?リフォーム費用についてのサムネイル画像

お墓にカロートを設置するのにかかる費用は?リフォーム費用について

お墓のどの場所に納骨すればいいの?カロートって何?のサムネイル画像

お墓のどの場所に納骨すればいいの?カロートって何?

お墓の中でトラブル発生!満杯・水浸しになった時の対象方法とは?のサムネイル画像

お墓の中でトラブル発生!満杯・水浸しになった時の対象方法とは?

お墓のカロートって何?カロートについて詳しく解説いたしますのサムネイル画像

お墓のカロートって何?カロートについて詳しく解説いたします

このページの先頭へ

終活ねっと 〜マガジン〜  Copyright© 株式会社 終活ねっと