終活での遺影写真について

最近では、終活を行うということが一般的になってきています。
終活とは今までの人生を見直し、残りの人生を有意義に過ごすために行う準備活動のことです。
終活には持ち物の整理やお墓の準備をすること、またエンディングノートの作成などがあります。
お墓の準備をする終活の一環で、生前に自分の遺影を撮影しておくというのがあります。
そこで、今回終活ねっとでは終活での遺影撮影について、以下の事柄を詳しく解説します。
- 遺影写真とは?
- 終活で遺影写真を用意することのメリット
- 遺影写真を撮影する時の流れ
- 終活セミナーで遺影写真撮影の体験ができる
「自分の遺影写真など準備する必要はないだろう」と思われている方もいるかもしれませんが、遺影写真を撮影しておくと意外とメリットも多いです。
この記事を最後まで読んでいただき、遺影写真を撮影する時の参考にしていただけると嬉しく思います。
遺影写真について

そもそも遺影写真とは、お葬式の時に飾られるものです。
お参りに来られた方々が写真を見ながら、故人のことを思い出したり話しかけたりして安らかに眠りつけるように祈ります。
遺影写真は葬儀の際には必要不可欠なものですが、ただ写真があれば良いというものでもありません。
この章では、遺影写真の本当の意味について解説します。
遺影写真は何に使われるの?
遺影写真は何に使われるのかというと、葬儀の時に祭壇に飾られる写真のことです。
葬儀後は家に持ち帰り、仏壇近くに飾られることが多いです。
企業の社長や会長が亡くなられた場合、遺影写真を社内に飾ることもあります。
遺影写真の大きさは祭壇用の四つ切サイズと、仏壇に飾ることができるL判サイズがあります。
また葬儀後は、家で遺影写真を見ながら故人を思い出し、供養し続けることができます。
ご家族で写真を見ながら、故人との思い出話をすることが一番の供養とも言えます。
こういったことからも最後の写真となる遺影写真は、記憶に残るような自分らしい姿を残したいものです。
元気なうちから遺影の撮影をしておいて、一番良い状態の写真を残しましょう。
写真があることで故人が近くにいるように感じますし、ご家族様を見守ってくれていると実感することもできます。
遺影写真で大切なこと
一般的には葬儀は急に行うことが多く、ご遺族の方は写真のことまで考えている余裕がありません。
アルバムなどから故人の写真を探すことになるのですが、正面を向いていて故人らしい写真と言うのはなかなか見つからないものです。
ちょうど良い写真が見つからなくて、古い写真や写りの悪いものを使わなければいけないことも考えられます。
また、遺影写真は長く飾られるものなので、あまりに生前の姿とかけ離れているイメージのものはご家族も違和感を覚えるのではないでしょうか?
自分らしい写真を残すために、終活を行う時に遺影写真の撮影をしてはいかがでしょうか。
そのため、ご家族が故人をイメージしやすい生前に近い写真をとっておく事が、遺影写真で大切なことです。
遺影写真の撮影なんて縁起でもないと思われる方もいるかもしれませんが、自分で準備することにはたくさんのメリットがあります。
次の章では、終活で遺影写真を撮るメリットについて解説します。
終活で遺影写真を撮るメリット

自分で自分のお葬式の写真を撮影するということに、疑問を持たれる方もいるかもしれません。
しかし、遺影を事前に撮影しておくことには様々なメリットがあります。
ここでは、終活で遺影写真を撮るメリットにはどのようなものがあるのか見てみましょう。
生前の元気な姿をベストな状態で残せる
生前の元気な姿をベストな状態で残せると言うのが、遺影写真を撮る最大のメリットです。
生前に遺影写真を用意しておけば、ご自身の気に入った写真を自分自身で選ぶことができます。
終活は後悔や心残りがないようにするための活動ですから、遺影写真を準備しておくというのもとても大事なことです。
遺影写真は長く飾られるもので、まだ生まれてもいない子孫が写真を見ながら、自分の祖先がどのような人であったかを想像するかもしれません。
「いつも見守ってくれている」と子孫たちが感じてくれるような、良い写真を残すことも大切です。
そのためにも、ご家族様が見て喜んでくれるような自分らしい写真を撮りましょう。
いざという時に写真に困らない
お葬式の時には必ず遺影写真が必要なのですが、いざという時になるとちょうど良い写真が見つからない場合があります。
お葬式の準備で忙しくしている時に、部屋の奥からアルバムを出してくる余裕はありません。
故人が正面を向いている写真と言えば運転免許証がありますが、運転免許証サイズでは引き延ばした時にボケてしまう可能性が高いです。
また、最近の写真がなくて、すごく若いころの写真を使うしかないということも考えられます。
あまりにイメージが違い過ぎると、家族内でも意見が分かれる可能性もあります。
いざという時に写真に困らないためにも、遺影写真を生前に準備しておくことはご遺族の負担を軽減できるだけではなく、ご自分が気に入った一番良い写真を遺影に使うことができるというメリットがあります。
遺影写真撮影の流れ

遺影写真は、写真館や葬儀社で撮影してくれるところもあります。
最近では、遺影写真専門のプロのカメラマンもいます。
葬儀社で遺影写真撮影を請け負っているところでは、カメラマンやメイクなどを行ってくれるスタッフがいる場合もあります。
写真館では、貸衣装を用意してくれているところもあります。
お店によってサービスや料金が違いますので、問い合わせてみたりインターネットで検索してみましょう。
遺影写真撮影の料金はサービスの内容によって異なりますが、大体2万円~4万円ほどです。
撮影後に、引き伸ばして額縁に入れる必要はありません。
毎年の恒例行事として、記念写真を撮りに行くというのも一つの方法です。
数十枚の中から本当に自分が気に入った写真を選べばいいのですから、気軽に記念写真を撮りに行くつもりで撮影に臨みましょう。
遺影写真ははっきり顔が写っていれば引き延ばすことも可能ですので、ご自身のカメラで撮影しても大丈夫です。
ご家族に撮影してもらうと、リラックスできて自然な表情になりやすいというメリットはありますが、やはりプロのカメラマンに撮ってもらうと出来栄えがかなり違ってきます。
この章では、専門家に依頼した場合の遺影写真撮影の流れについて解説します。
打ち合わせ
まずは、遺影撮影の打ち合わせをしましょう。
どこで撮影するのか、料金はいくらぐらいかなどを確認します。
何枚ぐらい撮影可能か、衣装やメイクは自分で用意しなければいけないのかも聞いておきましょう。
撮影時間はどのくらいかかり、仕上がりはどのような写真になるのかも訪ねておいた方が良いでしょう。
他の方の出来上がったものを、事前に見せてもらうとイメージしやすいです。
打ち合わせが終わったら、撮影の日時を決めて予約しましょう。
ご家族と一緒に写真を撮りたい場合は、ご家族様が集合できる日にちを選びましょう。
メイクアップ
スタッフの方がメイクアップをしてくれるのであれば、自分の希望を伝えながらメイクしてもらいましょう。
ご自身でメイクする場合は、スタジオまでメイク道具を持って行きましょう。
撮影している時に化粧直しをするかもしれませんので、一通り持って行くようにしましょう。
ヘアスタイルも考えておきましょう。
撮影前に髪の毛を染めておいたりパーマをかけておいてもいいでしょう。
ウィッグなどを活用してもいいかもしれません。
衣装は用意されているところもあるかもしれませんが、自分でも2~3着は用意していく方が良いでしょう。
撮影
撮影は、なるべくリラックスして臨むようにしましょう。
一人の写真ばかりではなく、ご家族様やペットと一緒に撮影しても良いでしょう。
被写体になることが苦手な方もいるかもしれません。
気持ちが落ち着くまでゆっくりと時間をかけて、ベストショットが撮れるようにしましょう。
遺影写真を撮るというのではなく、思い出になるような写真を撮影するということが大事です。
仕上がりの確認
最近はデジタル化していますので、撮影した写真の仕上がりの確認はその場ですぐできます。
ご自身が気に入った写真をピックアップして、遺影写真にしたいものを選びましょう。
背景はどうするかや、服装はそのままでも大丈夫かなども決めておきましょう。
遺影写真はサイズが大きくなりますので、引き延ばした時にどのように見えるかも確認しておきましょう。
終活セミナーで遺影撮影体験もできる

終活は行った方が良いとはわかっていても、「何から始めたらいいのかわからない」「終活を行う意味がわからない」「まだ早い」と思われている方もおられるのではないでしょうか?
最近では、終活を行う本当の意味を教えてくれる終活セミナーと言うものがあります。
終活の始め方やメリットの説明のほか、終活セミナーで遺影撮影体験もできるところもあります。
生前に遺影写真を撮ることのメリットや実際にどのような流れで撮影するのか、どのような写真を選ぶのがふさわしいかを教えてもらいながら実体験できます。
遺影写真撮影の注意点や疑問点なども気軽に相談することができますので、終活セミナーを利用してみるのも一つの方法です。
終活での遺影写真まとめ

今回終活ねっとでは、終活での遺影写真について解説しましたが、参考になりましたでしょうか?
この記事では、以下のような事柄について掲載しています。
- 遺影写真はお葬式の時に使われるだけではなく、長く飾られる大切なものである。
- 生前に遺影写真を撮影すれば、生前の元気な姿をベストの状態で残すことができ、いざという時に遺影写真に困らないなどのメリットがある。
- 遺影写真を撮影してもらう時の流れは、打ち合わせ→メイクアップ→撮影→仕上がりの確認というのが一般的な撮影方法。
- 終活セミナーでは遺影写真撮影の体験ができる。
終活で遺影写真を撮影することには、様々なメリットがあります。
生前にご自身の死について考えることは、縁起が悪いと感じる方もおられるかもしれません。
ですが、遺影写真を撮影すると言うよりは、今のうちに元気な姿をプロのカメラマンに撮影してもらうワンランク上の記念写真を撮ると考えましょう。
また、終活ねっとでは終活を行う時に役立つ情報を多数掲載していますので、他の記事もあわせて参考にしてくださるとうれしく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。