お墓を移す費用の相場っていくら?費用の納め先ごとにまとめました

何らかの事情でお墓を別のところに移すとしても、当然ながらいろいろと費用が発生してきます。お墓を移転させることを検討しているということであればそのために必要な費用や手続きなどについて知っておくことも重要です。今回は、お墓を移すための費用のことを考えていきます。

目次

  1. お墓を移す費用について
  2. お墓を移すことを改葬という
  3. お墓を移すのにかかる費用相場
  4. お墓を移すまでの流れ
  5. お墓を移す費用のまとめ

お墓を移す費用について

お金

あなたの家のお墓は先祖代々からある歴史の長いお墓でしょうか、それとも割と最近建てたものでしょうか?
いずれにしても、この先何らかの事情でお墓を別の場所に移転するということにならないとはとても言いきれません。

しかし、お墓を移すにしても、さまざまな費用が必要となってきます。
終活の中において、お墓を移すことを考えているのであればなおさらです。

そこで今回は、お墓を別の場所に移す、いわゆる改葬に必要な費用について見ていきましょう。
なお、今回の内容は、

  • お墓を移す改葬とはどのようなものか?
  • お墓を移すために必要な費用の相場はどのくらいか?
  • お墓を移すまでの流れとは?

という3つのポイントを軸に話を進めていきます。

終活ねっとではお墓に関する様々な記事を紹介しています。
以下の記事ではお墓の建立・相続の詳細、お墓の費用などについて解説しています。
新たにお墓を建てることを検討されている方はぜひ以下の記事をご覧ください。

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お墓を移すことを改葬という

お墓

すでに建立されているお墓を移すことを改葬といいますが、まずは改葬について簡単に説明をしていきます。

改葬とは、それまでのお墓を閉じたうえで、新しく別の場所に建てたお墓にご遺骨を移す一連の流れを指します。
言い換えれば、単にお墓を移すというだけでなく、それまでのお墓を撤去し、なおかつご遺骨も新しいお墓に納骨しなおすということまで含みます。

ちなみに、お墓を新たに建てない場合は墓じまいといいます。
例として、古いお墓を閉じた後の移転先が永代供養墓(合同墓)である場合や、散骨する場合には墓じまいだけが行われます。

お墓を移すのにかかる費用相場

お金

お墓を移す費用は一連の流れの中で様々なタイミングで必要となってきます。
先に全体の費用について見ていきますと、状況や方法にもよりますが50万円から300万円ほどがだいたいの相場となってきます。

お墓を移す際の総額の相場は以上ですが、内訳を細かく見ていくと納める先によって額がいろいろと異なってきます。

移転元に納める費用

お墓を移す際に、それまでのお墓のある墓地や霊園のことを移転元といいますが、改葬の際には移転元に納める費用も移転先に納める費用とともに大きな要素となります。

移転元に納める費用の項目として、お墓を撤去するための費用(墓石の処分と区画整理)、閉眼供養のための費用、ご遺骨を取り出すための費用、墓石の運搬のための費用、そして離檀料(寺院墓地の場合)が挙げられます。

お墓を撤去するための費用

お墓を別の場所に移すということは、それまでのお墓を撤去するということも意味します。
そして、この撤去にはそれまでお墓が建っていた敷地をすべて元通りの更地にして墓地・霊園の管理者に返すという工程も含まれます。

そのための費用の相場は10万円から50万円が一般的です。
ただし、その敷地の区画の面積や使用する重機によって費用は変化してきます。

閉眼供養の費用

閉眼供養とは、お墓を閉じる際に必ず行われる儀式のことです。
お墓にはそこに眠る方の魂が宿っているとされており、その状態でお墓として機能していますが、お墓を撤去するにはまず魂を抜いて、お墓としての機能を止めて、ただの石材に戻す必要があります。
閉眼供養の目的はまさにその点につきます。

閉眼供養に必要な費用とは、その際にお経を唱える僧侶の方への謝礼として手渡すお布施の額そのものを意味します。

一般的な閉眼供養の際のお布施の額の相場は1万円から5万円といわれています。
なお、僧侶の方に遠方から来ていただく場合は、別途お車代が必要になります。
相場として5000円から1万円を包むことが多いです。

ご遺骨を取り出すための費用

閉眼供養が終われば、お墓に納骨してあるご遺骨を取り出す作業があります。
こちらの費用の相場は1万円から5万円とされています。

専門の業者の力を借りないで、ご自身でご遺骨を取り出すという場合はこの費用は発生しませんが、特に関東で広く使われているお墓の場合、カロートのふたは非常に重く大けがの原因にもなるため、ご自身で取り出しを行うのは適切とはいえません。

墓石運搬のための費用

お墓そのものを移転先に移動する場合に発生する費用です。
運搬専門の業者に依頼してやってもらうこととなりますが、10万円から80万円が相場となります。

ただし、この費用も運搬する石材の量や輸送する距離によって金額が変わってくるということはあらかじめ理解しておきましょう。

離壇料

お墓の移転元が寺院墓地である場合は、その寺院の檀家(寺院を主に財政面で支える家のこと)を辞める手続きが必要となります。
その際に支払うのが離壇料と呼ばれる費用です。

離壇料の費用の相場は檀家として所属している寺院にもよりますが、数十万円かかる場合も少なくありません。

また、改葬の際によくおこる問題として離檀料を巡るトラブルが挙げられます。
というのは、檀家を辞められることはお寺側にとっては心地よい話ではないため、法外な額(数百万円)の離壇料を請求するといった場合もあるということです。

このため、改葬の際にはお墓を管理している寺院側の心情を汲んだうえで誠意ある説明をしておくことは不可欠であるといえます。
それが、離壇料にまつわるトラブルを回避するうえで有効な方法であるためです。

移転先に納める費用

改葬に際しては移転先の墓地や霊園にも費用を納めることとなります。
その場合の項目として、開眼供養のための費用、納骨のための費用、そして戒名料が挙げられます。

開眼供養のための費用

お墓を新しく建てた際の仕上げとして、ご先祖様の魂を迎えるために行われる儀式が開眼供養です。
改葬の際にも、移転先にお墓を建てた場合に行われます。

移転元での閉眼供養の場合と同じく、開眼供養の費用もそのままお経を読む僧侶の方に手渡すお布施を意味します。
こちらの相場も閉眼供養の場合と同じく1万円から5万円が一般的です。
そして、遠方から来ていただく場合は、別途お車代の5000円から1万円が必要となります。

納骨費用

開眼供養が終了すれば、ご遺骨を納骨することになります。
こちらに関しても、特に関東で広く使われているお墓の場合はカロートのふたが非常に重いので専門の業者の方に任せた方が安全といえます。

こちらについてもその費用の相場も、移転元でのご遺骨の取り出しのための費用と同じように1万円から5万円が一般的です。

戒名料

戒名料は、移転先が寺院墓地の場合や、移転元の墓地が違う宗派に属する場合に発生します。
その費用の相場は移転先の墓地を管理するお寺によってまちまちですので、お寺に相談してみるとよいでしょう。

新しいお墓の建立費用

改葬の際には新しくお墓を建てる必要があります。
移転元から運搬する際には、新規で建てる場合に比べてそれほど高くはなりませんが、あらためて新しく建てる場合となるとやはり高くつきます。

大きく分けて永代使用料と墓石代とが挙げられます。

永代使用料(土地使用料)

お墓を建てる敷地に発生する費用が永代使用料(土地使用料)です。
その相場は、70万円から300万円が一般的ですが、もちろん敷地の面積や立地条件、人気の度合い、アクセスの良し悪しによって大きく金額が変わってきますので、事前によく調べておきましょう。

なお、公営霊園や永代供養を行っている合同墓に改葬する場合は、永代使用料が安くなる傾向にあります。

墓石代(新しくお墓を建てる場合)

移転先の墓地・霊園で新しくお墓を建てる場合は墓石代も必要となってきます。
この墓石代には、石材そのものの費用や石材加工の費用、そして建てるための工事費用からなりますが、その際の費用は100万円から300万円です。

石材の質や使用量、区画面積、加工の際のデザインの精巧さによって金額が大きく変わるため、なるべく安く抑えるのであればどのようにすれば安くなるかという傾向をあらかじめつかんでおくとよいでしょう。

その他事務手数料

改葬の場合、事務手続きも必要となってきます。
主な事務手続きは改葬許可証の発行と、移転先の墓地・霊園でのその他の事務手続きが挙げられます。
ここではその際に必要な費用について見ていきましょう。

改葬許可証の発行の必要な費用

改葬を行うには役所で改葬許可証を発行してもらう必要があります。
その改葬許可証には移転元の管理者が発行する埋葬証明書と、移転先の管理者が発行する受入証明書(永代供養の場合は永代使用承諾書)、そして役所に備え付けの改葬許可申請書が必要です。

移転元で発行される埋葬証明書はご遺骨1体につき400円から1500円が相場です。
そして、役所で改葬許可証を発行してもらう際の手数料は無料の場合もあれば1000円かかる場合もあります。

移転先での事務手続きに必要な費用

このほか、移転先の墓地・霊園の管理者に支払う事務手続きのための費用も必要です。
その金額は数千円程度が相場となります。

お墓を移すまでの流れ

お墓

最後にここでは改葬の際の一連の流れを見ていきましょう。
上から順にやるべきことを箇条書きという形で示していきます。

  • ご家族の中で改葬に関しての相談・決定
  • 改葬について菩提寺や石材店と相談・打ち合わせ
  • 移転先の選定・決定
  • 改葬許可証の発行の準備(必要書類の用意)と申請
  • 改葬許可証の発行(申請後、数日ほどで発行)
  • 閉眼供養・ご遺骨取り出し・墓石撤去の依頼
  • 墓石運搬業者の選定・決定
  • 開眼供養・納骨供養・移転先での新規のお墓建立の依頼
  • 閉眼供養とご遺骨取り出しを行う
  • 墓石の撤去・区画整理
  • 移転先で改葬許可証の提出
  • 開眼供養・納骨供養

お墓を移す費用のまとめ

お墓

お墓を移す改葬に必要な費用について見てきましたが、いかがでしたか?
今回の内容をまとめますと、以下のようになります。

  • お墓を別の場所に移転することを改葬といい、単に移動させるだけでなく、移転先にお墓を新しく建ててご遺骨を納めるところまでの一連の流れを指す。なお、単にお墓を閉じるだけである場合は墓じまいという。
  • お墓を移す際に必要な費用の相場は総額で50万円から300万円ほどである。大きく分けて移転元に納める費用や移転先に納める費用、新しくお墓を建てるための費用、事務手数料が挙げられる。
  • お墓を移す際の流れは、ご家族の中で相談して決めたうえで、菩提寺や石材店に相談して段取りを決めつつ、移転先を決める。そして、改葬許可証を発行してもらったり、運搬業者を決めたり、新しくお墓を建てたり、必要な供養の段取りを行ったりする。そして、墓じまいののちに新しいお墓で開眼供養ののち納骨を行う。

このように、改葬の際にはさまざまな面で費用が必要であり、また手続きや打ち合わせもいろいろとこなすことが求められます。

そのため、改葬を考えているということであれば、終活での取り組みの場合も含めて早い段階で準備をしておくことが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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