高齢者におすすめのコミュニケーションの方法とは?

高齢者は仕事を退職したことにより外に出る機会が減ることから、他人とのコミュニケーションが減ってしまい、少しずつ家に引きこもりがちになってしまうので不健康な状態になりがちです。そこで今回は高齢者同士でおすすめのコミュニケーションの方法についてご紹介します。

目次

  1. 高齢者コミュニケーションの特徴
  2. 高齢者コミュニケーション不足が招くこと
  3. 高齢者コミュニケーションの方法
  4. 高齢者コミュニケーションの場
  5. まとめ

高齢者コミュニケーションの特徴

人々

高齢者のコミュニケーション円滑に行うために必要なこととして、まずは高齢者コミュニケーションの特徴について知っておく必要があります。高齢になることで身体のさまざまな機能が低下してしまうことは、どんなに対策をしていても若いころに比べて低下してしまうことを完全に食い止めることは難しく、それがコミュニケーションに影響を与えることが多いようです。

視力が低下しがち

ここからは高齢者コミュニケーションの特徴についていくつかご紹介していきます。まずは、高齢になっていくことにより、視力が低下しがちです。この視力の低下がコミュニケーションに影響を与えてしまうことがあります。例えば老眼などで近くが見えにくくなる状態になってしまうことが多いですし、高齢になることで視野全体が白く濁る現象である白内障を起こしやすい状況にもなっていきます。白内障とは景色が白いレースのカーテン越しに見ているような状態になってしまう症状ですが、こうした視力の低下により、外出先でも景色が見えにくいことなどが原因で外出する機会が減ってしまったり、読み物を控えるといった状態になりがちです。こうしたことから人と話す話題が減ってしまい、コミュニケーション能力が低下していってしまうようです。

聴力が低下しがち

年を取ると耳が遠くなるといいますが、高齢になっていくことで聴力の低下しがちです。この聴力の低下がコミュニケーションに影響を与えてしまうことがあります。人とのコミュニケーションを円滑に取るうえで最も重要なことは人の話に傾聴するということですが、聴力の低下から人が話していることを聞き取りにくくなっていきます。1回くらいなら聞き返すことができますが、これが何回聞き返しても聞き取ることができずにいると、何回も聞き返すことは相手に対して失礼だと感じるようになってしまうので、話を理解しないままあいまいな返事でなんとか会話を続けなくてはならないという状態となってしまいます。こういったことから相手へ気を遣うことに疲れてしまうことで自分から積極的にコミュニケーションを取ることが少なくなってしまうことが多いようです。

情報処理能力の低下

ほかにも高齢になることで、情報処理能力の低下してしまうことが多いのでこれもコミュニケーションに影響を与えてしまう要因になってしまうことになってしまいます。情報処理能力が低下するということは若いころに比べて視力や聴力が弱くなることで、人から話された内容を理解をするのに時間がかかってしまいます。また、高齢になることで記憶力も低下してしまうことも多いのでこれも情報処理能力の低下につながっていきます。

高齢者コミュニケーション不足が招くこと

人々

高齢者のコミュニケーションが不足することは悪影響を与えてしまうこともあるので、高齢者にとっても人とコミュニケーションを取ることが必要なのです。ここからは、高齢者のコミュニケーションが不足することで与える悪影響についてご紹介します。

熟年離婚の危機

近年は核家族がほとんどとなっていて息子や娘がいても同居していることは少なくなっている傾向にあります。ですので高齢者は独居世帯も多くなっています。今後はさらに高齢者の独居世帯が増えていく傾向にあります。つまり、仕事を定年退職した後は夫婦だけの生活であったり、独り暮らしで老後の生活を過ごしていくことになる人が多いのです。特に仕事をしていたころには、家庭にいる時間が少なく、家庭内でのコミュニケーションをすることがなかったという人だと、定年退職後に夫婦で家庭にいる時間が長くなっていくと夫婦間でも円滑にコミュニケーションができないことでお互いに一緒にいることがストレスとなって熟年離婚にいたるというケースもあります。

身体や心の老化を引き起こす

高齢者のコミュニケーション不足によって、脳の活動を低下させてしまうという影響もあります。人とのコミュニケーションを取るということは無意識のうちに脳の活動をさせていることになっていますし、心の健康を保つということにも繋がっています。ですので、反対にコミュニケーションが減ってしまう状態が続くことで体の老化の進行を引き起こすこともありますし、心の健康状態が悪化してしまい、うつ状態を引きおこします。身体や心の老化が進むことで家に引きこもりがちになってしまい、そこでさらにコミュニケーションを取ることが少なくなってしまうという悪循環にはまってしまいます。

孤独死の危機

年を取っていくことで、若いころはあまり考えていなかった「死」というものが着実に近づいていることを感じる機会が多くなっていくことがあります。近年では高齢者の孤独死が社会問題になっています。この高齢者の孤独死とは高齢者のコミュニケーション不足からきている社会問題なのです。もし、誰かと定期的に会っていれば体調の変化に気づくことができたかもしれないし、命を救うこともできたかもしれないというケースが多く、もし命が助からなかった状態だったとしても亡くなっている状態に早期の段階で気づくことができたかもしれないというケースも多いです。自分の人生が終わる時に孤独でいるということは高齢者にとってはとても不安に感じることだと思いますし、社会問題となっていることですので、早期の解決が望まれています。

高齢者コミュニケーションの方法

人々

じゃあ、今日から高齢者コミュニケーションを円滑にする努力をしようと決意しても、いきなりコミュニケーションがうまくいくということは難しく、せっかく決意しても失敗を恐れて断念してしまう人もいます。ここからは高齢者コミュニケーションを円滑にする方法についてご紹介します。

聞き役に徹する

まず、これは高齢者コミュニケーションに限ったことではありませんが、コミュニケーションが上手な人とは自分から話すというよりは相手の話にしっかりと耳を傾けている人が多いのです。高齢者が人とのコミュニケーションが減ってしまう原因は視力・聴力、そして情報処理能力の低下などがあげられています。確かにこれらの身体の機能の低下はコミュニケーションを取るうえで障害になりがちですが、それでも相手の話をしっかりと聞いているという態度を取るだけでも十分コミュニケーションを取ることができます。

相手の目を見てうなずく

相手の話を聞いているということを相手にうまく伝えるためには、話をしている相手の目を見て相槌をうつようにうなずくことで、相手は「この人は自分の話をしっかりと聞いてくれている」と感じるので、話をしやすい人だと判断してくれる傾向にあります。

メモを取る

高齢者のコミュニケーションが減ってしまう原因として情報処理能力の低下があげられています。ですので、コミュニケーションを円滑に取るためには相手の話に傾聴し、相手が話したいと思っている内容をきちんと理解するということが必要です。しかし、以前話した内容を覚えていなかったり、相手から聞いた話を覚えていなかったりすると次に会ったときにその話題が出てもうまく対応できないことが多く、コミュニケーションをうまく取ることが難しいと感じてしまうこともあります。ですので、もし自分自身で情報処理能力が低下していると感じているのであれば、相手から聞いたことや自分が相手と話したことをメモしておくということも1つの方法です。

無言の時間があっても気にしない

高齢者コミュニケーションで悩む点として、家にいる時間が多いことから相手との話題探しに困ってしまうということがあげられます。外に出ていることが多いのであれば日々さまざまな変化があり、それを話題にして話すということもできるのですが、家にいる生活が続くと日々の生活にあまり大きな変化がなく話をしようとしてもすぐに話題が途切れてしまい、無言の時間が苦痛だと感じることからコミュニケーションをとることが苦痛だと考えてしまう人も多いようです。そこで、もし話題が途切れて無言の時間があってもあまり気にしないということが重要なポイントです。無言の時間が苦痛だと感じている気持ちは相手にも伝わりやすく、相手がコミュニケーション能力が高い人であればそこからまた話題を出してくれて会話が続くこともあるのですが、相手もコミュニケーションを取るのが苦手だと感じている場合には、その苦痛だと感じている気持ちが伝わってしまい気まずい空気になってしまうこともあるので、無言の時間があってもあまり気にしないことです。もし、無言になってしまったのであれば、そこでなんらかの理由をつけて会話を終了してしまってもかまわないので、かまりきにしないことが大切です。

いつでもにこやかでいる

あとはいつでもにこやかでいることで周囲の人から自然と話しやすそうな人と感じてもらえて、相手から話しかけてくれることもありますので、いつでもにこやかでいるということを心掛けてください。

高齢者コミュニケーションの場

人々

では実際に高齢者コミュニケーションをしようと思って外出してみても、全く知らない人に話しかけることはとても勇気のいることで、ハードルが高いです。ですので、コミュニケーションの場を作るということも大切です。そこで、高齢者コミュニケーションの場をつくる方法をご紹介します。

家族や親せきとコミュニケーション

まず高齢者コミュニケーションの場としておすすめなのが最も近しい人間として家族や親せきとコミュニケーションを取ることです。気心の知れた家族や親せきであればコミュニケーションを取ることは他人とコミュニケーションを取ることよりは難易度は低いといえます。実際に一緒に住んでいる家族であったり、会える相手であれば直接会ってここまで紹介してきたコミュニケーション方法を家族や親せき相手に練習してみるということがおすすめなのですが、もし難しいのであれば電話で会話をしてみたりすることもコミュニケーションの方法の1つです。

スクールに通ってみる

あとは気になるスクールがあれば、これを機に通ってみるというのもコミュニケーションをとるための1つの方法です。スクールに通うことで、新たな趣味もできるのでそこから人とのコミュニケーションを取る時の話題作りにもつながりますし、スクール仲間ができるのでそこの仲間とコミュニケーションを取ることができるようになります。

ボランティアに参加する

もし、体力的に余裕があるのであれば地域に貢献できるボランティアに参加するということも高齢者がコミュニケーションをとるための1つの方法です。地域のボランティアにはさまざまな人が参加しますので、今まで出会ったことのないタイプの人と接する機会も増えて他者とコミュニケーションを取る場としてはおすすめです。

まとめ

人々

高齢者が他者とコミュニケーションを取るということは身体や心の健康を保つために必要なことです。仕事が終わってやっとゆっくりできる老後の時間をコミュニケーションを円滑にすることで充実させていきたいですね。

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