屋敷墓地って何?屋敷にあるお墓についてわかりやすく解説します!

お墓といえば普通はどこかの寺院の境内の中の墓地や霊園のが当たり前とされています。しかし、世の中は広いもので中にはなぜか屋敷の敷地にお墓があるという一見不思議なケースもあります。今回は、屋敷にお墓のあるケースについて見てみましょう。

目次

  1. 屋敷墓地について
  2. 屋敷墓地って何?
  3. 屋敷にお墓は建てられるのか
  4. 自宅でできるお墓以外の供養方法
  5. 屋敷墓地についてまとめ

屋敷墓地について

お墓

皆さんはお墓のある場所といわれると、どこをイメージしますか?
おそらくは、お寺の境内やその近くにある墓地や、あるいは住んでいる街の郊外に設置された広大な敷地を持つ霊園を連想される方が多いことでしょう。

ところが実はそれ以外にもお墓がある場合が存在します。
その中には、ご自宅となっている屋敷の中にお墓があるという、聞けば驚いたり、好奇心をくすぐられたりするようなケースもあります。

そこで今回終活ねっとでは、このようにご自宅となっている屋敷の中にお墓があるというケース、つまり屋敷墓地について見ていきましょう。

この記事では

  • 屋敷墓地とはどのようなものなのか?
  • ご自分の屋敷にあるお墓はどのように扱われるのか?
  • ご自宅でお墓以外にできる供養の方法とは?

という3つのポイントを軸に進めていきます。

終活に取り組んでいる方の中で、思い当たることがある場合や、内容の中で参考にできることがある場合はぜひともご参考にしていただければ幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

屋敷墓地って何?

お墓

なかなか聞き慣れない言葉ですが、そもそも屋敷墓地とはいったいどのような墓地のことを指すのかについて、まずは見ていきましょう。

屋敷墓地とは、その文字が示すように個人の邸宅の中に設けられた墓地のことを指します。
実際のところ、日本国内でも地方に行くと広大な敷地を持つ屋敷が点在しており、屋敷墓地はその屋敷も含めて自宅の敷地内にお墓(屋敷墓)が設置されているケースを意味します。

屋敷墓地は墓地、埋葬に関する法律(1948年)が制定される以前から存在していたお墓の形の1つで、主に関東地方で発達しました。
屋敷の中にそのまま故人のご遺体を埋葬した場合もあれば、埋葬は別の場所で行い、屋敷の中にはお参り用のお墓を設けたという場合もあります。

屋敷にお墓は建てられるのか

お墓

ここでは、現在の屋敷墓地の事情についてより詳しく見ていきましょう。

自分の屋敷で自由にお墓を建てられるの?

古くからある屋敷墓地という形の墓地を見ますと、ご自身の屋敷でお墓を建てたり、建て替えたりするのは自由自在のように見えます。

何しろ、ご自分の持っている土地なのですから、どのように使おうと持ち主として自由にできそうです。
実際のところ、ご自分の屋敷にあるお墓はどのように扱っても、また新しく建てるのは自由なのでしょうか?

ここでは、自分の屋敷で自由にお墓を建てられるのかどうか、見ていきましょう。

自分の土地でも難しい

結論から言うと、残念ながらそう自由にはできません。
というのは、先ほどご紹介しました墓地・埋葬等に関する法律(墓埋法)が大きく関わってくるためです。

墓埋法では墓地について、「墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事(市又は特別区にあつては、市長又は区長、以下同じ。)の許可を受けた区域」(第2条5項)と規定しています。
そのため、いくらご自分の持っている屋敷の敷地内であるとはいっても、そこに勝手にご自身でお墓を建てたり、墓地を設置したりすることはできません

墓地と認められることも難しい

それでは、「墓地としての許可さえもらえれば大丈夫ではないか」と考える方もいるでしょうが、墓地と認められることも難しいです。

基本的に墓地や霊園を設置の許可をもらうとなれば、中長期的に墓地や霊園の運営ができると認められる必要があるためです。
なお、基本的に墓地や霊園の設置を受けられるのは、宗教法人(寺院)や地方公共団体、公益法人だけで、個人単位で墓地や霊園を持つことは原則として認められません。

このような事情から、屋敷墓地の中に新しくお墓を建てたり、ご自身の邸宅の敷地の一部を墓地として申請することは不可能となります。

ちなみに、昔ながらの屋敷墓地のお墓がなぜ残ったままでもお咎めがないのかといえば、墓埋法の制定される1948年以前からあるため、国としてもやむなくそのまま残すことを認めている、という事情です。

故人をしのぶモニュメントなら大丈夫

ただし、例外として故人の方のためのお墓ではなく、故人をしのぶためのモニュメント(記念碑)であれば新しく建てることができます。

言い換えれば、そこに故人のご遺骨を葬るためのものではなく、あくまでも故人の足跡に思いをはせるための場ということであれば、特に認可は必要ありません。

昔からある屋敷のお墓を建て直せる?

それでは、ご自分の屋敷の中に昔からあるお墓を建て直すということであればどうでしょうか?
実はこちらに関しては大丈夫です。

ただし、新しくお墓の建てたり、増やしたりすることはできません。
あくまでも、お墓の補修の目的を兼ねて建て直すということだけ認められています。

なお、建て直しの機会に別の墓地や霊園に改葬するという方もいます。

自宅でできるお墓以外の供養方法

お墓

原則としてご自分の持っている家や敷地の中にお墓を建てることができないとなると、ご自宅で故人を供養するにはどのような方法がとれるのでしょうか?

最後に、自宅でできるお墓以外の供養方法について紹介します。

手元供養という方法

まずは、手元供養と呼ばれる方法が挙げられます。
これはその名の通り、本来ならお墓に納めておくご遺骨をご自宅で保管しつつ、供養を行うという方法です。

具体的には故人のご遺骨を、骨壷に納めた状態で仏壇もしくはミニ仏壇に安置したり、遺骨ペンダントの中にご遺骨を納める、もしくはご遺骨そのものをペンダントとして加工する、といった方法があります。

手元供養のメリットとして、亡くなったご家族の存在を身近に感じながら日常を過ごすことができるという点が挙げられます。
その反面、デメリットして定期的にご遺骨やそれを納めた骨壷のメンテナンスが必要であることや、ご家族のご理解が必要となってくる点が挙げられます。

自宅の庭への散骨

自宅の庭に散骨するという方法もあります。
故人のご遺骨を敷地内にまくという方法で、ご自身がいつもご家族とともにありたいという場合にとることのできる方法です。

ただし、あらかじめ粉骨する必要があることと、ご近所とのトラブルにならないように配慮が必要です。
また、散骨後に上から土をかぶせると埋葬行為として法律に違反しますので、まくだけにしましょう。

屋敷墓地についてまとめ

屋敷

今回終活ねっとでは、屋敷墓地や、そこにあるお墓のことについていろいろと見てきましたが、いかがでしたか?

この記事の内容についてまとめますと、以下のようになります。

  • 屋敷墓地とは、「墓地、埋葬等に関する法律」(墓埋法)の制定以前から存在する、ご自分で持っている屋敷などの敷地内に設けられた墓地を指す。そこにあるお墓は屋敷墓と呼ばれ、古くから関東地方で発達した。
  • 屋敷墓地で新しくお墓を建てることや建て増しすることは墓埋法の規定によって禁止されている。また、屋敷墓地を墓地として認めてもらおうにも、基本的に個人単位で墓地を所有することが難しい。ただ、屋敷墓地の中にあるお墓を建て直すことや、故人をしのぶモニュメントを建てることはできる。
  • ご自宅でできるお墓以外の供養の方法として、手元供養が挙げられる。故人のご遺骨の納められた骨壷を仏壇やミニ仏壇に安置したり、遺骨ペンダントに納めたりすることで故人の存在を身近に感じることができるメリットがある。このほかにも、ご自身の自宅の庭にご遺骨を散骨するという方法もある。

屋敷墓地は古くからあるものの、屋敷墓地は新しく設置することが難しいという意味で微妙な立ち位置にあります。

このことから考えても、終活の中でお墓のことを考えたとき、ご自宅で供養をしたいのであれば、手元供養やご自宅の庭への散骨といった方法を検討してみるのがよいといえます。

終活ねっとではこの記事以外にも、終活に関する記事を多数掲載しております。
是非ご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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