一人暮らしの終活の方法や孤独死を避ける方法についても紹介します!

人生の終末期を迎えた方もさまざまな事情により一人暮らしをしている方が少なくありません。一方、近年では終末期を迎えた方が中心となっていわゆる終活に取り組んでいる方が増えてきています。一人暮らしをしている方がやるべき終活とはどのようなものなのでしょうか。

目次

  1. 一人暮らしの終活について
  2. 一人暮らしの終活で気になる疑問
  3. 一人暮らしの終活でやること
  4. 孤独死を避けるための終活
  5. 一人暮らしの終活に適応される制度
  6. 一人暮らしの家や財産の扱い方
  7. 一人暮らしの終活まとめ

一人暮らしの終活について

人々

一人暮らしと聞くと、多くの方は大学生になりたての方や独身の方といった若い方がとるようなライフスタイルというイメージを持つのではないでしょうか。
たしかに、一見すると年配の方にとってはあまり縁がなさそうな暮らし方のようにも見えます。

しかし、近年では長年連れ添った配偶者の方に先に旅立たれたり、子供たちが独立して新たな家庭を営んだり、また熟年離婚も増えてきていたりして、さまざまな事情で一人暮らしをする年配の方もまた増えてきています。

一方で、近年ではご自身が亡くなった後のことを考えて、また終末期を迎えるようになったご自身の残りの人生を前向きかつ有意義に過ごすための活動として、いわゆる「終活」がブームとなってきています。

そこで、今回は一人暮らしの方ができる終活について扱っていきたいと思います。
今回の記事の内容として、以下のポイントを軸に話を進めていきます。

  • 一人暮らしの終活で気になる疑問とは?
  • 一人暮らしの終活でやることとして挙げられるのは?
  • 孤独死を避けるための終活とはどのようなものか?
  • 一人暮らしの終活で役立つ公的な制度とは?
  • 一人暮らしの方にとっての家や財産の扱い方とは?

一人暮らしの方やご家族や友人に高齢者で一人暮らしをしている人がいる方はぜひこの記事を参考にしてください。
ぜひ最後までお読みください。

一人暮らしの終活で気になる疑問

困った人々

最初に、現在一人暮らしをしている方が終活を始めたり、取り組んだりするうえでよく見られる一人暮らしの終活に関する疑問について取り上げていきます。

どこのお墓に入るのか?

一人暮らしをされている年配の方で終活のことを考えたうえで心配になるようなことといえば、亡くなった後にどこのお墓に入るか、という問題です。

先祖代々のお墓や、子供世代の建てたお墓に入るという選択肢もあれば、永代供養墓や樹木葬、散骨といったお墓の新規購入について考えなくてもよい選択肢もあります。
ただ、永代供養墓などの選択肢を取る場合は、それに先立って先祖代々のお墓について墓じまいといった何らかの手段を講じる必要も出てきます。

このようにいろいろと選択肢が用意されている中で、どこのお墓に入るかについて考えることは、特に亡くなった後にご家族に納骨をしてもらう場合に、残されたご家族が戸惑わないようにするうえでも大切なことです。

葬儀や納骨は誰が行ってくれるの?

一人暮らしの方が終活に取り組むにあたって、ご自身が最期を迎えた際に、誰が葬儀や納骨を行うかという疑問もよく取り上げられます。
特に、まったく身寄りのない方の場合、この問題は非常に切実さの伴うものです。

まったく身寄りのない一人暮らしの方が亡くなった場合、行政の方で葬儀関係の方が法律に基づいて葬儀の手配をしてくれます
ただ、この行政による葬儀は、いわゆるお葬式(お通夜と告別式)というものは行われず火葬をした後で、公共の共同墓(合祀墓)に納骨されるという非常に簡素なものです。

悪く言えば、非常に機械的に行われる葬儀のやり方であるため、このようなやり方を嫌う方は生前に葬儀の業者と相談しながら、最期を迎える前に余裕を持ってお葬式の準備を済ませます。
葬儀について自分で決めたい場合は、終活の中でもよく使われるエンディングノートを用いて自らの葬儀や納骨に関する希望を残しておくとともに、そのエンディングノートを信頼できる方に託すという方法もとることができます。

一人暮らしの終活でやること

人々

ここからは一人暮らしの方が取り組むことのできる終活の方法についてより詳しく見ていきます。

現在、一人暮らしの方で終活を始めるかどうか考えていらっしゃる方や、すでに取り組んでおられる方はぜひともここで紹介する一人暮らしの終活でやることを参考にしてみてください。

普段から身の回りのことを整理する

まずは、日常生活の中で普段から身の回りの整理をすることを心がけましょう。
終末期を迎えた方にいつ大きな病気やけが、ひいては最期の時がやってくるかは誰にも予測できません。

その予期していなかった瞬間がやってきた折に、身辺整理がきちんとなされていなかったとなると、後に残されるご家族がいる場合であってもそうでなくても、遺品の整理の中でさまざまな負担を強いられることとなります。

そうならないためにも、元気に体が動くうちからきちんと身辺整理をすることが大切です。
具体的には、ご自分の持ち物を整理することが中心となってきますが、思い出のあるものや個人情報に関することをまとめたり、持ち物の中でもご家族やご友人に形見分けできるのであれば分散して譲ったり、いらないものがあればリサイクルやゴミ捨てしたりするといった方法が挙げられます。

遺言書を作成する

特に財産関係の相続に関しては、遺言書を作成するという方法が非常に有効です。

一人暮らししていても土地や財産といったものを所有していた場合、あらかじめ誰に相続してもらうのかを法的効力の認められている遺言書としてきちんと残しておくことで、残されたご家族などの間で生じる醜い相続争いを回避することができます

ただし、法的効力のある遺言書を作成するには形式を整えて直筆で作成することや、全国各地にある公証役場で公証人に作成してもらう、といった方法によることが重要です。
他の人の代筆によるものやワープロ打ちで作成したものは法的に無効となる場合もあるのでなるべく避けましょう。

エンディングノートを作成する

エンディングノートは終活に取り組む中では非常に有効なツールです。

というのは、ご自身の亡くなった後の葬儀やお墓に関する希望だけでなく、現在ご自身で使っているパソコンやインターネット上のデータに関する情報やその他の個人情報、重要な事項に関する情報をまとめておくこともできるためです。

また、これまでのご自分の歩みやそこにまつわる感情を書きだして整理することで、これから先をより有意義かつ前向きに生きるために使うこともできます。
このほか、財産関係の情報や、それらの相続に関する希望を書くというやり方もあります。

このように終活にまつわるさまざまな用途に使うことができるエンディングノートですが、財産関係の相続については残念ながら遺言書と違い法的効力を持たせることができないという点は注意すべきといえます。

生前契約を利用する

一人暮らしの方の終活では、やはり最期を迎えたときの葬儀やお墓への納骨についての不安は小さいものではありません。
そこで、葬儀や納骨の生前契約を利用してみるのはどうでしょうか。

生前契約のメリットとして、まずご自分の葬儀や納骨のことを腰を落ち着けてじっくりと考えることができるという点が挙げられます。

ご自分の葬儀や納骨の際にご家族やご友人の誰に参列してほしいのかや、どのような内容で葬儀や納骨を進めていくのか、予算はどのくらい必要なのかなどを考えることで、安心してご自身の希望の葬儀や納骨を検討し、相談することができます。

また、生前契約をすることによって後に残されるご家族やご友人の負担を軽くすることにもつながります。
もちろん、勝手に進めるのではなくご家族やご友人とよく相談しながら行うことが大切です。

孤独死を避けるための終活

人々

一人暮らしをしている方に付きまといがちなのが、いわゆる孤独死の問題です。
最期の瞬間がいつやってくるのかが予測できない以上、それを避けるための対策を取れるものならとっておきたいというのは一人暮らしされている方なら誰もが考えることではないでしょうか。

ここでは、終活における孤独死を避けるための方法を見ていきましょう。

家族や友人とコミュニケーションをとる

一番手軽にとれる方法が、日頃からご家族やご友人とコミュニケーションを欠かさないということです。
日頃からご家族やご友人とのコミュニケーションを密にしておくことで、万が一の場合でもすぐにしかるべき手段を講じてもらうことができます。

頼れる身寄りがいない場合は、日ごろの生活の中でご友人を作っておくことも大切といえるでしょう。
それこそ、趣味を共有する仲間や行きつけのお店の店員さんと仲良くしておくという方法もあります。

一人暮らしであることを役所に伝えておく

ご家族やご友人とのコミュニケーションを欠かさないということと並行してやっておいた方がよい手段として、現在一人暮らしであることを役所に伝えておくというものがあります。

特に福祉関係の部署の方に伝えておくと、一人暮らしの方向けの支援サービスの情報を伝えてくれたり、時折役所の方が訪問してくれたりすることもあります。

見守りサービスを利用する

最近では、社会全般での孤独死件数が増加しているという状況を反映して見守りサービスが増えてきています。
この見守りサービスの利用も孤独死を防ぐうえでは有効な手段です。

見守りサービスとは、介護の必要のない、一人暮らしが可能な高齢者を対象としたもので、定期的に安全確認を行ってくれるサービスです。
これを活用することで、一人暮らしをしている高齢者の方の安否確認が容易にできるうえ、何か異常があれば気づくことができるというメリットがあります。

老人ホームに入る

老人ホームに入るという方法も、孤独死を防ぐ手段の1つに数えられます。
職員が常駐しているために何かあってもすぐに対応できるうえ、複数の入居者がいるという点は大きいです。

なお、老人ホームには生活支援などのサービスがついていることに加え、必要なだけの介護サービスを別途費用で受けられる「住宅型」と、生活全般で介護サービスを受けられる「介護型」とがあります。

一人暮らしの終活に適応される制度

人々

一人暮らしをされている方が主活に取り組むうえで、その方向けに整備されている公的制度のことを知っておくことは非常に大きな励みとなります。

ここでは、それらの一人暮らしの終活に適応される制度についてご紹介いたします。

成年後見人制度

成年後見人制度とは、精神障害や認知症といった事情でご自身の判断能力が不十分と認められる場合に後見人を立てることができる制度のことです。

この制度を活用することで、後見人となった方がご本人に代わって財産の管理や介護サービスの契約、遺産相続関係の協議を行うことができます。

任意後見人制度

成年後見人制度の中でも、特に一人暮らしで後見人が必要な方が多く利用している制度が任意後見人制度です。

財産などの管理に関して判断能力が不十分とみなされた場合に、信頼に足りる方を後見人として指名し、財産管理や介護・医療関係の手続きや契約に関する代理権を与えることができます。

なお、後見人との契約については公正証書で結ぶことができます。

死後事務委任契約

死後事務委任契約は、最期を迎えた際に葬儀や埋葬、遺産整理に関する事務的な手続きを第三者や業者に代理権を与えるという契約です。

「死後」とはついていますが、この契約は見守りサービスを行っている業者や司法関係の職業(行政書士や司法書士など)と結ぶことで定期的な安否確認を行ってくれることも可能です。

一人暮らしの家や財産の扱い方

お金

万が一、一人暮らしの方が亡くなった場合、その後の家や財産の扱いはどのようになるのでしょうか。

まず、法定相続人があらかじめ決まっている場合であれば、その方が相続することとなります。
複数人で分割する場合は、主に遺言書の内容によって分けられることとなります。

しかし、もし法定相続人が誰もいない場合はひとまず国家財産(国庫に帰属する財産)という扱いになります。
ただし、この場合もあらかじめ相続財産管理人を選んでおく必要があります。

また、相続人になることのできる人が誰もいない場合は、ご親族などが家庭裁判所に相続財産管理人の選任申し立てを行うことで、家庭裁判所の側で相続財産管理人を選び出すことになります。

一人暮らしの終活まとめ

人々

今回終活ねっとでは、一人暮らしの終活についていろいろと見てきましたが、いかがでしたか。
この記事の内容をまとめると以下のようになります。

  • 一人暮らしの方の終活で気になる疑問として多いのがどこのお墓に入るのかといったものや、葬儀や納骨を誰が行ってくれるのかといったことである。前者の場合は、先祖代々のお墓に入るという方法のほかにも永代供養墓や樹木葬といった選択肢もある。後者の場合は、入るお墓がなくても行政の方で火葬と納骨を執り行ってもらえるが、ほかにも生前に葬儀業者などと葬儀の相談・準備しておくという方法がある。
  • 一人暮らしの方が終活で取り組むこととして、普段からの身辺整理を心がけることや遺言書の作成、エンディングノートの作成、葬儀や納骨の生前契約の利用が挙げられる。
  • 一人暮らしの方が直面する恐れのある孤独死を避けるための終活の方法として、日ごろからご家族やご友人とのコミュニケーションを欠かさないことや一人暮らしであることを役所に伝えておくこと、見守りサービスや老人ホームの活用などが挙げられる。
  • 一人暮らしの方の終活を支援する公的制度として、成年後見人制度や任意後見人制度、死後事務委任契約が挙げられる。
  • 一人暮らしの方が亡くなった場合の家や財産の扱いは、法定相続人がいればその方が相続できるが、そうでない場合は国庫に帰属する財産という扱いとなる。なお、国庫に帰属する財産という扱いとするには相続財産管理人の選任が必要となる。

終末期を迎えている方の一人暮らしが増えているいま、万が一に備えて終活しておくことは非常に大切です。

ぜひとも、この記事でご紹介したことやそのほか関連する情報源を参考にしながら、有意義に一人暮らしの終活を進めていってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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