赤いだけじゃない!?神社のシンボル鳥居の意味

神社のシンボルと聞かれると誰でも鳥居を連想します。神社と深い関りがある鳥居の多くが赤い鳥居です。全国の神社の鳥居は赤い色ですが中には白色や石でできた鳥居があることをご存知ですか?鳥居の色には何か意味があるのでしょうか?

目次

  1. 赤い鳥居と神社のマーク
  2. 鳥居の意味と由来
  3. 赤い色の意味
  4. 変わった鳥居がある神社
  5. 赤い鳥居がつなげた文化交流

赤い鳥居と神社のマーク

あなたは連想ゲームで「神社にある物!」と聞かれると何を思い浮かべますか?
鳥居を思い浮かべる人が多いかと思います。
ご近所の神社の入り口に立っている鳥居は街を歩くと必ず見かけますし
神社の地図記号として簡略されたマークとして身近な存在となっています。

多くの神社は赤い鳥居をしていますが、白色の鳥居や石でできた鳥居
中には金属製の鳥居など神社によって色や素材が異なります。
また鳥居もよく見ると2種類の形をしているのをご存知ですか?
なぜ色や形が違う鳥居があるのでしょうか?

今回は鳥居の色と形の意味をご紹介します。

鳥居

鳥居の意味と由来

神道では、神社の敷地内は神様の世界である「神域」と人間が住んでいる「俗界」とに
分かれていると考えています。
俗界には悪いことをしようと考えている邪気が漂っているので
神域に邪気が侵入しないように結界を張っています。
「鳥居」は邪気が入ってくることを防ぐ結界の一つとして神社の入り口に設置しています。
鳥居は目に見えないものから神社を守っている門としての役割として
人が神社の中に出入りする入口を示すものとして昔と変わらずに存在します。

意味と由来

鳥居がいつ頃から立てるようになったのか
考古学的な起源についてははっきりと分かっていません。
日本独自に誕生した説や古代インドや中国、朝鮮半島から伝来してきた説などがあります。
現代の鳥居の形が確立したのが奈良時代(8世紀)に入ってからです。

鳥居の語源は「鳥の止まる木」を意味する説、「通り入る」が転じたとする説などが
ありますが、語源についても定かではありません。

鳥居の形状

鳥居の材質は木材、石材、金属の3種類があります。
材質によって木鳥居、石鳥居、銅鳥居・金鳥居(かなどりい)と呼びます。

明神鳥居

明神鳥居

明神鳥居

神明鳥居

鳥居の形状は、明神鳥居(みょうじんとりい)と神明鳥居(しんめいとりい)とに分類されます。
明神鳥居は曲線的で鳥居の中心に神社名が書かれた額束を取り付け
鳥居に石の台座が施されています。
全国で最も多く設置している鳥居の形状です。
神明鳥居は直線的で主な構成が柱と笠木、貫の3つだけのシンプルな形状をしています。
鳥居は神社の様式やお祀りしている神様によって様々な形をしています。

赤い色の意味

鳥居といえば赤い色!と言われるほど全国各地の鳥居は赤色をしています。
しかしこの赤色は厳密には言うと「朱色」と呼びます。
朱色は日本の伝統色の一つであり、天然鉱石から作られた大変貴重な染料が塗っています。
鳥居には水銀が含まれた朱色の染料が塗られています。
水銀には木材の防腐剤と虫よけの効果があり鳥居の耐久を伸ばします。

鳥居

朱色には魔除け、厄除けとしての力が宿っているとされ
古来から神社仏閣に多く使われてきました。
他にも朱色には生命力の溢れる力強さを象徴する色と言われています。

稲荷神社の鳥居はとりわけ鮮やかな朱色の鳥居を立てます。
稲荷社の鳥居の色を「稲荷塗」(いなりぬり)と呼ばれ
豊作を願う稲荷社のシンボルカラーとして古来より伝わっています。

変わった鳥居がある神社

朱色の鳥居以外にも全国には違う色の鳥居や変わった形の鳥居のある神社がたくさんあります。

白色の鳥居

木材の表皮を剥がした中心部分で作った鳥居を白色と表現しています。
材木の色を言うならベージュ色が近いかもしれませんが
染料をまったく使っていないという意味では白と言ってもいいかもしれません。

古代日本の鳥居には染料が塗られていませんでした。
朱色を使うようになったのは
中国の五行説が日本に伝来してきてからと言われています。
五行説とは東西南北や四季などには色や自然物が司っているという考えです。
      北  →  黒
      東  →  青
      南  →  赤
      西  →  白
      中央 →  黄
神社の鳥居のほとんどが南向きに立てられています。
そのため赤い鳥居が普及したと考えられます。

鳥居

白色の鳥居がある神社は伊勢神宮(三重県)と出雲大社(鳥取県)が有名です。
どちらの神社も古来から続く由緒ある神社です。
伊勢神宮と出雲大社の鳥居は長い歳月によって
白色が変色して重厚な雰囲気を醸しています。
五行説が伝来する前からの伝統が重んじられていると考えると
白色の鳥居にも納得できます。

変わった形の鳥居

鳥居の形状は上記で説明した神明鳥居と明神鳥居がありますが
全国には形状が変わった鳥居を設置している神社があります。

代表的なものは
厳島神社(広島県)の両部鳥居です。
主な形状は明神鳥居ですが海の中に鳥居があり潮の満ち引きの影響を受けやすいことから
鳥居の柱を強固にするための支柱の役割の部分がつけられています。

厳島神社

鳥居は氏子や信奉者が奉納するため神社に1基だけという訳ではありません。
寄進者の好みや鳥居を作った職人の好みによって形が変わる場合があります。

赤い鳥居がつなげた文化交流

赤い鳥居の色は日本の文化の象徴だけでなく
世界も魅了されました。
伏見稲荷大社(京都府)はハリウッド映画のロケ地として海外観光客が急増しました。
伏見稲荷には全国でも有名な千本鳥居があります。
これらの鳥居は参拝者が自分の願いが叶ったお礼として寄贈してるものです。
江戸時代から続き日本の芸能人たちも数多く奉納しています。

この千本鳥居で映画の主演女優が走り抜けるというシーンが撮られました。
朱色の鮮やかな鳥居が出す美しく神秘的な風景を見に
多くの外国人が千本鳥居を訪れるようになりました。
誰もが千本鳥居の神秘的な美しさに圧巻されて言葉を失います。
映画がきっかけになり伏見稲荷大社は
外国人観光客が選ぶ人気の観光地第1位に選ばれました。

千本鳥居

いかがだったでしょうか?
鳥居の色には安寧と豊穣を願った人々の願いが込められているのですね。
鳥居の下には拝殿へと続く参道があります。
産道の語源は「産道」つまり人が生まれてくる道筋と言われています。
生命力を表す赤い色と生命の誕生に繋がる参道はまさに
毎日を生きるエネルギーを私たちに与えてくれるのです。

神社にお参りをするときに鳥居をくぐるとなんだか元気が溢れてくるのは
神社からエネルギーをもらっているからかもしれませんね。

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