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お墓に名前を追加彫りしたい!費用の相場はどのくらい?

お墓も代を経れば多くの方が眠る場となっていきます。そして、新たに亡くなった方が埋葬されると墓誌などに追加彫りがされます。ところでこの追加彫りにはいったいどのくらいの費用が必要なのでしょうか?気になるお墓への名前の追加彫りの費用を見ていきます。

お墓の追加彫り費用について

墓誌

お墓には、そこに眠っている方々のご戒名などが記されています。
そして、そのお墓に眠っている方が多いほど、ご戒名などが多く彫られています。
同時にご戒名が彫られている方が多いほど、そのお墓は長く使われているというのがほとんどのパターンです。

お墓でご戒名などが彫られる石製の板のことを墓誌といいますが、亡くなった方が新しく埋葬される際に、墓誌に追加彫りされるのが通常です。
また、場合によっては墓石に彫る場合もあります。

ところで、このご戒名などの追加彫りには費用はどのくらいかかるものなのでしょうか?
最初に彫刻をした場合に比べると、追加彫りの場合もたいして変わらないか、でなければ若干安いかという予想はつきそうですが、人によっては気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、お墓の墓石や墓誌へのご戒名などの追加彫りに必要な費用について見ていきます。

なお、この記事では

  • そもそもお墓へのご戒名の彫刻とはどのようなものか?
  • ご戒名の追加彫りに必要な費用の相場はどのくらいか?
  • お墓に追加彫りをする際の流れとは?
  • お墓に追加彫りをする際の注意点にはどのようなものがあるか?

の4つのポイントを中心に、お墓の追加彫り費用について解説していきます。
終活の一環でお墓の追加彫りなどを考えている方はぜひこの記事を参考にして下さい。

そもそもお墓の戒名彫刻とは

墓誌

まずは、お墓への戒名彫刻というものが一体どういうことなのかについて見ていきましょう。

そもそも戒名とは、亡くなった人につけられる名前のことです。
もともとは出家した人が仏様の弟子(仏弟子)になったことと、戒律を生涯守っていく心持ちを示すためにつけられたものですが、今日では亡くなった人はそのまま成仏するという日本の仏教の思想に基づいてつけられます。

実際のところ、戒名彫刻は亡くなった方が眠るお墓の墓石や墓誌に彫られるのが一般的です。
特に、何代にもわたって使われているお墓については、墓誌に彫られることが多く、より具体的には埋葬された方のご戒名や没年月日、俗名(生きていたころの本名)、没年齢が彫られます。

どのくらいまで彫ることができるのか?

墓誌は墓石の傍らに建てられる石状の板のことで、一般的な墓誌の場合は片面につき約10名分のご戒名などが彫られます。
なお、片面がいっぱいになればもう片面に続きが彫られ、こちらも約10名分彫ることができるため、計20名分まで追加彫りが可能です。

それでは、もし両面ともいっぱいになった時はどうなるのでしょうか?
この場合は磨き直しを行い、それまでの彫られていた方々のご戒名は「先祖代々之諸精霊」の一文でまとめて、また戒名を追加するたびに追加彫りしていくことになります。

追加彫りにかかる費用の相場

お金

墓石もしくは墓誌への戒名彫刻や、その追加彫りについては大体お分かりいただけたのではないでしょうか。

ここからは、ご戒名の追加彫りに必要な費用の相場について見ていきましょう。

石材店に支払う費用

まず、石材店に支払う費用について見ていきましょう。

墓石や墓誌へのご戒名の追加彫りを実際に担当するのは石材店の方たちです。
ご戒名を追加彫りする場合にかかる費用の項目は、石材店の向上への往復の移送費と、お墓からの取り外しや再取り付けや移送費(必要に応じて)、そして作業そのものに対する費用が挙げられます。

これらをまとめますと、全体でご戒名を彫られる方1名分につき5万円前後が相場となります。
これは工場との往復の移送費や取り付け費用などを抜きにした額です。

なお、文字数によって費用が異なってくるということはありません。
というのは、後で追加彫りの流れで触れるように、最近ではコンピューターなどを用いて追加彫りが行われるためです。

ちなみに、移送費などが必要な場合とそうではない場合とではかなり費用が異なってくるため注意が必要です。

お布施代

墓石にご戒名の追加彫りをする際には現地でそのまま作業を行う場合もありますが、必要に応じて一度追加彫りを施す墓石を石材店の工場に運び込んで作業する場合があります。

これは、現地にあるお墓が機材を持ち込みにくい場所にある場合や、墓地や霊園の規定によって騒音や粉じんなどを防ぐためにとられている処置による場合があるためです。

さて、一度工場に移送する場合は、工場に運ぶ際には閉眼供養が、工場での追加彫りが終わって再び墓地に戻す際に開眼供養が必要となってきます。
つまり、ここで供養でお経をあげる僧侶の方へのお布施が費用として必要になってくるということです(ちなみに墓誌に関してはどこで作業しようと閉眼供養や開眼供養は必要ありません)。

お布施の費用相場はそれぞれ1万円から5万円の間となっています。
なお、僧侶の方に遠方からきていただく場合は、別にお車代(交通費)が必要となります。
こちらの費用相場は5000円から1万円です。

なお、地域や宗派によっては、たとえ現地で墓石にご戒名の追加彫りをする場合でも、閉眼供養や開眼供養が必要とされることがありますので、事前にお寺の方に確認しておくとよいでしょう。

お墓への追加彫りの流れ

墓誌

さて、墓石や墓誌にご戒名などを追加彫りする際の費用が1名分につき5万円前後ということにふれてきましたが、実はこれには追加彫りの作業の流れが大きく影響しています。

ここではご参考までに、お墓への追加彫りの流れを見ていきましょう。

戒名を石材店に伝える

まずは、新たに亡くなった方のご戒名を石材店に伝える必要があります。
漢字間違いや没年齢などを誤りなく伝えることが大切です。

この際に注意したいのが、ご戒名やご俗名によっては漢字に旧字体が使われている場合があるという点です。
旧字体は現在使われているものと違ってなかなか使う機会がないため、余計に間違いやすくなるため注意しましょう。

なお、間違いがあった時は彫り直しなどが必要ですが、この場合は石材店に伝える際に間違っていれば追加費用が発生します。

すでに掘られている文字の拓本を取る

新たに亡くなった方のご戒名を教えてもらったら、まずすでに彫られている文字の拓本を取るところから始めます。

拓本を取り終えたら、それをコンピューターに読み込んで最新のデータを作成し、それに基づいて墓石や墓誌に彫り込みます。
彫り込みの際にもやはり専用の機械を用いて行っていきます。

余談ですが、一昔前であれば手作業でのみを使って彫り込んでいたため、費用の相場も一文字単位となっていましたが、今ではコンピューターで比較的容易にできるようになり、人数単位での費用設定となりました。

追加彫りそのものの作業が完了したら、元通りに戻し確認してもらい、異常がなければそこで完了です。

なお、ご戒名の追加彫りにかかる期間は打ち合わせなども含めておおむね2週間から3週間ほどを要します。

追加彫りをする際の注意点

warning

ご戒名の追加彫りの作業についてですが、実は注意点があります。

ここでは、工場で追加彫りの作業をする場合と、あらかじめ石材店が指定されている場合とを取り上げて、追加彫りをする際の注意点について見ていきましょう。

工場での作業になる場合

工場での作業が必要な場合は、先ほどもふれたように追加彫り自体の作業費に加えて、工場と現地の墓地との往復の移送費が必要であること、そして移送が必要な場合は墓石の場合は閉眼供養と開眼供養とを行わなければならないため、現地での作業をする場合よりも費用がかさみやすいという点を考慮すべきといえます。

さらに、工場との往復や工場での作業を行う日数の分、現地でやるよりも作業日数がかかります。
現地でやる場合は、作業そのものは1日で済むことが多いのですが、工場でやる場合は作業をやるだけでも7日から10日もの時間が必要となってきます、

このため、亡くなった方の四十九日法要に間に合わせたいといった急ぎの場合ではうまく対処できない可能性があるという点も留意しておく必要があります。
言い換えれば、工場での作業が必要な場合も考慮して、追加彫りは余裕を持って依頼するのが望ましいといえます。

石材店が指定されている場合

特に寺院墓地にお墓を建てている場合は、管理している寺院などが特定の石材店と提携関係を結んでいて、石材店が指定されているということも少なくありません。

このような場合は、追加彫りに関して石材店との間でトラブルになることもあります。
例えば、他の石材店にも見積もりを出してもらって検討したいにもかかわらず、石材店が指定されているためそれができないということもある話です。

もし、石材店が指定されている寺院墓地にお墓を持っている場合で、他の石材店からも見積もりを取りたいということであれば、その墓地を管理している寺院の僧侶の方に相談する必要があるといえます。
もちろん、無用なトラブルを避けるために誠実に説明が必要であることはいうまでもありません。

あるいは、墓地を選ぶ際に石材店が指定されていないところを選ぶという方法もあります。

お墓の追加彫りの費用まとめ

墓誌

この記事では、お墓の追加彫りの費用についていろいろと見てきましたが、いかがでしたか?
今回の内容をまとめますと、以下のようになります。

  • お墓の戒名彫刻とは、亡くなった方のご戒名や没年月日、ご俗名、没年齢を墓誌や墓石などに彫ることを指し、その先も亡くなった方のご遺骨が納骨されるたびに追加でご戒名が彫られていく。ちなみに、墓誌は1枚につき最大で約20名分のご戒名などを彫ることができる。
  • お墓への追加彫りは、ご戒名を彫られる方1名分につき5万円前後が費用の相場である。なお、何らかの事情で工場に移送して作業をする場合は、墓地と工場との往復の移送費や取り外し代や取り付け代、さらに閉眼供養や開眼供養に伴うお布施代(各1万円から5万円)も発生する。
  • お墓への追加彫刻の流れとしては、まず新たに亡くなった方のご戒名を石材店に伝え、それに基づいて石材店の方で拓本を取り、その拓本をもとにコンピューターなどを用いて追加彫刻を行う。
  • 追加彫りの際の注意点として、工場で作業をする場合は作業費に加えて移送費やお布施などが必要であるほか、作業自体が現地で行う場合よりも大幅に時間がかかるため、余裕を持って依頼する必要がある場合がある。また、寺院墓地では石材店を指定している場合があるため、複数の石材店から見積もりを取る場合は寺院に相談する必要がある。

終活の一環としてお墓の準備もありますが、長期的に考えるとお墓への追加彫刻の費用のことも考えた方がよいといえるでしょう。

もし、安上がりにやるのであれば墓誌でスペースの大きいものを用意するといった工夫が必要ですので、終活の中でよく検討してみるとよいでしょう。

今回終活ねっとでは、「お墓の追加彫りの費用」について解説しましたが、他にも終活に関する記事を多数掲載していますのでそちらも参考にして見てはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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