終活と自治体の関係性について!自治体の行う終活支援とは?

自治体は私たちの暮らしに最も密着する行政です。高齢化でさまざまな終活がクローズアップされるなか、私たちの終活を奨励する自治体は全国的に増えてきています。補助金や終活ノートの配布など自治体の終活支援はさまざまです。今回は自治体の行なう終活支援について解説します。

目次

  1. 終活と自治体について
  2. そもそも終活とは
  3. 自治体の行う終活支援とは
  4. 終活ノートを無料配布する自治体も
  5. 終活と自治体まとめ

終活と自治体について

人々

終活は、よりよい人生の最期を迎えるための準備です。

高齢化や核家族化といった時代背景もあり、現代は今まで以上に終活がクローズアップされています。

しかし、終活は、その内容から単なる個人的な取り組みとして受け取られがちです。
また、終活という考え方は、かつては話題に上ることもありませんでした。

終活が話題となる今日でも、どのように終活に取り組んでいけばよいのか?具体的なやり方を目にする機会は意外と少ないものです。

そのような中、全国の自治体では、終活の手助けを行なってくれるところが増えてきています。

そこで今回は、終活と自治体の関係について、次のようなポイントから詳しくご説明していきます。

  • そもそも終活とは?
  • 自治体の行う終活支援とは?
  • 自治体による終活ノートの無料配布

今回の記事は、高齢化社会を迎えた現代において皆様の終活に役立つ知識です。

最後まで目を通していただければ幸いです。

そもそも終活とは

人々

そもそも終活とは何なのでしょうか?
まずは、終活の定義について押さえておきましょう。

終活とは「終末期について考え、最期まで幸せな人生を送れるようにすること。」を意味します。

2009年に終活に関する連載記事が週刊誌に掲載されたことをきっかけとして、終活という用語が広く知られるようになりました。

終活の行動としては、自分の葬儀や財産分与について、エンディングノートや遺言の形で親族に伝え残すことや、身の回りの物品や自宅などを整理することなどがあります。

お墓について検討し、選定することも大切な終活のひとつです。

また、家系図を作成したり、プロフィールや自分史を一冊の本にまとめる行為も終活に含まれると言えます。

自治体の行う終活支援とは

人々

高齢化社会を迎えて終活がクローズアップされるなか、地方自治体自らが終活の手助けをしてくれる場合が増えてきました。

市町村の行政は、私たちの生活に最も密着しています。

ここでは、実際に自治体が行なっている終活支援の内容について解説していきます。

補助金

終活の取り組みの中で、自治体から補助金が出るケースがあります。
これは、住宅をリフォームする場合です。

慣れ親しんだ我が家でも、年をとると、ちょっとした段差や寒いお風呂場などが辛くなってきます。

段差をなくし、手すりをつけてバリアフリーにしたり、お風呂場に暖房を設置するなどリフォーム工事を行なうことで暮らしが便利になります。

自宅をリフォームした場合には、介護保険による住宅改修費の支給制度や自治体単位の補助金制度などがあります。
工事内容などの一定の条件はありますが、補助金をうまく活用して、経済的な負担を軽くすることが可能です。
今の住居に安心して住み続けることができます。

地域で終活をサポートする体制

終活は、遺言やお墓のことなど、個人的な活動と取られがちです。

しかし、現在では、地域全体で終活をサポートしていこうという体制も始まっています。

皆様は、地域包括ケアシステムという言葉を耳にしたことはありませんか?
これは、これまでの暮らしを守りながら、ご高齢の方々をさまざまな形でサポートする体制のことです。

地域包括ケアシステムは2012年の介護保険法改正によって生まれた、まだ新しい福祉の体制です。

この地域包括ケアシステムの特徴としては、高齢者の方が慣れ親しんだ自宅での暮らしを続けながら、地域全体から支援や介護を受けることが挙げられます。
病院や特別養護老人ホームに入所するのではなく、高齢者の方が今まで同様の住まいで暮らしていくことで、肉体的にも精神的にもメリットがあると言われています。

地域包括ケアシステムの活動の詳細は多岐にわたります。

もし病気にかかることがあっても、住み慣れた自宅で暮らせるように、医療と介護の連携を強くすることが重要となってきます。
また、一人暮らしの方の見守り支援や食事の配食サービスなども地域包括ケアシステムに含まれます。

地方自治体が行なう終活へのサポートとして、地域包括ケアシステムの活動は注目を集めています。

終活ノートを無料配布する自治体も

ノート

終活を進めるにあたっては、自分の手で直接書き込めるノートがあるととても便利です。
終活に関する項目を一冊にまとめたノートを、エンディングノートと呼びます。

全国的に高齢者が増加しているなか、地方自治体によっては、終活に使うエンディングノートを無料で配布しているところもあります。

エンディングノートとは

エンディングノートは、自分の身に万一のことがあった場合に大きな効果があります。

葬儀やお墓のこと、資産のことなどをはじめ、ご自分の終活で気付いた点を項目として書き込むことができます。
もちろんご家族へのメッセージも書くことができます。

エンディングノートに書き込む内容は主に次のとおりです。

自分自身について

まず書きたいのは、ご自分についての基本情報です。
戸籍のとおりの漢字で氏名を明記してから、ご自分の生年月日、本籍地や住所を記入します。

次に、健康保険証やパスポート、運転免許証などの番号を記入します。
マイナンバーも記入するとよいでしょう。

資産について

エンディングノートでは、ご自分の資産をすべてリストにしておくと、万一の場合の手続きがとてもスムーズになります。

また、ローンや借入金もすべて書いておくと、万が一の場合にご家族の手続きが進めやすくなります

資産について

預貯金や年金、不動産など資産に関する情報をもれなく記入します。
銀行名や口座番号はもちろん、ネットバンキングを利用している方はそのIDも記入しておきます。

年金については、年金の種類と基礎年金番号を書き込んでおくと便利です。
個人で加入していた年金がある場合は、その年金番号も必要です。

株式などの有価証券や所有する不動産、また骨とう品や貴金属についても、リストを作成して書き込みます。
また、貸しているお金がある場合は、資産の欄に書き込んでおきます。

生命保険をはじめ、加入している保険も、項目として細かく書いておくと便利です。
カード会社の名称、カードの種類といったクレジットカード関係の情報も書いておきましょう。

この時に気をつけたいのが、銀行口座の暗証番号やクレジットカードの番号の記載についてです。
暗証番号まで記入してしまうと、もしエンディングノートを紛失した際に悪用される恐れがあります。
エンディングノートの内容は、ご夫婦やお子様に読まれてもよい前提で書き込むのがおすすめです。

負債について

借入金やローンなどの負債がある場合は、エンディングノートに書き込みます。

借入先や借入金額、担保の有無などをわかりやすく記入することが大切です。
また、どなたかの借金の保証人になっている場合も、こちらに記入します。

エンディングノートにはクレジットカードに関する情報も書いておきます。

最近急速に増えてきた電子マネーについての情報も、こちらに記入するとよいでしょう。

身の回り品について

身の回り品についてもきちんとエンディングノートに記入しておきましょう。
携帯電話の番号やパソコンなどの情報も整理して記入する必要があります。

パソコン関係ではプロバイダーの名称やメールアドレスをエンディングノートに書き込んでおきます。
もしブログやホームページを開設している場合は、詳細を明記しておきます。

連絡先について

万が一のことがあった場合、ご家族は慌ててしまうものです。
各連絡先が一つにまとまっていると、とても役立ちます。
エンディングノートには、連絡してほしい方々の連絡先をすべて記載しておくと便利です。

ご家族全員の連絡先のほか、ご自分の親や兄弟関係といった同居していない親族の方もリストにしておきましょう。

連絡先には、友達や知人といった方々も含まれます。
職場や学生時代の友達など、万一の場合に葬儀に参列してほしい方々を記入しておきます。

葬儀や納骨について

希望する葬儀や納骨の方式がある場合は、忘れずに記入しておきます。

喪主になってほしい方や遺影として使ってほしい写真があれば明記します。

エンディングノートには、これらのほかに、かかりつけの病院や服用中の薬について、通っている介護施設についてなどを書いておくと便利です。

エンディングノートは遺されたご家族やご親族への大切な形見になります。

実際に終活ノートを配布した自治体の例

エンディングノートを配布する自治体は全国で増えつつあります。
ここでは、既に終活ノートの無料配布を始めている自治体を三つご紹介します。

東京都狛江市

東京都狛江市では、高齢者施設を運営するNPO法人と狛江市が共同で作成したエンディングノートがあります。

A4サイズで書き込みがしやすく、ルーズリーフ式でページを増やすことができるのが特徴です。
ノートには病気や要介護になったときのために、「もしものときは」という項目もあります。

神奈川県厚木市

神奈川県厚木市が作成したエンディングノートは介護福祉課や地域生活包括センターで配布しています。

また、厚木市のホームページからエンディングノートをダウンロードできます。
エンディングノートのダウンロードは先進的な取り組みとして、注目を集めています。

滋賀県守山市

滋賀県守山市のエンディングノートは、自分に必要な項目だけを選んで記入する自由な方式が特徴です。
家系図やペットについてのページもあり、より自分らしいノートの作成に役立ちます。

また、守山市でも市のホームページからエンディングノートをダウンロードできます

早めに準備することの大切さ

お元気で動ける間に、さまざまな終活を奨励する動きは、今後も全国の地方自治体で進められると考えられます。

エンディングノートを実際に作成するのはまだまだ早いとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、元気に活動できる間に終活を行なうことは、ご本人だけでなくご家族やご親族の方のためにもなります

また、遺言書とは異なり、エンディングノートは書き替えや加筆修正を加えることが可能です。

このように、終活ノートあるいはエンディングノートは早めに準備をすることがおすすめです。

終活と自治体まとめ

人々

終活と自治体について、詳しく解説してきました。
いかがでしたでしょうか?

今回の記事を通して

  • 終末期について考え、最期まで幸せな人生を送れるようにすることが終活の定義である。
  • 自治体が行う終活支援には、補助金や地域包括支援システムがある。
  • エンディングノートとは、ご自分の身に万一のことがあった場合に役立つ、さまざまな準備を記入するノートである。
  • 終活ノートを無料配布する自治体もある。

以上のポイントがお分かりいただけたと思います。

エンディングノートは、項目によって、ご家族やご親族との話し合いが不可欠になる場合もあります。
エンディングノートのおかげで、ふだんはなかなか話すきっかけのないテーマについて、ご夫婦やお子様で話し合うことができたという声も多く聞かれます。

今回の記事が皆様のエンディングノート作りのご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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