日蓮宗のお経の意味。イキイキと生きることを楽しむ法華経とは?

日蓮は『法華経』こそが釈迦の教えをすべからくまとめた経典であると、自らが起こした宗旨「日蓮宗」のお経に採用しました。では日蓮宗では『法華経』の教えをどのように説いているのでしょうか。お経を始めとする、日蓮宗のおつとめについてもまとめました。

目次

  1. 日蓮宗とは?
  2. 日蓮の生涯
  3. 日蓮宗のお経とは?
  4. 「南無妙法蓮華経」の意味
  5. 日蓮宗での仏事について
  6. 日蓮宗のお経とおつとめに関する本
  7. 日蓮宗のお経のまとめ

日蓮宗とは?

日蓮宗は、鎌倉時代に日蓮が起こした仏教の宗旨のひとつです。
他の鎌倉仏教と同じように、鎌倉時代を末法の世とみなした日蓮は、法華経によって人々を救おうとしました。
法華経こそが釈迦の正しい教えを伝えているとし、『南無妙法蓮華経』の題目を唱えることが大事だとしたのです。
現在、日蓮宗は法華経の解釈の違いによって、さまざまな分派(門流)に分かれています。

日蓮の生涯

日蓮は、貞応元年(1222年)安房国に誕生しました。
12歳の時に天台宗清澄寺で修行を始め、16歳の時に出家得度、それから鎌倉・比叡山へ遊学しました。
建長5年(1253年)、清澄山の山頂で「南無妙法蓮華経」を唱えて立教開宗を宣言し、同時に「日蓮」と名前を改めました。
そして建長6年(1254年)、『立正安国論』を著します。
その後は伊豆や佐渡に流されたりといった迫害を受け、佐渡にて大曼荼羅の本尊を書き表しました。
文永11年(1274年)に赦され、鎌倉へ戻り身延山に入山。弘安4年(1281年)身延山に十間四面の大堂を建立しました。
弘安5年(1282年)、法華経を流布することを六老僧に命じたのち、10月13日に入滅しました。

日蓮宗のお経とは?

日蓮宗でもっとも大切にされているお経は「法華経」です。
「法華経」とは正しくを「妙法蓮華経」と言い、大乗仏教の経典のひとつで、釈迦の教えの集大成とされています。
日蓮は多くのお経の内で法華経のみが釈迦の教えを正しく伝えているとし、法華経こそが衆生を救うお経であるとしたのです。
法華経は毎日をイキイキと過ごすための智慧が詰まっているそうです。
日蓮宗ではこのお経を読むこととお題目を唱えることを毎日のおつとめとしています。
法華経はとても長い経典なので、鳩摩羅什の訳では28品の章と説に区切られ、それぞれにタイトルが付けられています。前半の14品を迹門、後半の14品を本門と言います。

「南無妙法蓮華経」の意味

『南無妙法蓮華経』のお題目を唱えることを日蓮宗では大事にします。
「南無」は「帰依する」という意味で、『南無妙法蓮華経』と唱えることは「妙法蓮華経に帰依する」ということになります。
すべてのものに「仏の心」が備わっているので、そのすべてに感謝し手を合わせます。そうして一心に『南無妙法蓮華経』を唱えると、自分の中の「仏の心」も呼び起こされます。
それが『南無妙法蓮華経』のお題目を唱えることの意味だそうです。

日蓮宗での仏事について

日蓮宗では、仏事において難しい決まりごとはありません。
おまつりされる方のことを心から思う事こそを大事にします。
法事などでの作法は、ごく一般的なことを守っておくと良いでしょう。

仏壇

日蓮宗では仏壇の安置について特別な決まりはありません。
大切に扱うことと、心を込めておまつりすることを第一としています。
ただし、本尊として「大曼荼羅」をまつります。その両脇に脇侍として、向かって右側に「鬼子母神」を、向かって左側に「大黒天」をまつります。脇侍は本尊より高くならないように飾りましょう。
仏具は三具足(花立・火立・香炉)を揃えるのが基本となっています。

数珠

日蓮宗用の数珠があります。普通の長さの短房、それよりも少し長い中房、だらりと長い長房が付いています。お経を読むときなどは左手に二重にしてかけ、房は下にぶら下がるように持ちます。
組み紐の先にポンポンが付いていて可愛らしいお数珠ですね。
日蓮宗新聞社や仏具店などで購入できます。

お焼香

お焼香の回数は一般的には3回とされますが、日蓮宗の場合3回するのは導師のみで、一般の参列者は1回のみ行います。
お葬式の間の細かいしきたりはありません。心を込めておまいりしましょう。

日蓮宗のお経とおつとめに関する本

日蓮宗のお経とおつとめについて解説した本は数多く発刊されています。
お経にCDも出ています。
代々日蓮宗だと言われる方でも、急な法事などで作法を知りたい時にも一冊あると便利ですね。
心を込めておつとめをすることで、日々を心豊かに過ごせるようになると言われています。

日本人として心が豊かになる仏事とおつとめ日蓮宗
日本人として心が豊かになる仏事とおつとめ日蓮宗

商品価格700円(税抜)

日蓮宗のいろいろなことがわかる一冊です。

この商品を購入

日蓮宗のお経のまとめ

いかがでしたでしょうか?
日蓮宗では広報活動も積極的に行っており、檀家さんだけでなく、より多くの方に日蓮の説いた教えを広めたいと活動しています。
『法華経』というお経を通して、毎日をイキイキと過ごす智慧を教えてくれる日蓮宗。
その教えの中には「生きとし生けるものへの感謝」があります。
「いただきます」と食事の前に手を合わせる。
そういう日常的にしている何気ないことも、毎日をイキイキと過ごすことへと繋がっていくのかも知れませんね。

「日蓮宗・お経」に関連する記事

「日蓮宗・お経」についてさらに知りたい方へ

  • 日蓮宗のお墓にはどんな特徴がある?オススメの墓地・霊園なども紹介

    日蓮宗のお墓にはどんな特徴がある?オススメの墓地・霊園なども紹介

    日蓮宗は、日蓮大聖人が興した仏教の宗旨・宗派で、南無妙法蓮華経を唱えることで知られていますよね。では、日蓮宗のお墓にはどんな特徴があるのでしょうか?今回は、日蓮宗のお墓についてやオススメの墓地・霊園などもご紹介したいと思います。ぜひ最後までご覧ください。

  • 楽器で演奏!?日蓮宗の葬儀についてご紹介します。

    楽器で演奏!?日蓮宗の葬儀についてご紹介します。

    「南無妙法蓮華経」で有名な日蓮宗。日蓮宗の葬儀は、他の宗派とは違う点が幾つかあります。作法に則り葬儀を進めるため、事前に流れや作法について知っておきたいものですね。ここでは、日蓮宗での葬儀についてご紹介します。

  • 法華経は正しくは「妙法蓮華経」というお経です。

    法華経は正しくは「妙法蓮華経」というお経です。

    法華経といえば「日蓮」と頭に浮かぶほど、法華経といえば「日蓮」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、法華経すなわち「妙法蓮華経」はお釈迦様が説かれたお経です。南無妙法蓮華経のお題目は、日蓮宗の日蓮によって知られるようになり、日蓮宗で唱えられているお経です。

  • 正しい作法は1回のみ!日蓮宗におけるお焼香のやり方のまとめ

    正しい作法は1回のみ!日蓮宗におけるお焼香のやり方のまとめ

    お焼香のやり方は宗派によって違います。では、日蓮宗の信徒ならお焼香の正しい作法は?同じ仏教でも宗派によって考えに違いがあり、葬儀のやり方も少しづつ違います。そしてお焼香のやり方にも違いがあります。ここでは、日蓮宗のお焼香について解説します。

  • 日蓮宗と日蓮宗の仏壇についてご紹介します

    日蓮宗と日蓮宗の仏壇についてご紹介します

    日蓮宗は、数ある日本の仏教宗派の一つで、法華宗とも呼ばれています。日蓮宗の宗派とは、どのような教えをしているのか、またその仏壇などの仏具はどういったものなのか、仏壇の飾り方などはどうすればいいのか紹介します。

この記事に関するキーワード

ランキング

よく読まれている記事です

シェアする

関連する記事

「日蓮宗・お経」についてさらに知りたい方へ

日蓮宗のお墓にはどんな特徴がある?オススメの墓地・霊園なども紹介のサムネイル画像

日蓮宗のお墓にはどんな特徴がある?オススメの墓地・霊園なども紹介

楽器で演奏!?日蓮宗の葬儀についてご紹介します。のサムネイル画像

楽器で演奏!?日蓮宗の葬儀についてご紹介します。

法華経は正しくは「妙法蓮華経」というお経です。のサムネイル画像

法華経は正しくは「妙法蓮華経」というお経です。

正しい作法は1回のみ!日蓮宗におけるお焼香のやり方のまとめのサムネイル画像

正しい作法は1回のみ!日蓮宗におけるお焼香のやり方のまとめ

日蓮宗と日蓮宗の仏壇についてご紹介しますのサムネイル画像

日蓮宗と日蓮宗の仏壇についてご紹介します

人気のキーワードの記事一覧

キーワード記事一覧へのリンクです

ランキング

よく読まれている記事です

数珠の意味~略式数珠と本式数珠の意味と違いのサムネイル画像

数珠の意味~略式数珠と本式数珠の意味と違い

1
なぜお盆になるとなすときゅうりが飾られるの?のサムネイル画像

なぜお盆になるとなすときゅうりが飾られるの?

2
健康にも良い!カラオケで大きな声でお経をよみましょうのサムネイル画像

健康にも良い!カラオケで大きな声でお経をよみましょう

3
これであなたも精神修行してみませんか!?心を鍛えようのサムネイル画像

これであなたも精神修行してみませんか!?心を鍛えよう

4
真言宗の大切なお経【般若心経】の意味とは!?のサムネイル画像

真言宗の大切なお経【般若心経】の意味とは!?

5

目次

目次です

このページの先頭へ

終活ねっと 〜マガジン〜  Copyright© 株式会社 終活ねっと